B-伝説!バトルビーダマン

B-伝説!バトルビーダマン

犬木栄治が初めて手がけたホビータイアップ作品。育ての親・大輪ミエに拾われるまで猫とともに暮らしていた少年・大輪ヤマトが、すべて集めれば願いが叶うというレジェンドストーンを集め、自身の出生の秘密を探りながら仲間たちと友情を深めていく姿を描く。「月刊コロコロコミック」'02年4月号から'05年11月号にかけて掲載された作品。

正式名称
B-伝説!バトルビーダマン
ふりがな
びーれじぇんど ばとるびーだまん
作者
ジャンル
趣味・ホビー
関連商品
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世界観

大輪ヤマトの育った場所が砂塵の荒野だったり、カイン=マクダネル=ルースの育ったウエストシティがロボットが電車の車掌を務める大都会であるなど、ウエスタンや近未来、江戸時代期の日本や中国をモチーフとしたさまざまな世界観が混在する世界を舞台に物語が展開される。この世界には、レジェンドストーンという6枚のエンブレムを集めると莫大な富を与えられる、または願いが一つ叶うという伝説がある。

作品構成

物語は3部構成となっている。第1巻から第4巻4話目までは大輪ヤマトが今後の仲間となるグレイ・マイケル・ビンセントたちと出会いながらレジェンドストーンを集めていく「シャドウ編」、第4巻5話目から第6巻2話目まではカイン=マクダネル=ルースの策略に嵌められながらもかつての敵、炎呪とも友情を深めていく「ビーダーワールド編」、第6巻3話目から第8巻までは卑怯な手段を用いてレジェンドストーンを奪おうとするビアスたちと戦う「チームジャンク編」となっている。

あらすじ

シャドウ編

5歳になるまで野良猫とともに育った少年・大輪ヤマトは、砂塵の荒野にあるキャットカフェで、育ての親である大輪ミエとともに慎ましく暮らしていた。そこに突然、「ここに伝説のエンブレム、レジェンドストーンがあるはず」とグレイ・マイケル・ビンセントが乗り込んでくる。からくもグレイの撃退に成功したヤマトだったが、夢に現れたビーダ魔神から「レジェンドストーンを集めれば本当の両親に会うことができる」と言われたことをきっかけに、レジェンドストーン探しを始めるのだった。

ビーダワールド編

ビーダマンのバトルトーナメント「ウィナーズ」に優勝した大輪ヤマトは、勝利の余韻も覚めやらぬ内に、仲間たちとともにビーダマンのテーマパークであるビーダワールドに招待される。ヤマトと行動をともにしていたグレイ・マイケル・ビンセントは、案内役を務めるカイン=マクダネル=ルースに不審感を抱きその動きを注視していたが、突如として始まったビーダワールド四天王とのバトルにより、ヤマトと引き離されてしまう。

チームジャンク編

ビーダマンのバトルトーナメント「ウィナーズ」の終了から3か月後、歴代ウィナーズの上位入賞者だけが出場できるマスターウィナーズの開催が告知された。本来年に一度しか開催されないウィナーズが、ここまでの短期間で複数回開催されるのは怪しいと踏んだアルマーダは出場を辞退するよう忠告するが、大輪ヤマトはアルマーダの反対を押し切って出場を決意。その頃、1人修行を続ける炎呪のもとにビアスと名乗る少年が訪れていた。

特殊設定

作中におけるビーダマンは格闘技の1つとして定義されており、発射されるビー玉の威力は岩を砕き、竜巻を引き起こすこともあるほど強力なものになっている。またビーダマンの頭頂部にセットされる「エンブレム」というパーツには「レジェンドストーン」と呼ばれるものがあり、全部で6枚あるレジェンドストーンを集めると莫大な富を得られる、または願いが一つ叶うという伝説が広く知られている。

関連商品

ホビー「バトルビーダマン」

2002年から2005年にかけて、タカラから実際に販売されていたホビー。前世代機に「スーパービーダマン」シリーズ、後世代機に「クラッシュビーダマン」シリーズがあるが本作『B-伝説!バトルビーダマン』にはこのシリーズしか登場しないため、単にビーダマンと称されている。ロボットのような外見の機体の腹部からビー玉を発射する玩具で、前シリーズ「スーパービーダマン」シリーズよりも低年齢層向けになっている。相手と向き合って、互いの機体についているヒットポイントを撃ち合う「ディレクトヒットバトル(DHB)」という競技がメイン。照準器を模したシールドが装備されており、発射威力を高める改造などは認められていない。

