DAN-GAN

DAN-GAN

元傭兵で戦闘能力に長けた主人公が、周りで巻き起こるさまざまな難題を命がけで解決していくハードボイルド漫画。初期は学園モノだったが、中盤からは舞台を海外に移して、リスク・バイヤーという架空の職業にスポットを当てて物語が展開される。1995年には大仁田厚主演で実写映画化されている。

正式名称
DAN-GAN
ふりがな
だん がん
原作者
梶 研吾
作者
ジャンル
裏社会・アングラ
関連商品
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あらすじ

犬神弾丸は元傭兵という異色の経歴を持つ高校教師。教師という立場でありながら生徒にケンカの勝ち方を教えたりするなど型破りな教育法を施し、ヤクザとの抗争にもまったく屈することのないタフな男。そんな弾丸はヤクザの抗争に巻き込まれて、これ以上学校に迷惑をかけられないとして教師を退職する。その後、海外に渡ってリスク・バイヤーとして自ら危険な地に身を置き、さまざまな組織と命のやり取りをしていく。

メディアミックス

実写映画

本作『DAN-GAN』をモデルにした実写映画『ダンガン教師』が福岡芳穂監督によって1995年に公開された。企画は黒澤満、岡田真が務めている。主なキャストは犬神弾丸役を大仁田厚、武藤役を松田勝、只野海子役を里香が演じている。

登場人物・キャラクター

犬神 弾丸 (いぬがみ だんがん)

上等高等学校の英語教師を務めていた男性。猪突猛進なところがあり、後先考えずに突っ走る無鉄砲な性格の持ち主。しかし、義理人情に厚く、一部の生徒からは絶大なる支持を得ていた。元傭兵という異色の経歴を持ち、戦闘力は非常に高い。高校教師を辞めた後は海外に渡ってリスク・バイヤーとなり、危険な地でさまざまな依頼をこなす日々を送っている。

沢井 源一郎 (さわい げんいちろう)

上等高等学校の美術教師を務める男性。犬神弾丸の後輩にあたるが、弾丸からは「親友」と言われている。桜井良行をはじめとする生徒からいじめを受けており、ストレス解消のはけ口にされている。気の弱い性格で、普段から自分の意見はあまり言えないタイプながら、弾丸にだけは自分の本心を吐露している。

ジュン

上等高等学校の理事長代理を務める男性。上等高等学校の次期理事長で、教員免許のない犬神弾丸を、自分の学校に教師として雇い入れた人物。弾丸とはかつて傭兵としてともに戦場を駆け巡った仲で、弾丸とこれまでにない学校を作るという夢を持っている。戦場における戦闘では弾丸には及ばないが、情報収集力は弾丸よりも優れており、今もその力は衰えていない。

小泉 (こいずみ)

上等高等学校の英語教師を務める女性。すべての生徒のことを信用しており、犬神弾丸が桜井良行の悪行を告発した時も、無罪を信じて疑わなかった。弾丸を傍若無人な振る舞いをする教師と認識しており、その存在を認めていない。

桜井 良行 (さくらい よしゆき)

上等高等学校に通う男子生徒。表向きは家柄も良く成績優秀で、学校でもリーダー的な存在。裏では教師の沢井源一郎に対して殴る蹴るなどの暴行やカツアゲをしており、素行に問題がある。学校外では構栄実業の不良生徒から金を要求されており、その立場は弱い。

只野 海子 (ただの うみこ)

上等高等学校に通う女子生徒。超進学校の上等高等学校では珍しい不良生徒。普段の授業に顔を出すことは少ないが、犬丸弾丸を内心気に入っている。そのため、弾丸の授業を全員ボイコットした時にも、ただ1人授業に出席していた。気に入らなければ相手が悪の3高の不良であっても、立ち向かっていく威勢の良い性格。戦闘の際には主に自転車のチェーンを使用する。

吉村 君代 (よしら きみよ)

上等高等学校に通う女子生徒。もともとはおとなしく素行も良かったが、両親を事故で失ってからは、教師に刃向ったり、校舎の窓ガラスを割るなどの過激な行動を起こすようになった。只野海子には「頭もきれるし、気も強い」と評されている。

