K.O.マサトメ

K.O.マサトメ

幡ヶ谷高校の弱小ボクシング部を舞台に、個性豊かな4人の部員たちがさまざまな騒動を繰り広げるギャグ漫画。主人公が部活絡みの問題を軸に悪ふざけで周りを振り回す様が主に描かれており、ボクシングの要素は抑え目。また、作中に実在する有名人ボクサーが引き合いに出されることも多い。「週刊少年ジャンプ」連載された作品。

正式名称
K.O.マサトメ
ふりがな
のっくあうとまさとめ
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
関連商品
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概要・あらすじ

幡ヶ谷高校にはリングすらない弱小ボクシング部があった。一般の生徒にはその存在すら知られていなかったボクシング部だが、ある日2年生の渡部章久が大会で優勝したことで急に注目を浴びるようになる。そんな折、ボクシング部では次期キャプテンを決めることに。部内最強を自負する正留加織(マサトメ)は自らがキャプテンになると言い放つが、顧問の石田は渡部をキャプテンに指名する。

実績も実力もないマサトメだったがそれには納得がいかず、キャプテンの座を賭けて渡部と一対一の真剣勝負に挑む。

登場人物・キャラクター

正留 加織 (まさとめ かおり)

幡ヶ谷高校ボクシング部の2年生。モテると思ってボクシング部に入部したが、まったくモテていない。女子更衣室をのぞいたり、自分の不利な状況になれば駄々をこねたりと、欲望のおもむくままに生活を送っており、いつも周りを困惑させている。ボクシング部最強と自負しているようだが、周りからはまったくそうは思われていない。

渡部 章久 (わたなべ あきひさ)

幡ヶ谷高校ボクシング部の2年生。大会でも優勝を果たすほどの高い実力の持ち主で、過去に一度もダウンをしたことがないと言われている。曲者ぞろいのボクシング部の中では珍しく練習熱心で、まったく練習に参加しない他のメンバー、なかでも正留加織に特に手を焼いている。

岩井 知将 (いわい ともまさ)

幡ヶ谷高校ボクシング部の2年生。学費が払えないほど家庭が貧しく、学校へ持ってくる弁当はいつも日の丸弁当。拳ひとつで金を稼ごうとボクシング部に入部した。「平成のおしん」と呼ばれている。ボクシング部の中で最も体格が良いが気が小さく、プレッシャーで満足に食事もとれないということもあり、試合では万年一回戦負け。

宮島 裕太 (みやじま ゆうた)

幡ヶ谷高校ボクシング部の2年生。「ボクシング博士」と呼ばれる日も近いと言われるほどボクシングに造詣が深いが、実力は皆無で岩井知将と同じく万年一回戦負け。ちなみに、ボクシングは弱いがボクシングのゲームにはめっぽう強く、「戦慄の黒ヒョウ」と呼ばれるほどのテクニックを誇る。頭も良く、テストの成績はいつも一番。

石田 (いしだ)

幡ヶ谷高校ボクシング部の顧問を務める男性教員。渡部章久が大会で優勝したことにより、これでボクシング部も安泰だと一人で盛り上がっている。ただ、正留加織の存在だけは危惧しており、せっかく盛り上がりを見せているボクシング部で問題を起こさないか警戒している。単身赴任5年目でボクサーとしての才能はなく、教師としての発言力もない。

加藤 美保 (かとう みほ)

幡ヶ谷高校2年B組に所属する、ロングヘアーの似合う容姿端麗な女子生徒。正留加織(マサトメ)がボクシング部の女子マネージャーを募集していた時に唯一パンフレットを受け取った。このことでマネージャーになるものと誤解されてしまい、マサトメから付きまとわれることとなる。

ルミ

幡ヶ谷高校2年B組に所属するの女子生徒で、加藤美保の友人。美保とは違って容姿はお世辞にも良いとは言えないが、自分のことを「ルミルミ」と連呼して痛々しさを倍増させている。ボクシング部の渡部章久が好きなことからマネージャーになろうかと考えているが、正留加織からはやめて欲しいと懇願されている。

