将太の寿司~全国大会編~

将太の寿司~全国大会編~

北海道・小樽の寿司店巴寿司の息子関口将太を主人公にした料理バトルマンガ、『将太の寿司』の続編。新人寿司職人コンクール・全国大会を舞台に、将太の成長とライバル達との友情を描く。前作、『将太の寿司』終了直後より引き続き連載が開始された。

正式名称
将太の寿司~全国大会編~
ふりがな
しょうたのすし ぜんこくたいかいへん
作者
ジャンル
寿司
 
料理バトル
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概要・あらすじ

小樽の寿司店巴寿司の息子関口将太が東京の名店鳳寿司で修業を始めて1年。地区予選を勝ち上がった若手職人達が競い合う、新人寿司職人コンクール全国大会が始まる。全国から選ばれた凄腕の寿司職人達。更にかつて将太に破れ、鳳寿司を去った佐治安人や、圧倒的な実力を持ち、将太が二敗二分けにしか持ち込めなかった大年寺三郎太といったライバル達との戦いが幕を開ける。

そして父の店巴寿司を苦境に立たせた笹寿司の陰謀もまた続いていた。

登場人物・キャラクター

関口 将太 (せきぐち しょうた)

北海道・小樽出身。実家は巴寿司という寿司店であったが、資本に物を言わせる笹寿司の嫌がらせにより苦境に立たされている。東京の名店鳳寿司で修業中。真面目な性格もあって不断の努力も欠かさないが、自由な発想によって周囲を驚かせる寿司を作ることが持ち味。新人寿司職人コンクール全国大会・東京代表、16歳。

佐治 安人 (さじ やすひと)

鳳寿司での関口将太の兄弟子であり、因縁のライバル。前作『将太の寿司』において、新人寿司職人コンクールへの出場権を賭けて競った。その結果将太に敗れ店を去ったが、以後全国を流れながら修業を続け、ついに雪の味すらも見分ける事ができる「絶対味覚」を身に付ける。京都代表。

大年寺 三郎太 (だいねんじ さぶろうた)

東北の竜と呼ばれる幻の寿司職人であり、関口将太の前に立ちふさがる壁のような存在。前作『将太の寿司』において、仙台で行われた「仙台寿司コンテスト」、そしてそれに続く三番勝負で将太が一勝もできなかった相手である。25歳にしてすでに15年にも渡る料理人としてのキャリアを持つが、寿司職人としての期間は短いため新人寿司職人コンクールへの出場資格を持つ。 宮城代表。

坂田 利人 (さかた としひと)

回転寿司「力寿司」に勤務する寿司職人。子供でも手軽に食べられる事から100円寿司にこだわり、誇りを持っている。店のオーナーが代わって経営方針が変更、高級店にされそうになるが、関口将太や小畑慎吾の協力で店を守り通す。全国大会、大阪代表。

高田 早苗 (たかだ さなえ)

デパート地下の食品売り場で持ち帰り専門の寿司店「寿司仙」に勤務する寿司職人。貧しい家庭を助けるため、ボクシングのチャンピオンを目指していたが、目を痛め引退。その後、寿司職人となった。その技術は親方から教えられたものではなく、本を読んで覚えた独学である。福岡代表。

月岡 アキラ (つきおか あきら)

伝説の寿司職人「握り克」こと岡田克郎に鍛えられた、神の右手を持つ男。手で持つだけで0.01gの重さも見分ける事ができる。のし上がるために全国大会に出場したという野心家であり、師匠である岡田のことも、そのための手段としか思っていない。関口将太との最初の勝負に引き分けた後、岡田と仲たがいし、心臓発作に倒れた師匠を見捨てる。 しかし将太との二度目の勝負で敗れた後、心を入れ替え岡田と和解する。新潟代表。

岡田 克郎 (おかだ かつろう)

「握り克」と呼ばれた伝説の寿司職人。鳳寿司に勤務した事もある流れの職人で、技術は鳳征五郎よりも上であった。鳳寿司の職人を引き抜いて店を開くが、ほどなく閉店。客の事を考えず、自分の思った通りの寿司を出していればみんな満足すると思い込む傲慢さゆえの結果であったが、征五郎を逆恨みする事となる。心臓発作で倒れているところを関口将太と吾子飛男に助けられ、肝心なのは技術ではなく心であると知る。