メディアミックス

TVアニメ

2004年1月から2005年12月にかけて、テレビ東京系列にてTVアニメ版が放送された。 大筋『B-伝説!バトルビーダマン』は本作と同じだが、2005年1月からは第2期となってタイトルも『B-伝説!バトルビーダマン 炎魂』に変更され、TVアニメ版オリジナルキャラクターが多数登場、さらに必殺球が必須アイテムとなるなど、原作となった漫画版とは内容やキャラクター設定が異なるものとなった。大輪ヤマト役を高木礼子、グレイ・マイケル・ビンセント役を泰勇気、炎呪役を岸尾大輔が演じた。

登場人物・キャラクター

大輪 ヤマト (だいわ やまと)

5歳まで野良猫と一緒に育った、関西弁に似た言葉で話す少年。身長140センチ、体重38.6キロ、7月6日生まれの11歳で、血液型はO型。左右非対称に跳ね上がった、猫の耳にも見える髪型をしている。自分を拾って育ててくれた大輪ミエのことは、時に「ミエ」と呼び捨てにしながらも、母親として慕っている。ミエに拾われた時、首からレジェンドストーンを1枚を提げていた。 猫のように素早く動くことができ、タイヤキが好物。声が非常に大きく、大声だけで競技用ターゲットをすべて倒してしまうような迂闊さもある。友情に厚く、一度友人だと信じた相手はとことん信じ抜く性格。愛機は最初期はコバルトソードで、その後コバルトブレード、コバルトセイバー、コバルトセイバーF、コバルトブラスターへと変遷している。 所持する必殺球は、ビー玉にゴムを巻いて自作した「ドライブ弾」。

タメゴロー

大輪ヤマトが飼っている、生後9か月の黒いオス猫。首輪の代わりにバンダナを巻いており、常にキリッとした表情をしている。どんな時もヤマトとともに行動しているが、ヤマトが試合に臨む際には観客席にいる大輪ミエやリエナに預けられている。世話になっているミエには感謝しているようで、嫌がられているとは知らずネズミを捕ってくることもある。

グレイ・マイケル・ビンセント (ぐれいまいけるびんせんと)

レジェンドストーンを求めて、キャットカフェを襲撃した金髪の少年。身長156センチ、体重40キロ、4月30日生まれの12歳で、血液型はAB型。魔女のようなとんがり帽と、ぶかぶかのポンチョのような服装が特徴。ちなみに帽子は昔、双子の妹であるリエナからもらったもの。レジェンドストーンを1枚所持している。溺愛しているリエナを人質に取られたため、シャドウの一員としてアババの命令を聞いていた。 しかし大輪ヤマトとの出会いをきっかけに、シャドウの手段を選ばないやり方に反発していくようになる。カイン=マクダネル=ルースの不審な動きを最初から疑っていたように、観察眼に優れる。極度のシスコンなため、リエナの前では非常にヘタレになってしまう。 愛機は最初期はクロムランサーで、その後クロムゼファー、クロムレヴァン、クロムレヴァンCへと変遷している。所持する必殺球は、軽い素材で作られ、ビー玉の内部が空洞になっている「スピード弾」。

リエナ

グレイ・マイケル・ビンセントの双子の妹。身長150センチ、体重38キロ、4月30日生まれの12歳で、血液型はAB型。当初はグレイに対する人質として、シャドウに水晶の中に閉じ込められていた。グレイがシャドウを裏切る予兆を察したアババによって洗脳を受け、シグマと入れ替わってウィナーズに参加したが、のちに救出された。 ビーダーとしての腕もかなりのもの。愛機は最初はガネットビークで、その後プロトワンへと変わっている。料理が得意で、救出された後はキャットカフェで働くようになった。

ブル・ボーグナイン (ぶるぼーぐないん)

大輪ヤマトの最初の仲間であり、ビーダマンを手にすると性格が変わる二重人格者の少年。身長149センチ、体重48キロ、1月29日生まれの12歳で、血液型はB型。普段は常に眠そうなのほほんとした雰囲気だが、ビーダマンを手にすると髪が逆立ち、口も悪く粗暴な性格へと激変する。「生まれてから一度も負けたことのない男」を自称しているが、実際は「負けを忘れる男」である。 のちにアルマーダに弟子入りし、ビーダマン職人となるための修行を始めた。愛機は最初はヘリオダッガーで、その後ヘリオブレイカーへと変わっている。

大輪 ミエ (だいわ みえ)

