JK☆ROCK

JK☆ROCK

映画『JK☆ROCK』のコミカライズ作品。心を閉ざした中島桜、将来を憂いている佐々木真緒、自分の居場所がない吉沢リナの三人の女子高校生が、ロックを通じて心を通わせていく姿を描いた青春ストーリー。「ふらっとヒーローズ」で2018年12月から2019年3月にかけて配信されたのち、「月刊ヒーローズ」2019年3月号に掲載の作品。

正式名称
JK☆ROCK
ふりがな
じぇいけいろっく
原作者
映画『JK☆ROCK』より
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
関連商品
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あらすじ

桜と風野ナツコの出会い

中島桜は中学時代に親友から裏切られ、伊澄ヶ丘(いすみがおか)高校に進学してからは人との付き合いを避けていた。心を閉ざしてクラスの輪に入ろうとしない桜は、川村とその取り巻きから陰湿ないじめを受けるようになる。学校のどこにも居場所のない桜は、遅刻や不登校を繰り返すようになり、ますますクラスの中で浮いた存在となっていく。ある日、桜は街の大型ビジョンで風野ナツコのパワフルな歌声を耳にする。それ以来、桜の中でナツコが心の支えとなり、特別な存在になっていた。そんな中、桜は偶然ロックカフェを経営する橋本照雄と出会う。照雄は桜を自分の店に招待し、高校時代のナツコはこの店のドラムを叩いていたと語る。そして照雄は、学校に行くならばナツコが使っていたドラムを叩いて構わないと約束し、桜にドラムスティックを渡す。桜は久しぶりに明るい気分で登校するものの、川村たちがそのドラムスティックを隠してしまう。

真緒の夢

佐々木真緒は陸上部に所属しており、日々穏やかな学校生活を送っていた。しかし、真緒の母親に病気が見つかり、治療を受けなくてはならなくなる。真緒の家庭は高齢の祖母と母親の三人暮らしで、母親が家計を支えていた。そのため真緒は陸上部を退部し、アルバイトをすることを決める。さらに真緒は大学進学も断念しようと考えるが、陸上部顧問の種田から奨学金の話を聞き、すべてをあきらめる必要はないと安堵する。さらに真緒は、種田からアルバイト先として橋本照雄が経営するロックカフェを紹介される。母親の病気のことや将来のことでふさぎ込んでいた真緒だったが、照雄の勧めもあって大音量でギターを演奏したところ、一瞬で気持ちが吹っ切れる。そして真緒は種田に感謝するとともに、教員を目指すと宣言する。

リナの葛藤

吉沢リナは中学、高校ともに名門私立の受験に失敗し、伊澄ヶ丘高校に入学する。大学受験は絶対に失敗できないとリナは勉強を最優先し、周囲からはガリ勉の優等生だと距離を置かれていた。そんなある日、リナは帰宅途中に母親と出会うが、伊澄ヶ丘高校の制服が恥ずかしいと思われたのか、無視されてしまう。どこにも居場所のないリナは、唯一ロックだけは心のよりどころになっており、橋本照雄が経営するロックカフェに通うようになる。照雄からベースを弾くことを勧められたリナは、ここだけが自分の居場所だと歓喜し、入りびたるようになる。照雄はそんなリナの様子を見て、ベースを現実逃避の道具として使っていることを見抜き、もっと自分の置かれている環境に向き合うべきだと諭す。一方のリナは照雄から拒絶されたとカンちがいし、せっかく見つけた居場所がなくなったことにショックを受ける。さらに母親からは、ロックを全否定されてしまう。失意の中、リナは偶然中島桜と出会い、風野ナツコの曲を紹介される。

メディアミックス

#映画

本作『JK☆ROCK』は、2019年4月6日に公開された映画『JK☆ROCK』が原作だが主人公が異なり、原作にサブキャラクターとして登場する中島桜佐々木真緒吉沢リナの三人にスポットが当てられている。映画のキャストは、中島桜をチヒロ、佐々木真緒をユイナ、吉沢リナをユキノが演じている。この三人は実際に現役女子高校生バンド「DROP DOLL(ドロップドール)」として、デビューを果たした。

登場人物・キャラクター

中島 桜 (なかじま さくら)

