CRASH!

CRASH!

男性アイドルグループのプロデューサーとなった女子高校生が、彼らをトップアイドルに育て上げるため奮闘する青春アイドルストーリー。「りぼん」2007年5月号から2013年8月号にかけて連載された作品。

正式名称
CRASH!
ふりがな
くらっしゅ
作者
ジャンル
アイドル
関連商品
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作品構成

本作『CRASH!』は、大きく分けて2部構成となっている。第1部は白星花が主人公で、花が「CRASH」のメンバーをスカウトし、トップアイドルに育て上げるまでが描かれる。第2部は主人公が茶倉由衣に変わり、トップアイドルとなった「CRASH」のもとでアルバイトとして働くことになった由衣の奮闘が描かれる。さらに第2部は第1部に比べ恋愛要素が強くなり、由衣と緑川一彦の関係、また花と黒瀬桐紫ノ塚怜の三角関係といった、登場人物の恋愛模様も描かれる。

あらすじ

第1部

白星花は、アイドルの素質のある人間が持つ「アイドルオーラ」を浴びると鼻血が出るという、特異体質の持ち主。その力を活かして、高校生でありながら実家の芸能事務所のスカウト活動を手伝っていた。ある日、将来のスターを探し求めて出かけた花は、そこで、黒瀬桐紫ノ塚怜緑川一彦赤松順平青柳侑吾という素晴らしい素質を持つ5人の少年と出会う。彼ら5人をアイドルグループとしてデビューさせることを思いついた花は、連絡先もわからないまま見失ってしまった5人を再度探すことになる。

第2部

茶倉由衣は、同じ高校に通う大人気アイドル緑川一彦の幼なじみ。かつては親しかった2人だが、現在ではすっかり疎遠になってしまっていた。しかし、創立祭の出し物に一彦が所属するアイドルグループ「CRASH」のライブ企画が持ち上がり、由衣は交渉のため、久しぶりに一彦に会いに行くことになる。そこで「CRASH」の多忙さとその苦悩を知った由衣は、彼らの力になるため、彼らの所属事務所でアルバイトを始めることを決める。

メディアミックス

VOMIC

本作『CRASH!』は、「集英社ヴォイスコミックステーション -VOMIC-」にて全4回に分けてボイスドラマ化している。白星花役を中原麻衣、黒瀬桐役を谷山紀章、紫ノ塚怜役を石井一貴が演じた。

小説

2011年4月から2012年3月にかけて、集英社みらい文庫から本作『CRASH!』の小説版が刊行された。主に原作第1部を小説化した内容となっており、ノベライズは広瀬晶が担当し、イラストは原作の作者である藤原ゆか自身が担当した。

読者投稿

コミックス第4巻に収録されている、第17話から第20話の「アイドルフェス編」では、「CRASH!アイドル新キャラ募集!」と題して、読者からデザインを募って制作されたオリジナルアイドルキャラクターが登場した。上位入賞キャラクターである「SUNNY」「城ヶ崎瑠璃」「大崎哩」は「アイドルフェス編」に登場し、さらに「SUNNY」は次の「ドラマ撮影編」にも登場した。

登場人物・キャラクター

白星 花 (しらぼし はな)

南高校1年A組に所属する女子。アイドルグループ「CRASH」のプロデューサーを務める。第2部では高校3年生として登場する。芸能事務所「ホワイトスター」社長白星蝶子と、副社長白星大樹の娘でもある。前髪を左寄りの位置で斜めに分け、胸まで伸ばした茶髪ストレートロングヘアにしている。 真面目で熱意あふれる責任感の強い性格。アイドルの素質がある人間や、芸能人の素晴らしいパフォーマンスからあふれる「アイドルオーラ」を感じると鼻血が出るという特異体質。その能力を活かして「ホワイトスター」の所属タレントの選考を手伝っている。しかし守秘義務により周囲には秘密にしており、学校の友人の前などでは、あくまで普通の女子高生として振舞っている。 また、その能力と立場から「鮮血の花」の異名を持ち、「プロデューサー」と呼ばれることも多い。ある日、スカウトに出かけた公園で、黒瀬桐、紫ノ塚怜、緑川一彦、赤松順平、青柳侑吾の5名と出会い、彼らを5人組アイドルグループとしてデビューさせることを思いつく。プロデューサーとしては非常に優秀だが、仕事人間すぎるあまり、恋愛には疎いという弱点がある。 そのため桐と怜に想いを寄せられているにもかかわらず、なかなか気づかずにいる。

