私のご飯がまずいのはお前が隣にいるからだ

私のご飯がまずいのはお前が隣にいるからだ

食べることが大好きなOLの金子サユは、なぜか周囲の人たちから、ことあるごとに食に関するウンチクを、半ば強制的に聞かされ続ける。そんな日常をコミカルに描いたエッセイ風味の作品。「コミックフラッパー」誌上にて2012年8月号から2014年5月号まで不定期に掲載された。

正式名称
私のご飯がまずいのはお前が隣にいるからだ
ふりがな
わたくしのごはんがまずいのはおまえがとなりにいるからだ
作者
ジャンル
グルメ
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概要・あらすじ

食べるのが大好きなこと以外はごく普通のOLである金子サユは、どういうわけか、ことあるごとに食に関する怒涛のウンチク談義へと巻き込まれてしまう日々を送っていた。食事中のみならず、仕事中や買い物中など、場所と機会を問わないさまざまなウンチクの洪水に辟易しつつも、サヨはことのほか奥深い食の世界をゆるりと楽しんでいく。

登場人物・キャラクター

金子 サユ (かねこ さゆ)

柔和な雰囲気を漂わせる、おっとりとした性格のOL。職業はデザイナー。体型は華奢だが食べることが大好きで、「おいしく、たのしく、うれしく食べたい」をモットーとしている。しかし、聞き上手で大人しい性格が理由となっているのか、食事中に同席した人物から食に関する熱いウンチクを一方的に語られてしまうことが多く、表面上は相槌を打ちつつ内心では辟易している。 周囲のウンチク談義が度を越えてヒートアップし、自身の我慢の限界を超えた時には、店内に響き渡るほど絶叫して、それ以上のウンチクを遮ることもあった。好物を1人で静かに食べることをことのほか好んでいる。見た目とは異なるかなりの行動派。回転寿司や老舗の蕎麦屋、はたまたベトナムにまで食のために単身で足を運んでいた。 ピクニックにおけるおにぎりは、山の頂上で頂く主義。

赤星 (あかぼし)

金子サユの職場の先輩。36歳独身の女性。仕事はできるが男性とは縁遠く、何度かサユと共に合コンに参加していた。会話中は相手が何人であっても鋭い突っ込みを入れる性格。ブランド主義で、フランスの名門料理学校「コルドン」の日本教室に通っていたこともある。特にケーキに対する造詣は深く、ウンチクを語りだすと止まらない。 サユとは仲がいいが、年齢の離れたサヨとの会話中に、しばしばジェネレーションギャップを感じることもあった。

青山 (あおやま)

金子サユの職場の先輩。恰幅のいい気さくな男性で、食に関する知識が非常に豊富。ただし、ウンチクを語りだすと止まらなくなり、おまけに人の話も聞かなくなるため、サユからは一緒に食事をすることを嫌がられている。自身の身体の5分の1が揚げ物でできていると自負するほどの揚げ物好き。アニメオタクでもある。

茶野 譲 (ちゃの じょう)

金子サユの友人。マッシュルームカットをした明るい性格の男性。ムードメーカー的存在だが、バーベキュー会場に着火剤を持って来るのを忘れるなど、少々抜けている面がある。意外に博識で、登山中には白虎隊の自決にまつわるエピソード、花見の最中には名画「最後の晩餐」に描かれているメイン料理が「ウナギのオレンジスライス添え」である、などというウンチクを披露していた。 ギャルが好き。

白土 (しらと)

金子サユの友人で、ふくよかな女性。関西出身。鍋に関しては強いこだわりがあり、一度ウンチク魂に火がつくと、サユたちが唖然とするほどの徹底した鍋奉行ぶりを発揮する。口調はぶっきらぼうだが気配りができる性格で、サユは彼女を「(鍋)奉行というよりお母さん」であると評していた。

筑紫 (ちくし)

金子サユの会社の後輩。素直で飲み込みが早く、さわやかな雰囲気を漂わせる男性。福岡出身でラーメンに対するこだわりが強く、大資本が運営するチェーン店のラーメン屋を画一的であるとして忌避している。会社の周辺に美味しいラーメン屋が見当たらないのが目下の悩み。

黒岩 (くろいわ)

金子サユの友人で、坊主頭のピュアな男性。温厚な性格で面倒見がよく、仲間内でバーベキューをした時は、着火剤を使わずに火を起こす方法について皆にレクチャーしていた。皆が酒を飲めるように、帰りの運転も自ら買って出る人格者。

金子サユの父親 (かねこさゆのちちおや)

金子サユの父親。サユのたまの帰宅を心から楽しみにしている子煩悩な父親。基本的に妻・金子マツコの尻に敷かれている。食べ物に関してはマツコいわく「発祥国原理主義」で、新婚の頃に「中国じゃ餃子は春節に食べるもの」と主張して、マツコに中国に住めと一喝されている。

金子 マツコ (かねこ まつこ)

金子サユの母親。眼鏡をかけたクールな女性。夫である金子サユの父親への態度は若干冷淡。「ウチは代々ダメ男につかまっちゃう家系」と自虐気味にサユにつぶやいていた。それでも夫を愛しており、正月には皆の前で「お母さんはちゃーんといい男をつかまえて幸せ」とノロけていた。

アイダ

コンビニの店員。金子サユがおでんを買うために立ち寄った際にレジにいた、眼鏡をかけた女性。コンビニにおけるおでん事情と、自身の恋愛事情を淡々とサユに語っていた。

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