今日もみんな元気です

今日もみんな元気です

猫山宮緒の初コミックス。お互いを大切に思いあう双子の鳥原早絵、鳥原草太と彼らを取り巻く友人たちが紡ぐ、中学生の揺れ動く繊細な心理を優しく丁寧に描いていくピュアなラブストーリー。白泉社「LaLa」にて1994年4月号から1997年1月号、「LaLaDX」にて1994年4月10日号から1995年9月10日号に掲載された。巻末にはこの作品の基となった「新宇宙交響楽」が収録されており、「LaLaDX」にて1993年10月10日号に掲載された。

正式名称
今日もみんな元気です
ふりがな
きょうもみんなげんきです
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概要・あらすじ

中学2年生、合唱部所属の斉藤カナはある青い空の日、塚本雄一郎に恋をしていることに気づく。最初はただ見ているだけで良かったが、距離が近づくほどそれだけでは満足できなくなり、そんな自分をいつも恥じていた。一方の塚本も徐々にカナを意識するようになった矢先、カナにちょっかいを出す広瀬直也が現れたことをきっかけとして、自分の気持ちに気づいてしまう。

2人はお互いの友達である鳥原早絵鳥原草太らの積極的な後押しを受け、ゆっくりと距離を縮めていくのだった。

登場人物・キャラクター

鳥原 早絵 (とりはら さえ)

鳥原草太の双子の姉。しっかり者で優しく成績優秀な学級委員で、3年生への進級後は生徒会で書記も務めていた。ただし、運動全般は苦手で見た目も幼児体型。友達思いの真面目な性格で、誰の悩みも真っ直ぐ真剣に受け止めてくれる。生まれる前から常に一緒に居る片割れの草太とは、成長期からくる性別の違いを感じて後ろ向きになることもあるが、一生懸命に前進しようと頑張っている。

鳥原 草太 (とりはら そうた)

鳥原早絵の双子の弟。3年への進級後は早絵とクラスメイトになる。明るく元気でイケメン、さらに誰ともすぐに打ち解けられるサッカー部所属の男の子。身長が低く、人懐っこいためワンコキャラとしてかわいがられることが多い。「女の子はみんなもれなくお花みたい」とさらりと言ってのけるたらしキャラでもある。物心ついた頃から誰より何より早絵が大好きで、大切にしたいと心から思っている。

斉藤 カナ (さいとう かな)

鳥原早絵とは2年生の時のクラスメイトで、所属する合唱部ではメゾソプラノを担当している。優しくおっとりとした性格で、自分から前に出ることはあまりない。最初、塚本雄一郎のことを、早絵の弟である鳥原草太と一緒に居る人という程度にしか認識していなかったが、徐々に恋愛感情を持つようになる。雄一郎の行動や言葉に一喜一憂しながらも一途に彼を思い続けている。

塚本 雄一郎 (つかもと ゆういちろう)

鳥原草太とは2年生の時のクラスメイトであり親友。部活も同じサッカー部に所属している。黙っていると怖い顔をしているが、実はよく大ボケをかます天然な男の子。草太に鳥原早絵、斉藤カナと一緒に帰ろうと誘われ「女なんかと帰れるか!」と言い放ったが、恋のライバル広瀬直也の出現によりカナへの思いを自覚していく。

広瀬 直也 (ひろせ なおや)

鳥原早絵とは2年生の時のクラスメイトで、男子のリーダー的な存在。斉藤カナが気になっており、好きな子は苛めてしまうという典型的な男の子だったが、塚本雄一郎と仲良くなってからは何かとカナを助けている。小島洋子に告白され、最初はきっぱり断ったが、真っ直ぐに想いをぶつけてくる洋子を今は気にかけている。

松波 修造 (まつなみ しゅうぞう)

鳥原草太の2年生の時のクラスメイトで学級委員。3年への進級後は鳥原早絵と一緒に生徒会に所属し、生徒会長を務めている。高校生並みの体格をしているが若干モラルに欠け、先生相手でも自分の主張を曲げず、例え女の子であっても殴られたら殴り返すというのがモットー。早絵と草太のことはセットで気に入っており、今井若葉のこともケダモノみたいでかわいいと思っている。