茶倉 由衣 (さくら ゆい)

良成学園高校に通う1年生の女子。前髪を目の上で切り、胸まで伸ばしたロングウェーブヘアにしている。明るく前向きで素直な性格。茶倉由紀の姉で、由紀からは「お姉」と呼ばれている。緑川一彦とは幼なじみで、同じ高校の先輩と後輩の関係。幼い頃、一彦の実家の日本舞踊教室に一時期通っていたために知り合った。 親しかったが、教室をやめてしまってからは疎遠になっていた。ある日創立祭がきっかけで一彦と再会し、一彦らのアイドルグループ「CRASH」の所属する芸能事務所「ホワイトスター」でアルバイトをすることになる。それをきっかけに「CRASH」のアイドルとしての苦悩を知り、支えたいと願うようになる。アルバイト開始当初は紫ノ塚怜に憧れていたが、やがて一彦の昔から変わらない温かい人柄に触れ、惹かれあうようになっていく。

黒瀬 桐 (くろせ きり)

アイドルグループ「CRASH」のメンバー。南高校1年G組に所属する男子。第2部では高校3年生として登場する。白星花と四条学は同じ高校に通っている。黒瀬理央は妹。前髪を右寄りの位置で斜めに分けた茶髪ウルフカットの髪型をしている。正直で、はっきりとものを言う、破天荒で俺様な性格。ある日、父親がお金を貸した友人に逃げられたため、突然多額の借金を負わされてしまう。 家計を助けるため、公園でのアルバイトに明け暮れていた。そこで花と知り合い、アイドルとしての資質を見出される。当初は特にアイドルには関心がなく「お金を稼げる仕事がしたい」という感覚であった。次第にアイドル活動の面白さに惹かれ、グループの中心メンバーになっていく。趣味は歌とギターで、粗削りながら人を引き付ける魅力にあふれている。 密かに花に想いを寄せているが、アプローチしてもなかなか気づかれず、もどかしい思いをしている。

紫ノ塚 怜 (しのづか れい)

アイドルグループ「CRASH」のメンバー。東学院高校に通う1年生の男子。第2部では高校3年生として登場する。世界的に有名なマジシャンのMr.シノヅカの息子でもある。前髪を目が隠れそうなほど伸ばしたストレートショートカットヘアにしている。クールで寡黙な、落ち着いた性格。一見何事にも関心がなさそうだが順応性が高く、緊急時には機転を利かせて周囲のサポートに回ることが多い。 また、周囲の期待に応えたいという想いが人一倍強く、熱意溢れる一面もある。しかし極端に無表情なため気持ちが伝わりにくく、黒瀬桐からは「のっぺらぼー星人」と呼ばれている。また、父親譲りの卓越したマジックの技術を持ち、ダウジングなどの占いも得意。特技を活かして人探しをすることもある。 ある日、Mr.シノヅカとともに公園のイベントに参加した際、白星花と出会い、アイドルとしての資質を見出される。そのため、芸能事務所「泉プロダクション」への所属が決まりかけていたところを、芸能事務所「ホワイトスター」所属に変更。「CRASH」のメンバーとして活動することになる。密かに花に想いを寄せており、桐はアイドル活動においても、恋愛においてもライバル的存在。

緑川 一彦 (みどりかわ かずひこ)

アイドルグループ「CRASH」のメンバー。中学3年生の男子。第2部では良成学園高校に進学し、高校2年生として登場する。茶倉由衣からは「カズくん」、黒瀬桐からは、小柄でグループ最年少なので、「チビ彦」と呼ばれている。赤松順平とは幼なじみで、非常に仲が良い。前髪を目の上で切った緑色のストレートショートカットヘアにしている。 やや小柄なのに加え、中性的でかわいらしい顔立ち。そのため青柳侑吾には女性と勘違いされたこともあり、また女装させられることも多い。穏やかでおっとりとした心優しい性格。一方で、やや怖がりで臆病な一面もある。実家は日本舞踊を教えており、緑川一彦自身も次期跡取りの腕前。そのため、踊っている時には別人のように凛とした雰囲気になる。 ある日、順平の所属するダンスグループ「MID」の応援のため公園を訪れた際、白星花と出会い、アイドルとしての資質を見出される。本来は日本舞踊一筋の人生を送る予定だったが、花からのスカウトと、周囲の「日本舞踊以外のことにもチャレンジしてよい」という後押しにより、「CRASH」への加入を決意する。 第2部では由衣と再会し、惹かれあうようになっていく。

赤松 順平 (あかまつ じゅんぺい)