大輪ヤマトの育ての母親であり、荒野で野良猫とともに生活していたヤマトを拾った若い女性。身長164センチ、体重43キロ、8月8日生まれの23歳で、血液型はO型。キャットカフェを経営しているがほとんど客が入らず生活が困窮していたが、リエナが働くようになってから客は常に満員となり、原因が大輪ミエの料理下手だったことが判明している。 ヤマトを危険な目に遭わせないために、保護した時にヤマトが首から提げていたレジェンドストーンを店の壁の中に隠していた。ウィナーズなどの大会では弁当売りのアルバイトで稼いでいる。

燕 ツバメ (つばくら つばめ)

「さ行」を舌っ足らずな時代劇口調で話す、褐色肌の少年忍者。身長130センチ、体重29.3キロ、6月6日生まれの10歳で、血液型はA型。東方にある島国「ジパング」から、アルマーダを訪ねてやってきた。鳥獣流という流派の忍者で、忍術修行の一環としてビーダマンをやっており、同じ流派の兄弟子である丈鉄之介を「兄者」と呼び慕っている。 タイヤキを特殊な魚だと思い込んでいたり、天然ボケのところがある。愛機はアルマーダから譲り受けたライノグレイブを低重心に改良したライノキャノンから、翼影丸、翼刃丸へと変遷している。所持する必殺球はビー玉の内部に入っているもう1つのビー玉が振動することによって、玉が無数に増えたように見える「分身弾」。

ウェン・ユンファ (うぇんゆんふぁ)

大輪ヤマトの持つレジェンドストーンを奪うために、デビル・ザ・ロックに罠を仕掛けたシャドウ所属のビーダーで、リー・ユンファの兄。身長143センチ、体重39キロ、5月7日生まれの12歳で、血液型はO型。背中まである長い髪をうなじで1つに括っており、青い中華服が特徴。非常に子供っぽく落ち着きがない性格で、物事を単純に捉えていたが、スライとのバトル後、戦士としてのあり方に感銘を受ける。 愛機は最初は蒼神龍で、その後爆蒼龍へと変わっている。リーの愛機と合体させることで、聖神龍、爆烈龍に変形する。チームジャンクに所属しているキバを親友だと思っている。

リー・ユンファ (りーゆんふぁ)

大輪ヤマトの持つレジェンドストーンを奪うために、デビル・ザ・ロックに罠を仕掛けたシャドウ所属のビーダーで、ウェン・ユンファの弟。身長132センチ、体重30.2キロ、12月3日生まれの9歳で、血液型はA型。耳が隠れる程度の長い髪と、赤い中華服が特徴。年齢にそぐわない冷静さを見せるが、甘いものには目がない年相応なところもある。 ウェンよりも早く、ヤマトたちの友情に心を揺さぶられ、シャドウのやり方に疑問を持つようになっていく。愛機は最初は紅聖龍で、その後烈紅龍へと変わっている。ウェンの愛機と合体させることで、聖神龍、爆烈龍に変形する。

炎呪 (えんじゅ)

シャドウ最強のビーダーとして君臨する、顔面を斜めに横切る傷を持つ少年。身長167センチ、体重45キロの13歳で、血液型はRH-のA型。5年前にアルマーダの工房にアババとともに現れ、素体ゼロの設計図とシュレッドカイザーを奪っていった。身寄りがなく、たった1人の友人に裏切られた過去があるため友情をひどく憎んでいたが、大輪ヤマトとのバトルでビーダマンを愛する気持ちと友情を思い出し、その後は「ヤマトを倒していいのは自分1人」と口にしつつ、たびたび協力体制を取っている。 最初期はヤマトの愛機であるコバルトソードの兄弟機シュレッドカイザーを愛機としていたが、のちにブラッディカイザー、ブレイジングカイザーへと変遷している。

アルマーダ

サイトゥーンという場所に住んでいる、ビーダマンの賢者にしてビーダマン職人。身長204センチ、体重230キロ、12月31日生まれの97歳。頭にターバンを乗せた、非常に大きな白猫の姿をしている。ビーダマンを製造する工房を持っており、ほとんど土地を離れることがないといわれている。ビーダーとしての腕も高く、初期の大輪ヤマトや燕ツバメでは歯が立たなかった。 のちにブル・ボーグナインが職人見習いとして弟子入りしている。愛機はライノグレイブだったが、ツバメに譲り渡した。

アババ

シャドウを牛耳る女ボス。身長103センチ、体重17キロ、1月3日生まれの65歳となっている。黒いロシア帽と黒いコートを身に着けた、ロシアンブルーのような毛並みの大きな猫の姿をしている。妖術を使い人を惑わすことができ、普段は帽子で隠している第三の目を見た人間はすべてアババの洗脳下に置かれた忠実な部下になる。かつてビアスを弟子としていたため、唯一対抗手段を知っている。

