虹色ラーメン

虹色ラーメン

初めてラーメンを食べて感動を覚えた榊太陽がラーメン職人となり、様々な強豪とのラーメン勝負を通じて一流のラーメン職人へと成長していく物語。単行本の巻末には、ラーメンについての様々な記事が掲載されている。漫画:馬場民雄、協力:新横浜ラーメン博物館。

正式名称
虹色ラーメン
ふりがな
にじいろらーめん
作者
ジャンル
ラーメン
関連商品
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概要・あらすじ

高校生になるまでラーメンを食べたことのなかった榊太陽は、成り行きで入ったラーメン店・ラーメン与田で、生まれて初めてラーメンを食べる。そのあまりの美味しさに虹を見るほど感動した榊太陽だったが、店主の与田勉が高齢のためラーメン店をたたもうとしていることを知る。与田勉の作るラーメンが途絶えてはいけないと考えた榊太陽は、与田勉の手伝いを買って出て、友人の原田ひかりらとともにラーメン与田を本拠地とした東雲高校ラーメン部を立ち上げるのだった。

登場人物・キャラクター

榊 太陽 (さかき たいよう)

『虹色ラーメン』の主人公で東雲高校ラーメン部の中心人物。高校生になるまでラーメンを食べたことがなかったという、明るく優しい好青年で、ラーメン与田で初めてラーメンを食べた時に頭の中で虹を見るほど感動した。与田勉のもと、優れた味覚やラーメン作りのセンスを駆使して、食べた人が「虹を見ることが出来る」ようなラーメン作りに励んでいる。 家ではテレビや新聞などを全く見ないので、かなりの世間知らず。

原田 ひかり (はらだ ひかり)

榊太陽の自宅の真ん前に住む女子高生。榊太陽に淡い恋心を抱いている。榊太陽に劣らぬ味覚を持っており、榊太陽がラーメン作りに迷走している時などにアドバイスを与えることもある。東雲高校ラーメン部では与田ラーメンの給仕を担当しており、メイド服姿で接客をする。気弱な性格だが芯の強い所があり、榊太陽を傍から支えている。

与田 勉 (よだ つとむ)

榊太陽がラーメンを初めて食べたラーメン与田の店主。寂れたラーメン屋を営んでいた小柄な老人だが、ラーメン業界では全国でラーメン修業をした伝説のラーメン職人として知られている有名人である。榊太陽の師として時に彼を厳しく突き放すこともあるが、ラーメン職人としての彼の才能を見抜き、成長を陰ながら見守っている。

赤城 雄一郎 (あかぎ ゆういちろう)

榊太陽とは高校入学時に知り合い、彼と共に先輩からのカツアゲに遭っていた長谷川博を助け、三人でラーメン与田に訪れた。不良として知られる直情型の乱暴者で、その腕力を生かして東雲高校ラーメン部では麺作りを任されている。

岡 夏樹 (おか なつき)

原田ひかりの親友で、東雲高校ラーメン部で給仕をやっている。親友の原田ひかりとは対照的に、他の運動部から助っ人を頼まれるほど運動神経抜群で、思ったことはずばずば言うタイプ。ミーハーな性格でイケメンに目を奪われることもある。原田ひかりと榊太陽をくっつけるためにお節介を焼くが、二人の関係はあまり進展しない。

長谷川 博 (はせがわ ひろし)

高校入学時に先輩からカツアゲに遭っていた所を、赤城雄一郎と榊太陽に助けられ、その後行動を共にするようになる。高校入試をトップで通過するほどの秀才で、東雲高校ラーメン部のブレーンを務める。学生のアルバイトが禁止されている中で、校則スレスレの東雲高校ラーメン部が活動できているのは彼のおかげで、マーケティングや情報収集など、東雲高校ラーメン部を縁の下から支えている。

露木 薫 (つゆき かおる)

榊太陽たちが通う高校で教師を務める女性で、長谷川博の従姉妹。弟のような存在である長谷川博の成長を見守ると共に、東雲高校ラーメン部の顧問を務める。飄々としたつかみどころのない性格をしている。

乾 竜美 (いぬい たつみ)

伝説のラーメン職人である与田勉を訪ねて、東雲高校ラーメン部が活動するラーメン与田にやってきた人物。ラーメンを巡って榊太陽と衝突し、彼とラーメン勝負をする。榊太陽とはその後もよきライバルとして関係が続いている。乾財閥の御曹司だが、家族の反対を押し切り、ラーメン職人になるために家を出た。 関西弁で話す。

鳳 レイ (おおと りれい)

テレビ局主催のラーメン甲子園で榊太陽と激戦を繰り広げた人物。中性的な顔立ちをしており、その素性には秘密がある。麺に対して並々ならぬ感覚をもっており、若干三歳で製麺工場の品質管理を任され、大手企業へと成長させた。最高級内麦「鳳凰」を用いた、麺主体の絶品塩ラーメンで、榊太陽率いる東雲高校ラーメン部に立ちはだかった。

荻野 圭二 (おぎの けいじ)

与田勉の弟子だった人物で、今は製粉会社の社長を務めている。麺に課題があると感じた榊太陽に、与田勉が麺のアドバイザーとして紹介した。製粉会社の研究室を使わせたり、東雲高校ラーメン部のコーチとして彼らを支える。

神宮寺 雷蔵 (じんぐうじ らいぞう)

日本一のラーメン職人として知られ、ラーメン界の覇王とも呼ばれる。芸術的とまで言われるラーメンを作り、そのレシピは数千万円で取引され、全国規模で数多くのチェーン店を繁盛させている。榊太陽とただならぬ因縁がある。

杉 ちはや (すぎ ちはや)

榊太陽たちが通う高校の理事会役員の孫で生徒会役員の妹であり、東雲高校ラーメン部に新たに入部してきた女子高生。小柄な体格でおでこが広い。ラーメンを見ただけで、その視覚情報から味の良し悪しが分かる能力を持つ。

久保 隼人 (くぼ はやと)

東雲高校ラーメン部に入部してきた大柄な男子高校生。豊富なラーメンの知識に対し、ラーメン作りの技術の方はからっきしであったが、のちに榊太陽がラーメン与田を離れている間にラーメン作りを任されるまでに成長する。実家はカレー屋をやっていたが、家庭の味に決して勝てないカレーに見切りをつけて、ラーメン職人を志すようになった。 その大きな体格を生かし、石うすで小麦粉を作る。

ラーメン与田 (らーめんよだ)

『虹色ラーメン』に登場する店。与田勉が店主を務めていたラーメン屋で、昔ながらの醤油ラーメンを提供していた。与田勉が老いて店を閉めようとしていたところ、榊太陽がその跡を継ぎ、以降東雲高校ラーメン部の活動場所となる。与田勉が戦後間もない頃に貧しい子供たちのために作ったラーメンが原点にあり、高級食材などは使わず、どこにでもあるありきたりな食材でスープを作っていた。

集団・組織

東雲高校ラーメン部 (しののめこうこうらーめんぶ)

『虹色ラーメン』に登場する部活動。学生のアルバイトが禁止されている中、ラーメン与田での榊太陽たちの活動が問題になった時に、長谷川博の案で発足した。榊太陽を中心にラーメン与田でラーメンを作っている。露木薫が顧問を務める。

クレジット

協力

新横浜ラーメン博物館 , ラーメン総合研究所・武内伸

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