おかあさんの卵 子育て奮戦レポート

おかあさんの卵 子育て奮戦レポート

作者である星崎真紀の、実際の育児体験をもとに漫画化した作品。2歳から6歳までの子供の育児の仕方や接し方などが詳しく描かれており、これから子育てを始める母親にとって役に立つ情報が掲載されている。

正式名称
おかあさんの卵 子育て奮戦レポート
ふりがな
おかあさんのたまご こそだてふんせんれぽーと
作者
ジャンル
妊娠・出産・育児
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概要・あらすじ

星崎真紀の息子のイッセイは、星崎家の1人息子で年齢は2歳。自己主張が強いイッセイを、幼稚園側は暖かく受け入れてくれた。そこでの人々との出会いを通じて、イッセイは遊び方や付き合い方など、日常生活におけるさまざまな物事を学んでいく。

登場人物・キャラクター

イッセイ

星崎真紀の息子。年齢は2歳で、のちに幼稚園に入園する。名前は漢字で「一成」で、「1つのことを成し遂げる」ことを願って命名された。動き回ることが大好きで、木登りや自転車乗りを得意としている。一方で、球技など技術を必要とする運動は苦手。短気ではあるが、母親思いな優しい性格。

星崎 真紀 (ほしざき まき)

イッセイの母親。23歳の時に結婚し、31歳の時にイッセイを出産した。血液型はB型。子供が寝た隙に漫画を描く、パートタイム漫画家でもある。母親としてイッセイの育児をしながら、イッセイの成長の様子を漫画に描いているため、家事と仕事の時間を両立させるのに苦労している。運動はあまり得意ではなく、中学受験の時は、校庭が広い学校は受けなかったほど。

(ちち)

星崎真紀の夫で、イッセイの父親。血液型はB型。出版・映像プロデューサーとして働いているため、仕事の関係で家にいることが少なく、子供の世話は真紀がすべてやっている。職業柄、夜遅くまで打ち合わせをすることも多く、週の半分は会社の自室に泊まっている。会社には、子供が喜ぶキャラクターグッズや攻略本があるため、それを持って帰って来てはイッセイに喜ばれている。 真紀いわく「たまに来て物くれる便利なオジサン」。真紀からは、父親としてイッセイと過ごす時間をもっと増やすよう言われている。

おばあちゃん

父の母親。イッセイや星崎真紀と同居している女性。家族内では家事や育児をこなすスキルが最も高い。イッセイとの遊びに付き合ったり、イッセイの恋人へのプレゼント用に、ハート型のぬいぐるみを編んだりしている。長年の経験から、なんでもそつなくこなせるものの、育児には苦労することも多い。

いくみ

イッセイと一緒に遊ぶことの多い女の子。年齢はイッセイよりも1歳年上。イッセイのみならず、他の男の子にも人気が高い。可愛くて優しくて人なつこい性格で、女だてらに車や特撮ヒーローが大好き。大人の男からも好感の持てる女性像として評価されている。

ゆう

イッセイと一緒に遊ぶことの多い幼稚園児の男の子。いくみと親しく、手をつないで一緒に帰るほどに仲が良い。2人で仲良くしている姿を見たイッセイが自信を失ってしまう。

のりこ

イッセイと同じ幼稚園に通う女の子。イッセイが滑り台の下に脱いだ靴をそろえてあげたところ、お礼のキスをしてくれたことで、イッセイのお気に入りの相手となった。イッセイが年中組になった時に別々のクラスになり、それからは関わりが薄れてしまう。

ケン

イッセイと同じ幼稚園に通う男の子。同じマンションに住んでいて、イッセイより1学年上だが大の仲良し。初バスの日にイッセイを蹴飛ばし、帽子に足跡をくっきりつけて登園させた過去がある。星崎真紀は、そのことは忘れることにしている。

しおり

イッセイと同じ幼稚園に通う女の子。年中組に上がったイッセイと両想いになった。イッセイによれば、幼稚園で弁当の支度をしている時にお互いが「好き」と告白した。もし片想いに終わっていた場合は、星崎真紀にその事実を伝えるつもりはなかった。

あかね

イッセイと同じ幼稚園の女の子。イッセイは、あかねのことが好きであることを伝えたが、それに対してあかねは何も言わなかった。あかねは、しおりと親友同士である。イッセイは、あかねとしおりを両方とも好きで、2人に対して好きである気持ちを伝えたこと自体は問題ない、と考えている。

ササキ

星崎真紀の友人の30代の女性。妊婦だった真紀の腹を指さして、自分の子に「マキちゃんのおなかの中におちんちんが入っている」と言い放ち、後ろで話を聞いていた双方の夫を困惑させた。元気な母親で、子供たちをビニールプールで遊ばせるために、毎日庭までバケツで水を運んでいる。

もも

星崎真紀の友人の青年女性。真紀がイッセイを出産する少し前、当時3歳2か月の子供がいた。ちなみにその子供は、ももの夫が買ってきた雑誌のグラビアが好きだったが、ももはその事実を一切恥じることなく、笑顔で真紀に伝えた。

上田 愛子 (うえだ あいこ)

星崎真紀のアシスタントを務める壮年女性。真紀がイッセイとしおりの恋愛漫画を描くことになった際、真紀の家に手伝いにやって来た。その際、イッセイに2人の恋愛に関するたくさんの質問をするが、イッセイは隠すことなく、ハキハキと質問に応じた。

酒井 美羽 (さかい みわ)

1996年の白泉社新年作家懇親会に出席していた壮年の女性漫画家。緊張がほぐれ、舞台の上を無意味に走ったり、テーブルの下にもぐりこむなど暴れまわっていたイッセイを見て、「自分の産んだ小学生の長女も、舞台があったら登ってマイクを離さなかった。他にも同じような子がいて良かった」と語る。

その他キーワード

子供だましの術 (こどもだましのじゅつ)

星崎真紀による遠隔操作テクニック。道で立ち止まり、てこでも動かない息子へ「歩けないなら走ろうっ!!」と言って、遊びとして動かすもの。実は日常の些細なことでイライラしたり、怒ったりしてしまう自分への対処法でもある。

カウントアップ操縦法 (かうんとあっぷそうじゅうほう)

カウントアップをするイッセイ操縦法。イッセイが食事をすべて食べずに席を立ち、他の行動に移ってしまった際に、星崎真紀がイッセイを席に座らせ、残りの食事を食べさせるためのもの。10数えるうちにおかずを食べさせることに成功し、5数えるうちにねんどを片付けさせることに成功している。自分の怒りを一旦静めることにも、この大声数え上げは効果がある。 ただし、人が大勢いる中ではカウントアップすることに勇気が必要で、気軽に使えないのが弱点。

まーたったん

イッセイが使う言葉。「ママ、抱っこして」という意味。家族で道を歩く時などに使われる。イッセイは恐ろしくママっ子なため、父にはあまり抱っこしてもらいたがらない。

10元気 (じゅうげんき)

イッセイが使う言葉。自らの元気の量を表す際に、この言葉を使う。10=元気いっぱいの状態となる。3歳児のイッセイは、どこかに連れて行けば行くほど体力が強化されていくが、35歳の星崎真紀は、どこかに連れて行けば行くほど体力が衰えていく。子供を産む場合、自分が若い時期に産んだ方が、子供と一緒に行動するのに有利ということでもある。

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