3LDKの花子さん

3LDKの花子さん

住まいがリフォームされたことで、花子さんは妖怪「トイレの花子さん」から神様「座敷わらし」へと昇格を果たした。自分が暮らす小野寺家の人たちにその恩返しをするため、仲間の妖怪たちとともに日々奮闘する花子さんの姿を描く、ハートフルギャグコメディ。「週刊少年チャンピオン」で連載の作品。

正式名称
3LDKの花子さん
ふりがな
さんえるでぃーけーのはなこさん
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
関連商品
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概要・あらすじ

妖怪の花子さんは、妖怪たちの巣窟と化していた小野寺家の、2階のトイレに住み着いていた。しかし、小野寺家の完全リフォームにより、2階のトイレだった場所は小野寺信の部屋となり、これをきっかけとして、花子さんは神様「座敷わらし」へと出世を果たす。お世話になった小野寺家に恩返しをするため、花子さんは改めて、神様として彼らと一緒に暮らし始める。

物に意志を持たせ、動いたりしゃべったりさせる能力を駆使して、小野寺家の問題を解決する花子さんだったが、しばしば見せるドジっ娘ぶりで周囲を振り回すのだった。

登場人物・キャラクター

花子さん (はなこさん)

小野寺家の2階のトイレに住んでいた妖怪「トイレの花子さん」。おかっぱ頭で赤いはんてんを羽織った可愛い少女。小野寺家の完全リフォームにより、花子さんが住んでいたトイレが小野寺信の部屋になったため、神様「座敷わらし」へと昇格した。物に意志を持たせ、動いたりしゃべったりする能力を持たせる。ただし、能力を使うたびにいつも何か失敗してしまうかなりのドジっ娘。 こっくりさんとは大の親友で、困った時はいつも呼び出して相談に乗ってもらっている。身に着けた赤いはんてんを脱ぐと、「トイレの花子さん」だった時の名残で、トイレに行きたくて仕方なくなってしまう。

小野寺 信 (おのでら まこと)

小野寺家の長男。中学生の男子で、年齢は14歳。黒髪のショートヘアで目付きが悪い。いつも花子さんのドジっ娘ぶりに巻き込まれては被害を受ける役回り。ゲームや漫画、エロ本が大好きで、フィギュアやプラモデルをとても大切にしており、雪女のみぞれがフィギュアくらいの大きさになっていた時は、2次元が3次元化したと喜んでとても可愛がっていた。 一方で勉強は大嫌いで、常にサボることしか考えていないというダメ男。夏が大嫌いで、カナヅチ。

小野寺 瑞 (おのでら みず)

小野寺信の妹。中学生の女子で、年齢は13歳。信と同じ学校に通っており、大久保春野はクラブの先輩にあたる。ショートヘアの明るく活発な女の子で、時間がある時はいつもダンベルやハンドグリップで筋トレをしている。社交的でお化けを怖がらないため、妖怪たちともすぐに友達になった。兄の信とは真逆で、言われる前に宿題をしっかり終わらせるタイプで、積極的に家の手伝いをしたりと非常に優秀な人物。

小野寺 百合子 (おのでら ゆりこ)

小野寺信の母親。セミロングの髪型でいつもエプロンを身に付けている、可愛らしい雰囲気を持つ女性。専業主婦で、毎日の家事にも手を抜かない。夫の小野寺三治とは仲が良い。勉強や宿題をせず、ゲームばかりしている信にいつも怒っている。

小野寺 三治 (おのでら みつじ)

小野寺信の父親。スポーツマンのような爽やかな短髪で、目元は息子の信に似ており、結構若く見える。やっとの思いで、お化け屋敷化していたマイホームを完全リフォームした。妻である小野寺百合子とは仲がいい。

小野寺 熊彦 (おのでら くまひこ)

小野寺信のひいひいひいおじいさん。家のリフォームによって仏壇の置き場所が変わってしまったため、位牌と間違えてこけしに魂を宿してしまった。動きやすくしようと花子さんが改良を重ねた結果、こけしにプラモデルの両手両足がくっついた奇妙な姿になってしまう。

こっくりさん

専用の紙と10円玉で召喚することができる妖怪で、花子さんの大の親友。ショートヘアで巫女の衣装を着て、キツネの耳と尻尾が生えた女の子の姿をしている。物知りで、花子さんが困った時にはいつも頼られている。こっくりさんも花子さんのことを気に入っており、頼られると期待以上に頑張ろうとして空回りすることもしばしば。小野寺信の影響からかゲームが好きで、小野寺家にいる時にはよくゲームをしている。

なめ子 (なめこ)

メイド服を着た、黒髪ロングの美しい女性。正体は妖怪「あかなめ」で、自分が綺麗に掃除をしたものを舐めるのが大好き。普段は品のある優しくおっとりした印象だが、掃除をしている時は殺気立っており、非常に攻撃的。掃除も普通ブラシや雑巾などを使うが、本気になると「なめ子流」と称して爆弾やバズーカ、ライフルなどの武器を使って汚れと戦う。

猫宮 詩 (ねこみや うた)

辻除霊師の女の子で、年齢は15歳。小野寺信と同じ中学校に通っており、髪の毛の後ろに大きなリボンを付け、制服の上に巫女の服を着たりと不思議な格好をしている。もともとはお化けになるために除霊師を目指したが、師匠にお化けになることはできないと告げられ、逆恨みしてお化けを抹殺するために除霊の技を磨いた。そのため、お化けを見掛けると即座に除霊しようとするが、除霊師としてはポンコツで、毎回失敗してばかりいる。 いつもクロオと行動をともにしている。