勝利 アキラ (かつとし あきら)

構栄実業の頭を務める男子生徒。関東最大の暴力団組織「勝利連合」の組長である勝利権造の息子で、周りからは「若」と呼ばれている。これまでに殺人未遂事件を起こして少年院に入っていたこともある。しかし見た目は小学生のような容姿で、考え方も幼稚。父親からも甘やかされていたため、思い通りにならないとすぐに癇癪を起こすなど、子供っぽい性格をしている。 現在の夢は喧嘩の強い子分を集めて西東京を制覇すること。

松沢 (まつざわ)

構栄実業に通う男子生徒。校内でも圧倒的な権力を持ち、何人もの手下から「さん」付けで呼ばれている。その巨体に似合わずロマンチストな性格で、趣味は裁縫。いつも裁縫セットを持ち歩いており、暇さえあれば刺繡を縫っている。その裁縫セットの中にある針は、喧嘩に負けた手下に制裁を加える際に使用することもある。

村田 (むらた)

桑原学園の頭を務める男子生徒。バックに暴力団組織「勝利連合」がついている勝利アキラを相手にしても、一歩も引かずに立ち向かっていく胆力の持ち主。空手の有段者で、鍛え上げられた肉体は頑丈そのもの。空手仕込みの一撃も強力で、人を軽々吹き飛ばす威力がある。

勝利 権造 (かつとし けんぞう)

勝利アキラの父親。暴力団組織「勝利連合」の組長を務める人物。息子のアキラを可愛がっており、アキラが気に食わない人間を指定して「殺せ」と言えば、その通り動こうとするほど溺愛している。犬神弾丸を、教師ながら根性があるとを認めており、「教師にしておくにはもったいない」と高く評価している。

長岡 利男 (ながおか としお)

「勝利連合」系暴力団「長岡組」の組長を務める男性。関口宏の説得により、既に暴力団組織「関西一竜」との平和協定という名の同盟を承諾している。そのため「関西一竜」の意向には逆らえず、「勝利連合」の内部崩壊を起こそうと企む宏に、いいように利用されている。

山本 (やまもと)

暴力団組織「勝利連合」に所属する男性。暴力団組織「関西一竜」が「勝利連合」を取り込む動きに対して、既に長岡利男が関口宏の手に落ちていることなどを鑑みて、「勝負のないケンカをするくらいならカンバンを下す」と発言しており、勝ち目の薄い全面戦争には反対している。

網野 一郎 (あみの いちろう)

上等高等学校の教師を務める男性。犬丸弾丸が赴任してからPTAからの苦情が増えたため、その要因となっている弾丸をあまり快く思っていない。過去に只野海子からヤキを入れられたことがあり、海子を苦手にしている。

校長 (こうちょう)

上等高等学校の校長を務める男性。喋る時はついどもってしまい、その際には「フニャフニャ」という効果音が付くことが多い。そのため、一見ボケているようにも見えるが、決してボケているわけではなく、本人は真剣そのもの。

関口 宏 (せきぐち ひろし)

「関西一竜」系暴力団「関口組」の組長を務める男性。「関西一竜」の代表として東京へ向い、暴力団組織「勝利連合」を「関西一竜」の同盟に加えようと、勝利権造を直接説得したが失敗している。その後は「勝利連合」を力づくで奪い取るために裏で色々と謀略を巡らせているが、ことごとく犬神弾丸に邪魔をされている。 殺し屋軍団のリーダーも務める武闘派で、自分の邪魔をする弾丸をなき者にしようとしている。

武藤 (むとう)

関口宏が犬神弾丸を殺すために雇った殺し屋の男性。極度の覚せい剤中毒者で、注射痕が残らないようにいつも頭に打っている。覚せい剤の打ち過ぎで少々おかしな言動をとるが、確実に仕事を遂行する凄腕の持ち主。過去に武藤の妻とその浮気相手を殺害している。

武藤の妻 (むとうのつま)

武藤の妻。見栄っ張りな性格で浪費癖があり、サラ金から金を借りては高価な商品を買っている。当時、借金の返済も夫である武藤にすべて任せており、自分はセールスマンの男と定期的に浮気をしていた。しかし、その浮気現場を武藤に見られて武藤の怒りを買い、そのまま浮気相手とともに殺害されている。