バークハート

「砂漠の王国」といわれるフリントという国からやって来た少年。身長146センチ、体重35キロ、1月29日生まれの12歳で、血液型はA型。非常に貧しい家庭に育ち、レジェンドストーンを集めると得られるという莫大な富を目的にウィナーズに出場した。弟が4人おり、それぞれネルソン、スクルメタ、ペトラザ、ニエベスという。愛機はボロボロのアイアンAZだったが、炎呪とのバトルの結果破壊された。

カスティーヨ

ペドロ王国という国からやって来たビーダー。身長350センチの大男で、ドラミングのように胸を叩いただけで鉛製のピンが揺らぐほどの衝撃が周囲に伝わる。予選で大輪ヤマトと同ポイントで最下位争いとなった結果、予選落ちとなった。その後アババからの洗脳を受け、シャドウの手下となった。

シグマ

ウィナーズでベスト8に残った仮面の男性。故郷では「南海の虎」と呼ばれていた実力者で、今年度無敗の記録を誇っていた。シャドウの支配下にあるカスティーヨに殴られて気絶し、以降は洗脳されたリエナが「シグマ」と偽って出場していた。

ビーダワールド直通列車の車掌 (びーだわーるどちょくつうれっしゃのしゃしょう)

すべてがコンピュータ制御されている無人電車の車掌を務める、サングラスをかけた男性型ロボット。無骨な雰囲気で表情も変わらないが、サングラスを外すと眼球型のパーツがはっきりと分かる、少々グロテスクな外見をしている。シャドウの残党を自称し、電車を暴走させ大輪ヤマトたちを葬るように仕組んだ。

丈 鉄之介 (じょう てつのすけ)

ビーダワールド四天王の1人で、フェニックスステージを守っている青年。身長183センチ、体重82キロ、8月9日生まれの18歳で、血液型はO型。ボサボサの長い髪をポニーテールにまとめ、フェニックスの描かれた額当てをつけている。燕ツバメの兄弟子であり、天下一の強者となるため侍としての修行を積んでいる。愛機は鳳凰丸。

アッサード

ビーダワールド四天王の1人で、レオンステージを守っている少年。身長127センチ、体重27キロ、12月5日生まれの8歳で、血液型はA型。ライオンの着ぐるみを頭にかぶっており、爪のついたブーツや尻尾など、全体的にライオンをイメージさせる姿が特徴。天真爛漫な性格で、楽しいことを何よりも優先する。愛機はアクセルレオン。

スライ

ビーダワールド四天王の1人で、シールドステージを守っている青年。身長175センチ、体重95キロ、7月6日生まれの18歳で、血液型はAB型。腰まである長い髪をオールバックにしており、ずんぐりとした巨体が特徴。本来はビーダーではなく傭兵で、ビーダマンを撃つたびに古傷が痛むという。愛機はシールドギガ。

ジョシュア

ビーダワールド四天王の1人で、ドラゴンステージを守っている少年。身長178センチ、体重64キロ、12月1日生まれの16歳で、血液型はA型。常に燕尾服を身に着けている。本来はカイン=マクダネル=ルースの執事であり、親友。オーナーのアレックス=ルースに似せた人形を操っていた人物でもある。アレックスの死後、勝利に執着するようになったカインを正気に戻そうと、大輪ヤマトたちの信頼関係や不屈の心を学ばせようとしていた。 愛機はドラゴゲイル。

カイン=マクダネル=ルース

大輪ヤマトたちをビーダワールドに案内した少年。身長162センチ、体重45キロ、2月26日生まれの13歳で、血液型はAB型。当初は正体を伏せるために本名を省略した「カイン・マクダネル」と名乗っていたが、その後改めてビーダワールドの本当のオーナー、カイン=マクダネル=ルースとして登場している。本来は人当たりもよく優しい性格だったが、3年前に父親のアレックス=ルースが死んでからは目標を見失い、他人を騙し蹴落としても自分がトップに君臨することにこだわるようになった。 愛機は最初期はナイトキャバリー、その後ブラックナイト、ロードキャバリーへと変遷している。

アレックス=ルース

カイン=マクダネル=ルースの父親だが、3年前に故人となっている。カインに帝王学を学ばせ、どんなことでも常にトップであることを教えた人物であり、カインが一番の成績を取るととても褒めたという。ビーダワールドに到着したばかりの大輪ヤマトたちも出会っているが、これはジョシュアが操っているアレックス=ルースに似せたロボットだった。

