ノゾ×キミ

ノゾ×キミ

同じマンションの向かいの部屋に住む男女。覗き行為をきっかけに親しくなった2人が、協力しながら周囲のトラブルを解決していく姿を描いた学園ラブコメディ。『ノゾミとキミオ』のタイトルで「週刊少年サンデー」2011年12号から14号に短期掲載された後、『ノゾ×キミ』にタイトルを改め「週刊少年サンデーS増刊」2012年5月号から2014年4月号、「週刊少年サンデー」2014年第26号から2015年第20号にかけて連載された。

正式名称
ノゾ×キミ
ふりがな
のぞ きみ
作者
ジャンル
美少女・萌え
関連商品
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世界観

高校生の恋愛が題材。意図せずにクラスメイトの着替えを覗いてしまった男子高校生の須賀キミオと、「覗かれる」ことに未知の可能性を感じ、積極的に自らキミオに覗きをさせるようになる女子高校生の小嶺ノゾミ。覗きから始まった2人の恋愛とも友情とも言えない奇妙な関係と、その学校生活を描く。

作品構成

本作『ノゾ×キミ』は、本格的に連載が開始された「週刊少年サンデーS増刊」での「高校1年生編」と、「週刊少年サンデー」に移籍後の「高校2年生編」の2部構成となっている。第1部の「高校1年生編」は、主にヒロインの小嶺ノゾミの予測不能でセクシーな行動に主人公の須賀キミオが振り回されるうち、気が付くと周囲の事件を解決しているという内容。第2部の「高校2年生編」では、進級した2人が、その息ぴったりな様子から「ノゾミ」と「キミオ」の名前をとって「ノゾ×キミ」コンビと呼ばれるようになり、周囲からの依頼を受けたりして、自ら積極的に問題を解決していく内容になっている。

あらすじ

高校1年生編

高校1年生の須賀キミオは、ある日、覗き行為をしている友人を止めに入ったところ、意図せず自分が覗き見をすることとなり、その様子をクラスメイトで同じマンションの住人である小嶺ノゾミに見つかってしまう。ノゾミに悪事を言いふらされるかと怯えるキミオだったが、黙っている代わりに、とノゾミが出した条件は「自分見せあいっこ」という、お互いの素のままの姿、主に恥ずかしい姿を見せあうというものだった。

高校2年生編

高校2年生に進学した須賀キミオは、相変わらず小嶺ノゾミの意地悪でセクシーな行動に振り回される毎日を送っていた。しかし知的で鋭い観察眼を持つノゾミと、親身で行動力あるキミオのコンビは、いつしか周囲に「ノゾ×キミ」コンビとして認知され、頼られるようになっていく。

関連作品

関連作品として、本名ワコウの『ノ・ゾ・キ・ア・ナ』がある。本作『ノゾ×キミ』はもともと『ノ・ゾ・キ・ア・ナ』のスピンオフとして制作されたもので、どちらも「1組の男女が覗き行為をきっかけに親しくなるセクシーラブコメ」という同じコンセプトのもと描かれている。しかし『ノゾ×キミ』は少年誌掲載作品という面から『ノ・ゾ・キ・ア・ナ』よりも性描写は控えめで、青春ラブストーリー要素の強い作品となっている。

メディアミックス

2014年8月、コミックスに同梱される形でOVA版が制作された。監督は神保昌登、キャラクターデザインと総作画監督を萩原弘光が務め、須賀キミオ役を小林裕介、小嶺ノゾミ役を諏訪彩花が演じた。

作家情報

本名ワコウは主に青年誌、少年誌で活躍する男性漫画家。代表作は本作『ノゾ×キミ』の関連作品である『ノ・ゾ・キ・ア・ナ』。他の作品に『ふれるときこえる』『ハダカメラ』などがある。

登場人物・キャラクター

須賀 キミオ (すが きみお)

私立霧ヶ峰高校に通う1年生の男子。2年次はB組に進級する。前髪を目の上で切り、ツンツンに立てた黒髪ショートカットの髪型をしている。クラスでは目立たない存在だったが、ある日、事故で小嶺ノゾミの着替えを覗いてしまった。そこで、「覗かれる」行為に興味を持ったノゾミの命令で、「自分見せあいっこ」に参加することになる。 ノゾミには振り回されることが多いが、困っている人を放っておけない心優しい性格。ノゾミと一緒にいることが多いため、御手洗カナには、親しくなるまで「金魚のフン」呼ばわりされていた。特技はスキー。

