サラリーマン金太郎

サラリーマン金太郎

「サラリーマン金太郎」シリーズ1作目。学歴がなく元暴走族で今は漁師。人を惹きつける天性の才能を持った矢島金太郎が、サラリーマンの世界をがむしゃらに駆け上がっていく姿を描く。漫画家本宮ひろ志が得意とするサクセス・ストーリー。

正式名称
サラリーマン金太郎
ふりがな
さらりーまんきんたろう
作者
ジャンル
青春
関連商品
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あらすじ

第1巻~第3巻(金太郎ヤマト建設に入社~会長派vs社長派の激闘)

漁師だった元・暴走族「八州連合」の頭・矢島金太郎ヤマト建設会長・大和守之助を釣り船の漂流事故から助ける。それが縁となり、ヤマト建設のサラリーマンになるため金太郎は亡き妻・明美の残した息子・竜太を背負い上京した。中途仮採用の見習社員という微妙な立場で採用されたため、金太郎の仕事は一日中鉛筆削りをすることだけだった。しかし、持ち前の力を発揮した金太郎は会長の孫・有希や、周囲の女性たちから高く評価され、ヤマト建設内部での足場を固めていく。

ヤマト建設内部では創業者・大和会長派と天下りしてきた官僚・大島社長派の権力闘争が激化。大和会長派の重鎮・黒川専務は失脚に追い込まれる。守之助会長は退陣を迫られていた。そんな時、金太郎は、ヤクザを相手に大立ち回りを演じ、大問題となる。大和会長の取り成しにより一応事は収まったが、互いの派の足の引っ張り合いの醜悪な争いに愛想をつかし、守之助は引退しようとする。しかし金太郎から強く慰留され、内部抗争を最後まで勝ち抜くことを決意する。サラリーマンの枠に捉われない金太郎の大胆な行動に感銘を受けた社員・田中や石川達も、大島社長派が海外出張中の好機を捉え大和会長を退陣から救うため情報収集活動を開始する。インサイダー取引や使途不明金による株の買いあさり等の証拠をどこまで集められるかが、決戦の舞台、定時取締役員会での雌雄を分ける。

第4巻~5巻(定時取締役員会~次期社長候補・鷹司誠士)

大島社長が帰国したタイミングを逃さず、定時取締役員会が開催。守之助が緊急動議の形で大島社長の解任動議を出す。創業時からの腹心・神永専務の賛同により、大島社長は解任。黒川専務が新社長に就任した。田中や石川達は昇進し、金太郎も正社員となる。ヤマト建設社内で人心を集約し始めた金太郎は、政財界を陰で操る大物フィクサー・三田善吉に認められる。善吉に紹介され、金太郎は銀座の一流クラブ・ジャルダンのオーナーママ・末永美鈴と恋に落ちる。そんな時、金太郎は荒船山トンネルの工事現場に派遣される。そこはトラブルが多発するいわくつきの現場だった。その工事を前社長・大島は裏金作りに利用し、工事環境の劣悪さから自殺者まで出ていた。現場に着任早々、金太郎は一ツ橋土木と対立するが、和解にこぎつけ、ようやく突貫工事を始めた矢先、突然、山はね事故が発生する。 真っ先に事故現場の坑内に飛び込み陣頭指揮にあたった金太郎の活躍で、被害は最小限にとどまった。遂に工事は完成の時を迎える。

 ひとととき故郷に戻り、母の墓前に息子・竜太とともにぬかずいていた金太郎は、思いがけず父親の照男と再会。照男は元ヤクザで金太郎が子供の頃は刑務所に入ったきりだった。父親らしいことを一つもしてこず、負い目を感じている様子の照男に、金太郎は、孫を抱きたくなったらいつでも来てくれと、声をかけるのだった。

ヤマト建設に戻った金太郎を待ち受けていたのは、元通産省の官僚で黒川社長から次期社長候補と目されている鷹司 誠士だった。誠士は強烈なライバル心を金太郎に抱き、ことごとく金太郎と対立する。ある日、裏社会の金を一手に仕切る老婆・中村と金太郎は知り合うが、彼女の家で誠士と鉢合わせする。金太郎の人脈と人望を妬んだ誠士は暴走車を使い、金太郎を亡きものにしようとする。辛うじて一命を取り留めた金太郎の枕元には、これまで仕事で関わった大勢の有力者や友人たちが集っていた。

第6巻~第10巻(河北の黒い霧~海外赴任)

