青春×機関銃

青春×機関銃

女子高生・立花蛍が、ホスト・松岡正宗のサバイバルゲームチームに入り、自分が男装した女子であることを隠しながらメンバーと友情を深めていく物語。サバイバルゲームというホビーを描いた漫画であると同時に、「人が死なないガンアクション」漫画という側面も持つ。スクウェア・エニックス「月刊Gファンタジー」2013年2月号から2019年9月号まで連載。

正式名称
青春×機関銃
ふりがな
あおはる きかんじゅう
作者
ジャンル
バトル
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概要・あらすじ

女子高生・立花蛍は、誤解からホストの松岡正宗とサバイバルゲームで戦い、男と誤解されたままチーム「トイ☆ガンガン」に加わることになる。立花は次第にサバイバルゲームに魅力を感じ、メンバーと打ち解けていくが、トイ☆ガンガンには女性メンバーが入れないという決まりがあると知り、悩みながらも秘密を抱えたままチームでの活動を続けていく。

やがてトイ☆ガンガンは大会で、因縁あるチーム「ホシシロ」と対戦するが、惨敗。両チームの因縁は立花春樹・春花の兄弟が絡むことで、さらに複雑化していく。

登場人物・キャラクター

立花 蛍 (たちばな ほたる)

学校では生徒会長を務める女子高生だが、男子の制服を着用するなど普段の服装や言動から男と誤解されることが多い。一人称は「立花」。正義感が強く身体能力が高いこともあって、悪事や不正に対しては「悪の所業は立花が許さない」と言って実力行使で断罪する。同級生・矢島鼎のトラブルを解決しようと松岡正宗と対決し、サバイバルゲームの世界に引き込まれることになった。 サバイバルゲームプレイヤーとしては、射撃の命中率が極端に低いものの、高い身体能力で標的に接近して攻撃するアタッカーの資質を持つ。現在はアパート月城荘に一人暮らしだが、隣部屋の松岡正宗や雪村透からの干渉が多い生活を送っている。

松岡 正宗 (まつおか まさむね)

サバイバルゲームのチーム「トイ☆ガンガン」のリーダーを務める青年で、本職はホスト。生来の動体視力と、仕事柄磨かれた鋭い観察眼を武器としている。誤解から店に怒鳴り込んで来た立花蛍とトイガンで勝負し、チームに引き入れる。その際に使用した愛銃は二丁のデザートイーグルで、「つぶあん」「こしあん」と命名していた。 チームメイトの雪村透とは少年時代からの友人。自分をサバイバルゲームに引き入れ、後に手酷く切り捨てた緑永将に強く執着し、緑に勝ってトイ☆ガンガンを日本一のサバイバルゲームチームとすることを目標としている。立花蛍が女子とは気づいていない。

雪村 透 (ゆきむら とおる)

サバイバルゲームのチーム「トイ☆ガンガン」のメンバーで、眼鏡をかけた内向的な青年。松岡正宗とは少年時代にいじめから救われて以来の友人であり、彼を「まっつん」と呼んで慕っている。松岡への強い執着は、チームに加入してきた立花蛍を、一時は排除しようとしたほど。チームでの役割はスナイパーで、ドラグノフ狙撃銃を愛用。 本職はエロマンガ家で、立花を男子と誤解していることもあって何度か自分の作品をプレゼントしているが、受け取られたことはない。普段は物静かだが、松岡と因縁ある緑永将を見ると激昂して殴りかかるほど嫌っている。

細川 春樹 (ほそかわ はるき)

サバイバルゲームのチーム「トイ☆ガンガン」のメンバーだったが、チーム・ホシシロに敗れて脱退した男性メンバー。脱退がリーダーの松岡正宗のせいであるかのような暴言を吐いたが、実際はホシシロに所属する双子の弟・細川春花が原因だった。立花蛍が性別を偽ってトイ☆ガンガンに所属していることを知り、彼女に横暴な振る舞いを続けるが、根は情に厚い素直な人物。 何事も自分より遥かに優秀な弟・春花に強いコンプレックスを抱いている。

緑 永将 (みどり ながまさ)

サバイバルゲームのチーム「ホシシロ」のリーダーを務める青年。かつて松岡正宗にサバイバルゲームを教え、慕われていたが、突然にコンビを解消した。作戦の立案や戦術の先読み、狙撃能力、格闘能力とあらゆる面で優れたプレイヤーだが、対戦相手を痛めつけ、ルールに反しない範囲で心身共に追い詰めることを楽しむ、嗜虐性を持っている。 トイガンショップ「ECHIZEN」で立花蛍に銃選びのアドバイスをして、その際に立花が女子だと気づいている。本職は小児科の医師であり、チーム・ホシシロのメンバーは同じ病院に勤務する同僚ないし部下。

