NARUTO-ナルト-

NARUTO-ナルト-

おちこぼれ忍者だったうずまきナルトが、戦いの中で仲間との絆を深め、英雄へと成長していく姿を描く。集英社「週刊少年ジャンプ」1999年43号から2014年50号まで連載。海外での人気も高く、主人公のうずまきナルトは、ニューズウィーク日本版で2006年度の「世界が尊敬する日本人100」の一人に選ばれた。2014年度「芸術選奨」文部大臣新人賞メディア芸術部門受賞。

正式名称
NARUTO-ナルト-
ふりがな
なると
作者
ジャンル
バトル
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
巻数
全72巻完結
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世界観

大小様々な国が乱立する架空の大陸が舞台。

多くの国には忍の里が存在し、彼らが各国の軍事力を担っている。里の規模は国の経済力によって変わってくるが、彼らは国の支配下にあるわけではなく、立場としてはあくまでも対等。中でも木ノ葉隠れの里、砂隠れの里、岩隠れの里、雲隠れの里、霧隠れの里は多くの忍を抱えており、これらの里がある国は忍び五大国と呼ばれている。

木ノ葉隠れの里をはじめとする五つの里の長は、特別に「影」の名を名乗ることを許されている。木ノ葉隠れの火影、砂隠れの風影、岩隠れの土影、雲隠れの雷影、そして霧隠れの水影。彼ら5人は五影と呼ばれ、すべての忍たちの頂点に君臨する存在なのである。

忍の世界は、階級によって序列が決められている。うずまきナルトが所属する木ノ葉隠れの里を例に取ると、頂点に長である火影がおり、以下、上忍、特別上忍、中忍、下忍の順となる。しかし、すべての者が忍になれるわけではなく、一番下の下忍になるにもまず忍者学校を卒業、その後下忍認定試験に合格する必要がある。

忍たちは様々な術を武器として使う。彼らが使う術は、忍術・体術・幻術の三つに大別される。忍術は体内で練り上げたチャクラを使い、対象または自分の肉体に効果を発揮するもの。体術は己の肉体を武器にして相手にダメージを与えるもの。そして幻術は幻覚を見せ、相手の精神に影響を及ぼす術だ。術の中には血継限界と呼ばれるものがあるが、これは特定の一族にのみ伝わる特殊能力で常人では会得不可能。主人公うずまきナルトのライバルであるうちはサスケ、彼も血継限界を受け継ぐ一族の一人で写輪眼と呼ばれる瞳術を使うことができる。また、通常の術は体内のチャクラのみを用いるが、これに体外の自然エネルギーを合わせることでさらに強力な術を発動できる。これは仙術と呼ばれ、習得には特殊な修行が必要となる。ナルトは妙木山のフカサクのもとで修行し、この仙術を習得した。

そして忘れてはならないのが尾獣の存在。尾獣とは強大な力を持つ魔物で、一尾、二尾と尾の数で呼ばれている。尾獣は全部で9体おり、そのうちのいくつかは各里が人柱力という形で所有している。尾獣は「究極のチャクラ兵器」と呼ばれ、戦力としての価値は非常に魅力的なものだった。しかし、制御するのが非常に困難だったため、尾獣を人体に封印し、その力を引き出すという方法が考案された。この「尾獣」を封印された人間が「人柱力」である。うずまきナルトも赤ん坊のときに尾獣九尾を体内に封印され、人柱力となった。人柱力は周囲から忌避されることが多く、これはどの里でも変わらない。とくにナルトは、木ノ葉の隠れ里を襲った九尾を封印されていたため、幼少時代は里の人間たちからうとまれていた。

時代背景

連載開始時、『週刊少年ジャンプ』では『ONE PIECE』、『シャーマンキング』、『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』が絶大な人気を誇っていた(『NARUTO-ナルト-』の第1回は、『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』の最終回と同じ号に掲載された)。また、後に大ブームを起こす『ヒカルの碁』と『テニスの王子様』も本作の数ヶ月前に連載を開始している。

作品構成

本作は二部構成になっており、第一部では忍うずまきナルトの誕生から友であるうちはサスケとの決別までを、第二部ではナルトの帰還から最終エピソードとなる第四次忍界大戦までを描いている。

『少年ジャンプ』の王道とも言えるバトル漫画だが、それまでの少年漫画と異なる点も見受けられた。中でもナルトが師である自来也を殺したペインと対話で和解するシーンについては、作者も連載終了後のインタビューで「ある意味でタブー。少年漫画では普通はやらないやり方だった」と語っている。