犬神弾丸の父 (いぬがみだんがんのちち)

犬神弾丸の父親。金貸しをしており、金に対しての執着が強い。金を貯める才覚には優れており、かなりの資産を有している。しかし、百姓の家柄であることにコンプレックスを抱えている。犬神家の家柄を良く見せようと、自分の長男の犬神達彦と、岡崎運送の岡崎かおりを結婚させようと画策している。世間を騒がせている弾丸を恥だと思っている。

犬神弾丸の義母 (いぬがみだんがんのぎぼ)

犬神弾丸の義理の母親。弾丸に対しては優しく接しており、犬神家では数少ない弾丸の味方である女性。誰もが認める人格者で、弾丸からは「クソ親父にはもったいない人」と評されている。

犬神 達彦 (いぬがみ たつひこ)

犬神家の長男で犬神弾丸の兄。小さな頃から弾丸をいじめていた。最近は岡崎運送の岡崎かおりとの結婚を控えている。かおりには一途に惚れており、かおりから婚約破棄を言い渡された時は激しく取り乱していた。

犬神 次郎 (いぬがみ じろう)

犬神家の次男で犬神弾丸の兄。小さな頃から弾丸をいじめていた。弾丸を完全に見下しており、構うことすらしようとしない。また、「あいつが帰ってきたら何かモメ事が起こる」として厄介者扱いしている。

源治 (げんじ)

岡崎運送でトラックの運転手を務める男性。超短気な性格で、日常的に喧嘩を繰り返している。自分のトラックに小便をかけた犬神弾丸に喧嘩を仕掛けたが、返り討ちに遭ってしまう。幼い3人の子どもの父親。

岡崎 かおり (おかざき かおり)

岡崎運送の一人娘。犬神達彦との縁談がまとまりかけていたが、自分の意志で破棄している。現在はデザインの勉強をしたいと考えており、ニューヨークのデザイン学校に留学しようとしている。また、犬神弾丸から本気で愛されており、相応しい男になったら自分と結婚して欲しいとプロポーズされている。

岡崎かおりの父 (おかざきかおりのちち)

岡崎かおりの父親。岡崎運送の経営者でもあるが、最近は経営が上手くいっておらず借金を抱えている。そのため、犬神家の長男である犬神達彦と自分の娘のかおりの結婚話を積極的に進めようとしている。

マックス

警察官を務める男性。階級は警部補。リスク・バイヤーをしている犬神弾丸とも顔見知りで、時には協力して事にあたることもある。これまで数多くのギャングを逮捕しており、ギャングの間では目の敵にされている。喧嘩も強く、弾丸とも互角に渡り合う実力を持っている。

ジェシカ

犬神弾丸がリスク・バイヤーとして関わった幼女。迷子になりジェシカの父を探しているところを弾丸に保護された。チャイルドポルノのスーパーアイドルでもある。9歳の時に自分の父親から処女を奪われて以来、精神に異常をきたしている。

ジェシカの父 (じぇしかのちち)

ジェシカの父親。ジェシカが9歳の頃に処女を奪い、自分の娘の精神に異常をきたした原因を作った張本人。その後は、ジェシカをチャイルドポルノに出演させて多額の金を得ている。犬神弾丸いわく「とんでもないド外道」。

アイス

ジェシカの父のボディーガードを務める男性。ジェシカを犬神弾丸が保護している時に現われ、無理矢理ジェシカを弾丸のもとから連れ去った。喧嘩の際には液体窒素を使い、相手の一部を凍らせて身動きをできないようにする戦法を得意としている。

レイコの姉 (れいこのあね)

レイコの姉。アメリカ旅行中に行方不明となった妹を探すために、日本からやって来た。その際にリスク・バイヤーである犬神弾丸の話を聞いており、ともにレイコを探すように弾丸に依頼した女性。

レイコ

アメリカ旅行中に行方不明になった女性。旅の途中で「ハンサムな白人男性と知り合い、マンハッタンを案内してもらう」という言葉を残して、連絡が途絶えている。現在はテロリストグループに拉致されており、大事な「商品」として監禁されている。