クロオ

猫宮詩の飼っている黒猫。お化けになれなくて苦しんでいる詩を尻目に、妖怪「猫又(ねこまた)」になってしまった。「座敷わらし」の能力でただの黒猫に戻れないかと花子さんに相談したが、結局もとに戻れないまま詩のもとで飼われている。普段は猫の姿だが、黒髪パーマの可愛らしい男の子の姿になることもできる。性格に難のある詩のことを可愛いと思っている。

端稲 四郎 (はしいな しろう)

端稲神社にいる縁結びの神様。セミロングの髪型で眼鏡をかけた色気のある男性で、輪廻を超越していることもあり、老若男女、種族問わず愛することができるというド変態。端稲神社で行われる祭りに参加する・しないということで猫宮詩や花子さんと揉め、詩の術と花子さんのお札で数日封印されてしまう。

大久保 春野 (おおくぼ はるの)

小野寺信と同じ中学校に通うクラスメイトの女の子で、年齢は14歳。弟と妹がおり、とても面倒見の良い性格。黒髪でいつも髪の毛を束ねていて、中学生とは思えないほどの巨乳の持ち主。信に強く思いを寄せており、みんながチラ見をする大久保春野自身の巨乳を遠慮なく凝視したり、常に覇気がなく気だるそうにしているところが愛おしいと語る、かなりの変わり者。

みぞれ

ビキニ姿でニット帽を被った金髪ボブヘアの無愛想な女の子。実は雪女で、暑さで溶けかかっていたところを花子さんに救われ、知り合うこととなった。自分が暑さに弱いことを理解していながら、夏をエンジョイするために危険を押して外に出たがるチャレンジャー。寒暖によってサイズが変わり、暑い時期には小さな人形くらいに、寒い時期には力が増幅されて巨人になる。

ぬらりひょん

白髪で大きな額、サングラスをかけて黒スーツを身にまとった老人の姿をした妖怪。「ロッケンローラー」を自認しており、「石抱(いしだき)」と呼ばれる拷問道具に座り、原液そのものに氷を浮かべたカルピスを飲むなど、かなりの変わり者。件のことがお気に入りで、新しいスマートフォンを買ってあげるくらい溺愛している。

(くだん)

口元のほくろが妖艶な、セクシーボディの女性。スマートフォンを介して、未来を予言する能力を持つ妖怪。ぬらりひょんから小野寺信のダメさ加減を聞き、小野寺家を幸せにするため努力する花子さんのことを心配している。自分の能力が込められたスマートフォンをプレゼントするなど、花子さんのことを非常に可愛がっている。

秋穂 現 (あいお げん)

猫宮詩の師匠で、強い力を持つ除霊師。常に巫女服を着用している、眉毛の濃いダンディな男性。アイドルグループ「ATN☆88」の大ファンで、所属するファンクラブではゴールド会員になるほどに入れ込んでいる。数少ないサイン入り特典DVD目当てに、応募券の入ったCDを1000枚買い占めたり、「ATN☆88」の推しメンであるさおりんのために、握手券1000枚を購入したりとかなりのオタクぶりを見せる。

やみ子さん (やみこさん)

花子さんのもう1つの姿で、鏡をはじめ、姿が映る場所ならどこにでも現れる妖怪。人格はまったくの別物で、花子さんの悲しみや寂しさなど負の気持ちの塊である。一見花子さんに似ているが、よく見るとつり目で恐ろしい形相をしており、口ぶりも非常に怖い。だが、実際は一人ぼっちが寂しいだけの可哀想な妖怪。花子さんと故意に入れ替わったこともあったが、小野寺信に説得され、再び鏡の中へと戻っていった。

場所

小野寺家 (おのでらけ)

妖怪の溜まり場と化していた家で、行き場をなくしホームレスとなった花子さんを迎え入れてくれた家でもある。花子さんは「トイレの花子さん」として2階のトイレに住んでいたが、完全リフォームにより住んでいた場所が小野寺信の部屋になったため、妖怪「トイレの花子さん」から神様「座敷わらし」へと昇格することとなった。昇進してからは恩返しのため、小野寺家の人々を幸せにしようと奮闘している。

端稲神社 (はしいなじんじゃ)

猫宮詩が除霊師として修行した神社。夏には夏祭りが開かれてとても賑やかになる。縁結びのご利益があるといわれている。端稲神社に祭られている神・端稲四郎は、輪廻を超越した存在で、性別も人種も年齢も超えて人を愛せるド変態。ここで縁結びのお守りを買った人とその想い人を四郎自身が愛することで、四郎を介して2人が愛し合うことができるという、理解しがたい縁の結び方を行なっている。

その他キーワード

赤いはんてん (あかいはんてん)

花子さんが普段から身にまとっているはんてんで、物に意志を持たせ、動いたりしゃべったりさせる「座敷わらし」の能力を発揮するのに必要となる。他にも、花子さんが二階から落ちてしまった時に身を守ってくれたりと、何かと便利な力を持つ。脱いでしまうと「座敷わらし」の能力が消え、かつて「トイレの花子さん」だった頃の状態に戻ってしまうので、常にこの赤いはんてんを身につけておく必要がある。

スマートフォン

見た目は普通のスマートフォンと変わりはないが、件が能力を込めているので未来が見える仕組みになっている。小野寺信はやる気がなく、人間として腐っているという話をぬらりひょんから聞いた件が、花子さんのことを心配して助けになればと、このスマートフォンを贈った。

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