小嶺 ノゾミ (こみね のぞみ)

私立霧ヶ峰高校に通う1年生の女子。須賀キミオのクラスメイト。2年次はB組に進級する。前髪を目の上で切りそろえ、腰まで伸ばした黒髪ストレートロングの姫カットを、ヘアバンドでまとめている。クラスでは目立たず、「空気」と言われるほど存在感がなかった。事故でキミオに覗かれて以来、「覗かれる」行為に未知の可能性を感じ、わざと肌を露出したセクシーな姿をキミオに覗かせる「自分見せあいっこ」にキミオを誘う。 非常に落ち着いた、マイペースかつ、他人をからかうのが好きな、やや意地悪な性格。キミオと親しくなるまでは他人に関心がなく、一歩引いた態度をとっていた。そのため周囲を俯瞰で見ることができて観察眼に優れ、自分の周りで起きるトラブルを次々に解決させていく。 キミオとは同じマンションの同じフロアの、向かいに位置する部屋に住んでいる。お互いの自室の窓から相手の部屋が見えるため、それを利用して「自分見せあいっこ」をすることが多い。御手洗カナには「ノゾみん」と呼ばれている。

牧野 ユウキ (まきの ゆうき)

私立霧ヶ峰高校に通う1年生の女子。須賀キミオと小嶺ノゾミのクラスメイト。前髪を右寄りの位置で斜めに分け、胸まで伸ばした桃色のロングヘアを2本の三つ編みにして眼鏡をかけている。胸が非常に大きくスタイル抜群だが、そのせいで周囲の視線を集めてしまい、自分の胸をコンプレックスに感じている。そのため身体は猫背に、性格は引っ込み思案になってしまい、鬱屈とした日々を送っていた。 しかし、ある日、キミオとノゾミが「自分見せあいっこ」をしているのを知り、自分も「自分見せあいっこ」に混じれば変われるのではと考え、具体的に何をするのか知らぬまま参加希望をする。

園田 ミチル (そのだ みちる)

私立霧ヶ峰高校に通う1年生の女子。須賀キミオと小嶺ノゾミのクラスメイト。前髪を目の上で切り、肩につかない長さの金髪外はねボブヘアにしている。明るく分け隔てないクラスの中心人物で、キミオにとっても憧れの存在。しかし、実際は常に自分が一番でないと気が済まない、プライドが高く攻撃的な性格。ある日、クラスの男子の一番人気が自分ではなくノゾミであったことを知り、腹を立ててノゾミに嫌がらせをするようになる。

御手洗 カナ (みたらい かな)

私立霧ヶ峰高校に通う1年生の女子。前髪を右寄りの位置で斜めに分け、腰まで伸ばした緑色のロングヘアをポニーテールにしている。関西弁で話す。部活動は写真部に所属しており、エースを自称している。女性のセクシーな姿、特に下着姿やコスプレ姿などを撮るのが大好き。ある日小嶺ノゾミの飾り気のない姿にほれ込み、被写体になってほしいと頼み込んでくる。

綿貫 ミレイ (わたぬき みれい)

私立霧ヶ峰高校に通う1年生の女子。須賀キミオと小嶺ノゾミのクラスメイト。前髪を真ん中で分け、肩につかない長さのボブヘアを、高い位置でツインテールにしている。色黒。お化けや怖い話が大好きで、怪談トークが得意。しかし周囲にはあまり取り合ってもらえず、淋しい思いをしていた。しかしある日、自分がお化けと勘違いされてクラスが急に怪談ブームとなり、一躍人気者となる。 そのためお化けの正体が自分であると言い出せず、困っていた。それを偶然知ったキミオとノゾミは、問題解決のため一肌脱ぐことになる。

元樹 アラタ (もとき あらた)

私立霧ヶ峰高校に通う1年生の男子。前髪を眉上で短く切った刈り上げヘアにしている。容姿端麗、成績優秀に加え、所属しているサッカー部ではエースという、女生徒の憧れの的。さらに同性の友達も多く、先生からの評判も良い、非の打ちどころのない存在。小嶺ノゾミに想いを寄せており、文化祭を一緒に回ろうと誘う。

秋月 ユカリ (あきづき ゆかり)

