貧民の食卓

貧民の食卓

子供2人のビンボーな父子家庭を舞台に、簡単で激安なアイデア家庭料理のレシピを紹介していく実用系作品。各料理のレシピは、1人分200円(大部分は100円)以下と、徹底的なローコスト化が図られている。またドラマ面では、料理の作り手である父親の赤柿留吉が、定職を持たず小バクチに明け暮れているダメ親父である点が特徴となっており、従来のファミリーもの料理漫画とは一線を画している。

正式名称
貧民の食卓
ふりがな
ひんみんのしょくたく
作者
ジャンル
家族
 
料理
関連商品
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概要・あらすじ

2年前に妻を失って以来、幼い子供たちのために専業主夫を続けている中年男・赤柿留助。そう言うと聞こえはいいのだが、その実態は働くのが大嫌いなぐうたら親父であり、パチンコや麻雀以外はだらだらと過ごしてしてる。しかし、アイデア料理の才能だけはあり、ほとんどお金をかけずに美味しい料理を作って子供たちを喜ばせ、貧乏ながらも自由で気楽な生活を満喫するのであった。

登場人物・キャラクター

赤柿 留助 (あかがき とめすけ)

死別した妻・夏記との間にもうけた2人の子供と共に暮らす中年男。子供たちへの愛情はあるようだが働く気はまったく無く、パチンコや麻雀で小銭を稼ぎながら三食昼寝付きの主夫生活を楽しんでいる。当然家計は非常に苦しいのだが、なぜかお金をかけずに美味い料理を作る才能だけはあるため、かろうじて生活は成り立っている。

赤柿 千夏 (あかがき ちか)

中学校に通う留助の娘。父親に似ず、なかなかのしっかりものの美少女で、運動能力も高い。小遣いも貰えないほど家計が苦しいのに、だらだら毎日を過ごしている父親を怒鳴りつけることもしばしばだが、留助の作る料理は大好きなようである。

赤柿 ハジメ (あかがき はじめ)

小学生になったばかりの留助の息子。丸顔にトマトのへたのような髪が乗っかっている。常にのほほんとした表情をしており、家が貧乏であることも父親が働いていないことも気にしていない。

赤柿 夏記 (あかがき なつき)

留助の亡妻。物語が始まる2年前に、餅を喉に詰まらせて死亡している。享年29。どうして留助と結婚したのかわからないような美人である。生前は大の阪神ファンだったらしい。

ばーちゃん

田舎で暮らしている留助の母。80歳という高齢ながら、まだかくしゃくとしており、素手で川魚を捕まえたり、30kgの米袋を担ぎ上げたりと、パワフルな姿を見せる。

橋本 (はしもと)

夏記の兄で、留助にとっては義兄に当たる人物。厳格な性格で、ろくに働きもせずだらだらと過ごしている留助を嫌っている。その一方、妹の忘れ形見である千夏とハジメのことは気にかけており、いずれは引き取りたいと考えているようである。

橋本 万春 (はしもと まはる)

橋本の娘だが、かなり奔放な性格をしており、厳格な父を嫌って単身海外へ渡航してしまった。その後数年間は没交渉だったようだが、妊娠をきっかけに外国人の彼氏と共に帰国。その後、長男・春雨を出産した。

アブラハム・ベーコン

万春と結婚するために日本にやってきたドレッドヘアの外国人男性。国籍は不明だが、オックスフォード大学で理論物理学の博士号を取得しており、国際的大企業からのスカウトが訪れるほどの実績を在学中に上げていたらしい。しかし、本人は万春との生活が大事らしく、近所のラーメン屋でアルバイトにいそしんでいる。

井山 遥 (いやま はるか)

ハジメのクラス担任を務める女教師。年齢は25歳だが、中学生に間違われるような容姿をしている。性格は真面目そのもので、教育にも情熱を持っているが、杓子定規になりがちなのが玉に瑕。当初は、自分とは正反対の留助に批判的だったが、いつの間にやらその存在が気になり始めたようである。

おおつぼマキ

作者。作中での料理完成後に必ず挿入される詳細レシピのコーナーに登場し、その回の料理の注意点やバリエーションの紹介をする。

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