ビアス

妖術を使う怪しい少年。身長148センチ、体重34キロ、6月6日午前6時生まれの11歳で、血液型はAB型。歴代ウィナーズでの上位入賞記録はないものの、主催者推薦での特別出場選手としてマスターウィナーズに参加。しかしその後チームジャンクとしての本性を現し、マスターウィナーズを乗っ取った。以前はアババの弟子であり、シャドウ以上に勝利のために手段を選ばない。 レジェンドストーンを研究し続けており、レジェンドストーンをすべて集めて伝説のビーダマンであるレジェンドブラスターを手に入れようと考えている。愛機は最初はメガディアブロスで、その後ガトリングハデスに変わっている。

ハジャ

チームジャンクに所属している少年。身長172センチ、体重60キロ、3月1日生まれの15歳で、血液型はB型。顔面に大きくついたバツ印の傷とサソリの尾のような髪型が特徴。ビーダマンに毒針を仕込んだことで、公式戦から永久追放されている。愛機はギルスコーピオンで、必殺球は半球部分が金属でできている「ランダム弾」。

ガンノス

チームジャンクに所属している少年。身長132センチ、体重37キロ、12月24日生まれの9歳で、血液型はAB型。側頭部に、大きく湾曲した角がついたキャップをかぶっている。北の果てで育ち、雪と氷のフィールドなら無敵と自負している。友だちであるマンモを密猟者から守るために密猟者を撃ったところ、逆恨みから通告され、公式戦無期限出場停止の処分を受けている。 愛機はブレイクオーガで、必殺球は金属製の「メタル弾」。

マンモ

ガンノスの友だちのマンモス。大きさはガンノス1人を背中に乗せられる程度だが、前方に大きく湾曲した立派な牙が生えている。おとなしい性格で密猟者から銃撃を受けた際にも反撃には出ず、左前足に傷を負っている。ガンノスの言うことによく従っており、雪に埋もれたカイン=マクダネル=ルースを助けた。

アキュラス

チームジャンクに所属している青年。身長187センチ、体重78キロ、11月3日生まれの17歳で、血液型はA型。チームジャンクで一番の実力者で、何年か前のウィナーズで優勝した際には1発もビー玉を撃たずに勝利したといわれている。その後、突如引退して姿をくらませた。実は左腕を負傷して引退し、自分の後継者を探していた。 愛機はリボルバーハデスで、必殺球は透明なビー玉「ステルス弾」。

キバ

チームジャンクに所属している少年で、ウェン・ユンファの親友。身長153センチ、体重43キロ、4月11日生まれの12歳で、血液型はAB型。オールバックにした長髪をポニーテールにし、虎柄の着物のような服を着ている。シャドウに所属し実力をつけていくウェンたちに引き離される悔しさから、全国のビーダーたちを倒してはビーダマンを奪い、ブラックリストに入れられた。 愛機は剛大牙で、必殺球はビー玉にスパイク型のゴムが巻き付いた「スパイク弾」。

ジンベエ

チームジャンクに所属している少年。身長180センチ、体重97キロ、10月23日生まれの16歳で、血液型はO型。サメの頭部を模したヘルメットと、マグマでも溶けない耐熱スーツを着用している。「でしゅ」などの幼児語で話し、卑怯な手段を用いてもバトルができればそれでいいという幼い考えを持っている。愛機はインパクトシャークで、必殺球は軽い素材で作られながらも威力も犠牲にしていないビー玉「インパクト弾」。

ランデル

前々回のウィナーズの優勝者の少年。ウィナーズでは過去に3度優勝しており、他の大会でも優勝経験を持っている実力者。チームジャンクに乗っ取られる前のマスターウィナーズ予選では、大輪ヤマトにスマートでも優雅でもないと苦言を呈し、リズミカルで踊るようなステップとショットを見せた。

ライ

大輪ヤマトに敗北して逃亡したビアスに、同盟を持ちかけた少年。身長152センチ、体重37キロ、誕生日は2月4日。ヤマトに勝つことを条件に、ビアスの愛機に改造を施した。また、ビアスが執着するヤマトの愛機コバルトブラスターを譲る代わりに、失われた過去の記憶を取り戻すために必要なレジェンドストーンと石版を要求した。 常にメイとともに行動しており、ヤマトにバトルを決意させるため、大輪ミエを誘拐した。ビーダ魔神によって体を小さくされてしまったが、実年齢は35歳。

