モンキーターンV

モンキーターンV

河合克敏原作の同名漫画『モンキーターン』のアニメ化作品の第2シリーズ。競艇選手の主人公波多野憲二が競艇の世界でトップを目指して奮闘する姿を描く。様々な人間模様はもちろん、普段は知ることができない競艇の世界を詳細に描いている。第45回小学館漫画賞受賞(1999年)。

正式名称
モンキーターンV
ふりがな
もんきーたーんぶい
原作者
制作
OLM
監督
秋山 勝仁
放送期間
2004年7月3日 〜 2004年12月18日
放送局
テレビ東京
話数
25話
ジャンル
ギャンブル・賭博
関連商品
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概要・あらすじ

プロの競艇選手として競艇の世界に飛び込んだ主人公の波多野憲二は、ついにダービーである全日本選手権競走で優勝し、若手のホープとして期待される。しかし、ダービー直後のレースで転覆、落水して大怪我を負ってしまう。

治療とリハビリに専念している中、着実に次のステップに進むライバルを見て焦りを感じるが、懸命なリハビリと周囲からの激励に支えられてレースに復帰、再びトップへのチャレンジを開始する。

登場人物・キャラクター

波多野 憲二 (はたの けんじ)

東京支部所属のボートレーサー。明るく素直で義理堅い人情派だが、お調子者の一面もある。やや気性は激しいが人懐っこく憎めない性格で、周囲の競艇選手やファンからも愛される存在。誰にでも優しく平等に接するため、生方澄と青島優子との恋の板挟みになったこともある。 自他共に認めるライバルは、やまと競艇学校で同期生だった洞口雄大で、お互いの実力は認め合っている。しかし性格的に合わず、顔を合わせると互いに憎まれ口を叩くなど、いがみ合っていることが多い。 デビューから3年4カ月というスピードでダービーを制覇するが、直後のレースで左手を切断しかける大怪我を負い、復帰までに半年を要した。 モンキーターンの使い手であり、モンキーターンよりさらに鋭角に旋回するターンのテクニック「Vモンキー」を独自に編み出し、ボートレース界に旋風を巻き起こす。

青島 優子 (あおしま ゆうこ)

やまと競艇学校の82期生。波多野憲二とは同期の女子ボートレーサーで福岡支部所属。亡き父の借金と家族を支えるためにボートレーサーになった苦労人。プロデビュー後は低迷していた時期もあったが、波多野憲二など周囲からのアドバイスで徐々に立ち直っていき、その後は小柄な体格と軽い体重を生かした直線でのスピードを武器に、地道な努力を繰り返してトップ選手の仲間入りをする。 諦めを知らず、いつも明るく前向きに努力する波多野憲二に魅かれている。 褐色の肌とペンギン柄のヘルメットがトレードマーク。

洞口 雄大 (どうぐち たけひろ)

やまと競艇学校の82期生で、波多野憲二とは同期でありライバルでもあるボートレーサーで愛知支部所属。競艇界の名選手である洞口武雄の息子で、若手ナンバーワンの実力を誇る。性格は冷静沈着でクール。 端正な顔立ちで女性ファンも多い。勝利のためにラフプレーも厭わない強引なレース展開をするなど、そのレーススタイルを巡ってのトラブルも多い。元々はレースにのめり込んで家庭を顧みない父である洞口武雄を倒すためにボートレーサーを志したが、洞口武雄の真意を知って和解する。 その後、洞口武雄に弟子入りして技術やテクニックの指導を受け、元々の才能をさらに伸ばしていく。

榎木 祐介 (えのき ゆうすけ)

山口支部所属のボートレーサー。自他共に認める競艇界のトップレーサーで「艇王」の異名を持つ。ボートのテクニックはもちろん状況に合わせた柔軟なレース戦術、モーター整備、プロペラ製作など、ボートレースの全てにおいて高い実力と技術、知識を持ち合わせている。 また優れた人間性でファンや他の選手、記者など周囲に慕われている。波多野憲二が超えようとしている選手の1人である。

櫛田 千秋 (くしだ ちあき)

福岡支部所属の女子ボートレーサー。「最強の女子選手」として全国の女子ボートレーサーが憧れる存在で、SG競走に初優出を決めた強豪レーサーである。闘志を前面に押し出したレース展開が特徴だが、端整なルックスで男性選手やファンも多く、「クッピー」の愛称で呼ばれている。 同じ福岡支部の青島優子を可愛がり、アドバイスを送っている。

蒲生 秀隆 (がもう ひでたか)

香川支部所属のボートレーサー。モーター整備の天才でありながらレースのテクニックも併せ持つレーサーだが、プロペラ製作が苦手という弱点もある。一般戦で非常に高い勝率を残していることから「一般戦の鬼」との異名を持つ。 レースの格より内容を重視していたが、波多野憲二との対決で闘志を掻き立てられ、波多野憲二を追ってグレードの高いレースに参戦する。しばらく一般戦での参戦にこだわった理由は、過去にSG優勝戦でフライングを犯し、多額の返還金を出した経験を持つためであった。

生方 澄 (うぶかた すみ)

波多野憲二の実家である豆腐屋の隣にある小料理屋の娘。波多野憲二とは幼馴染で周囲も認める恋人のような存在だが、関係は遅々として進んでいない。競艇選手になった波多野憲二を陰ながら応援、協力している。 城ヶ崎ありさと付き合いで競艇場に応援に通ううち、競艇にも詳しくなってくる。

萩原 麻琴 (はぎわら まこと)

東京支部所属の女子ボートレーサー。ボートレースの魅力にハマった結果、高校を中退してボートレースの世界に飛び込み、女子選手の中でもトップクラスの実力を誇るほどに成長している。高校時代に荒れた時期を過ごした経験を持つため、現在でも気性の荒い一面を持つが、姉御肌で面倒見はいい。 波多野憲二の高校の先輩であり、ボートレースの世界に入るきっかけを作った人物でもある。

洞口 武雄 (どうぐち たけお)

愛知支部所属のボートレーサーで洞口雄大の実の父親。「愛知の巨人」と称されるベテランレーサーで、数々のタイトルを獲得した強豪でもある。息子である洞口雄大とは距離を置いていたが後に和解、弟子入りさせて行動を共にする。 自分の持っている技術と知識の全てを息子に託して、波多野憲二との勝負に送り出す。やまと競艇学校の卒業レースの時に見た波多野憲二に実力と可能性を感じて注目しており何度かレースで対決したが、賞金王決定戦のレース中の事故で重傷を負い、第一線を退くことになった。 女性ボートレーサーの萩原麻琴のファン。

古池 勘一 (こいけ かんいち)

ダービー制覇経験もあるベテランボートレーサーで東京支部所属。波多野憲二の第二の父親的存在である。かつての愛弟子を事故で引退させてしまったことから15年も弟子を取らなかったが、波多野憲二の懇願に負けて弟子に迎える。 プロペラ製作やモーター整備の技術にも長けており、その教えは波多野憲二の躍進の原動力になっている。性格は頑固で口うるさい、昔ながらの頑固親父。 しかし人情家でもあり、心を許した後輩の面倒は積極的に請け負っている。過去の経験から、意図的なラフプレーに対しては非常に厳しい態度で接する。

クレジット

原作

監督

シリーズ構成

作画監督

堀内博之

音楽

池田大介

アニメーション制作

OLM

原作

モンキーターン

『帯をギュッとね!』の終了した後、実際に競艇場や選手等に取材を行って制作された河合克敏の長編連載作。波多野憲二が競艇選手となることを志し、その養成機関である本栖研修所に入るところから、プロの選手となっ... 関連ページ:モンキーターン

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