新プラモ狂四郎

新プラモ狂四郎

『プラモ狂四郎』の続編。造形教育に重きをおく大日本造形学園に入学した劣等生の新京四郎が、学園を牛耳る生徒会長との数々の戦いを経て、謎のベールに包まれたアーマード・バトルの真相へと迫っていくホビーアクション漫画。前作『プラモ狂四郎』から数年が経過した設定で、一部の人物は前作から引き続き登場する。原作はやすい尚志。

正式名称
新プラモ狂四郎
ふりがな
しんぷらもきょうしろう
作者
原作
ジャンル
趣味・ホビー
関連商品
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概要・あらすじ

新京四郎は父親の転勤に伴って北海道から上京し、日本一造形教育に力を入れている大日本造形学園へ転校してきた。プラモデル作りを得意とする京四郎は、さっそくプラモ部への入部を果たすが、そこはほかの生徒から古臭いと蔑まれる掃き溜めのようなクラブだった。プラモデル勝負で部員の江原飛人を打ち倒し、二代目「プラモ狂四郎」を襲名した京四郎は、学園の実力者である生徒会長が次々と送り出してくる刺客たちと死闘を繰り広げながら、アーマード・バトルと呼ばれる謎のバトルの真相へ迫っていく。

登場人物・キャラクター

新 京四郎 (あらた きょうしろう)

上京を契機に大日本造形学園に入学した、プラモデルをこよなく愛し、柔軟な発想力を持つ元気な少年。故郷では伝説の少年モデラーの名を取って、プラモ狂四郎という名前で呼ばれていた。プラモ部入部後に江原飛人とのプラモデル作り対決で勝利を収め、正式に二代目「プラモ狂四郎」を襲名する。落ちぶれたプラモ部を生まれ変わらせ、プラモ道を極めようと奮起するも、極秘にされていたアーマード・バトルのことを探っていたために生徒会長に目をつけられ、執拗な嫌がらせを受けるようになる。 生徒会長との抗争の中でアーマード・バトルの正体を知り、以後はバトル=ゲーマーとして数々の挑戦者を打ち倒していく。元北海道のリトルリーガーの優れたサウスポーだったことから、プラモデル以外では野球を大の得意としている。

京姫 (きょうひめ)

大日本造形学園に在籍する、生徒会の副会長を務める美少女。彼女の姿に見とれた男子生徒を張り倒すという過激な親衛隊も存在するほどの学園の人気者。転入以降、学園に変化をもたらしつつある新京四郎のことを常に気にかけており、のちに生徒会のやり方に反発して京四郎の仲間に加わる。

江原 飛人 (えばら ひっと)

大日本造形学園のプラモ部に在籍する恰幅のいい少年。プラモデル組み立て用の巨大なクラフトマシーンを乗りこなし、伝説の少年モデラーであったプラモ狂四郎の二代目を名乗っていた。転入生の新京四郎に入部テストと称したプラモデル作りの勝負に敗北してからは本名で活動するようになる。初代のプラモ狂四郎である京田四郎とはいとこ同士の関係。

萬念 創 (まんねん つくる)

全国を放浪しながら、作ったプラモデルを模型店に売って生計を立てている自称「ビンボーモデラー」の少年。北海道の元リトルリーガーで、新京四郎とはライバル関係にあった。折からのプラモブームと京四郎に刺激されて、中学卒業後にビンボーモデラー暮らしを始め、いずれは全世界で放浪生活をすることを目標にしている。観察眼に優れており、モデラーとしての腕前は京四郎も一目置くほど。

京田 四郎 (きょうだ しろう)

かつて伝説の少年モデラーとして名を馳せた初代のプラモ狂四郎。中学進学後にアメリカへ留学して、仲間と一緒にコンピューターゲームを開発した。開発したゲームはアメリカで大人気となり、莫大な利益を上げて一躍成功者の仲間入りを果たす。大日本造形学園の創設者でもある。