メイ

大輪ヤマトに敗北して逃亡したビアスに、同盟を持ちかけた少女。身長142センチ、体重32キロ、誕生日は9月16日。ヤマトに勝つことを条件に、ビアスの愛機に改造を施した。また、ビアスが執着するヤマトの愛機コバルトブラスターを譲る代わりに、失われた過去の記憶を取り戻すために必要なレジェンドストーンと石版を要求した。 常にライとともに行動しており、ヤマトにバトルを決意させるため、大輪ミエを誘拐した。ビーダ魔神によって体を小さくされてしまったが、実年齢は34歳。

バトルビーダージン

ウィナーズやビーダワールド四天王とのバトル、またマスターウィナーズからチームジャンク戦など、テレビ中継されている大会の実況を担当している男性。ルールの遵守を旨としているが、人道的観念に基づく判断や対戦している本人たちの希望などを加味した臨機応変な対応を見せる。

ビーダ魔神 (びーだまじん)

レジェンドストーンを司る神。全身がビー玉でできており、雲のような乗り物に乗って弁髪を結っている。大輪ヤマトの夢に現れ、すべてのレジェンドストーンを集めれば本当の両親に会えることを告げた。のちに、ビーダ魔神は全部で6人おり、それぞれ姿が違うことが判明する。

集団・組織

シャドウ

アババがボスを務める、ビーダマンの裏流派。勝つためには手段を選ばず、卑怯な手も辞さないがあくまでルールに抵触しない範囲で裏側から手を回すやり方を好む。将来的に有望なビーダーをアババ自らスカウトする他、能力が頭打ちになっているビーダーを洗脳することで勢力を拡大している。

ビーダワールド四天王

カイン=マクダネル=ルースがオーナーを務めるビーダマンのテーマパーク、ビーダワールド内にある4つのステージを守る実力者たち。丈鉄之介、アッサード、スライ、ジョシュアがこれにあたる。それぞれがレジェンドストーンのある城へ入城することができる鍵を1つずつ所持しており、レジェンドストーン入手のためには各ステージでビーダワールド四天王を倒さなければならない。

チームパワード

マスターウィナーズを乗っ取ったチームジャンクに対する怒りから、大輪ヤマトをリーダーに編成されたチーム。所属はヤマトをはじめ、グレイ・マイケル・ビンセント、ウェン・ユンファ、リー・ユンファ、燕ツバメ、カイン=マクダネル=ルースの6人で、ブル・ボーグナインとジョシュアがサポートを行っている。 ちなみにチーム名を決める際、ヤマトとウェンがどんな名前にするかで大いに揉めた。

チームジャンク

ビアスをリーダーとする、公式大会の出場資格を持たないジャンクビーダーたちで構成されたチーム。所属はビアスをはじめ、ハジャ、ガンノス、アキュラス、キバ、ジンベエの6人。マスターウィナーズの会場を予選で破壊し、乗っ取りを行った。しかし邪悪な人間ばかりというわけではなく、同情される余地もある経緯を経てジャンクビーダーの烙印を押された者などもいる。

場所

キャットカフェ

大輪ミエが経営している飲食店。建物全体が大きな猫の全身を模している。住居と一体型になっており、狭い2階部分の一部が大輪ヤマトの寝室となっている。物語開始当初は客の来店しない貧しさから全体にひびの入ったみすぼらしい外観だったが、リエナがミエに料理を教えてからは毎日行列のできる繁盛店となって補修もされ、5年後には店の隣にビーダマンの練習用ログハウスも建つこととなった。

疾風の谷

グレイ・マイケル・ビンセントが特訓し、大輪ヤマトと二度目の対戦をした場所。複数の岩山が立ち並ぶ土地に強風が吹いており、ビー玉は風に流されて複雑な曲線を描いた動きを見せる。当初は風を読むことができなかったヤマトだが、レジェンドストーンの能力を使いすぎたために噴き出した汗によって、風を敏感に感じ取ることに成功した。

デビル・ザ・ロック (でびるざろっく)

キャットカフェから北にある山。その名に反し、地元では「聖なる山」といわれている。頂上にある氷の塊の中に、第三のレジェンドストーンが入っていた。大輪ヤマトからレジェンドストーンを奪うため、ウェン・ユンファとリー・ユンファがグレイ・マイケル・ビンセントに命じておびき出した場所で、多数の罠が仕掛けてある。

アルマーダの工房

サイトゥーンという場所にある、アルマーダの住居にしてビーダマンを製造する工房。中にはアルマーダが作った大量のビーダマンが所狭しと並べられている。5年前、アババと炎呪が訪れ、素体ゼロと炎呪の愛機となるシュレッドカイザーを奪っていった。