アイドルグループ「CRASH」のメンバー。グループのリーダーを務める高校2年生の男子。第2部では進学せず、社会人として登場する。緑川一彦とは幼なじみで、非常に仲が良い。また、弟たちからは「順兄」と呼ばれている。前髪を真ん中で分けて額を全開にし、髪全体をツンツンに立てた茶色のショートカットヘアにしている。明るくおおらかで、他人想いの心優しい性格。 そのため、自分の考えよりも、周囲の意向を優先するところがある。ある日、公園のイベントに友人と結成したダンスグループ「MID」として参加していたところ、白星花と出会い、アイドルとしての資質を見出される。当初は「MID」での活動を優先し、花の誘いは断るつもりであった。しかし赤松順平自身もアイドルに関心があったことと、「MID」のメンバーからの強い後押しで「CRASH」への加入を決めた。 純朴でシャイな一面があり、女性はやや苦手。そのため花を、他のメンバーのように名前ではなく「プロデューサー」と呼ぶ。また、同じ事務所の桃原まりかとは両想いだが、その性格が災いしてなかなか進展せずにいる。ダンスは得意だが、歌は苦手。

青柳 侑吾 (あおやぎ ゆうご)

アイドルグループ「CRASH」のメンバー。高校2年生の男子。第2部では大学1年生として登場する。青柳恭吾の弟でもある。前髪を左寄りの位置で斜めに分け、肩につくほど伸ばした後ろ下がりのボブヘアの髪型をしている。右目尻にほくろがある。セクシーな雰囲気の落ち着いた性格だが、女性を見るとすぐに口説くほどの女たらし。そのたたずまいから、ファンには「様」付けで呼ばれることが多い。 ある日、女性たちと公園のイベント観覧に来ていたところで白星花と出会い、アイドルとしての資質を見出される。当初は特にアイドルに関心はなかったが、花に、自分の言うことを何でも聞かなくてはならなくなる「侑吾様の言いなり券」を3枚受け取らせて、「CRASH」への加入を決めた。 幼い頃両親が離婚し、母親に捨てられた過去を持つ。そのため物事に深入りすることに非常に憶病になっている。大切なものができると、トラブルが起きたり相手から捨てられる前に自分から捨ててしまおうと考え、突然逃げ出してしまう癖がある。特技はピアノ。

桃原 まりか (ももはら まりか)

アイドルの15歳の少女。芸能事務所「ホワイトスター」に所属する。前髪を目の上で切りそろえ、肩につくほどのセミロングヘアを耳の上でツインテールにし、縦ロールに巻いている。物静かで引っ込み思案な性格だったが、白星花に見出され、自分を変えるためにアイドル活動を始めた。母親を亡くしているが家族仲は非常に良く、厳しいが娘想いの父親がいる。 赤松順平とは両想いだが、お互いにシャイなため、なかなか進展しない。

四条 学 (しじょう まなぶ)

アイドルグループ「スタディ5」のメンバー。南高校1年G組に所属する男子。前髪を真ん中で分けた、癖のあるウルフカットの髪型をしている。真面目で一途だが、やや思い込みの激しい性格。白星花とは同じ高校に通う。充実した生活を送る花を見て、一方的に憧れ、ラブレターを送って告白するが、振られてしまう。その後、芸能事務所「ホワイトスター」に一緒に入っていく花と黒瀬桐を、偶然見かける。 その時、なぜか2人が一緒に仕事する関係ではなく、桐が花を一方的にもてあそんでいる関係と解釈。花の目を覚ますために、アイドルグループ「スタディ4」に加入した。また、四条学が加入したので、「スタディ4」はメンバーが4人から5人となって「スタディ5」に名前を変えた。 最初は桐を敵視していたが、同じクラスであることも手伝い、なんだかんだで仲が良い。

五十嵐 要 (いがらし かなめ)

実力派アイドルロックバンド「Dark」のボーカルを務める22歳の男性。大阪府出身で、関西弁で話す。前髪を目が隠れそうなほど伸ばし、後頭部を刈りあげたツンツンヘアに、左目に眼帯、右目の下に入れ墨のメイク、耳には大量のピアス、という派手な風貌をしている。三白眼が特徴。生真面目でシビアな実力主義者で、生半可な覚悟で芸能活動をするアイドルが大嫌い。 そのため、気に入らないアイドルグループとは集客対決を行い、正面からつぶすのを好んでいる。ある日、アイドルフェスティバルでアイドルグループ「CRASH」の存在を知り、対決を持ちかける。

