浪漫の商人(あきんど)

浪漫の商人(あきんど)

高橋留美子が一話完結の形式で描いたコメディ短編。廃業寸前の結婚式場・浪漫会館を舞台に、女性館長・縁の心の揺れ動きと再スタートまでの過程を描く。

正式名称
浪漫の商人(あきんど)
ふりがな
ろまんのあきんど
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

結婚式場・浪漫会館の女性館長である縁は、赤字続きの式場経営に行き詰まりを感じ、閉館を進めている。古参の従業員である別当おばちゃんおっちゃんの退職金を捻出するため、縁は、離婚した元夫の圭一に、遅れている慰謝料の支払いを催促しようとしている。そんなある日、縁たちは、先代の館長である父親の墓に老紳士とその妻が手を合わせているのを目にする。

老紳士浪漫会館の元従業員で、先代の館長にたいへんな恩を受け、渡米後、ビジネスで成功していた。そして、式を挙げぬまま連れ添ってきたので、ぜひ浪漫会館で式を挙げたいという。縁たちは、浪漫会館最後の仕事として、老夫婦の式を挙げることにする。

登場人物・キャラクター

(ゆかり)

結婚式場・浪漫会館の館長を務める女性。浪漫会館の経営難が原因で離婚した元夫の圭一に未練を残している。

別当

結婚式場・浪漫会館のフロント長を務める男性。縁とは長い付き合い。ぶっきらぼうな態度ながら、離婚後の縁を心配している。

おばちゃん

結婚式場・浪漫会館に勤務する中年女性。新婦の着付けからオルガン演奏までをこなす。別当と同じく、浪漫会館の勤めは長い。

おっちゃん

結婚式場・浪漫会館に勤務する中年男性。10年前に破門された神父で、教会式から神前式までを執り行う。飲んべえで、仕事外の時間はたいてい酔っている。

老紳士

かつて浪漫会館で働いていたが、アメリカに渡ってビジネスで成功した。空き巣に取られた渡米資金を用立ててくれた前館長にたいへんな恩義を感じている。

圭一

別れて1年になる縁の元夫。経営難の浪漫会館を切り盛りすることに疲れ、縁と離婚した。縁に対する離婚慰謝料の支払いが遅れている。

場所

浪漫会館

3代続いた結婚式場だが、赤字続きで建物も抵当に入っており、現館長の縁は閉館を進めている。

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