ハンサムな白人男性 (はんさむなはくじんだんせい)

アメリカ旅行中のレイコに声をかけて監禁している男性。その正体はテロリストで、女性を誘拐しては、それを「商品」として扱い、大量の武器を仕入れている。そのため、普通は持っていないような強力な武器や装備を所持している。

フィリップ

リスク・バイヤーである犬神弾丸に、自分の護衛を依頼した男性。最初はその身分を隠していたが、実は純度80%以上の上物を精製することができるヘロインの調合屋。バリー・ドレメングのもとで働いていたが、現在はバリーから追われる立場にある。

バリー・ドレメング (ばりーどれめんぐ)

麻薬ブローカーをしている老人。自分に不利になることはすべて金と暴力で証拠を隠滅している。ヘロインの調合屋であるフィリップを使い、多くの資金を得ていた。しかし、突然フィリップが自分のもとから去ってしまい、その行方を追っている。

ガリオン

バリー・ドレメングの部下の男性。暴力で証拠を隠滅する役割を担っている。指の骨がすべて鉄製で、素手で相手をなぐり殺すことができる。本人いわく、「人殺しをしても素手なら正当防衛が主張しやすいから」。

キャサリン

リスク・バイヤーである犬神弾丸に自分の護衛を依頼した女性。多くの傭兵たちから命を狙われており、当初は「まったく心当たりがない」としらばっくれていた。実際は色仕掛けでターゲットに近づき、スキャンダルをネタに上院議員をゆすっている。

ダン

キャサリンのボディーガードを自称していた男性。実際は、キャサリンとともにスキャンダルをネタに上院議員をゆすっている犯罪者。キャサリンとは仕事上の繋がりだけで特別な感情は持っていない。主にキャサリンをターゲットに接触させる、という役割を担っていた。

ジェル・マルガシー (じぇるまるがしー)

上院議員を務める男性。軍事・CIA・大企業などに重用されている、次期大統領候補の最右翼とされている人物。キャサリンとダンに、スキャンダルをネタにゆすられているため、その存在を消そうと奔走している。

スタン・チップス (すたんちっぷす)

電化製品のセールスをしている男性。護衛のための殺人術を教えてもらいたいと、犬神弾丸のもとに突然押しかけて来た。普段は気弱な性格をしているが、内に秘めた強烈な闘争本能を持っている。そのため、地下で行われている格闘技戦に選手として登録しており、そこで勝利を収めたいと考えている。

スタン・チップスの妻 (すたんちっぷすのつま)

スタン・チップスの妻。スタンをあごで使い、家事、炊事、雑用に至るまですべて指示している恐妻家。最近はスタンが夜遅くまで帰って来ないので怪しいと感じており、浮気をしているのではないかと疑っている。

ジェニファー

リスク・バイヤーである犬神弾丸にフランク・スナイダーの捜索依頼をした女性。フランクとは自分がパブでアルバイトをしている際に知り合って、親しくなり、一方的に片思いをしている。フランクが、戦争後遺症のせいで殺人を犯すのではないかと心配している。

フランク・スナイダー (ふらんくすないだー)

ベトナムからの帰還兵の男性。港湾労働で得た資金はすべて武器に投資しており、ベトナムの帰還兵仲間を片っ端から殺害している。その背景には、自分の子供を身ごもっていた女性を、戦友であるクラーク・フェンに殺されたことが起因している。

クラーク・フェン (くらーくふぇん)

ベトナムからの帰還兵の男性。フランク・スタイナーとはともに戦場を駆け巡った戦友。しかし、フランクの子供を身ごもっていた女性を殺害しており、フランクからは恨まれている。

ソフィー

リスク・バイヤーである犬神弾丸に、自分の祖父の護衛を依頼した女性。その正体はCAIで働く人物。祖父向けのスパイ暗殺を裏ルートで極秘に依頼し、殺し屋のプロとしての死を切望しているソフィーの祖父の最後の舞台を用意した。弾丸に護衛を依頼した理由は、ターゲットが殺される前にカウンター・ヒットで祖父が討たれることを恐れたため。

ソフィーの祖父 (そふぃーのそふ)

