プロレス・スターウォーズ

プロレス・スターウォーズ

日本侵略を目論む「アメリカン・プロレス」と、それを迎え撃つ日本プロレス勢の興行戦争を描いたプロレスバトル漫画。登場するプロレスラーはすべて実在人物で、現実ではあり得ない夢の対決が繰り広げられるのが特長。

正式名称
プロレス・スターウォーズ
ふりがな
ぷろれす すたーうぉーず
作画
ジャンル
プロレス
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概要・あらすじ

198X年。全日本プロレスと新日本プロレス初の合同興行は大成功に終わり、日本のプロレスブームはますます過熱していた。そんなある日、全日本プロレスが招聘した、NWAチャンピオン、ハーリー・レイスの来日がキャンセルされる。驚いて渡米したジャイアント馬場を待ち受けていたのは、アメリカプロレス界の主な団体の幹部たちだった。

彼らは、日本のプロレス市場をアメリカに渡すように要求する。それが、アメリカスポーツ界を牛耳る「巨大組織(コネクション)」の命令なのだという。馬場は断固としてこれを拒否。馬場の回答を受けた巨大組織は、外国人レスラーたちを日本に集結させ、独自に興行を打つ。こうして、日本侵略を企む「アメリカン・プロレス」と日本のプロレス連合軍の大興行戦の火ぶたが切って落とされた。

登場人物・キャラクター

ジャイアント 馬場 (じゃいあんと ばば)

日本の2大プロレス団体の1つである全日本プロレスの総帥。ライバルでもある、新日本プロレスのアントニオ猪木と共闘して、「アメリカン・プロレス」に対抗する。「日米対抗戦(プロレス・スターウォーズ)」では、猪木との日本最強コンビ「BI砲」で、ザ・ロード・ウォリアーズと対戦する。

アントニオ 猪木 (あんとにお いのき)

日本の2大プロレス団体の1つである新日本プロレスの総帥。ライバルでもある、全日本プロレスのジャイアント馬場と共闘して、「アメリカン・プロレス」に対抗する。「アメリカン・プロレス」が招聘したタイガー・ジェット・シンを挑発し、自らを襲撃させて、日米対抗戦に持ち込む。 「日米対抗戦(プロレス・スターウォーズ)」では、馬場との日本最強コンビ「BI砲」で、ザ・ロード・ウォリアーズと対戦する。

ドリー・ファンクJr. (どりーふぁんくじゅにあ)

元NWA世界チャンピオン。アメリカのプロレスラーながら、「日米対抗戦(プロレス・スターウォーズ)」では日本側につく。弟のテリー・ファンクとのタッグチームで、アブドーラ・ザ・ブッチャー&タイガー・ジェット・シン組と闘う。同名の実在人物がモデル。

ボブ・ガイゲル (ぼぶがいげる)

アメリカプロレス界の主要団体NWAの会長。「巨大組織」の命令で、ハーリー・レイスの全日本プロレス行きをキャンセルする。「日米対抗戦(プロレス・スターウォーズ)」ではレフェリーをつとめる。同名の実在人物がモデル。

ビンス・マクマホン (びんすまくまほん)

アメリカプロレス界の主要団体WWFの会長。「日米対抗戦(プロレス・スターウォーズ)」の後、「巨大組織」に責任を追及され、ノイローゼの末に病気を患い亡くなる。同名の実在人物がモデル。

バーン・ガニア (ばーんがにあ)

アメリカプロレス界の主要団体AWAの首領。元プロレスラー。「日米対抗戦(プロレス・スターウォーズ)」ではレフェリーをつとめる。同名の実在人物がモデル。

長州 力 (ちょうしゅう りき)

新日本プロレスに対抗する維新軍のリーダー。必殺技はリキ・ラリアット。「アメリカン・プロレス」の侵略を知り、新日・全日連合軍に合流してこれに対抗する。「日米対抗戦(プロレス・スターウォーズ)」では、天龍源一郎とタッグを組み、ハーリー・レイス&ハルク・ホーガンと闘う。 維新軍の魂を賭け、ホーガンにリキ・ラリアットを打ち込む。同名の実在人物がモデル。

テリー・ファンク (てりーふぁんく)

兄のドリー・ファンクJr.とのタッグチームで「日米対抗戦(プロレス・スターウォーズ)」に出場。日本側につき、アブドーラ・ザ・ブッチャー&タイガー・ジェット・シン組と闘う。必殺技はスピニング・トゥ・ホールド。リバース・スピニング・トゥ・ホールドと、ドリーとのダブル・スピニング・トゥ・ホールドで自らの足を犠牲にしながらも、日本のファンのために闘い抜く。 同名の実在人物がモデル。

スタン・ハンセン (すたんはんせん)

「不沈艦」の異名を持つプロレスラー。必殺技はウエスタンラリアット。「日米対抗戦(プロレス・スターウォーズ)」では、ブルーザー・ブロディとタッグを組み、ジャンボ鶴田&藤波辰巳組と対戦。ダブル・ウエスタンラリアットなどを繰り出し、ケタ外れのパワーで日本人組を圧倒する。 同名の実在人物がモデル。