一吹 景斗 (いぶき けいと)

国民的アイドルグループ「ALFA」に所属する26歳の男性。第2部では28歳。フランス系のハーフで、前髪を左寄りの位置で分けて、目が隠れそうなほど伸ばしたストレートショートカットの髪型をしている。グループでの名前は「KEITO」。普段は無邪気で、子供好きの普通の青年のように見えるが、仕事が始まると、別人のような集中力と天性の魅力で人を引き付けるスーパーパフォーマー。 白星花とは幼なじみで、子供の頃はアイドル嫌いだった花の考えを変え、花が芸能の仕事を始めるきっかけとなった人物でもある。安西詩織と婚約しているが、アイドルという仕事柄、それを隠して活動をしている。以前詩織が自分のせいで精神に不調をきたしたことを悔やんでおり、自分たちと似た関係の茶倉由衣と緑川一彦を案じている。

ドリアン・ディエーチ (どりあんでぃえーち)

マリナン島王国にある王立アイドル軍団「MLN58(マリナンフィフティエイト)」のメンバー。人気No.1の20歳の男性。前髪を上げて額を全開にし、髪全体をツンツンに立てた髪型をしている。色黒。母国語に加え日本語も堪能だが、大河ドラマで日本語を学んだためか、なぜか語尾に「ぜよ」「ござる」と付けて話す。大の日本好きで、ある日、アイドルグループ「CRASH」の存在を知り、緑川一彦に強い関心を持つ。 そのため、来日して「CRASH」との合同イベントで勝負を行うことになった際には、「自分たちMLN58が勝った場合、一彦をMLN58に引き抜きたい」と持ち掛けてくる。

ライム・ヴェンティ (らいむゔぇんてぃ)

マリナン島王国にある王立アイドル軍団「MLN58(マリナンフィフティエイト)」のメンバー。人気No.2の17歳の少年。前髪を目が隠れそうなほど伸ばし、肩につくほどの長さの髪を後ろで1つに結んでいる。顔立ちが紫ノ塚怜に非常に良く似ている。しかし、性格は怜とは対照的に、傲慢で意地悪な毒舌家。マリナン島でも有数の御曹司で、召使が100人以上いる宮殿のような家に住んでいる。

チェリー・トレンタ (ちぇりーとれんた)

マリナン島王国にある王立アイドル軍団「MLN58(マリナンフィフティエイト)」のメンバー。人気No.3の12歳の少年。前髪を眉上で短く切った、ふんわりした短髪をしている。小柄で猫目、日本語は片言で話す。一見可愛らしい雰囲気だが計算高く、目的のためには他人を出し抜いたり、演技をしたりする、ずるがしこい性格。

白星 蝶子 (しらぼし ちょうこ)

白星花の母親。芸能事務所「ホワイトスター」の社長を務める女性。前髪を右寄りの位置で分け、ロングヘアを後ろで1つにまとめている。才能ある人物を見抜く花の能力を信頼しており、スカウト業務を手伝わせている。仕事には非常にシビアだが、プロデューサー業を始める花に試練を与えつつ、一歩離れて暖かく見守っている。

白星 大樹 (しらぼし たいき)

白星花の父親。芸能事務所「ホワイトスター」の副社長を務める43歳の男性。普段は素性を隠してラーメン屋台を営んでいる。前髪を上げてバンダナでまとめ、肩につくほどの長さのウルフカットの髪型をしている。色黒で、サングラスをかけている。黒瀬桐とは以前からの知り合いでもある。

泉 三郎 (いずみ さぶろう)

芸能事務所「泉プロダクション」の社長を務める年老いた男性。前髪を真ん中で分けて額を全開にした撫でつけ髪に、カイゼル髭を生やしている。紫ノ塚怜を非常に気に入っており、自分の事務所にスカウトしていた。しかし、芸能事務所「ホワイトスター」に取られてしまい、白星花に強い恨みを抱いている。そのため花やアイドルグループ「CRASH」に対し妨害工作をするようになる。

島袋 しげる (しまぶくろ しげる)

カメラマンを務める男性。前髪を眉上で短く切り、もみあげを長く伸ばして、顎の高さで切り揃えたボブヘアの髪型をしている。いつもサングラスをかけているため、表情は見えない。明るく、オネエっぽい口調で話す。白星花たちの芸能事務所「ホワイトスター」の人間やタレントとは親しく、一緒に仕事することが多い。

スティーブン・スミス (すてぃーぶんすみす)

