K2

K2

真船一雄による「週刊少年マガジン」掲載の医療マンガ『スーパードクターK』及び『Doctor K』の続編。前作の主人公・西城KAZUYAで途絶えたK一族。その分家筋にあたる神代一人と、KAZUYAのクローン黒須一也の2人が主人公となっている。超人的なアクションは控えめになり、医学の進歩、医療を志す者の成長や心構えを描く、医療ヒューマンドラマ色が強くなっている。また現実の時間経過に合わせ、作品内の登場人物も年を取っている。

正式名称
K2
ふりがな
けーつー
作者
ジャンル
医療
 
社会問題
レーベル
イブニングKC(講談社)
巻数
既刊46巻
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概要・あらすじ

2004年、伝説の医師ドクターKがこの世を去って5年の年月が流れた。無医村のはずのT村に向かった青年医師・富永研太は、凄腕の無免許医師と出会う。彼こそがドクターKの影の系譜の継承者・神代一人だった。そして、ドクターKの複製と言えるクローン人間・黒須一也も、医師としての道を歩み始める。

新たなドクターKと未来のドクターK、ふたりの医療伝説が新たに語られることになる。

登場人物・キャラクター

神代 一人 (かみしろ かずと)

『K2』の主人公の一人。ドクターKを産んだK一族の「影の系譜」を継ぐ者で、へき地のT村で診療所を開いている。高い医療技術と豊富な経験を持つが、表社会に出ることはなかった。西条KEIに説得され、新たなドクターKとして表舞台に出る決意をする。常に冷静で、医療に対して真摯に取り組む青年。肉体も鍛え抜かれていて、格闘家や犯罪者をも圧倒する威圧感と格闘能力を持つ。

西城KAZUYA (さいじょうかずや)

先祖代々、高い医療技術を有したK一族の中でも、歴代最高と言われた名医。世界をまたにかけて活躍したが、18歳の時に見学に行った原子力医療開発研究所で被爆。その後遺症による癌により1999年に36歳の若さで死去している。

黒須 一也 (くろす かずなり)

『K2』の主人公の一人。先代ドクターKこと西城KAZUYAのクローンで、黒須麻純の子宮を借りて誕生した。クローン臓器売買組織に目をつけられたことから神代一人の診療所に預けられ、以降、医師としての英才教育を受けることになる。勉学、体力共に優秀で、思いやりのある誠実な青年に成長していく。その反面、命を軽んじる言動には厳しく、年頃の男女の機微やデリカシーなどに疎い。 後に帝都大学医学部に合格、医師としての道を歩み始める。

富永 研太 (とみなが けんた)

富永総合病院の医院長の一人息子。西海大学医学部の所属だが、医療の地域格差を憂い、医者が逃げ出したというT村へと赴任する。ドクターKの名を継ぎ、村の外に出ることが多くなった神代一人に替わり、村の診療所を預かることになる。お調子者で診療所のムードメーカーだが、神代一人の神業を間近に見ることが多かったために彼の存在がコンプレックスになってしまった。 後に実家に戻り勤務医となる。

麻上 夕紀 (あさがみ ゆき)

ドクターKの診療所に勤める女性看護師。元は鴨下病院の看護師で、院長の息子・純一の医療ミスを押し付けられ警察に追われたことがある。T村の御明山で自殺しようとしたところを、神代一人に助けられ、冤罪も無事晴らすことができた。初登場時は冤罪のこともあり暗く沈んだ表情をしていたが、富永研太の影響もあり明るさを取り戻していく。 趣味は海外小説を読むこと。

宮坂 詩織 (みやさか しおり)

黒須一也の高校時代からの同級生。背は低く、おかっぱの髪に眼鏡をかけており、美少女とはいいがたい女の子。刺繍が趣味で、手芸コンクールに銀賞入選するほどの腕前を持つ。卵アレルギーの治療をきっかけに一也と親しくなり、共に医師を目指すべく帝都大学医学部に進学する。

村井 (むらい)

『K2』に登場する神代家に仕える執事。K一族のようにマントを着用している。神代一人の母・静江が事故死し、父・一郎が失踪した後、神代一人を一人前の医師に育て上げた功労者。その後、一郎の後を追い、クローン臓器売買組織の一員となっている。一時期は奇跡のパーフェクトクローンと言われた黒須一也を狙うが改心し、ドクターKの診療所で働くようになる。 薬や移植用の培養を行う薬品倉庫の管理を任されている。

和久井 譲介 (わくい じょうすけ)

黒須一也の高校に転入してきた目つきの鋭い同級生男子。学校では授業のほとんどを居眠りで過ごし、人畜無害を装っているが、本性は支配欲が強い激情家。養護施設育ちの孤児で、TETSUに引き取られ医療技術を教えこまれてきた。医療技術は人を支配するための最適な方法と信じ、一也のことを一方的にライバル視する。 病気で帝都大学医学部の受験に失敗した後、神代一人に弟子入りし、ドクターKの診療所に居候することになる。

西城 KEI (さいじょう けい)

『Doctor K』に引き続き、『K2』にも登場する先代ドクターKこと西城KAZUYAの妹。現在は磯永幸司と結婚し、診療所を営んでいる。鋭いナイフのような険のある表情はなくなり、優しいまなざしの女医として活躍している。医師として高い技量を持つが自分がドクターKの名を継ぐことは重いと考え、神代一人にKの名を継ぐように進言する。