薫子 (かおるこ)

幡ヶ谷高校の女子生徒。渡部章久からは「薫子委員長」と呼ばれている。財閥の娘であるため幡ヶ谷高校への影響力も強く、その気になればボクシング部を潰すくらいの権力を持つため、誰も逆らえない。石田もそのうちの一人で、教師でありながら薫子のことを「様」付けで呼んでいる。

オズマ

幡ヶ谷高校に迷い込んできた野良犬。性別はオスで、可愛い女子生徒を見かけるとすぐに腰を振る。部員が5人いないと学校から部費が降りないため、正留加織がボクシング部の5人目の部員として連れてきた。設定上、転校してきたアメリカの留学生ということになっている。

工藤 麻子 (くどう あさこ)

高校1年生の女子生徒。これまで彼女ができたことのない宮島裕太に可愛い丸文字のラブレターを送った。正留加織が嫉妬から取り乱すほど容姿端麗。ボクシング部で勉強もできることから宮島に興味を持ったが、ガッツ石松のことを「ウルフルズ」の「ガッツだぜ」と勘違いするなど、ちょっとずれているところがある。

さゆり

豊満な胸を持つ、OL風の大人の女性。渡部章久が通っている幡ヶ谷ボクシングジムのジムメイト。ボクシングに対しては特に思い入れがある訳ではなく、ただダイエット目的でボクササイズをするためだけに通っている。目標はマイナス5キロ。

永島 亮治 (ながしま りょうじ)

幡ヶ谷高校の35歳独身の体育教師で高倉健の大ファン。角刈りに髭の剃り残しがぽつぽつと生えている。プールの授業ではきわどいブーメランパンツをはいたり、正留加織が溺れたフリをした際には人工呼吸をして舌を入れるなどホモ疑惑がある。

槙原 幸則 (まきはら ゆきのり)

幡ヶ谷高校の将棋部の主将。たった一人で将棋部を守り続けているが、部員が他にいないという理由で活動場所が女子トイレの前にされていることに不満を持っている。アンケート調査で「バカな部No.1」となったボクシング部の活動場所である会議室を乗っ取るため、正留加織に将棋勝負を挑んだ。

玉木 亮治 (たまき りょうじ)

白山南高校の2年生。ボクシング大会の正留加織の一回戦の相手。以前、渡部章久が優勝したボクシングの大会ではフェザー級優勝候補No.1と言われていたほどの実力者だったが、準決勝で渡部に判定負けを喫し優勝を逃す。以来、渡部を恨むようになり打倒渡部を掲げている。

校長 (こうちょう)

幡ヶ谷高校の校長。ボクシング部を問題児が集まる部活として目の敵にしており、どうにかして廃部に追い込もうとしている。渡部章久が実績を挙げたことで廃部が難しいと見るや、今度は問題児である正留加織を一人追い出そうとする。自分の目的達成のためには平気で嘘もつく悪人。

場所

幡ヶ谷高校 (はたがやこうこう)

男女の比率が半々の普通の高校。ボクシング部は先輩が卒業してからは部員がたった4人しかおらず、その存在を知る生徒も少なかった。会議室が練習場という酷い扱いだったが、渡部章久が大会で優勝したことにより盛り上がっている。

ピンク花ビラ書店 (ぴんくはなびらしょてん)

正留加織(マサトメ)が立ち読みに通っている書店。マサトメはここの常連であり、立ち読みだけではなくエロ本を買うこともある。クラスメイトの2万円が盗まれる騒ぎがあった際には、その盗んだ2万円でエロ本を買いあさり、店長に「こんなに買ってくれたのは谷村新司以来」と言わしめた。

その他キーワード

あんたが大将タスキ (あんたがたいしょうたすき)

幡ヶ谷高校ボクシング部に代々伝わるタスキ。一般的にはキャプテンになる資格のある者が授かるという幻のタスキとされており、3年生の引退後は正留加織(マサトメ)が所持していた。その実態は「一番早く生まれた者がキャプテンになれるモノなり」という適当なもので、4月2日生まれのマサトメに渡されていただけだった。

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