王狼伝

王狼伝

タイムスリップでジンギス・カンの統治する13世紀に飛ばされた歴史学者伊波が、源義経からジンギス・カンを引き継ぎ、歴史改変を阻止しようと奮闘する。源義経=ジンギス・カン説を取り入れた歴史バトル漫画『王狼』の続編。ジンギス・カンの死まで描かれているが未完である。原作武論尊、作画三浦建太郎。

正式名称
王狼伝
ふりがな
おうろうでん
作画
原作
ジャンル
バトル
 
その他歴史・時代
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概要・あらすじ

タイムスリップで13世紀モンゴル帝国が統治する西夏に飛ばされた伊波が、源義経からジンギス・カンを引き継いだ。伊波は自身に訪れる死の瞬間まで歴史を守ろうと決意。自身の素性を明かして、ベンケイフビライが自身を超える大王狼となるようにと、我が息子フビライを託す。カラ・キタイ国を攻略。

1225年、難攻不落のホラズム・シャー朝の最後の砦攻略中に、すでに砦内を掃討した赤狼兵を統率したフビライと再会する。1227年西夏が反乱を起こす。その軍隊の先頭を行くのは、現代からタイムスリップしてきた中国軍の戦車部隊だった。

登場人物・キャラクター

ジンギス・カン (じんぎすかん)

源義経からジンギス・カンの称号を託された、現代人の歴史学者伊波のこと。ジンギス・カンが死を迎える1227年まで、歴史改変が行われないように行動している。自身の素性を明かして、ベンケイにフビライが自身を超える大王狼となるようにと、我が息子フビライを託す。 1227年西夏の反乱を鎮圧するため出陣。反乱軍がタイムスリップしてきた中国軍の戦車で守られていることを知り、フビライに西の都に燃える水を持ち帰るよう命令する。同時に自分の死期が近いことを覚悟する。

ベンケイ

かつて源義経と共に戦い、大陸へと乗り出してモンゴル帝国を築いた隻腕の将軍。その正体は武蔵坊弁慶。ジンギス・カンが現代人であり、今後起こるであろうことを熟知していることを知らされる。情に厚い自身の心を鬼にして、フビライを戦士として鍛え上げる。赤狼兵を借り受けホラズム・シャー朝の残党狩りに向かうが、残党全兵の待ち伏せに遭う。 リッショウの奇策で救われる。

フビライ

絵画や書物に関心を持つ少年。歴史同様に王として君臨するべく、ジンギス・カンとベンケイによって鍛えられる。5歳の折、狼の群れの襲撃に遭い、ボス狼を仕留めたことがきっかけで戦士として覚醒する。荒くれ者の集団として有名なウィグルの赤狼兵の指揮官に任命され、赤狼兵を難なく統率してしまう。 1225年に難攻不落のホラズム・シャー朝の最後の砦を攻略するなど、将才に優れる。リッショウと出会い、弟分としてかわいがる。ジンギス・カンから西夏反乱の際、西の都に燃える水を持ち帰るよう命令される。途中リッショウと別れて、燃える水を持ち帰ることに成功する。

ワン

1215年に無血開城となった金国の燕京の守備隊隊長。戦わずして開場するのは恥辱であると感じ、単身ジンギス・カンに戦いを挑む。息子フビライの胆力を鍛えるためと称し、右腕にフビライを抱えたジンギス・カンと戦った。必殺の一撃を紙一重で受け止められ敗退。王狼との戦いに納得して死んでいった。

赤狼兵 (せきろうへい)

ゴデムを長とするウィグル族の千戸兵を指す。蛮族上がりのため、モンゴル帝国軍の中でも統率されることを嫌い、勝手気ままに行動する蛮兵軍である。長として赴任したフビライに従うことを拒否したが、いともたやすくゴデムを斬首したフビライに従うことを決意。以降、統率がとれた最強の千戸兵に変貌する。

ゴデム

赤狼兵の長。フビライの配下となることを拒む。さらってきた女子供を凌辱するなど非道の限りを尽くしてきた。フビライによって斬首され、絶命する。

リッショウ

ホラズム・シャー朝の最後の砦の牢獄に幽閉されていた3歳の子供。のちに日蓮上人となる。安房の国生まれで一歳にしてすでに書を読むことができた。神童ぶりが目に留まり、幕府の招きで鎌倉へと向かう船が遭難し、南方の交易船に助けられ、流れ流れてホラズム・シャー朝にたどり着いた。フビライの良き弟分となる。 窮地に陥ったベンケイと赤狼兵を奇策で救うなど、その天才ぶりをうかがわせる。 ジンギス・カンから西夏反乱の際、西の都に燃える水を持ち帰るよう命令される。その帰途、シムラン配下の千戸兵に襲われる。突如出現した巨大仏像に救われる。仏像との交感により、己の行く道を知ることになる。

中国軍指揮官 (ちゅうごくぐんしきかん)

軍に反乱を起こして、戦車を奪い脱走した集団を指揮する。タイムスリップで13世紀に現れた現代の中国軍の指揮官。ジンギス・カンの歴史改変阻止のための休戦協定を拒否して、世界征服を夢見る。フビライのもたらした燃える水で形勢逆転され、ジンギス・カンの刃に倒された。

シムラン

西夏の反乱軍へ、休戦協定のためにジンギス・カンが使わせた使者。中国軍の圧倒的な力を眼前にして、常に強き者につき、強き者と歩み続けるモンゴル民族の信条に則って、モンゴル帝国に反旗を翻す。ジンギス・カンに一太刀浴びせるも、唐竹割りの反撃を受けて絶命する。

その他キーワード

千戸制 (せんこせい)

『王狼伝』に登場する用語。モンゴル軍が誇る戦闘陣形を指す。百人の兵からなる百戸の小隊を組織し、その小隊を十個集めて千戸とし、さらに千戸の部隊を十個集めて万戸とする。それぞれに長を置いて統制する。これにより瞬時にして兵を動かすことが可能。

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