マンガ家田中K一がゆく!

マンガ家田中K一がゆく!

玩具会社の営業マン田中K一が、漫画家としてデビュー。しかし、会社の規則では副業は禁止されている。営業の業務も多忙を極める。そんな極限の兼業生活を、作者田中圭一の体験を基に、シモネタを交えつつユーモラスに描き出す。『サラリーマン田中K一がゆく!』の続編で、ヨイコトーイの面々もほとんどがそのまま登場する。

正式名称
マンガ家田中K一がゆく!
ふりがな
まんがかたなかけいいちがゆく
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
自伝・伝記
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概要・あらすじ

大手玩具メーカーのヨイコトーイの営業マン田中K一が、学生時代に編集部に預けていた原稿。それが、穴埋めで掲載され、読者アンケートで3位になり、連載開始。しかし、ヨイコトーイは副業禁止。会社も漫画もやめたくない田中はひたすら頑張り続けるが、大学のサークルの男を次々と落とす後輩が入社してきたり、兼業の秘密がバレそうになったり、会社の業務が多忙で漫画執筆にしわ寄せがきたりとピンチの連続。

田中は自分の漫画が世に出る喜びと、同じ兼業漫画家との出会いを通じて着実に成長していく。だが、その行く手には彼の成功を快く思わぬ編集長が立ちふさがるのだった。

登場人物・キャラクター

田中 K一 (たなか けいいち)

作者田中圭一の分身。ヨイコトーイの営業マンとして働いていたが、大学生時代に描いて編集部に預けておいた漫画が穴埋め原稿として商業誌に掲載され、しかも人気を集めてしまい、『ドクターパニック』として連載開始。副業禁止にもかかわらずズルズルと兼業漫画家として二足のワラジを履くことになる。

飯山 はじめ (いいやま はじめ)

ヨイコトーイの営業部員。田中の先輩。心の中で人形と会話できる極度の人形オタク。

毛田 ものみ (けだ ものみ)

ヨイコトーイの有能な営業事務。田中の一年先輩。事務職だが先進的すぎるアイディアと玩具の改造技術を持っており、開発への転属を熱望している。幼児っぽい独特の言葉遣いが特徴。

銭井 恭介 (ぜにい きょうすけ)

ヨイコトーイのマーケティング部部長。毛田の才能を認め、見守っている。役員である椛島が企画した特撮物「ハイパーアーム」の大量売れ残りを救ったものの、椛島の逆恨みを買うことに。

角牧 省吾 (かどまき しょうご)

ヨイコトーイの営業部員。田中の同期で、おっぱい好きで女好き。大宗部長の胸に憧れるセクハラ野郎。

大宗 由佐 (おおむね ゆさ)

ヨイコトーイの部長。常に巨乳の谷間を強調する衣服を着用し、部下の男性社員を鼓舞しているが、一線は守っている。

小頭 優 (こがしら まさる)

ヨイコトーイの営業部員。田中の先輩社員。子供っぽいプロポーションで小動物的な可愛さの持ち主。

臼井 覇気 (うすい はき)

ヨイコトーイの営業部員。田中の先輩。やる気がないように見えて、データを駆使する敏腕営業マン。銭井に高く評価され、北海道支社長に栄転する。

丸花 健太 (まるはな けんた)

ヨイコトーイの東京営業所所長。大きな鼻が特徴。部下を見て、ちゃんと評価する頼りになる上司。

椛島 (かばしま)

ヨイコトーイの役員。特撮物に進出して失敗した自分と会社を救ってくれた銭井を逆恨みしているが、銭井は彼の攻めの経営を高く評価している。

登呂 美津子 (とろ みつこ)

ヨイコトーイの新入社員。田中の大学時代の後輩で同じサークル「西大阪大学マンガ研究会」に所属していたが、イケメンの先代部長にふられた心の隙間を他の部員たちと次々寝ることで埋め、サークルの人間関係を破壊したという経歴の持ち主。入社後も次々と男を漁る。田中の兼業を知る一人で、アシスタントを務める。

『コミック大爆発』編集長 (こみっくだいばくはつへんしゅうちょう)

スカイ書房『コミック大爆発』の編集長。姓名不明。常にパンティを頭にかぶっている。ギャグ漫画嫌いで、田中を発掘し、育てる編集長代理の馬波と対立。人気漫画家となった田中の引き抜きを警戒し、メジャーデビューを妨害。『コミック大爆発』廃刊後も田中を潰すことに全力を傾ける。 最大の敵役。

馬波 (うまなみ)

スカイ書房『コミック大爆発』の編集長代理。巨漢でオネエ言葉を使う。育て上手で田中をギャグに開眼させる。

福持 太次郎 (ふくもち)

マリオンビール販促部勤務の兼業漫画家。名前の読みは不明。頭にひまわりの花を咲かせている。ペンネームはすえひろがり福。モデルは漫画家のしりあがり寿。

菜園 アキラ (なぞの あきら)

凄腕アシスタント。一人称は「ボク」で、外見は女性のようだが性別不詳でバイセクシュアル。同人誌作家でもある。

矢面 元太郎 (やおもて げんたろう)

集談館『週刊ヤングトップ』の編集者。田中の引き抜き工作にほぼ成功するが、妨害工作によって失敗。責任を取らされて『少年トップ』編集部に配置転換されるが、馬波、福持と共に、一度は筆を折った田中の再起に尽力する。

集団・組織

スカイ書房 (すかいしょぼう)

『マンガ家田中K一がゆく!』に登場する出版社。田中の『ドクターパニック』が同社の『コミック大爆発』の穴埋め原稿に起用され、ヒット作となる。

集談館 (しゅうだんかん)

『マンガ家田中K一がゆく!』に登場するメジャー出版社。同社の『週刊ヤングトップ』で田中の新連載を予定していたが、田中が引退してしまう。後に田中は同社の『少年トップ』で漫画家として復活する。

場所

ヨイコトーイ

田中が勤務する大手玩具メーカー。モデルは作者の勤めていたタ○ラ(作中に準拠し伏せ字とする)。着せ替え人形市場でトップシェアの「リナちゃん」をはじめ、女児用玩具、キャラクターぬいぐるみ、知育玩具等を開発、販売していたが、合体ロボット、戦隊物にも進出。業界最大手のガンビィを猛追している。 年商500億円。

その他キーワード

ドクターパニック

『マンガ家田中K一がゆく!』に登場する田中のデビュー作。アニメ化もされた10万部のヒット作。モデルは作者田中圭一の『ドクター秩父山』。

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