ソフィーの祖父である老人。年の割に尋常ではない体力を誇り、戦闘能力も高い。その正体はナイフでの殺しを得意とするプロの殺し屋。歳とともに依頼も少なくなり引退を考えているが、プロの殺し屋としての死に場所を探している。

ガルシア・ディエンテ (がるしあでぃえんて)

売春婦を取り仕切るマフィアの顔役の男性。自分の妻であるジェシーにすら売春を強要している悪党で、逆らえば女性であろうとためらいなく暴力を振るう。最近、ジェシーがテッドに手をだされたことに腹を立てており、テッドの行方を追っている。

ジェシー

リスク・バイヤーである犬神弾丸にテッドの護衛を依頼した女性。ガルシア・ディエンテの妻であるが、実際はガルシアに売春を強要されている。断れば殴られるという過酷な日常を過ごしている。

テッド

本人が望まない売春などを強要されている女性を助けるヘル・バイヤーを務める男性。しかし、ジェシーに手を出してガルシア・ディエンテから目を付けられている。キザな性格で女好きだが、女性の力になりたいという思いは本物。これまでに何人もの女性を救っている。

チコ

マックスがリスク・バイヤーである犬神弾丸に護衛を頼んだ少年。両親の殺害現場を目撃しており、裁判で証言をすれば、実行犯であるクリン・メイヤーを逮捕に追い込むことができる重要証人。しかし、両親が殺害された現場に居合わせた時に自身も3発の弾丸を受け、現在は記憶喪失となっている。

クリン・メイヤー (くりんめいやー)

ニューヨーク市警の部長刑事を務める男性。自分の悪行を職権と暴力で隠し続けてきた悪党。人身売買の組織から金を受け取り「目こぼし」をしていたことをチコの父親に知られ、口封じのために自らの手で殺害している。

アル・グリーグ (あるぐりーぐ)

元空軍の男性で、空軍は素行不良でクビになっている。ブルックリンのパブで岡崎かおりと出会って以来、かおりに好意を寄せている。そして、その好意がいき過ぎた結果、かおりを人質に取り、飛行機をハイジャックする凶行に出た。かおりとともに無人島で2人きりで暮らすことが夢。

ジョー・ガンツ (じょーがんつ)

デルタフォースに所属する男性。アル・グリーグが岡崎かおりを人質に取ってハイジャックした事件に関わっており、こう着状態だった際に、上司の命令を待たずに突入許可を出した人物。乗客の命を優先的に考えており、何度もチャンスがありながら、面子だけを重んじて消極的な指示しかしない政府には愛想がつきている。

ヒラリー・ホワイト (ひらりーほわいと)

新革命軍「ホワイト」のリーダーを務める男性。爆弾を使用したテロを得意としており、この汚れきった世の中を、自分の名前と同じような真っ白な世界にすることを理想としている。犯行後は自分の犯行声明を放送局に伝えるなど、自分の名を全世界へ広めようとしている。

デスバレーの所長 (ですばれーのしょちょう)

デスバレー私設刑務所の所長を務める男性。全身のありとあらゆる場所に鋼鉄を埋め込んでおり、普通の打撃ではびくともしない防御力を誇る。残忍な性格で、受刑者をいたぶることに喜びを感じているサディスト。これまで何人もの受刑者を拷問の過程で殺害している。

マスタージェイ

「風の牙」の首領を務める男性。聖書を用いて人に教えを説いており、イエス・キリストの13人目の使徒の血を引く人間であることを自称している。その正体は元グリーンベレーに所属していた人物で、とある作戦で負傷したところを、勝手に政府が改造した全身サイボーク人間。現人類への復讐を目的としている。

グルー

「風の牙」のコンパニオンを務める老人。マスタージェイに完全に心酔しており、これまで人間の欲を刺激して、数多くの「風の牙」に所属するメンバーを増やしている。それでも勧誘に応じない人間には、強制的にメンバーにするために拷問も行っている。また、老人ながら身体能力は高く、負傷した状態とはいえ、犬神弾丸を相手取って圧勝できる実力を持つ。

シビル

行方不明の自分の息子を探すように犬神弾丸に依頼してきた女性。しかし、その依頼は弾丸に近づくための噓で、実際は「風の牙」に所属している。通称「針のシビル」。「風の牙」にとって相応しい人材かどうかを見極めるための殺し屋でもあり、弾丸の命を密かに狙っている。