私立霧ヶ峰高校に通う1年生の女子。元樹アラタのクラスメイト。前髪を真ん中で分けて右側だけ小さく三つ編みを作った、胸までのロングウェーブヘアにしている。アラタに想いを寄せており、アラタの取り巻きの中でも中心的存在。しかし実際にアラタと会話したことはなく、一方的に憧れるにとどまっていた。ある日、アラタが小嶺ノゾミに告白したと聞き、アラタとノゾミの交際を止めるため、偶然事情を知った須賀キミオに助けを求める。 強気にふるまっているが、実際は臆病な性格。元は清楚な雰囲気だったが、派手でセクシーな女性がアラタの好みだと思い込み、現在の容姿になった。

富田 (とみた)

私立霧ヶ峰高校に通う1年生の男子。須賀キミオと村上の友人。坊主に近いほど短く切った髪をツンツンに立てている。女性が大好きなスケベな性格。ある日、村上とともに女子更衣室に入って女生徒の体操着のにおいをかいでいたところを、キミオに見つかり逃げ出し、結果的にキミオに覗きの罪をかぶせる。その後も女生徒のスカートの中を覗き見ようとしたりと懲りていない。 スキーが苦手。

村上 (むらかみ)

私立霧ヶ峰高校に通う1年生の男子。須賀キミオと富田の友人。前髪を真ん中で分けて目の上で切りそろえた、刈り上げヘアにしている。女性が大好きなスケベな性格。ある日、富田とともに女子更衣室に入って女生徒の制服を物色していたところを、キミオに見つかり逃げ出し、結果的にキミオに覗きの罪をかぶせる。その後も女生徒のスカートの中を覗き見ようとしたりと懲りていない。 スキーが苦手。

小嶺 ミナ (こみね みな)

小嶺ノゾミの姉で、年齢は22歳。前髪を目の上で切りそろえ、胸まで伸ばしたロングヘアをゆるく内巻きにしている。顔立ちがノゾミとよく似ている。穏やかでおっとりとした性格。須賀キミオとは同じマンションの同じフロアに住んでいたので、キミオが幼い頃は親しくしていたが、キミオはそれをすっかり忘れてしまっていた。

椎名 まひる (しいな まひる)

私立霧ヶ峰高校2年B組に所属する女子。須賀キミオの友人。キミオが進級してからクラスメイトとなったため、同学年。金髪で、髪型は前髪を右寄りの位置で斜めに分けて、ヘアピンでまとめたショートカットにしている。明るく面倒見の良い性格で、異性にも同性にももてる。部活動は陸上部に所属しており、後輩の早河サヤからも熱烈に慕われている。 キミオとは進級して同じクラスになったのをきっかけに、小嶺ノゾミ、鳥羽リョウジも交えて4人で親しくなっていく。そのうちキミオを意識し、密かに想いを寄せるようになる。リョウジともとても仲が良く、息がぴったりの関係。

鳥羽 リョウジ (とば りょうじ)

私立霧ヶ峰高校2年B組に所属する男子。須賀キミオの友人。キミオが2年生に進級してからクラスメイトとなったため、同学年。従姉妹の八巻ナナコからは「リョーちゃん」、親しい女性たちからは「リョーくん」と呼ばれている。三白眼で、髪型は前髪を目の上で切ったウルフカットの髪型をしている。一見ちゃらちゃらとした雰囲気で、大の女好きだが、心優しく誰にでも親切な頼れる人物。 キミオとは進級して同じクラスになったのをきっかけに、小嶺ノゾミ、椎名まひるも交えて4人で親しくなっていく。従姉妹のナナコに想いを寄せられているが、家族同然の近しい関係なので、異性として見ることができずに悩んでいる。

八巻 ナナコ (やまき ななこ)

私立霧ヶ峰高校2年A組に所属する女子。鳥羽リョウジの従姉妹。須賀キミオが2年生に進級してから知り合ったため、同学年。前髪を真ん中で分けて額を見せ、胸まで伸ばしたロングヘアを低い位置でおさげにしている。左目じりにほくろがある。幼い頃からリョウジに想いを寄せており、積極的なアプローチを続けている。そのためリョウジに近づく女性には容赦がない。 リョウジは非常に女性に人気があるため悩んでいる。少女漫画やファッション誌が大好きで、漫画のストーリーやファッション誌の恋愛指南に非常に影響されやすいピュアな性格。

関口 イサム (せきぐち いさむ)