生徒会長 (せいとかいちょう)

大日本造形学園の生徒会長を務める少年。絶大な権力を持ち、情報収集のため学園内に昆虫型のスパイロボットを巡回させていた。極秘情報であるアーマード・バトルのことを知っていた新京四郎を危険視し、幾度となくプラモ部の活動を妨害して京四郎を退学に追い込もうと画策する。

闇の会長 (やみのかいちょう)

生徒会長を陰で操る黒幕の男性で、武者鎧の兜と面で正体を隠している。二代目のプラモ狂四郎を名乗る新京四郎を激しく敵視しており、手段を選ばずに学園から追放しようと策謀を巡らせる。目的のためなら配下であっても捨て駒として扱う非情な性格。

大曽末 大吉 (おそまつ だいきち)

大日本造形学園に在籍するプラモ部の男子で、小柄な眼鏡をかけた博識タイプ。特に戦車や飛行機などのスケールモデルに関してはかなり詳しい。仲間内での通称は「オソマツ」。

富田 (とみた)

大日本造形学園に在籍するプラモ部の部長教師。さわやかな風貌をした青年だが、見た目に反して熱い性格。初代のプラモ狂四郎である京田四郎とは面識があり、自信を喪失していたプラモ部の面々に対し、野心的な目をしていた四郎の姿を引き合いに出して活を入れていた。

千本末 要助 (せんぼんまつ ようすけ)

大日本造形学園の総長で、プラモ部の正式認可を賭けたアーマード・バトルを見届けるため出席する。新京四郎の勝利後、各部対抗のスーパー=バトルリーグの開催を提案した。

坂巻 一刀斎 (さかまき いっとうさい)

この道50年という経歴を持つプラモデル評論家の男性。最高のプラモデルはゼロ戦という持論の持ち主で、自作した作品以外はプラモデルと認めることはない。ウッドモデルの達人だが、気に入らないことがあると木から作り出した切れ味鋭い日本刀で周囲の人や物に切りかかる難儀な性格。

集団・組織

罵斗留7人衆 (ばとるしちにんしゅう)

闇の会長が新京四郎を再起不能に追い込むために送り込んだ、7人で構成される不良グループ。メンバーには月~日までの7つの曜日が名前としてあてがわれている。クラブ対抗のサバイバルゲームに参加した際に、対戦した京四郎を全員で執拗に攻撃し、右腕を複雑骨折させることに成功した。

場所

大日本造形学園 (だいにほんぞうけいがくえん)

造形に関する教育に日本で一番力を入れている学校。明日の日本を担う優れた芸術家と技術者を育成するために、在籍者は何らかのクラブに所属することが義務付けられる。怪獣造形部や陶芸部といった造形に関係するものから、ファミコン部やラジコン部に至るまで幅広い活動内容のクラブが存在する。廃部になった場合、所属する部員は退学になるという厳しい掟が存在する。 新京四郎が入部したプラモ部は人気がないどころか、劣等生が入部する最底辺のクラブとして多くの生徒から蔑まれていた。

その他キーワード

プラモ狂四郎 (ぷらもきょうしろう)

コンピューターが作り上げた仮想空間を舞台に自作プラモデルで戦う「プラモシミュレーション」において連戦連勝を続けた伝説の少年モデラー、京田四郎に付けられた二つ名。最初は江原飛人が二代目を名乗っていたが、彼にプラモ勝負で勝った新京四郎が二代目を襲名することになる。

アーマード・バトル (あーまーどばとる)

コンピューターが再現した仮想空間を舞台に、自作プラモデルを戦わせるシミュレーションバトル。「プラモシミュレーション」と異なり、仮想空間でのダメージはプレイヤー自身が負うことになるため、時と場合によっては命がけの戦いとなる非常に危険なもの。大日本造形学園では2年前に校則で禁止されたが、一部の者が密かに行っているという噂がまことしやかに流れていた。

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