伊澄ヶ丘(いすみがおか)高校に通う女子。幼い頃から男勝りな性格で、小学生まではクラスの人気者だった。しかし、中学生になってからは女らしくないといじめを受けるようになり、親友だと思っていた友達にも裏切られた過去がある。そのトラウマから、高校に入学してからはクラスメイトとかかわりを持とうとしなかったが、その態度が生意気だと川村とその取り巻きから陰湿ないじめを受けるようになる。街でパワフルな歌声を耳にして以来、風野ナツコの大ファンになり、彼女を尊敬している。偶然出会った橋本照雄から自らが経営するロックカフェを紹介され、そのつながりから佐々木真緒、吉沢リナと知り合いになる。真緒とは同じクラスだが、中島桜が誰ともコミニュケーションを取ろうとしないことから、ロックカフェで出会うまでその存在を認識していなかった。のちに二人と共にガールズスリーピースバンド「DROP DOLL(ドロップドール)」を結成する。

佐々木 真緒 (ささき まお)

伊澄ヶ丘(いすみがおか)高校に通う女子。陸上部に所属しており、短距離選手として活躍していた。高齢の祖母と母親との三人暮らしで、家族関係は良好。ふつうの学校生活を送っていたが、母親に病気が見つかり、陸上部を退部してアルバイトを始める。大黒柱の母親の収入が期待できなくなるため、大学の進学もあきらめて将来を悲観している。音楽にはあまり興味はなかったが、陸上部顧問の種田からの紹介で、橋本照雄が経営するロックカフェでアルバイトをするようになり、ロック好きになる。アルバイトのつながりから、中島桜や吉沢リナとも親しくなり、のちに二人と共にガールズスリーピースバンド「DROP DOLL(ドロップドール)」を結成する。

吉沢 リナ (よしざわ りな)

伊澄ヶ丘(いすみがおか)高校に通う女子。裕福な家庭のお嬢様で、教育熱心な母親に育てられ、中学、高校ともに名門私立の受験に挑戦したが、すべて不合格になっている。そのため、大学だけは母親が希望する大学に合格しなければならないと、強いプレッシャーを感じている。何よりも勉強を優先しているため、周囲からは近寄りがたい存在だと距離を置かれている。ひそかに心のよりどころになっていたロックを聴くため、橋本照雄が経営するロックカフェに出入りするようになる。そこで照雄からベースを弾くことを勧められ、店に入りびたるようになる。ロックカフェに通うようになり、中島桜や佐々木真緒とも親しくなり、のちに二人とガールズスリーピースバンド「DROP DOLL(ドロップドール)」を結成する。

橋本 照雄 (はしもと てるお)

ロックカフェを経営している高齢の男性。自らが経営している店を通して、中島桜、佐々木真緒、吉沢リナの三人が出会うきっかけをつくった。温厚で優しい性格ながら、相手のためを思ってわざと厳しい言葉を口にすることも多い。娘の橋本光も店で働いている。常連客からは「テル」と呼ばれている。

橋本 光 (はしもと ひかり)

橋本照雄の娘。父親が経営するロックカフェで働いている。年齢は38歳。中島桜、佐々木真緒、吉沢リナが店を訪れたことで知り合いになり、特に店でアルバイトをしている真緒をかわいがり、教育係の役割も担っている。穏やかな優しい性格で、ロックの話題になると熱くなってしまう照雄をフォローすることも多い。伊澄ヶ丘(いすみがおか)高校の卒業生で、現在伊澄ヶ丘高校の教師を務める種田は後輩にあたる。

風野 ナツコ (かぜの なつこ)

90年代後半に音楽シーンを圧巻したロックバンド「ビート・オブ・ウィンド」のボーカルを務めていた女性。すでに解散しているものの、現在も伝説的なバンドとして語り継がれている。風野ナツコの当時の歌声を、中島桜が街の大型ビジョンで聴いたことで、それ以来崇拝されている。高校生の頃は大いに荒れており、橋本照雄が経営するロックカフェでドラムを叩いてストレスを解消していた。

種田 (たねだ)

伊澄ヶ丘高校の教師を務める独身男性。陸上部の顧問を務めているため、部員の佐々木真緒と親しい。非常に生徒思いの性格で、真緒から慕われている。種田自身も伊澄ヶ丘高校の卒業生で、先輩に橋本光がいる。橋本照雄とも顔見知りで、アルバイト先を探している真緒に橋本が経営するロックカフェを紹介した。

川村 (かわむら)

伊澄ヶ丘高校に通う男子で、中島桜と佐々木真緒のクラスメイト。クラスメイトと距離を置き、心を開かない桜に苛立ちを覚え、川村自身の取り巻きといっしょに嫌がらせを繰り返している。桜の持ち物を隠したり、誰もやりたがらない仕事を押し付けたりと、さまざまな方法で桜を追い込もうとしているが、彼女からはあまり相手にされていない。

クレジット

原作

映画『JK☆ROCK』より

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