五時間目の戦争

五時間目の戦争

舞台は瀬戸内海の青島。正体不明の敵と戦争を繰り広げる日本で、最前線への徴兵を宣告される離島の中学生たちの、葛藤や友情、恋愛を描いた長編青春ストーリー。

正式名称
五時間目の戦争
ふりがな
ごじかんめのせんそう
作者
ジャンル
青春
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概要・あらすじ

瀬戸内海の青島に住む双海朔は、陸上が得意なスポーツ万能の少年。中学3年になったある日、担任の発した「戦争やるで」の一言で、の日常は一変してしまう。毎週金曜の5時間目、指名した生徒を最前線に駆り出すという国の命令が下りたのだ。一回目の出征者に選ばれたのは、東京から疎開してきたはずの篠川零名

体力自慢のは、怖がる零名の変わりに自ら出征を志願するのだが、自分と幼馴染の安居島都だけは、今後も出征の資格はないと告げられてしまう。

登場人物・キャラクター

双海 朔 (ふたみ さく)

瀬戸内海の青島に住む中学生。俊足の持ち主で体力にも自信があったが、なぜか出兵不適合者となる。幼馴染の安居島都に好意を寄せられているが、東京から疎開してきた篠川零名に惚れている。

安居島 都 (あいしま みやこ)

主人公双海朔の幼馴染。要領が悪くて勉強も運動も出来ないが、料理が大得意。亡くなった両親の代わりに弟妹を育てている。朔とともに出兵不適合者となってしまう。

篠川 零名 (しのかわ れいな)

主人公の双海朔が想いを寄せる少女。東京から青島に疎開してきた。大切な人を戦争で亡くしている。第一回の出征者に選ばれてしまう。

喜多山 シュウ (きたやま しゅう)

主人公・双海朔の親友。朔とは幼いころから陸上で切磋琢磨してきた仲。昔から安居島都に惚れている。

長谷川 (はせがわ)

篠川零名と同じく、東京から青島に疎開してきた。出征経験があり、戦争や生死に対してどこか諦めがあり、冷めている部分がある。

関前 誠 (せきぜん まこと)

主人公・双海朔のクラスメイト。戦争の目的や敵の正体に興味を持ち、出征先ではその好奇心から危ない目にあってしまう。

衣山 (きぬやま)

安居島都の友達。眼鏡におさげ頭の気の弱い少女。都のことは「みゃあちゃん」と呼んでいる。長谷川とともに出征する事になる。

鬼北 (きほく)

主人公・双海朔のクラスメイトで委員長。出兵不適合者となった朔と安居島都を責め、役立たずと罵る。

宮窪 (みやくぼ)

主人公・双海朔のクラスメイトで副委員長。優しく正義感が強い性格で、いつもクラスをまとめようとする。

熊沢先生 (くまざわせんせい)

主人公・双海朔の担任の教師。中3になった生徒たちに、「戦争やるで」と伝える。国の命令通りに生徒たちを前線へと送るが、心の底ではかなり葛藤している。

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