傷の癒えた 金太郎はヤマト建設の東北支社に転勤。すぐさま談合の洗礼を受ける。河北市役所で営業を始めた金太郎に企画課長の半田が、市民ホールの増改築工事の見積もりを依頼する。金太郎は綿密に資料を準備し、入札当日を迎えるが、北東総合建設から横やりが入った。河北市の公共工事は一手に北東総合建設が押さえていた。この会社は役人の天下り会社で、強引に傘下の柴幡工務店を工事に割り込ませていた。これを認めない金太郎との間で談合は決裂し、かつてない自由競争入札が実施される。ヤマト建設は最低価格ギリギリの数字を提示したが、柴幡工務店の入札価格は、それをも下回り、落札が決まってしまう。しかし、この裏には不正があったことが判明し、入札は不調に終わる。それから少しして、東北支社に郵便爆弾が送りつけられ、伊郷副支社長らが重傷を負わされた。この事件の裏に北東総合建設が蠢いていることを突き止めた金太郎は激怒、元八州連合の暴走族メンバーを集結させると、河北市役所と実行犯の暴力団事務所を急襲した。金太郎は逮捕され投獄されたが、情状酌量の余地ありとのことで、執行猶予判決を受ける。

突然、金太郎は アフリカの砂漠の中にあるナリビア国へ赴任を命じられた。マイクロウェーブ送信局建設を命じられていたが、ナリビア国で金太郎を待っていたのは、資材も機械も人員も跡形もない、打ち捨てられた現場だった。 全く働こうとしない下請会社の社員たちに激を飛ばし、工事を予定通りのスケジュールに戻した途端、労働者同士の大喧嘩が勃発。現場責任者として警察に連行された金太郎がようやく解放された時、残っていたのは砂嵐で壊滅した工事現場とそこに跋扈するサソリたちの毒牙だけだった。救いの無い絶望的な状況の中で苦しむ金太郎の元へ、日本にいるはずの恋人・美鈴が突然やってくる。美鈴と愛の絆を確かめ合った金太郎のモチベーションが高まり、前向きに難題に取り組み始める。ところが 苦難の連続したナリビア国の工事がようやく完成間近となった時、凄まじい内戦が勃発する。止まない砲撃にヤマト建設をはじめ、関係会社は撤退を決定するが、金太郎は打開策を生み出そうと最後まで奮闘する。

第11巻~

 本社に呼び戻された金太郎は営業二課の主任となり初めて部下を持つ身となった。早速、四人の部下とパチンコ店と場外馬券売場を合体させたレジャービルプロジェクトに挑む。プロジェクト実現の前に立ちふさがったのは、日本最大最強の暴力団・山王会だった。金太郎は山王会に襲撃されるが一歩も引かず、相手から譲歩を引き出し、プロジェクトを大きく前進させる。その時、ヤマト建設は乗っ取り工作により重大な場面を向かえていた。その危機に金太郎は今まで築いた有力者との人脈を総動員して立ち向かう。

乗っ取り工作をとん挫させ、プロジェクトにも光が見えた金太郎は、いつも支えとなってくれている美鈴との再婚を決める。再婚したばかりの金太郎だが、カントリーウィスキーの会長・川井秀雄の孫娘で秘書の千秋と運命的な出会いをする。

一方、ヤマト建設内には後継者問題が浮上していた。そこに名乗りを上げたのは、守之助の孫娘・有希と結婚し、営業二部の部長となった大場建設の三男・光司だった。

登場人物・キャラクター

矢島 金太郎 (やじま きんたろう)

漁師をやっていた際に漂流中の大和守之助を救った縁で、ヤマト建設の総務部庶務課の見習い社員として採用される。大和会長が派閥争いに勝利した後は営業部の正社員となり、以後は東北支社勤務、ナビリア出張、営業二課主任、係長、YMTランドへの出向、北海道支社長、社長室長などを経て、最終的に本社総務部長にまで上り詰める。 その過程において、三田善吉をはじめとする多くの実力者と親交を持つようになり、本人は意識していないが、ヤマト建設で最も有名なサラリーマンとなる。人間的な魅力で周囲の者に支持されることも多いが、直情的な性格ゆえトラブルメーカーでもある。 喧嘩は強く殴り合いの場面も多いが、伊郷など数人に敗れており、作中で最強というわけではない。

矢島 竜太 (やじま りゅうた)

金太郎と明美の間に生まれた長男。父の背を見て育ったため、家族とのふれあいを最も大事に思っている。学業が非常に優秀で、金太郎がヤマト建設を退社した際、東京に残って有名私立中学に通うことを勧められたが、家族と一緒に故郷に帰り、地元の中学校に編入する道を選ぶ。