岡元 (おかもと)

『K2』に登場する警視庁所属の刑事。無免許医に妻を殺された過去があり、無免許医を激しく憎んでいる。最初は神代一人を逮捕しようとするが、怪我の治療を受け、一人の命に対する真摯な態度を知り、黙認するようになった。その後、幾度となく医療事件の解決に協力している。髪型は角刈り、色のついた丸メガネをかけている。不規則な生活に、飲酒、甘いものの摂取でかなり太っていたが、健康を心配する一人娘の華奈の企みで、本人の知らない間にダイエットするハメになった。

黒須 麻純 (くろす ますみ)

黒須一也の母。西城KAZUYAとは親同士が決めた許嫁だったが、彼女自身KAZUYAに好意を寄せていた。叔父・西城一昭の計画によりKAZUYAのクローン人間である一也を出産する。長らく医療の現場から離れていたが、一也を神代一人に預けると、西城医院の看護師に復職した。

真田 徹郎 (さなだ てつろう)

『Doctor K』に引き続き『K2』に登場する裏社会の凄腕医師。優れた医術技量を持つが、ドーピングや人間の無痛化など様々な非合法実験を行い、西城KAZUYAと敵対していた。受け持った患者がドクターKのメスを持っていたことがきっかけで現ドクターK・神代一人と出会う。一人が黒須一也を育てていることを知り、対抗して和久井譲介を医師として育てようとした。 現在はスキルス性胃癌治療の後遺症で、杖が必要な体になっている。

場所

ドクターKの診療所 (どくたーけーのしんりょうじょ)

『K2』に登場する、陸の孤島ともいわれるT村にある神代一人の診療所。K一族の影の系譜が代々営んできた診療所で、村の住民の健康を一手に預かっている。診療所と村には、独自の倫理観と掟があり、代々の住民のカルテが保管されているほか、村民には月2度の採血が義務付けられ、臍帯血の保管や法を無視した臓器移植などが行われている。 またK一族の影の系譜に連なる者には表社会に出ることを禁じる掟がある。

その他キーワード

ドクターKのメス (どくたーけーのめす)

生前、西城KAZUYAが診察券代わりに渡したメス。患者にまだ治療の時期が来ていない、もしくは当時の技術で治療不能な症例に対し、後代のドクターKに治療を託すという遺志を表明したものだった。メスは全部で10本存在し、ナンバーとKの刻印が入っている。神代一人はドクターKの継承者としてメスの行方を追い、残された患者を治療していく。

書誌情報

K2 46巻 講談社〈イブニングKC〉

第1巻

(2004-11-20発行、 978-4063520897)

第2巻

(2005-05-21発行、 978-4063521108)

第3巻

(2005-10-20発行、 978-4063521252)

第4巻

(2006-04-21発行、 978-4063521450)

第5巻

(2006-10-23発行、 978-4063521689)

第6巻

(2007-04-23発行、 978-4063521832)

第7巻

(2007-09-21発行、 978-4063521993)

第8巻

(2008-02-22発行、 978-4063522129)

第9巻

(2008-08-22発行、 978-4063522334)

第10巻

(2009-03-23発行、 978-4063522556)

第11巻

(2009-09-23発行、 978-4063522822)

第12巻

(2010-02-23発行、 978-4063522983)

第13巻

(2010-07-23発行、 978-4063523201)

第14巻

(2011-01-21発行、 978-4063523331)

第15巻

(2011-07-22発行、 978-4063523706)

第16巻

(2011-12-22発行、 978-4063523935)

第17巻

(2012-06-22発行、 978-4063524239)

第18巻

(2012-12-21発行、 978-4063524468)

第19巻

(2013-06-21発行、 978-4063524642)

第20巻

(2013-11-22発行、 978-4063524864)

第21巻

(2014-04-23発行、 978-4063545074)

第22巻

(2014-09-22発行、 978-4063545302)

第23巻

(2015-03-23発行、 978-4063545623)

第24巻

(2015-09-23発行、 978-4063545890)

第25巻

(2016-02-23発行、 978-4063546118)

第26巻

(2016-07-22発行、 978-4063546316)

第27巻

(2016-10-21発行、 978-4063546460)

第28巻

(2017-03-23発行、 978-4063546613)

第29巻

(2017-07-21発行、 978-4063546798)

第30巻

(2017-11-21発行、 978-4065104118)

第31巻

(2018-04-23発行、 978-4065112540)

第32巻

(2018-09-21発行、 978-4065128558)

第33巻

(2019-01-23発行、 978-4065141656)

第34巻

(2019-05-23発行、 978-4065154069)

第35巻

(2019-10-23発行、 978-4065173367)

第36巻

(2020-03-23発行、 978-4065188613)

第37巻

(2020-07-20発行、 978-4065201404)

第38巻

(2020-12-23発行、 978-4065216996)

第39巻

(2021-04-23発行、 978-4065229712)

第40巻

(2021-09-22発行、 978-4065247396)

第41巻

(2022-01-21発行、 978-4065265383)

第42巻

(2022-06-22発行、 978-4065280935)

第43巻

(2022-10-21発行、 978-4065297438)

第44巻

(2023-02-21発行、 978-4065308738)

第45巻

(2023-07-21発行、 978-4065326381)

第46巻

(2023-12-21発行、 978-4065338599)

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