ファルコン

「風の牙」に所属する男性。犬神弾丸の前に現れ、計画的に岡崎かおりを拉致して交渉を進めている人物。交渉内容は「弾丸の身柄を「風の牙」に引き渡せば、かおりを返す」といったもの。「風の牙」のために、弾丸を無理矢理にでもメンバーに加えることを目的としている。

集団・組織

勝利連合 (かつとしれんごう)

勝利権造が組長を務める関東最大の暴力団組織。総勢5団体で、構成員400人。日本最大の暴力団組織「関西一竜」と比べるとその規模は劣るが、権造の意向で「関西一竜」との同盟は破棄しており、敵対関係にある。

関西一竜 (かんさいいちりゅう)

総勢400団体、構成員1万人を誇る日本最大の暴力団組織。最近は暴力団組織「勝利連合」を取り込もうとしており、既に「勝利連合」系のいくつかの組を手中に収めている。しかし、勝利権造が同盟を拒否しているため、現在は話し合いではなく力づくで「勝利連合」を手に入れようと動いている。

風の牙 (かぜのきば)

徹底的に現社会を破壊し、理想社会を新たに建設することを目的にしている組織。既に世界各国の中枢にメンバーを潜入させることに成功しており、政治的圧力を駆使することにより、その力は国家レベルのものとなっている。リスク・バイヤーとして名をあげた犬神弾丸に目をつけ、その腕が確かなら、「風の牙」の新戦力として迎えたいと考えている。

場所

上等高等学校 (じょうとうこうとうがっこう)

国分寺駅近くある私立の高校。T大学進学率No.1の超進学校で、ここに通う生徒は学力は、もとより家庭環境にも恵まれた生徒が多い。しかし立地が悪く、悪の3校の近くに位置しているため、生徒が悪の3校に所属する不良生徒からの被害を受けている。

構栄実業 (こうえいじつぎょう)

「悪の3高」の1つに数えられる高校。「悪の3高」の中では唯一上等高等学校と同じ国分寺駅が最寄り駅となっている。そのため、上等高等学校の生徒との関わりも多く、「上等高等学校の生徒は構栄実業の生徒にカンパしなければならない」という決まりが昔からあるほど。

村上総合病院 (むらかみそうごうびょういん)

犬神弾丸が怪我をした際に、必ずお世話になっている総合病院。右手骨折・小指切断・刀での切り傷などさまざまな治療をしてもらっている。弾丸が短期間で何回もやって来るため、医師からはヤクザ者だと思われている。

岡崎運送 (おかざきうんそう)

岡崎かおりの父親が経営する運送会社。岡崎家はもともとは華族であり、由緒正しい家柄。しかし、現在の台所事情は芳しくなく、犬神家から借金をしているなど火の車となっている。

デスバレー私設刑務所 (ですばれーしせつけいむしょ)

国家権力に喧嘩を売った犯罪者を収容する刑務所。所内では受刑者に対して、あらゆる拷問を用いて体制側に寝返らせることを目的としている。受刑者は下手に逆らえば事故死、病死などの口実で処理されてしまう。人権などはもちろん、法の目もまったく届かない場所でもある。

アンダー・ホスピス (あんだーほすぴす)

警察に知られると不都合な怪我人や病人を受け入れて治療している施設。治療には「闇医者」が処置にあたっている。施設自体はボロボロで見た目は良くないが、法律で禁止されている手術や治療法を受けられるため、普通の病院に比べて重症患者の生存確率は高い。

その他キーワード

悪の3高 (あくのさんこう)

札付きのワルが集まっている3校を表した言葉。上等高等学校のある国分寺駅を中心に存在する構栄実業、桑原学園、小尾商業の3校は、お互いに敵対関係にあり、いがみあっている。

リスク・バイヤー (りすくばいやー)

海外で犬神弾丸が生業としている仕事。その名の通り、依頼者からさまざまな危険を買って、その危険料として報酬を貰っている。危険にも大小さまざまなものがあり、迷子の世話から要人の護衛など、時には命の危険を伴う仕事もある。

クレジット

原作

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