矢島 明美 (やじま あけみ)

目が不自由だが明るい少女で、誰からも好かれていた。金太郎とは相思相愛の仲だったが、八洲連合の敵対チームのメンバーに強姦され、心に大きな傷を負う。彼女のからっぽの心を取り戻すために金太郎は全東京を走破する大暴走を行い、その愛情をしっかりと受け止めたことで彼女は立ち直った。 後に、生まれ故郷に帰って金太郎と結婚したが、竜太を出産するときに亡くなった。

末永 美鈴 (すえなが みすず)

銀座の一流クラブであるジャルダンのオーナーママで、向島の半玉時代に政界の大物代議士に身請けされて美々を出産する。その大物代議士は政財界のほぼ全てを牛耳って他界したが、残された人脈をそのまま受け継ぎ、一声かければ多くの実力者が動くと言われている。 金太郎に一目惚れして肉体関係を持ち、自分の財産を全て手放して身一つで妻となる。切れ者で温厚な女性だが、怒らせると非常に恐い。

大和 守之助 (やまと もりのすけ)

ヤマト建設の創業者で会長。海難事故で漂流している際に金太郎に助けられ、その人間的な魅力に惚れ込んでヤマト建設の見習い社員として採用する。金太郎の最大の理解者であり息子のように可愛がっているが、サラリーマンとして成長させるため試練を与えることもある。

大島 源造 (おおしま げんぞう)

元建設官僚でヤマト建設に天下りした二代目社長。横暴な性格で権力を笠に私服を肥やすも、金太郎の行動力に感銘を受けた会長派の社員たちによって不正を暴かれ失脚する。解任劇の原因を作った金太郎を嫌っていたが、アクアライン未来都市構想をめぐる金太郎と鷹司の争いの中で金太郎の態度に心服。 以後は金太郎の味方となって尽力する。

黒川 優作 (くろかわ ゆうさく)

創業からの叩き上げで大和会長派の専務取締役。大島解任劇の後に、ヤマト建設の三代目社長となり辣腕を振るう。大和会長と同じく金太郎を可愛がっているが、その一方で美鈴と結婚した金太郎を羨ましくも思っている。YMTランド吸収合併の際に責任を取って社長職を退いたが、以後も金太郎の後見人として陰ながら尽力している。

水木 衛 (みずき まもる)

ヤマト建設の経理課長で後に役員。渋谷でチンピラに絡まれていたところを金太郎に助けられ、以後は家族同然の付き合いをするようになる。金太郎の家の隣に住んでいるため、竜太が小さい頃はよく家であずかっていた。金太郎の理解者の一人である。

三田 善吉 (みた ぜんきち)

政財界に圧倒的な影響力を持つ総会屋の大物フィクサー。自分の息子の顎を砕いた金太郎を一度は潰そうとするも、理屈が通った金太郎の喧嘩とその心意気を大いに気に入り、以後は金太郎の理解者として力を貸す。ジャルダンの末永美鈴ママに金太郎を紹介した。

椎名 忠志 (しいな ただし)

元八洲連合の特攻隊長で現在は暴力団三葉会の相談役。立場は変わろうとも金太郎のことを永遠のマブダチと慕っており、その依頼を受けて東北の河北市まで二千台の元八洲連合と共に駆けつけたこともある。

末永 美々 (すえなが みみ)

今は亡き政界の大物代議士と末永美鈴との間に生まれた娘。ヘアヌード写真集で芸能界に衝撃的なデビューを飾り、以後はアイドル歌手として何枚ものCDを大ヒットさせている。金太郎に思いを寄せるも失恋し、アメリカに渡ってジャック・モーガンと結婚する。

鷹司 誠士 (たかつかさ せいじ)

黒川社長より次期社長候補にと請われてヤマト建設に入社した元通産省の官僚。三田善吉の教えを受けた弟子でもある。金太郎に対して極度のライバル意識を燃やしており、ことあるごとに追い落としを画策する。アクアライン未来都市構想では、女性を使って金太郎の企画をスパイさせたが、金太郎の態度に心服した大島源蔵に裏切られた。 後に、東紅の前野久美に諭されて金太郎を手助けすることを心に誓い、続編では正真正銘の協力者となって尽力する。

矢島 照男 (やじま てるお)