藤本 高虎 (ふじもと たかとら)

サバイバルゲームのチーム「ホシシロ」のメンバーで、本来なら携行できない重さのM134機関銃(ミニガン)を抱えてフィールドを駆け回る、大柄で強靭な体力を持つ青年。本職は緑永将が勤務する病院の研修医で、緑を公私にわたり敬愛している。サバイバルゲーム中は圧倒的な火力で対戦相手を撃滅するが、普段は心優しい素直な人物。

赤羽 市 (あかばね いち)

サバイバルゲームのチーム「ホシシロ」のメンバーで、主にスナイパーを務める女性。眼鏡をかけ普段はクールに振舞っている。リーダーの緑永将を強く敬愛する一方、藤本高虎には辛辣でチームから追い出そうとしている様子がある。弾をヒットさせた敵の顔を見たい、という嗜虐心を狙撃で満たしているが、より間近で直接見るためにあえて接近戦を仕掛けることもある。 本職は緑永将が勤務する病院の看護師。

細川 春花 (ほそかわ はるか)

細川春樹の双子の弟であり、兄からサバイバルゲームを教わった。緑永将、藤本高虎と共にチーム・ホシシロを始めるが、春樹がサバイバルゲームをやめていた時期には脱退していた。何事も兄の春樹より優秀であり、兄に強いコンプレックスを抱かせていたが、当の春花は春樹が本気を出していないからだと信じており、そんな兄に強い敬愛と執着心を抱いている。 本職は緑永将が勤務する病院の研修医。

宇佐木 歳三 (うさぎ としぞう)

立花蛍が愛銃を購入しに訪れたトイガンショップ「ECHIZEN」の店長を務める男性。強面の外見で、元傭兵という経歴を持つ。通常のトイガン売買の他、客の腕前をテストし、合格すればテスト代の千円のみで銃を提供する秘密ルールを設けている。このテストで立花が秘めた殺気と勘を見抜き、H&K G3 SAS HCを提供した。 松岡正宗や雪村透、緑永将とは面識がある。

矢島 鼎 (やじま かなえ)

立花蛍が生徒会長を務める高校の女生徒で、立花の友人。松岡正宗が勤務するホストクラブに来店しようとしたが断わられ、ヤケ食いで散財したが、その話が中途半端に伝わり、立花がホストクラブへ怒鳴り込んで松岡と出会うきっかけとなった。立花がサバイバルゲームをやる事には否定的だが、ホシシロに敗れて落ち込む彼女を、勝負を装って励ました。 容姿は美しく発育も良いが、身体能力は非常に低い。

集団・組織

トイ☆ガンガン

『青春×機関銃』に登場する団体。松岡正宗をリーダーとするサバイバルゲームのチームで、少人数ながら関東では名が知られている。メンバーは松岡以下、雪村透、立花蛍、一時脱退して後に復帰した細川春樹。チーム・ホシシロとの戦いがトラウマとなってチームを去った女性メンバーが過去にいた。この女性メンバーの件が原因で、女性を加入させないルールと、チーム・ホシシロとの因縁が生じた。

ホシシロ

『青春×機関銃』に登場する団体。サバイバルゲームのチームで、「日本一のサバゲーマー(サバイバルゲームのゲーマー)を決める」と言われる大会「TGC(トップ・ガン・コンバット)」で4回連続優勝(作中での優勝を合わせると5回)を果たし、国内最強とされている。初期メンバーは緑永将、藤本高虎、細川春花で、春花の脱退後に赤羽市が加入している。 リーダーである緑の性格もあって、対戦相手を心身共に追い詰めていたぶるような勝ち方を多用し、松岡正宗をはじめ多くのプレイヤーに憎まれている。チーム名の由来は、メンバーが勤務する「星白病院」と思われる。

場所

月城荘 (つきしろそう)

『青春×機関銃』の舞台のひとつ。立花蛍が202号室、松岡正宗が203号室、雪村透が204号室に住む賃貸アパート。庭は松岡が勝手に改造してサバイバルゲームのフィールド状になっており、チーム「トイ☆ガンガン」の訓練が行われることがある。

その他キーワード

H&K G3 SAS HC (へっけらーあんどこっほ じーすりー えすえーえす はいさいくる)

『青春×機関銃』の主人公・立花蛍の愛銃。自分の銃を買うよう松岡正宗に指示された立花が、トイガンショップ「ECHIZEN」で緑永将のアドバイスを得て選び、店長のテストを受けて入手した、アサルトライフルに分類される銃。軽量で、立花がレーザービームと感じるほどの超速連射性能を持つが、それゆえ弾切れが早いという短所を持つ。 「伍嶋さん」という呼び名は、「H&K G3 SAS HC」の「G3」から、立花が命名した。

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