概要
関連人物・キャラクター
項 梁
項羽の伯父。武信君という尊称を持つ。元は沛県の住人だが、逃げた先の会稽で顔役となる。太守の殷通を暗殺し、郡主となり反秦の旗揚げをした。章邯率いる秦軍を定陶の城へと追い込むが、なかなか出てこないので油断してしまう。これこそが「緩兵の計」であり、連日の酒宴で泥酔したところに夜襲を受け、志半ばに敗死。
虞姫
項羽の愛姫で、美しく気立ても良く、さらに芯の強い女性。将軍や参謀の進言を激情からはねのけるような項羽でも、彼女の意見だけは耳を貸した。張良の策、四面楚歌により楚軍が瓦解したおりに、項羽の足手まといにならないようにと自害して果てた。
懐王
項羽の配下鍾離眜が捜索してきた楚王家の末裔。楚の王位につき、秦打倒の旗印となった。「最初に咸陽に入ったものを関中王にする」という宣言を守ろうと、項羽が漢中王を名乗ることを許さなかった。以降、項羽に疎まれるようになり、彭城遷都の際に英布の手により大江の上で殺害されている。
関連キーワード
楚
『項羽と劉邦』に登場する地名および国名。時代によって、その場所は変わるが、『項羽と劉邦』内では現在の江蘇省徐州周辺を指す。劉邦や項羽はこの楚の出身だった。また、項羽はこの地にある彭城を本拠地として楚の国の王となり、楚王を名乗った。