金太郎の父親で元ヤクザ。舎弟の身代わりで服役中に山王会の本城総裁の命を助け、出所後はその将棋相手として山王会に居候している。ARA小規模場外馬券場計画で金太郎が本城総裁に直談判に来たとき、自分の命と引き換えに金太郎の話を聞いてくれるよう本城総裁に嘆願した。 話がまとまったのち、本城総裁に引き止められるも山王会を後にする。

中村 加代 (なかむら かよ)

金太郎がパチンコ店で知り合った謎の婆さん。莫大な財産を持つ大金持ちの婆さんだが、倹約家で移動の際には電車を使い、新宿にある広大な土地で畑を耕しながら生活している。政財界から裏世界まで強い影響力を持ち、儲かると踏んだ事業には抜け目なく投資する。金太郎の理解者の一人で、まっすぐな性格の金太郎を養子にして、自分の財産を全て譲りたいと考えている。

山金 幸四郎 (やまがね こうしろう)

東北の河北市を地盤にもつ民主自由党の代議士。かつては末永美鈴を身請けした大物代議士の部下だった。公共事業の談合を裏で操っていたのを金太郎に潰されて対立するも、三田善吉、中村加代、末永美鈴に圧力をかけられて断念。その後は金太郎のよき理解者となる。

伊郷 龍蔵 (いごう りゅうぞう)

ヤマト建設東北支社の副支社長で談合屋。会社の部品人間になることを嫌ってくすぶっていたが、金太郎を自分の後に座らせるという黒川社長の言葉に目覚め、以後は陰になり日向になり金太郎を育てることに尽力する。黒川社長が退陣した後はヤマト建設四代目社長に就任し、社内に巣くう日和見主義の役員を一掃した後に、社長の座を大和守之助会長の縁戚である大石大作に譲り渡し、空席だった会長の座に座る。 中央建設との合併で誕生したヤマト中央建設の危機の際には、再び社長職に復帰した。

本城 勝 (ほんじょう まさる)

日本最大の暴力団山王会の総帥で、矢島照男と義兄弟の盃を交わしている。その息子である金太郎をいたく気に入っており、遠くから見守りつつも協力を惜しまない。

松平 一平 (まつだいら いっぺい)

第一創業の社長で野心家。八洲連合の伝説のヘッドだった金太郎に憧れており、金太郎を自分の配下にしようと画策した。ヤマト建設を倒産させようと目論むも、中村加代が金太郎を助けたことにより失敗する。

大場 光司 (おおば こうじ)

大場建設の御曹司にしてヤマト建設の第二営業部長。守之助会長の孫娘と結婚してヤマト建設の乗っ取りを企むも、金太郎に殴られ戦意を喪失して逃げ出してしまう。以後はずっと金太郎を恨んでいたが、その誠実さに触れて数年後に和解した。

大石 大作 (おおいし だいさく)

ヤマト建設の副社長で、守之助会長の縁戚者にあたる。伊郷社長に反発する役員に担がれて社長解任の動議を発するも、これは日和見的な役員を一掃するために伊郷と組んで行った芝居だった。以後はヤマト建設の五代目社長となり会社の発展に尽力するが、中央建設との合併を前に健康上の理由で退任する。

矢島 美香 (やじま みか)

金太郎と美鈴の間に生まれた娘。恥ずかしがり屋だが、明るい性格で家族を和ませる。

ジャック・モーガン (じゃっくもーがん)

アメリカのモーガン財閥の御曹司で、芸能界を引退してアメリカに渡った美々と知り合い婚約した。髪は金髪だが容姿は金太郎にそっくりで、日本に挨拶に来た際に金太郎と意気投合する。金太郎のアメリカ留学時にいろいろと世話を焼いた。

フランクリン・モーガン (ふらんくりんもーがん)

モーガン財閥の総帥で、アメリカの政財界に多大な力を持っている。金太郎がモーガン家を訪れた際に大いに気に入り、当初は反対していたジャックと美々との結婚を認める。金太郎をアメリカに引き止め、モーガン財閥の将来を託そうとした。

丸山 登 (まるやま のぼる)

ヤマト建設と中央建設が合併してできた、ヤマト中央建設の初代社長。加柴建設の平尾宗太郎の息がかかっており、ヤマト中央建設を潰すように命じられていた。しかし、旧中央建設の手抜き工事が発覚した際の金太郎の対応を見て素晴らしい会社だと悟り、平尾を裏切ってヤマト中央建設の存続に尽力する。 医者に末期ガンと宣告されており、全ての対応が終わった後に「金太郎を次期社長に指名する」という遺書を残して自殺した。

