タキシード銀

タキシード銀

不慮の事故で死んでしまった高校生・草薙銀次が、人間として生き返るための手段として、ペンギンに転生するというというコメディ。ペンギンとなった銀次は、彼に思いを寄せいていた女子高生・佐瀬保美奈子と奇妙な同棲生活を送ることになる。

正式名称
タキシード銀
ふりがな
たきしーどぎん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

高校生ボクサーの草薙銀次は、不慮の事故に巻き込まれ死んでしまうが、天使の導きにより、ペンギンに転生することになった。銀次の死が予定外のものであったため、ペンギンとしての生をまっとうすることで、生き返ることができるというのだ。ペンギンとなった銀次は、水族館のペンギンたちのボスとなるが、その生活に飽き足らず水族館を脱走。

人間だったころに一目ぼれし、デートの約束までこぎつけていた女子高生・佐瀬保美奈子のペットとして過ごすことになった。

登場人物・キャラクター

草薙 銀次 (くさなぎ ぎんじ)

通学中に偶然出会った佐瀬保美奈子とお互い一目惚れするが、初デート前日に不良グループの策略による事故で死亡してしまう。しかし、その死が予定外のものだったため、天使によってアデリーペンギンに転生することになった。生前は、高校生ながらプロボクサーとしてデビュー戦を飾っており、単純ながら情に厚い硬派として知られていた。

ギン

『タキシード銀』の主人公である草薙銀次が、転生したアデリーペンギン。水族館を脱走した後、佐瀬保美奈子のペットとなり、「ペンギンだから」という理由で「ギンちゃん」と名付けられた。その精神は完全に銀次のものだが、ペンギンであるために人間とは会話することはできない。銀次を転生させた天使によれば、ペンギンとしての天寿をまっとうすることで、人間の銀次としてよみがえることができる(可能性がある)らしい。

佐瀬保 美奈子 (させぼ みなこ)

超有名お嬢様学校に通う美少女。偶然出会った草薙銀次に一目惚れし、従兄弟の近藤武蔵の後押しで銀次とデートの約束をする。デート前日の事故で銀次は行方不明となってしまったが、その生存を信じて銀次を思い続ける。ペンギンに転生し、水族館を脱走した銀次=ギンと出会い、その正体を知らないまま引き取ることを決める。

近藤 武蔵 (こんどう むさし)

生前の銀次の相棒で、美奈子の従兄弟。蹴り技を得意とする空手部員で、プロボクサーデビュー間近の銀次とふたりで「近・銀(ご長寿)コンビ」と呼ばれ、辺りの不良たちから恐れられていた。単細胞で情には厚い点は銀次と共通しているが、やや軟派で女性への好意を素直に表す。

天使 (てんし)

死亡し、浮遊霊となった銀次の前に現れた僧形の男で、自身を天使と名乗る。銀次が生き返る方法として、別の動物にいったん転生することを教えた。転生した銀次=ギンを見守り、時にアドバイスを与える。また、ペンギンに転生している間の銀次の肉体は彼の管理下にあるらしい。

美奈子の父 (みなこのちち)

佐瀬保美奈子の父親。妻はすでに故人であり、娘の美奈子とふたりで、大衆食堂を切り盛りしている。典型的な頑固親父で、常に娘と一緒に入浴しているギンを殴りつけることもしばしば。

佐瀬保 浩 (させぼ こう)

佐瀬保美奈子の親戚に当たる男子小学生。両親の仕事の都合で、美奈子の家に世話になることになった。子供であることを最大限に利用し、美奈子を初めとするさまざまな女性にセクハラ行為を繰り返す。

黒先 (くろさき)

銀次と近藤武蔵のコンビに手痛い目に遭わされた不良グループのOB。凶暴かつ非道な性格であり、銀次に事故を起こさせ、命を奪った張本人である。銀次の死後、武蔵も潰すために佐瀬保美奈子をさらったが、ギンの活躍で、警察に逮捕される。

マイク

『タキシード銀』に登場するアデリーペンギン。ペンギンとなった銀次=ギンの子分で、ギンが水族館を脱走した後は、ペンギンたちのリーダー役を務めている。ギンのことを非常に慕っており、度々水族館を抜け出してはギンに顔を見せに来る。数々の芸をこなす天才ペンギンであり、かろうじてだが文字を書くことさえ可能。 なぜかその口調は「~なんだな。」と、裸の大将風である。

信之助 (しんのすけ)

『タキシード銀』に登場する猫。美奈子の家の飼い猫で、ペンギンとなった銀次にとっては先住者に当たる。水族館の動物たちとは違い銀次とは会話が成立しないようで、何度か銀次を食べようとしたことがある。また、霊を見ることもできるらしく、浮遊霊状態で美奈子の前に現れた銀次を認識することができた。

リンダ

『タキシード銀』に登場するメスのアデリーペンギン。水族館のショーに出演するため、体毛がピンクに染められている。ギンに恋しており、ギンとの間に生まれた(と彼女が主張する)卵を抱えて水族館を脱走し、ギンの元へやってきた。恋するメスの本能なのか、美奈子のことは激しく嫌っている。

ナナ

『タキシード銀』に登場するメスのセイウチ。プライドが高い上に人語をある程度理解することができるらしく、その巨体や怪力を見た者から「バケモノ」呼ばわりされると、激怒する。ハチ、キュウという双子の母親だが、種族の垣根を越えてギンに惚れており、その愛のあまり暴走することもしばしば。

ミサコ

『タキシード銀』に登場する白いミサゴ。子育て中の自分の巣を駆除しようとする人間たちを襲っていた。実は人間が転生した存在で、銀次と同じく人間としての意識を保っていた。生前の名前は田中ミサコ。

玄五郎 (げんごろう)

『タキシード銀』に登場するコアラ。ギンやミサコと同じく元人間らしいのだが、生き返ることとは別に「自分の王国を作る」ことが目的であるらしく、そのために銀次の前に現れたらしい。言動はおっさん臭く、冷笑的で非常にスケベ。動物の立場を利用して、セクハラ行為を繰り返していた。

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