漢晋春秋司馬仲達伝三国志 しばちゅうさん

漢晋春秋司馬仲達伝三国志 しばちゅうさん

三国志の世界を、後に晋の基礎を築いた政治家・軍人司馬懿仲達の目線で描いたギャグ漫画。

正式名称
漢晋春秋司馬仲達伝三国志 しばちゅうさん
ふりがな
かんしんしゅんじゅうしばちゅうたつでんさんごくししばちゅうさん
作者
ジャンル
三国時代
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概要・あらすじ

三国時代の古代中国。しばちゅう(司馬懿仲達)は争い事が嫌いで、嫌な事は仮病でごまかすヘタレな男。しかし、なぜか曹操に見込まれて政治の世界に引っ張り込まれる。曹操の跡継ぎ曹丕と曹植の争いに巻き込まれ、振り回されるうちに曹丕はどさくさで魏の王に。そんな中、妻張春華が実家に帰ってしまい、しばちゅう(司馬懿仲達)は引きこもってしまう。

登場人物・キャラクター

司馬 懿 仲達 (しば い ちゅうたつ)

実在の政治家司馬懿仲達がモデル。後に晋の礎を築いた政治家兼軍人。争いが嫌いで何かというと仮病を使おうとするヘタレな性格。恐妻家で、妻張春華には頭が上がらず、傍若無人な彼女の振る舞いの犠牲になることもしばしば。優秀な頭脳を持ちながらも、生来の引きこもりがちな性格からニート生活を送ってたところを、曹操に目をつけられ、脅されて結局家臣となる。 その後曹操息子曹丕の側近・四友のひとりとなり、彼のわがままに付き合いつつ政治の中核へと関わっていくことになる。

張 春華 (ちょう しゅんか)

実在の女性張春華がモデル。しばちゅう(司馬懿仲達)の妻。用心深いが傍若無人かつ不思議な性格。曹丕からは「ハルカちゃん」と呼ばれたこともある。しばちゅうを守るためなら手段を選ばない有言実行の人で、鉄疾黎骨朶や毒入りカラーボール等の危険物を扱い、また司馬家の守り神としてヒンドゥー教の神・シバ神を召還する力を持っている。

曹 操 (そう そう)

実在の武将・政治家曹操がモデル。魏の王。人材マニアで、有能な人を見るや部下にしなければ気が済まず、身体を張って司馬懿仲達を引き込む。蜀や呉を倒し天下統一を狙う。身長が低いことをコンプレックスに思っており、極端に長い帽子を被って身長が低いことをごまかしている。

曹 丕 (そう ひ)

実在の武将・政治家曹丕がモデル。曹操の息子。大のフルーツ好き。横暴な性格で、側近となったしばちゅう(司馬懿仲達)をこき使う。しばちゅう、呉質、朱鑠、陳羣を四友と呼び部下としている。弟の曹植と後継者争いをしている。 曹操の方針「唯才」を「タダオ」と読むなど天然気味なところがある。

シバ神 (しばしん)

『漢晋春秋司馬仲達伝三国志 しばちゅうさん』に登場する神。張春華が司馬家の神だと言って召喚するが、しばちゅう (司馬懿仲達)は初耳。司馬家にとって害を与えるものは攻撃する模様。曹操や曹丕も雷を落とされた。

曹 植 (そう しょく)

実在の歴史上の人物曹植がモデル。曹操の息子で、曹丕の5歳下の弟。後世「詩聖」と讃えられる天才だが、ナルシスト気味で奇行も多い。曹丕と後継者争いをしている。楊脩、丁儀、丁廙、邯鄲淳の四人を四友として率いている。

賈 詡 (か く)

実在の政治家賈?がモデル。曹丕と曹植の後継者争いに審判として登場する。不気味な雰囲気から「暗黒軍師」と呼ばれている。

荀 彧 (じゅん いく)

実在の政治家荀彧がモデル。曹操の懐刀の軍師。曹操にしばちゅう (司馬懿仲達)を推挙した張本人。曹操から「我が子房」「ジュンジュン」などと呼ばれるほど深い信頼関係があったが、人材登用制度の改革を巡って、心ならずも対立してしまう。

劉 曄 (りゅう よう)

実在の政治家劉曄がモデル。漢中の戦いに駆り出されることを嫌がって布団に閉じこもるしばちゅう (司馬懿仲達)に出陣のプリントを届けに来た。涼しい顔でさらっと暴力的な提案をすることが多く、同様の性格を持つしばちゅうの妻張春華と気が合う様子。

劉 備 (りゅう び)

実在の政治家劉備がモデル。蜀の王。肥満体で福耳。自己顕示欲が強い。諸葛孔明には冷たいツッコミを入れられるため怯えることもあるが、「水魚の交わり」を感じる相手として信頼している様子。曹操に命令されて蜀に嫌々忍び込んだしばちゅう (司馬懿仲達)と会うが、彼のお世辞にコロッと騙される。 オヤジギャグを頻発する。

諸葛 孔明 (しょかつ こうめい)