今井 若葉 (いまい わかば)

鳥原草太の2年生の時のクラスメイトで、元気で真っ直ぐな女の子。草太と2人でお祭りコンビと呼ばれ、3年時には体育祭の応援団を務めている。誰に対しても突き放した態度を取る松波修造を嫌っていたが、鳥原早絵に優しい姿を見せる修造が気になってしかたない。そんな修造に嫌味をぶつけてしまうが、勇気を出して謝ったことで彼との距離が縮まる。

田辺 真 (たなべ まこと)

鳥原早絵とは2年生の時のクラスメイトで学級委員をしている。努力や熱血といった熱いもの全般を苦手としており、ヤル気も見た目も薄いマイペースな男の子。吹奏楽部所属でフルートを吹いている。一緒に居るとホッとするという理由で早絵のことが好きなため、彼女といつも一緒に居る鳥原草太についついきつく当たってしまう。

夏目 遠矢 (なつめ とうや)

一見すると男の子に見えるボーイッシュな女の子。一人称や話す言葉も男の子のようだが、背が高くモデル体型の美しい容姿をしている。もともとは東京に住んでいたが、父親が海外を飛び回っているため祖父と叔母のもとに引っ越してきた。祖父とは仲が良くない。鳥原早絵、鳥原草太とは父親同士が友達という縁で仲良くなり、次第に草太に惹かれていく。

桐生 貴己 (きりゅう たかみ)

夏目遠矢の友人。背が高く男前、鳥原早絵曰く「平安時代のお貴族様」。クールだが、優しくいつも笑顔を絶やさないうえに、料理もそつなくこなす男性。初めて出会った時から遠矢が好きで、彼女が鳥原草太を好きだと分かっても諦めきれず、側で遠矢を支え続けている。

小島 洋子 (こじま ようこ)

元気で少しわがままなところがあるが素直な女の子。2年生の時に広瀬直也に告白し、きっぱり断られるも諦めることなくアタックしまくる。念願叶って、3年時には広瀬と同じクラスになった。言いたいことを我慢できず、人を傷つけてしまうことがあるが、それを素直に反省できるいい子。

吉沢 領子 (よしざわ りょうこ)

3年時、鳥原早絵と同じクラスの女の子。大人しい性格で、人と話すのを苦手としている清楚なお姉さんタイプ。星野純平とは小学校6年生の時から同じマンションに住んでおり、付き合っているが、そのことは誰にも口外していない。とあることで純平とケンカをしてしまい、そこに居合わせた早絵と仲良くなる。

星野 純平 (ほしの じゅんぺい)

野球部所属で、鳥原草太とは部活ぐるみで仲のいい友人。背が高くのんきで優しげ、腹の底からくったくなく笑える男の子だが、吉沢領子に避けられてからは寝不足気味となり、生気のない笑顔しかできなくなってしまった。草太たちに励まされ、領子とちゃんと話そうと決意する。

土屋 (つちや)

田辺真の友人で柔道部所属の男の子。熱血漢で練習が大好き、何より真剣に柔道に打ち込んでいる。田辺を柔道部に誘うがあっさり断られた。元気がない時はお腹いっぱい食べるのが一番、というのが持論。

鳥原 草一 (とりはら そういち)

鳥原早絵、鳥原草太の父親で作品中の年齢は35~36歳。大学生の時に父親になっている。のんびりとした優しげな性格で、妻である鳥原多絵と子供たちをとても愛している。夏目遠矢の父親とは友人である。

鳥原 多絵 (とりはら たえ)

鳥原早絵、鳥原草太の母親で作品中の年齢は30~31歳。16歳で双子を産んでいる。元気でおちゃめなお母さんで、旦那である鳥原草一と子供たちをとても愛している。育ちざかりの草太の写真を近所の奥様方に売りさばいている。

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