100階建てタワー

ウィナーズの準決勝で使用された100階建てのタワー。屋上には決勝戦のフィールドが用意されており、先に屋上に辿り着いた者が決勝進出を決めるシステム。エレベーターと連動したシューティングターゲットにビー玉を当てると、1ポイントにつき1階分上昇する。ただしターゲット以外の部分に当たるとその分ポイント数に応じて下降する。

B-収容所 (びーしゅうようじょ)

ビーダマンに関わる犯罪を犯した者が収容される場所で、収容された者は囚人服の着用が義務づけられている。コンクリート製の堅強な造りとなっており、周囲は高い壁に囲まれている。ウィナーズ後に逮捕されたアババもB-収容所に収容された。収容されている人物が社会に有用な能力を持っている場合、仮釈放されることもある。

ビーダワールド

ウエストシティにあるビーダマンをテーマにしたテーマパーク。総面積1万ヘクタールという広大な敷地を擁しており、ジェットコースターなどの遊園施設も設けられている。オーナーのアレックス=ルースに招待された大輪ヤマトたちは、レジェンドストーンをかけてビーダワールド四天王と4つのステージに分かれてバトルすることになった。

フェニックスステージ

ビーダワールドにあるステージの1つ。丈鉄之介が守っており、燕ツバメが挑戦した。回転する2本のフェンスの周囲にターゲットが3体ずつ設置されており、2発のビー玉でターゲットを弾き飛ばす。木製のターゲットと丸太で製作されているため非常に重い。そのため鉄之介はいかに強力なパワーショットを撃てるかをキーポイントとしていた。

レオンステージ

ビーダワールドにあるステージの1つ。アッサードが守っており、グレイ・マイケル・ビンセントが挑戦した。洞窟の中にあり、回転する2本のフェンスをくぐり抜け、獅子のモニュメントの口に5発入れたタイムを競う。しかし持ち玉は10発、フェンスは特製のゴム素材でできており、少しでも手元が狂えば跳ね返ったビー玉がどこに飛ぶかは分からない。

シールドステージ

ビーダワールドにあるステージの1つ。スライが守っており、ウェン・ユンファが挑戦した。滝壺から続く激しい川を流れる巨大なイカダで、回転する2本のフェンスを避けながら6体のターゲットをヒットする。時間は無制限だが持ち玉は10発となっており、不安定で激しく揺れるイカダの上でいかにバランスを取りビー玉をコントロールするかがポイントとなる。

ドラゴンステージ

ビーダワールドにあるステージの1つ。ジョシュアが守っており、大輪ヤマトが挑戦した。上空から見ると龍の形に走った亀裂の上に浮かべられたステージ。回転するフェンスを挟んで30秒間撃ち合い、できるだけ多くのビー玉を相手のエリアに撃ち込む。持ち玉は10発で、自分のエリアに入ったビー玉は撃ち返しても構わない。

デス・シーソー (ですしーそー)

マスターウィナーズを乗っ取ったチームジャンクが大輪ヤマトとカイン=マクダネル=ルースに強制的に行わせたバトル。大きな枠付きシーソーの両端にそれぞれの仲間を封じ込めた瓶を置き、シーソーを転がる巨大鉄球を撃って相手のエリアに押しやる。転がった鉄球が止まるのはどちらかの端で瓶を押し潰した時だけであり、相手の仲間を犠牲にしなければ自分の仲間を助けることができない非道なバトルとなっている。

100パネルアウト

チームジャンクとの第一戦で、大輪ヤマトとハジャが対戦した。互いの背後に積まれた100枚のパネルを撃ち合い、すべて撃ち抜いた方が勝利する。さらに撃ち抜かれたパネルに応じて足場も消失していき、足を踏み外すと遙か下にある水に落ちる。ハジャのパネルは強力に接着されており、多少の衝撃では落ちないように細工されている。 ヤマトの愛機がコバルトセイバーFにパワーアップしたことからビアスが乱入したが、グレイ・マイケル・ビンセントも助太刀に入り、コンビ戦に変更された。

フローズンループ

チームジャンクとの第二戦で、カイン=マクダネル=ルースとガンノスが対戦した。会場の両端に雪山がそびえ、その中央を縦にクレバスが伸びている。クレバスの中央に氷でできた巨大ループが設置されていて、その両端から撃ち合い、相手のエリアに多くビー玉を入れた方が勝利する。また、ビー玉が山に当たれば雪が崩れ、すべて崩されると生き埋めになってしまうという仕掛けがされている。

スーパーストライクシュート

チームジャンクとの第三戦で、大輪ヤマト、グレイ・マイケル・ビンセント、ウェン・ユンファとアキュラスが対戦した。3本の柱から成る足場に立ち、柱をすべて破壊されると落下する。また、落下先は鋭いトゲで埋められており、落下した者は串刺しになってしまう。