ブルーザー・ブロディ (ぶるーざーぶろでぃ)

「キングコング」の異名を持つ怪力プロレスラー。必殺技はキングコング・ニードロップなど。「日米対抗戦(プロレス・スターウォーズ)」では、スタン・ハンセンと組み、ジャンボ鶴田&藤波辰巳組と対戦。鶴田を好敵手と認め、封印していた関節技やジャーマン・スープレックス・ホールドなどを繰り出す。 同名の実在人物がモデル。

ハルク・ホーガン (はるくほーがん)

「超人」の異名を持つプロレスラー。「日米対抗戦(プロレス・スターウォーズ)」では、ハーリー・レイスとのタッグで、長州力&天龍源一郎組と闘う。正統派プロレスラーだが、かつての師匠であるフレッド・ブラッシーのステッキ音で超悪役に戻ってしまい、ラフファイトの限りをつくす。 同名の実在人物がモデル。

ジャンボ 鶴田 (じゃんぼ つるた)

全日本プロレスの次期エース候補。「日米対抗戦(プロレス・スターウォーズ)」では、新日本プロレスの藤波辰巳とタッグを組み、ハンセン&ブロディ組と闘う。ハンセンとは、テキサスのファンク道場で共に汗を流したライバル。「馬場、猪木を引退させる」というハンセンに掟破りの逆ラリアットを打ち込む。 人間的な甘さが弱点と目されていたが、ハンセンの技を盗み、自分の必殺技にするまでに成長したことを周囲に知らしめる。同名の実在人物がモデル。

ポール・エラーリング (ぽーるえらーりんぐ)

ザ・ロード・ウォリアーズのマネージャー。内臓疾患などで引退した元プロレスラー。シカゴのスラム街でストリートファイトに明け暮れていたウォリアーズを、「地獄の殺戮軍団」に育て上げた人物。同名の実在人物がモデル。

ビンス・マクマホンJr. (びんすまくまほんじゅにあ)

ビンス・マクマホンの息子。「アメリカン・プロレス」のプロモーターとして、日本侵略を計画する。レスラー上がりのプロモーターを否定する背広組で、プロレスをビジネスと割り切る、クールでクレバーな男。NWA、AWA、WWFの世界3大ベルトを1つにまとめてリアル・ワールド・チャンピオンベルトを作り、日本軍とアメリカ軍の5対5サバイバルマッチを企画する。 また、全米で活躍する日本人レスラーの首に賞金を懸け、「日本人狩り」を敢行。日本のプロレス界の国内外での弱体化を図る。同名の実在人物がモデル。

リック・フレアー (りっくふれあー)

「狂乱の貴公子」の異名を持つプロレスラー。リアル・ワールド・チャンピオンの初代王座につく。同名の実在人物がモデル。

集団・組織

ザ・ロード・ウォリアーズ (ざろーどうぉりあーず)

『プロレス・スターウォーズ』に登場する組織。アニマル・ウォリアーとホーク・ウォリアーによるプロレスタッグチーム。鋼鉄の筋肉を持つ不死身の怪物で、人間の感情を捨て去り、ひたすら相手を破壊することだけを目的とした殺人マシン。「ウォリアーズ・クラッシュNO.1~NO.3」と呼ばれる殺人技を使う。シカゴのスラム街でストリートファイトに明け暮れており、飢えのために野ネズミまで食べていたという。

BI砲 (びーあいほう)

『プロレス・スターウォーズ』に登場する組織。馬場&猪木のタッグチーム。「日本プロレス」時代の伝説の最強コンビ。「日米対抗戦(プロレス・スターウォーズ)」で復活し、ザ・ロード・ウォリアーズと対戦する。ウォリアーズの圧倒的なパワーと正確無比な殺人技に圧倒される。ウォリアーズの前に歯が立たないBI砲だったが、己を殺し非情になることでウォリアーズ以上の力を発揮する。 じつは力道山によって、ウォリアーズ登場のずっと以前に完成していた殺人マシン軍団。

巨大組織 (こねくしょん)

『プロレス・スターウォーズ』に登場する組織。アメリカ全州のプロ・スポーツやショービジネスの一切を取り仕切る影の組織。日本プロレス市場を手中にしようと、侵略の魔の手を伸ばす。

アメリカン・プロレス (あめりかんぷろれす)

『プロレス・スターウォーズ』に登場する組織。日本のプロレス市場を侵略するために、アメリカの主要プロレス団体が手を組んで設立した団体。アメリカの豪華レスラーたちの闘いをテレビ放送し続けたり、プロレス会場をすべておさえてしまうなど、日本のプロレス団体を窮地に追い込む。

その他キーワード

日米対抗戦 (ぷろれす・すたーうぉーず)

『プロレス・スターウォーズ』の用語。198X年5月21日、後楽園球場で行われたプロレス興行。5チーム選抜のタッグマッチ形式で行われた日米対抗戦。ジャイアント馬場&アントニオ猪木対ザ・ロード・ウォリアーズなどの死闘が繰り広げられた。

クレジット

原案

原 康史

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