Fire-ball

Fire-ball

極度の管理社会となった近未来の日本を舞台に、超能力者が起こすカタストロフィを描いたSF短編。大友克洋が初めて手掛けた本格的なSF作品で、後の代表作『童夢』や『AKIRA』の原型となった作品である。

正式名称
Fire-ball
ふりがな
ふぁいやーぼーる
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

近未来、日本は極度の管理社会となっていた。政府に歯向かうゲリラの少年ひかるは逮捕され、警官となった兄大沢晃と再会。社会に疑問を抱いていた晃は、弟の忠告もあって警官を辞めることを決意するが、生まれ持った超能力を見込まれ、管理体制の中枢・人工知能ATOMの実験体とされてしまう。それを知ったひかるは兄を助けるためATOMの存在を暴き、市民の蜂起を促す作戦に同行。

本部に侵入するも発見され重傷を負ってしまうひかるだが、晃がその危機を察知、超能力を暴走させすべてを破壊していく。

登場人物・キャラクター

大沢 晃

警備隊に所属し、デモ弾圧の任についている男性。心優しい性格で、弟ひかるにも警官に向いていないと言われていた。ペンなどの軽いものを宙に浮かす超能力の持ち主で、そこに目を付けられATOMの実験体とされてしまう。

ひかる

大沢晃の弟。管理社会体制に疑問を持ち、反政府ゲリラに所属している。兄の晃とは違い超能力を持たないが、力の片鱗を見せている。

役人の女性 (やくにんのじょせい)

管理社会体制の中枢を担う中年女性。反政府ゲリラを憎み、ATOMによる完全な管理システムの確立を目論んでいる。ATOMからは「ママ」と呼ばれる。

ATOM (あとむ)

管理システムの中枢である人工知能。子供のように好奇心旺盛で、超能力者である大沢晃を実験体としてバラバラにしてしまう。

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