鳳 征五郎 (おおとり せいごろう)

名店・鳳寿司の親方。当代の名人と言われるが、身体の衰えによりすでに一線は退いている。「小樽寿司握りコンテスト」で関口将太を見いだし弟子にする。引退と同時に店を畳もうと考えていたが、弟子たちの願いで佐治安人に代を譲る事にする。その後、岩崎民次の後を継いで「全日本寿司協会会長」となる。

関口 源治 (せきぐち げんじ)

北海道・小樽、巴寿司の親方。関口将太の父親。小樽一の寿司屋として評判も高かったが、「笹寿司」による様々な嫌がらせや妨害のせいで店は苦境に立っている。一時期は酒に溺れたりもしたが、将太が東京に修業に行ってからは、店を守るために無理して「ツケ場」に立ち、将太に受け継ぐための「アナゴのツメ(タレ)」に火を通したりしている。

小畑 慎吾 (おばた しんご)

鳳寿司の「追い回し」で、関口将太の半年先輩であるが、先輩というよりは同期という感じである。吾子飛男と交代で、各地を転戦する新人寿司職人コンクール全国大会の応援に駆けつける。

吾子 飛男 (あご とびお)

鳳寿司の「追い回し」で、関口将太の後輩。高校を中退して鳳寿司に入ってきた、こらえ性がない不良少年。世間も仕事も舐めてかかっていたが、将太の叱咤や激励でなんとかまともになってきた。全国各地で行われる新人寿司職人コンクール全国大会で、将太の手伝いをする事も多い。

岩崎 民次 (いわさき たみじ)

全日本寿司協会会長。新人寿司職人コンクール全国大会・決勝戦審査委員長。わずかな味や香りの違いも見分けられる絶対感覚の持ち主であり、「識味(あじしる)」の異名を持つ。かつては寿司職人であったが、絶対感覚を得るための壮絶な修行の結果視力を失った。

武藤 鶴栄 (むとう つるえ)

「料理人殺し」の異名を持つ料理評論家。「探味塾」塾頭。辛辣な批評で各界から恐れられている。新人寿司職人コンクール東京大会以後、関口将太の元を度々訪れては無理難題を吹っかける。これと見込んだ料理人の更なる成長を願っての事ではあるが、それを口に出す事はない。全国大会においてはしばしば特別審査委員長を務める。

笹木 剛志 (ささき たけし)

大手寿司チェーン「笹寿司」の息子。関口将太の同級生であり、宿敵でもある。寿司屋の息子ではあるが職人ではなく経営陣として家業を手伝っている。親子揃って巴寿司を目の敵にしており、豊富な資金に物を言わせて様々な嫌がらせをする。

切島 傀 (きりしま かい)

「笹寿司」代表として新人寿司職人コンクール全国大会に出場する寿司職人。生きた魚に針麻酔を打ち、眠らせる事で何日も鮮度を保つという驚異的な技を持つ。実は傀は弟の「由太」の別人格であり、本物の傀は二年前に事故死している。

集団・組織

笹寿司四包丁 (ささずしよんほうちょう)

切込隊長、「鋼の精二郎」こと叶崎精二郎。「包丁修羅」こと武市半平。首領格の「包丁鬼」こと加藤以蔵。名前が不明の女性の四人からなる「笹寿司」傘下の寿司職人。女性は名前も特技も最後まで不明のままであるが、関口将太は長い間、彼女が高田早苗であると思い込んでいた。

場所

巴寿司 (ともえずし)

北海道・小樽にある寿司店で関口将太の実家。同じく小樽を中心として勢力を広げるチェーン店「笹寿司」による嫌がらせや妨害のせいで、危機的状況が続いている。将太の父親である親方・関口源治と、妹・美春によってなんとか守られている。

鳳寿司 (おおとりずし)

関口将太が修業する東京の名店。60年以上続く名店で、五代目親方の鳳征五郎は婿養子。(年数と何代目かは話数によって一定しない)。

イベント・出来事

新人寿司職人コンクール (しんじんすししょくにんこんくーる)

「全日本寿司協会会長」によって開催される新人寿司職人のコンクールであるが、新人とは思えない実力者が続出する。各地方で行われた予選から数えて、5000人もの職人が参加していると岩崎民次が語っている。

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