映画監督を務めるイギリス系香港人の中年男性。前髪を上げて額を全開にした撫でつけ髪にあご髭を生やし、中国風の服装をしている。英語で話す。ある日、アイドルグループ「CRASH」のミュージックビデオ撮影現場を目撃。言葉が通じないために生じた誤解により、黒瀬桐の大ファンになり、「CRASH」のPR映像の演出などを手がけることになる。

青柳 恭吾 (あおやぎ きょうご)

青柳侑吾の兄。芸能事務所「ホワイトスター」でチーフマネージャーとして働く27歳の男性。前髪を右寄りの位置で0対10で分けた撫でつけ髪にし、眼鏡をかけている。穏やかで落ち着いた性格。両親が離婚して以来、侑吾が、人と親しく付き合うことに臆病になってしまったことを常に案じている。チーフマネージャーになるまでは、「ホワイトスター」のモデルとして所属していたが、数か月でやめてしまった。

尾山 正幸 (おやま まさゆき)

芸能事務所「ホワイトスター」社員の23歳の男性。前髪を目の上で切った短髪をしている。気が弱く、極度の心配症。第1部では新人社員であったため、周囲の行動に驚かされてばかりだった。第2部では、新スタッフとしてやって来た茶倉由衣の先輩となり、ことあるごとにアドバイスしようとするが、空振りに終わっている。

冴川 美雪 (さえかわ みゆき)

音楽業界でやり手で知られる敏腕プロデューサーの女性。前髪を目の上で切って真ん中で分け、胸の高さで切りそろえたストレートロングヘアの髪型をしている。以前はアイドルとして活動していた。プロデューサーとして非常に高い実力を持つが、気が強く傲慢な性格。ある日、人気急上昇中のアイドルグループ「CRASH」のライブプロデュースを手掛けることになる。 「CRASH」のプロデューサーである白星花を子供と見下して相手にせず、ライブ企画そのものまで白紙にしようとする。そこで、花は冴川美雪に認められるため、「勝った方が今後のCRASHのプロデュース権を得る」条件で、花と美雪のどちらのライブプランが優れているかで勝負することになる。

高田 (たかだ)

茶倉由衣と小春の友人。良成学園高校の同じクラスに通う1年生の女子。真面目な性格のしっかり者。由衣の一生懸命な性格を可愛く思いつつも、非常に心配している。突如、芸能事務所「ホワイトスター」で働くことになった由衣に、アドバイスをする。恋人がいる。

小春 (こはる)

茶倉由衣と高田の友人。良成学園高校の同じクラスに通う1年生の女子。前髪を目の上で切りそろえ、あごの高さで内巻きにしたボブヘアの髪型をしている。やや太め。明るくミーハーで、噓のつけない正直な性格。アイドルに夢中で恋愛には関心がなく「芸能人が心の恋人」と公言している。

茶倉 由紀 (さくら ゆき)

茶倉由衣の妹。前髪を目の上で切り、肩の高さまで伸ばしたウェーブがかったボブヘアに、左サイドの一部のだけを高い位置で小さく結んでいる。姉とは対照的に遠慮がなく、思ったことをはっきりと言う性格。

安西 詩織 (あんざい しおり)

一吹景斗の婚約者。景斗とは高校の同級生で、第2部で28歳として登場する。前髪を右寄りの位置で斜めに分け、顎の高さまで伸ばした巻き髪ボブヘアをしている。景斗とは高校3年の時に親しくなって交際するようになった。しかし、アイドルとしてあまりに多忙な景斗の負担になるまいと、自分の気持ちを抑え込んで我慢し続けた結果、声が出なくなってしまったという過去がある。

黒瀬 理央 (くろせ りお)

黒瀬桐の妹。前髪を目の上で切り、肩につくほどの長さの外はねセミロングヘアの髪型をしている。桐のことを常に案じており、特に桐がアイドルグループ「CRASH」加入する前は、桐が借金返済のために自分を犠牲にして働いていることに心を痛めていた。しかし、桐がアイドルとなってからは、以前の輝きを取り戻したことを非常に喜んでおり、熱心なファンとして応援している。

紫ノ塚 舞 (しのづか まい)

紫ノ塚怜の姉。エステサロンで働く22歳の女性。第2部では24歳。前髪を左寄りの位置で斜めに分け、胸まで伸ばした巻き髪ロングヘアの髪型をしている。怜を溺愛しており、特に怜が幼い頃は、怜が何をしても大喜びしていた。そのため、怜は紫ノ塚舞のリアクションに動じないようにした結果、現在のクールな性格になった。恋愛話が大好き。

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