喰いタン

喰いタン

小説家であり探偵でもある大食漢の高野聖也が、大食いをしながら、食物に関する知識を生かして殺人などのさまざまな事件を解決していくグルメ&推理マンガ。

正式名称
喰いタン
ふりがな
くいたん
作者
ジャンル
グルメ
 
推理・ミステリー
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概要・あらすじ

小説家兼探偵で、人間離れした大食漢である高野聖也が、事件現場などで大量の食物を食べまくりつつ、グルメ関連の豊富な知識を武器に事件を推理し解決へと導いていく。

登場人物・キャラクター

高野 聖也 (たかの せいや)

小説家兼探偵。「高野探偵事務所」という探偵事務所を開いており、警視庁の緒方警部らの依頼を受けて、たびたび事件の推理を行っている。細身の体からは想像できないほどの大食漢で、いつでもどこでもいくらでも食べまくる。食物に関する知識を応用して推理を行ったり犯人を捕縛する手段としたりすることから、「喰いタン」との異名をとる。 現場に残された食物を片っ端から食い散らかすなど、傍若無人な振る舞いを見せる。旨いものを食べたときは「旨味ーッ」というのが口癖。小説家としてはベストセラーになるほどではないものの、熱心な読者を多数持つ歴史小説家である。また初めて書いた推理小説で高村耕司賞を受賞した。大学時代は文学部の国史学科に属していた。

出水 京子 (いずみ きょうこ)

「高野探偵事務所」につとめる高野聖也の秘書。ショートカットの美人。食い意地の張った高野聖也に呆れ、たびたび注意しているが、まったく抑えがきかないため諦めの境地に達している。高野聖也と食事を共にする機会が多いせいで、食事量がアップしており、体重の増加に悩まされることも。

緒方 (おがた)

警視庁本庁の警部で、警視庁若手ナンバーワンともいわれる敏腕。高野聖也の学生時代の後輩であり、彼の推理能力を高く評価して、たびたび事件の推理を依頼している。その代わりに高野聖也の食事の高額請求を回されてしまうこともしばしば。高野聖也が歴史小説を書いていることについては、関知していない。

高村 耕司 (たかむら こうじ)

高名な小説家で、当代一の推理作家として知られている。重大事件が起きたときにたびたび新聞にコメントを寄せている。曾祖父の代から探偵稼業をしている家系の生まれ。執筆のかたわら帝都大学で文学講座を持っている。事件の推理で高野聖也に何度も出し抜かれているが、高野の能力は認めており、教え子をめぐるトラブルのさいは彼の助力を仰いだこともある。

灰原 (はいばら)

緒方の後輩刑事で熱血漢。現場に現れては証拠物件であろうとおかまいなしに大食いする高野聖也に怒りを覚えつつも、先輩の緒方が認めている探偵ということで渋々黙認。雑用もさせられている。

寺田 (てらだ)

講談社『歴史の群像』に所属する編集者。歴史小説家としての高野聖也を担当している。筆の遅い高野の原稿取り立てでいつも苦戦させられている。高野のあまりの傍若無人さに寺田も開き直っており、ぞんざいな態度で接することもある。高野が探偵としての活動をしていることは知らない。

大田原 巌 (おおたわら いわお)

高野聖也の亡父の親友で、高野の後見人。貿易商を営んでいる。厳格で口うるさい老人だが、高野のことは自らの子供のように気にかけており、さまざまな忠告を行う。高野が頭が上がらない数少ない人物。官憲に金品を贈るなどといった不正を許さない、一本気で剛直な性格の持ち主。さまざまな健康法や健康食品に飛びつく健康マニアでもある。

三枝夫人 (さえぐさふじん)

高野聖也の母親の代からの知り合い。非常に裕福で豪邸住まいの女性。かつて宝石盗難事件を高野に解決してもらったことがある。パーティー好きで何かにつけて知人を集めて料理を振る舞っている。料理にはこだわりがあり、腕利きのシェフを雇って質の高い料理を提供するため、高野も欠かさずパーティーに出席している。 自身も相当な料理の腕の持ち主。自宅でパーティーを開いたさいにシェフ殺害事件が発生したり、別荘で宝石詐欺事件に遭遇するなど、何かと事件に巻き込まれている。

狩野 光子 (かのう みつこ)

美貌の天才詐欺師。三枝夫人の別荘で白オパールを黒オパールと偽る宝石詐欺を行った件で、高野聖也と知り合う。その後も贋作絵画を売りつけようとした女性販売員を逆にペテンにハメるなど、詐欺師としての腕前を高野らに見せつけた。現場にあるちょっとしたものを利用してトリックを作り出すのを得意とする。

白木 佳代 (しらき かよ)

殺人事件が起きた地主の大橋家の近くでケーキ屋を経営していた初老の女性。かつて大橋氏と付き合っていたことがあった。ケーキ作りの腕は一流。自身は町の小さなケーキ屋の女主人だが、日本最高といわれるパティシエ・村田青二の師匠だったこともある。大橋家の事件の後、何くれとなく店を気にかけてくれた高野聖也に恩義を感じている。

小栗 伴雄 (おぐり ともお)

ルポライター。高野聖也の大学の先輩で、高野に匹敵するほどの大食漢。大学時代は新聞学科に所属していた。国会議員とヤクザ組織との裏の関係を調査していたさいに脅迫を受け、編集者の依頼で高野は小栗の護衛の仕事を引き受けた。間違った世の中をペンの力で正そうとする正義感の持ち主。 性格は大ざっぱで豪快だが、恨みを根に持つ性分でもある。

中田 可奈 (なかた かな)

白木佳代のケーキ屋の客である中田さんという女性の娘。高野聖也たちと出会ったときは18歳。パティシエ志望で、日本最高といわれるパティシエ・村田青二に心酔している。白木のケーキについては、センスが古いとバカにしていた。しかし村田青二の私塾の試験のさいに白木に助けられたことがきっかけで、白木に弟子入りし、彼女の店で働くようになる。 生意気な性格で高野にもズケズケと無礼なことをいうが、実は何かと店に良くしてくれる高野に好意を抱いている。

清原 (きよはら)

高野聖也の事務所の近くにある中華料理屋「満州亭」の主人。いい加減な性格でギャンブル狂いだが、かつて点心の専門店で修業していただけあって料理の腕は確か。仕事をサボったり、店の金を持ち出してギャンブルに出かけることが多く、そのたびに妻・節子を激怒させている。近所にできた讃岐うどんの店「麺々堂」の手伝いもしているが、そこも妻の目を盗んでギャンブルをするのに利用している。 近所のカレー屋の店主・杉田とは昔からの付き合いで、杉田は清原の妻・節子に横恋慕している。

武田 (たけだ)

講談社『歴史の群像』に所属する編集者。寺田の代わりに高野聖也を担当することになった新人。背は小さいが声は大きい。仕事のせいで妻とすれ違うことが多く、離婚の危機にあった。その後、高野の活躍により離婚は免れるものの原稿の遅さに悩まされることに。

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