平尾 宗太郎 (ひらお そうたろう)

ゼネコン最大手である加柴建設の会長。自他ともに認める武闘派で、自分に拳を振り上げる人間が出てきたとき、その拳に負けたら引退すると心に決めていた。喜寿を祝うパーティーで、金太郎に拳を振り上げられたことで自らの引き際を悟る。

大和 龍平 (やまと りゅうへい)

金太郎がヤマト中央建設の社長就任を辞退したことで、急遽海外から呼び戻された大和守之助の隠し子。帰国した後は正式に守之助の養子となり、大和姓を名乗る。株主総会で全役員が退陣した後、ヤマト中央建設の社長に就任するも、いずれは金太郎を社長にして自分は海外を旅すると決めている。

前野 久美 (まえの くみ)

昼は東紅の受付嬢、夜はジャルダンで働いているが、実は東紅の個人筆頭株主である。金太郎を一目見て好きになり、自分の判断で東紅の人事課長に取り次いだ。その後、鷹司からプロポーズされた際には、受ける条件として「東紅に入社して金太郎を手助けすること」を挙げる。

集団・組織

ヤマト建設 (やまとけんせつ)

『サラリーマン金太郎』に登場する会社組織。創業者は大和守之助。耐震建築のノウハウに優れており、後にコンピューター制御システムに優れた中央建設と合併し、ヤマト中央建設として生まれ変わった。

山王会 (さんのうかい)

『サラリーマン金太郎』に登場する暴力団組織。関東を仕切る日本最大の暴力団で、現在の総帥は本城勝。刑務所に服役中に本城総帥の命を助けた矢島照男が、将棋相手を兼ねた相談役として居候している。

モーガン財閥 (もーがんざいばつ)

『サラリーマン金太郎』に登場する財閥。アメリカ最大の財閥で、一族に帝王学や経営学を学ばせるためのモーガン大学も用意されている。教授陣は超一流である。

YMTランド (わいえむてぃーらんど)

『サラリーマン金太郎』に登場する会社組織。ヤマト直系のデベロッパーで、バブル全盛の頃には百五十人もの社員がいて活気に満ちていた。しかし、バブルの崩壊により業績が悪化し、現在ではあちこちの支社から集められたゴミ社員が9人だけ所属している。

加柴建設 (かしばけんせつ)

『サラリーマン金太郎』に登場する会社組織。ゼネコンの最大手で現在の会長は平尾宗太郎。コンピューター制御システムに優れた中央建設は、加柴建設から独立した会社である。

東紅 (とうべに)

『サラリーマン金太郎』に登場する商社。飛び込みで面接を受けに来た金太郎を採用し、大きな仕事を任せた。筆頭株主である前野久美が、実質的な最高権力者の立場にある。

八洲連合 (はっしゅうれんごう)

関東最大の暴走族集団。初代総長は金太郎の先輩である大川。二代目総長の金太郎のとき、東京を制覇する走りで伝説となった。

場所

ジャルダン

『サラリーマン金太郎』に登場する高級クラブ。政財界の大物が利用する銀座の一流クラブで、末永美鈴がオーナーママを務めている。美鈴は金太郎と結婚した後は店を後輩に譲ったが、今も変わらぬ影響力を持っている。

続編

サラリーマン金太郎 マネーウォーズ編 (さらりーまんきんたろう まねーうぉーずへん)

「サラリーマン金太郎」シリーズ2作目。破天荒なサラリーマン、矢島金太郎が投資銀行で奮闘する姿を描いた作品。作品名に「マネーウォーズ」とあるように、投資銀行を舞台に莫大な資金を動かすマネーゲームがメイン... 関連ページ:サラリーマン金太郎 マネーウォーズ編

新サラリーマン金太郎 (しんさらりーまんきんたろう)

「サラリーマン金太郎」シリーズ3作目。アラビア王国帰りで、暴走族上がりの熱血サラリーマンの矢島金太郎が社長となり、古巣である建設会社を立て直す「ヤマトアラビア建設編」と、これまで明かされなかった金太郎... 関連ページ:新サラリーマン金太郎

サラリーマン金太郎五十歳 (さらりーまんきんたろうごじゅっさい)

「サラリーマン金太郎」シリーズ4作目。各地で活躍を重ね、一躍有名人となったサラリーマンの男性が、世界に名声を轟かせる姿を描く。2011年に発生した「東日本大震災」および「福島第一原子力発電所事故」を題... 関連ページ:サラリーマン金太郎五十歳

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