実在の政治家諸葛孔明がモデル。蜀の軍師。主である劉備に冷たくツッコミを入れつつ彼を補佐している。しばちゅう (司馬懿仲達)のライバル。いつも厳しい表情で思わせぶりな独り言をつぶやいている。常に全ては自分の計算通りだと口にし、超然とした態度を崩さないが、なぜか被っている帽子に本心が表記される。

呉 質 (ご しつ)

実在の政治家呉質がモデル。曹丕の四友の1人。曹丕の政敵の情報を探るため、箱に入ってスパイをしていたことがある。能天気でチャラい言動を繰り返すためしばちゅう (司馬懿仲達)から再三ツッコまれている。しばちゅう、曹丕よりも年上。 曹植が四友を連れて現れた時には、さりげなく曹植側につこうとしたことも。

朱 鑠 (しゅ しゃく)

実在の武将朱鑠がモデル。あまりの地味さに曹丕に1度は拒否されるが、自分から売り込んで四友の1人になる。モデルになった朱鑠も字が不明なほど情報のない人で、その影の薄さから主である曹丕や同僚のしばちゅう (司馬懿仲達)からも、「モブ武将」「シュレック」「ジュラク」などと呼ばれる。

楊 脩 (よう しゅう)

実在の武将楊脩がモデル。朱鑠が仲間を探す曹丕に紹介したが、実は曹植四友のひとりだった。なぞなぞが得意で、それを解けるということを自慢するのが大好き。

丁 儀 (てい ぎ)

実在の政治家丁儀がモデル。せむし男のような姿をしている。曹植四友のひとり。弟の丁廙といつも一緒にいる。曹丕が彼のお見合い話を潰したため、彼を恨んでいる。

丁 廙 (てい よく)

実在の政治家丁廙がモデル。フランケンシュタインのような姿をしている。曹植四友のひとり。兄の丁儀を肩に乗せて登場する。

邯鄲 淳 (かんたん じゅん)

実在の武将邯鄲淳がモデル。曹植に口説かれて四友のひとりとなる。面白い人と言われたくて、ダジャレやギャグの研究をしている。曹丕としばちゅう (司馬懿仲達)の前でもダジャレを披露するが、微妙な空気になってしまう。

陳 羣 (ちん ぐん)

実在の政治家陳羣がモデル。曹操のブレーンのひとりで、生真面目なしっかり者。長文という字の通り、論理的な説明を行うためセリフが長い。曹丕の四友となる。

司馬 防 建公 (しば ぼう けんこう)

実在の政治家司馬防建公がモデル。しばちゅう (司馬懿仲達)の父。曹操が魏の王となるきっかけを作った人物。

蔡 琰 (さい えん)

実在の政治家蔡琰がモデル。曹操と司馬防建公の間に割って入り、しばちゅう (司馬懿仲達)を超える人材を紹介すると自信たっぷりに宣言するが、現れたのは張春華だった。

左 慈 (さ じ)

実在の方士左慈がモデル。妖怪あぶらすましのような風貌をしている。怪しげな術を操り曹操たちを狙って暗躍している。

何 晏 (か あん)

実在の政治家何晏がモデル。ツインテールに髪を縛り、化粧をしているため、一見女性に見えるが男性。「五石散」という危ない薬を常用しており、曹植にもその薬を無理やり飲ませる。

夏侯 惇 (かこう とん)

実在の武将夏侯惇がモデル。魏の武将。曹操のいとこであり、若い頃から苦楽を共にしてきた頼れる男。左目に矢が刺さった際、それを引き抜いて食べたことで有名。「盲夏侯」と呼ばれている。

夏侯 淵 (かこう えん)

実在の武将夏侯淵がモデル。劉備軍と戦う魏の猛将。敵を侮り郭淮に諌められる。兄の夏侯惇以上の人気者になろうとしている。

郭 淮 (かく わい)

実在の武将郭淮がモデル。劉備軍との戦いで、敵を侮る夏侯淵を諌めようとする。

魏 諷 (ぎ ふう)

実在の政治家魏諷がモデル。引きこもりになったしばちゅう (司馬懿仲達)と曹植の前に現れ、クーデターを企てる。左慈に協力を求めるが、左慈は張春華にボコボコにされていた。

関 羽 (かん う)

実在の政治家関羽がモデル。曹操のお気に入りだったが、登場時には呉に討たれ、生首の状態だった。

満 寵 (まん ちょう)

実在の政治家満寵がモデル。曹操配下の政治家で、口はよく回る。しばちゅう (司馬懿仲達)を連れて呉を訪れる。名前が下ネタっぽいことを自らネタにしている。

孫 権 (そん けん)

実在の政治家孫権がモデル。呉の君主。常に暴れ、言葉はすべて怒号であるため、諸葛瑾の通訳が無ければ何を言っているか分からない。満寵としばちゅう (司馬懿仲達)を一応歓迎している様子。

諸葛 瑾 (しょかつ きん)

実在の政治家諸葛瑾がモデル。呉の政治家で諸葛孔明の兄。孫権に仕え、通訳を務める。有能で芸にも長けている。

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