妖逆門

妖逆門

主人公の少年・多聞三志郎が、妖怪が主催する奇妙なげえむ・「妖逆門」に参加し、冒険を繰り広げるバトルファンタジー漫画。2006年からアニメが開始したが、原作である本作の連載もほぼ同時期から始まっているため、大まかな設定に変わりはないが、登場人物や物語後半の展開がアニメ版とは異なっている。また、原案を手がけた藤田和日郎の代表作『うしおととら』から、雷信、かがりの鎌鼬兄妹や、管狐・イズナなどの妖怪たちが登場している。

正式名称
妖逆門
ふりがな
ばけぎゃもん
作者
ジャンル
ファンタジー
 
和風ファンタジー
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

冒険にあこがれる少年、多聞三志郎は、謎の男フエに導かれ、逆日本と呼ばれる日本とそっくりな地にに降り立つ。そこで妖怪が主催する人間のためのげえむ・「妖逆門」に参加することになる。始めは冒険ができればそれでいいと語っていた多聞三志郎も、げえむ中に出会う個性的なライバルたちや、様々な妖怪たちとの交流を経て、ある望みが芽生えた。

そして、妖逆門誕生の秘密を知った三志郎は、妖怪たちのため、最後の戦いに挑む。

登場人物・キャラクター

多聞 三志郎 (たもん さんしろう)

冒険者であった父親に憧れ、自らも冒険者を目指している少年。赤い帽子がトレードマークであり、しばしば赤帽子と呼ばれる。元気が良く、素直な性格。冒険をしたいという強い気持ちを妖逆門の案内役、フエに見つけられてげえむに参加。豊かな発想力と高い運動神経を武器にげえむを勝ち抜いていく。 撃符妖怪を武器のように扱う他のぷれい屋と違って彼らを友人として扱っており、当初は考えていなかった妖逆門の報酬も、隠岐清の話を聞いて後に、撃符妖怪たちを妖逆門から開放することを目指している。

三枝 俊夫 (さえぐさ としお)

妖逆門のプレイヤー。イギリスの国旗が描かれたバンダナを頭に巻いているため、多聞三志郎からロンドンというアダ名をつけられてしまう。ミュージシャンを目指しているためいつもギターを持ち歩いており、常に「クール」であることを信条としている。演奏の腕は立つが非常に音痴であり、妖逆門で優勝して歌を上手くしてもらい、盲目の少年・成瀬直也に自分の歌を聴かせることが目標。 当初、特に目標を持たない三志郎を甘いと考えて冷たくあしらっていたが、げえむを通して彼と心を通わせてライバルとなる。

隠岐 清 (おき さやか)

代々巫女を務めている家系に生まれた少女。昔から家にいた妖怪・オマモリ様とは親友のような間柄であり、妖逆門によって連れ去られてしまった彼女を救うために、妖逆門に参加する。心優しく、ぷれい屋達が撃符妖怪を雑に扱う様を見て心を痛めていた。その中で、妖怪にも別け隔てなく接する多聞三志郎を見て感動。 彼と話をした結果、三志郎に妖逆門の報酬を決めるきっかけとなる。少し天然が入っており、最終決戦には巫女服で臨む。

灼銅の鬼仮面 (しゃくどうのおにかめん)

鬼のような角をつけた面具を装着している。撃符妖怪の扱いに長けており、自他共に認める最強のぷれい屋。その正体は過去の妖逆門で優勝するも、永遠に妖逆門が続き、自分も永遠にぷれい屋でいつづけることを望んで妖逆門の管理人となった少年・須貝正人。

きみどり

『妖逆門』に登場するキャラクター。妖怪。樹齢二千年を超えて意識を得た巨木が、子どもたちと遊べるように少女の姿を象った妖怪。妖怪でも子どもたちと遊べるよう、げえむ・妖逆門を開催し始める。子どもたちの様々な望みを叶えるほどの力を持つが、数多くの願いを叶える内に、本体である木が欲望で染まってしまい、そこから垂れた雫で須貝正人の人格を歪めてしまう。 多聞三志郎の前に時折現れてはアドバイスを施す。

ねいど

『妖逆門』に登場するキャラクター。太陽をモチーフに作成された妖怪で、妖逆門の進行係を担っている。コミカルな動きや冗談めかした発言が多く不気味な存在。げえむのルールには厳しいものの、灼銅の鬼仮面の言葉によってルールを変更したりと妖逆門には非常に忠実。また、焔斬の力を非常に恐れており、彼に睨まれて竦むことが多い。

フエ

『妖逆門』に登場するキャラクター。黒い衣を全身にまとっている。妖逆門の案内役。ある日、多聞三志郎の前に現れて彼を妖逆門へと誘う。当初はただ冒険がしたいだけと宣う三志郎を甘いと思っていたが、げえむを勝ち進み、撃符妖怪の開放という目標を掲げるようになった三志郎に期待をかけるようになる。

焔斬 (えんざん)

『妖逆門』に登場するキャラクター。かつて日本の西半分を作り上げたという大妖怪の末裔。彼自身も、街一つを焼き払うほどの非常に高い実力を有している。牛の体に鳥の頭をつけたような容姿。妖逆門の途中で多聞三志郎の持ち妖怪・撃符妖怪として参加。当初は高いプライドと人間への不信感故に三志郎の指示に従わなかったが、彼に驕り高ぶるところがないのに気が付き和解。 妖逆門を倒すために三志郎に協力する。

その他キーワード

妖逆門 (ばけぎゃもん)

『妖逆門』に登場する用語。44年に一度、日本の空に存在する逆日本で行われる、妖怪を用いた子どもたちが参加するゲームのこと。また、ゲームのことのみならず、妖逆門を支配する妖怪を指すこともある。優勝者には、願い事を叶えるという報酬が与えられる大会形式のルールであり、ゲームはげえむ、参加者はプレイヤーではなく、ぷれい屋と平仮名で表記される。 ぷれい屋は、逆日本を回りながら、御札に封じ込まれた妖怪・撃符妖怪を駆使してげえむを勝ち抜いていく。

撃符妖怪 (げきふようかい)

『妖逆門』に登場する用語。妖逆門の中で使役される、札に封じ込まれた妖怪のこと。大小強弱様々な妖怪が存在しており、中には大妖怪と呼ばれる焔斬のような妖怪も存在する。元々は子供と仲良くしたいものや、妖逆門、きみどりによって作り出された妖怪のみが撃符に封じられていたが、げえむを盛り上げようとする須貝正人の手によって日本のほぼ全ての妖怪が強制的に封じ込まれている。

クレジット

原案協力

アニメ

妖逆門

小学5年生の多聞三志郎が家出同然の形で始めた一人旅。だがその途中、奇妙な男フエに見込まれ、日本にそっくりだけと違う空間逆日本へ連れて行かれてしまう。そこで知った妖怪たちの危機。妖怪を救うため、多聞三志... 関連ページ:妖逆門

SHARE
EC
Amazon
logo