私立霧ヶ峰高校2年B組に所属する男子。須賀キミオのクラスメイト。キミオが2年生に進級してからクラスメイトとなったため、同学年。髪型は前髪を額が見えるほど短く切った刈り上げヘアにしている。太眉で、もみあげを長く伸ばしている。体育会系の、努力家で仲間想いな性格。一方で、胸の大きな女性に極端に弱いという困った一面がある。 谷本コウメとは非常に親しく、お互いに意識しあう関係。しかしクラスで海水浴に訪れた際、コウメが告白してきたのを聞き漏らして喧嘩になってしまう。部活動はバレーボール部に所属している。

谷本 コウメ (たにもと こうめ)

私立霧ヶ峰高校2年B組に所属する女子。須賀キミオのクラスメイト。キミオが2年生に進級してからクラスメイトとなったため、同学年。赤毛で、髪型は前髪を目の上で切り、顎の高さでそろえたボブヘアにしている。明るく努力家で、関口イサムとは非常に親しく、お互いに意識しあう関係。しかしクラスで海水浴に訪れた際、イサムが胸の大きな女性に見とれるあまり、自分の告白を聞き漏らしたのに腹を立て、喧嘩になってしまう。 胸が小さいことをコンプレックスに感じており、自分はイサムの好みではないのではと悩んでいる。

神村 アヤネ (かみむら あやね)

私立霧ヶ峰高校2年A組に所属する女子。小山田ソラのライバル。須賀キミオが2年生に進級してから知り合ったため、同学年。髪型は前髪を真ん中で分けて両サイドに流し、胸の下まで伸ばしてゆるく巻いた茶髪ロングヘアにしている。SNS「wixi」で自分自身を撮った「自撮り写真」を公開するのにはまっている。「あや姉」のハンドルネームで「wixi」内のコミュニティ「霧高@自撮りクラブ」の主を務めている。 気が強く堂々とした雰囲気だが、取り巻きがいない場所では、おとなしくなってしまう。ソラとはもともとは親しく、一緒に写真を撮って「wixi」に投稿する仲だった。しかし「wixi」に写真の人気投票機能「イイヨ★」が導入され、獲得した「イイヨ★」の数を競うようになって以来、ライバル関係になってしまった。

小山田 ソラ (おやまだ そら)

私立霧ヶ峰高校2年C組に所属する女子。神村アヤネのライバル。須賀キミオがが2年生に進級してから知り合ったため、同学年。髪型は前髪を目の上で切りそろえた、灰色の前下がりボブヘアにしている。クールな性格で、小さな声でポツポツと話す。SNS「wixi」で自分自身を撮った「自撮り写真」を公開するのにはまっている。「sky♪」のハンドルネームで「wixi」内のコミュニティ「霧高@自撮りクラブ」に写真を多数投稿している。 あやねとはもともとは親しく、一緒に写真を撮って「wixi」に投稿する仲だった。しかし「wixi」に写真の人気投票機能「イイヨ★」が導入され、獲得した「イイヨ★」の数を競うようになって以来、ライバル関係になってしまった。

岩清水 ミヤコ (いわしみず みやこ)

私立霧ヶ峰高校2年B組に所属する女子。須賀キミオのクラスメイト。キミオが2年生に進級してからクラスメイトとなったため、同学年。髪型は前髪を目の上で切りそろえた後ろ下がりのボブヘアで、眼鏡をかけている。学年でも常に模試成績トップ5に入るほどの才女だが、スポーツは極端に苦手。そのため球技大会が憂鬱でならず、自分の体操着が盗まれたという噓のうわさを流し、球技大会を中止にさせようとしている。 学校の成績がそのまま人間的価値に直結する、という独自の価値観を持っている。体育以外は完璧だが、体育はてんでダメなために、授業によって自分の価値が大きく変動する現状が気にくわない。

渡会 マミ (わたらい まみ)

私立霧ヶ峰高校2年E組に所属する女子。椎名まひるの幼なじみ。須賀キミオが2年生に進級してから知り合ったため、同学年。髪型は前髪を右寄りの位置で斜めに分け、肩につくほどの長さの内巻きセミロングヘアにしている。眠そうなたれ目と大きな胸の容姿に加え、語尾の伸びたゆっくりとした口調から、一見おっとりしたセクシーな雰囲気。 しかし実際は意地悪な毒舌家で、自分とは対照的な性格のまひるを心底嫌っている。交際相手がまひるに心変わりしたのが理由で別れて以来、さらにまひるへの憎しみを募らせ、まひるが密かに想いを寄せているキミオを監禁し、誘惑する。