溶岩のステージ

チームジャンクとの第四戦で、リー・ユンファとキバが対戦した。燃えたぎる溶岩の中に立つ7段の足場に立ち、中央の台に置かれた石像を破壊していく。リーは虎の像、キバは龍の像がターゲットとなっており、像を1つ壊すたびに相手の足場が一段溶岩の中に下がっていく。リーの窮地を救うため途中でウェン・ユンファが交代したが、ビアスがジンベエを加勢させ、それを受けて燕ツバメもウェンに加勢してコンビ戦となった。

バトルウォールステージ

チームジャンクとの最終戦で、大輪ヤマトとビアスが対戦した。壁で囲われたバトルフィールドの中で、中央で稼働する壁を撃ち合い、相手にぶつけて行動不能にした者が勝利する。平面に見える壁だが、ビー玉で撃つことで鋭いトゲが現れ、押し潰された場合は串刺しになってしまう。

イベント・出来事

ウィナーズ

年に1回開催される、ビーダマンのバトルトーナメント。世界中から腕に覚えのあるビーダーが参加する。大輪ヤマトが参加した回では予選に152人が参加し、本戦には16名が進んだ。優勝賞品としてヤマトたちから奪ったレジェンドストーンが与えられると謳っており、シャドウの罠が複数仕掛けられていた。

マスターウィナーズ

歴代ウィナーズの上位入賞者だけが出場することができる、ビーダマンの達人たちを集めて行われる究極の大会。予選は8ブロックに分かれて行われ、各ブロックでトップになった1名ずつが本戦に出場できるとされていたが、予選途中でチームジャンクによる乗っ取りに遭った。

その他キーワード

ブーストマグナム

大輪ヤマトが編み出した必殺技。自分の腕をブースターとして使用し、ビー玉を発射する瞬間、ビーダマンを前へと押し出すことで岩を砕き、鉛製のピンを1本残らず吹き飛ばすこともできるほどの威力を発揮することができる。またこのブーストマグナム使用時、腕を突き出す初速が時速200キロを超えた時、空気との摩擦で炎が見える。

ビーダマン

互いに向き合って撃ち合うバトル方式が主流であり、格闘術の1つともされている。開始時のかけ声は物語開始当初は「ビーファイアー」、ウィナーズなど公式大会を経てからは3カウントダウンの後「B-FIRE」と叫んでいる。またこのビーダマンを使用する人間は格闘家の一員とされており、「ビーダー」と総称されている。

レジェンドストーン

単体であってもその能力は高く、ビーダーの闘気に反応してセットされたビーダマンを格段にパワーアップさせる。しかしその力を使いすぎると生体機能を低下させ、命を縮めることになる。

石版

ビアスが所持している石版で、レジェンドストーンをはめ込むための6つのくぼみが表面にある。そこにすべてのレジェンドストーンをはめ込むとビーダ魔神が現れてどんな願い事も叶えてくれる。またこの石版の裏側には、レジェンドストーンは必ずバトルによって得なければならない旨と、そうしなかった者には大きな災いが降り注ぐ旨が刻まれている。

素体ゼロ (そたいぜろ)

数年前にアルマーダが設計したビーダマン。さまざまな装備品をセットすることでまったく違う特徴、外見にすることのできるビーダマンの素体。この素体から作成されたビーダマンは、従来の機体では使用できなかった、ビー玉を両横からホールドするパーツを指やウイングパーツで締め上げて威力を上げる「締め撃ち」を使うことができる。

必殺球 (すとらいくしょっと)

本来ガラスでできているビー玉を、素材や製法に囚われずに製作し、さまざまな機能を持たせたもの。もともとはチームジャンクの所属者だけが1つずつ所持している特殊なビー玉だったが、チームジャンクに対抗するため、アルマーダが作成し、チームパワードの所属者に渡している。

レジェンドブラスター

何百年も昔に存在したといわれている伝説のビーダマン。その力は海を割り、空を切り裂くほどだったといわれている。かつてアルマーダもレジェンドブラスターを製作しようとしたが、コバルトセイバーFが限界だったと語っている。実はビーダマン職人の技術だけでは生み出すことができない。

ジャンクビーダー

悪質な妨害などのルール違反を繰り返した結果、大会主催者たちのブラックリストに入れられ公式大会には出場できないビーダーたちの総称。大会ではジャンクビーダーとのバトル自体認められず、挑戦も受け入れない。しかしビーダーからの強い要望があった場合、ビーダーからジャンクビーダーへの挑戦は認められる場合がある。

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