玉森 ヒロヤ (たまもり ひろや)

須賀キミオの中学時代の友人で、別の高校に通う2年生の男子。キミオが2年生に進級してから再会したため、同学年。髪型は前髪を真ん中で分けて額を見せ、髪全体をツンツンに立てた刈り上げヘアにしている。実家は「銭湯 たまもり」を経営しており、家の手伝いもするので、周囲には女性の裸を見るのが好きなスケベな人物だと誤解されることが多い。 そのため、実際は真面目だが、外ではわざとスケベな人間としてふるまっているナイーブな性格。ある日、キミオのマンションが断水になり、お風呂が沸かせなくなって、住人がみな「銭湯 たまもり」に訪れたのをきっかけに、キミオと再会する。中学時代に唯一誤解せず、自分をからかわずに接した小嶺ノゾミに想いを寄せているが、言い出せずにいる。

向井 ハルカ (むかい はるか)

私立横伊里女子高校1年A組に所属する女子。須賀キミオと同じマンション1階下フロアの向かいの部屋に住んでいる。キミオが2年生に進級してから知り合ったため、1学年後輩にあたる。前髪を真ん中で分けて額を見せ、胸まで伸ばしたストレートロングヘアをツーサイドアップにしている。占いが大好きな、ロマンチックで夢見がちな性格。小嶺ノゾミの真下の部屋に住んでいるので、ノゾミと会話するために窓の外を覗いているキミオが、自分を覗いていると勘違いして悩んでいた。 しかし、積極的にコミュニケーションをとるべきという占い結果に影響され、キミオを運命の相手と思い込んで接触してくる。

早河 サヤ (はやかわ さや)

私立霧ヶ峰高校に通う1年生の女子。椎名まひるの後輩。須賀キミオが2年生に進級してから知り合ったため、1学年後輩にあたる。髪型は前髪を目の上で切ったショートカットにしている。生真面目でストイックな性格。部活動は陸上部に所属しており、まひるとは中学時代からの先輩後輩の関係。中学時代は、自分さえ良い成績を出せればいいと考えて、周囲に目もくれず活動していた。 しかし、まひるの心優しく献身的な活動態度を見て考えを改め、以来まひるにひそかに想いを寄せている。しかし、女性同士であるため、自分の気持ちを自覚しておらず、悶々としている。

エミ

私立横伊里女子高校1年A組に所属する女子。向井ハルカの友人。須賀キミオが進級してから知り合ったため、1学年後輩にあたる。髪型は前髪を髪飾りで上げて額を全開にし、顎の高さでゆるく内巻きにしたボブヘアにしている。明るく夢見がちな性格で、やや引っ込み思案なハルカを、他の友人とともに応援する。

飛田 つづり (とびた つづり)

私立横伊里女子高校1年A組に所属する女子。須賀キミオが進級してから知り合ったため、1学年後輩にあたる。髪型は前髪を眉上で短く切りそろえ、段を付けて切って顎の高さまで伸ばした外はねボブヘアにしている。小説を書くことが趣味で、インターネット上で作品を発表している。ある日、向井ハルカに一風変わった恋愛経験があると聞きつけ、小説の題材にするため声をかけた。 ハルカとキミオの関係に大きな興味を持っており、ハルカとともにキミオの家まで押し掛ける。

須賀キミオの母親 (すがきみおのははおや)

須賀キミオの母親。髪型は前髪を左寄りの位置で斜めに分け、顎の高さまで伸ばしたボブヘアを、上に向かって急な角度ではねさせた外はねボブヘアにしている。おおらかで押しの強い性格で、キミオに反抗的な態度をとられてもまったく動じない。小嶺ノゾミが、キミオの携帯電話を届けに来たのを機に、キミオにもっとノゾミと親しくするように勧める。 ロマンチックな恋愛ドラマが好き。

その他キーワード

自分見せあいっこ (じぶんみせあいっこ)

小嶺ノゾミが須賀キミオに提案した遊び。ノゾミいわく、「ありのままの自分を見せ合い、退屈でしんとした胸のうちに、心地いい波紋を広げること。お互いの心の中にいる、ドキドキする自分の姿を探すこと」。しかし、実際は主に、お互いの自室が相手を覗き見られる位置関係にあることを生かして、ノゾミがキミオに一方的にセクシーな姿を見せつけることを意味する言葉になっている。

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