連載終了後には、サスケの娘うちはサラダにスポットを当てた外伝『NARUTO-ナルト-~七代目火影と緋色の花つ月~』が短期連載された。劇中では七代目火影となったナルトをはじめ、主要キャラクターのその後の姿も描かれた。

あらすじ

忍び五大国の一国、火の国の中にある木ノ葉隠れの里。里に住むうずまきナルトは、忍者学校の試験に何度も落ちているおちこぼれ。赤ん坊のときに、里を襲った化け狐の尾獣九尾をその体内に封印されている人柱力であるため、里の人々からうとんじられ、孤独な生活を送るナルトだったが、夢は里の長である火影になること。忍者学校の卒業試験に合格し、忍となったナルトは、同じ班に配属されたうちはサスケ春野サクラたちと共に困難な任務に挑んでいく。

第一部

忍者学校卒業~第七班結成(第1話~第8話)

忍者学校を何とか卒業したナルトは、うちはサスケ春野サクラの二人と共に畑カカシ率いる第七班に配属される。しかし、下忍になるためには、脱落率66%以上の超難関試験、サバイバル演習をクリアしなければならなかった。

波の国任務(第9話~第33話)

晴れて下忍となったナルトたちは、橋造りの名人タズナの護衛任務で波の国へ向かう。だがその行く手に、「霧隠れの鬼人」の異名を持つ凄腕の忍・桃地再不斬と、仮面の少年・白が立ちふさがる。

中忍試験(第34話~第115話)

木ノ葉隠れの里で行われる中忍選抜試験に参加することになったナルトたち第七班。第1試験を突破した第七班は、巻物争奪選の第2試験へと進む。だがその最中、ナルトたちはかつて伝説の三忍と呼ばれた抜け忍大蛇丸の襲撃を受ける。苦戦の末、何とか大蛇丸をしりぞけたナルトたちは、最終試験へと駒を進める。

木ノ葉崩し(第116話~第139話)

中忍選抜試験の最終試験の最中、ついに大蛇丸の「木ノ葉崩し」が動き出した。大蛇丸配下の音忍たちの襲撃を受け、大混乱に陥る木ノ葉隠れの里。三代目火影は大蛇丸に戦いを挑むが、禁術穢土転生によって蘇った先代火影を相手に苦戦を強いられる。一方、ナルトは仲間と共に試験会場から逃亡した我愛羅を追う。九尾人柱力であるナルト、一尾の人柱力である我愛羅。二人の人柱力が激突する。

暁登場(第140話~第148話)

大蛇丸による「木ノ葉崩し」の傷跡が未だ残る木ノ葉隠れの里に、一族を皆殺しにし、里を抜けたサスケの兄、うちはイタチが現れる。かつて大蛇丸も加わっていた謎の組織、の一員であるイタチ。彼の目的は九尾人柱力であるナルトだった。そのことを知った自来也は、ナルトを里から連れ出す。そしてそれを知ったサスケも、兄イタチを倒すために彼らの後を追う。

伝説の三忍(第149話~第171話)

中忍選抜試験での我愛羅との戦いで、忍として再起不能の傷を負ってしまったロック・リーナルトはリーを救うため、自来也と共に医療忍術のスペシャリスト・綱手を捜しに向かう。綱手はかつて自来也大蛇丸と共に「三忍」と呼ばれた伝説の忍。だが彼女を捜していたのはナルトたちだけではなかった。三代目火影によって両腕を封じられた大蛇丸綱手の前に姿を現し、ある取引を持ちかける。

サスケ奪還(第172話~第238話)

仇である兄うちはイタチに敗れ、さらにナルトの急速な成長を目にし、あせりを覚えるサスケ。そんな彼の前に、大蛇丸の命を受けた音の四人衆が現れる。イタチへの復讐に燃え、力を渇望するサスケは、「力が欲しければ大蛇丸のもとへこい」という彼らの誘いに応じ、里を捨てる決意をする。サスケが里を抜けたことを知った綱手は、ナルトたちにサスケを連れ戻すことを命じるのだった。

カカシ外伝~戦場のボーイズライフ~(第239話~第244話)

ナルトが所属する第七班班長畑カカシの少年時代を描いた外伝エピソード。十数年前に起こった第三次忍界大戦を舞台に、カカシが写輪眼を手に入れるに至った状況が語られる。

第二部

風影奪還(第245話~第280話)

2年の修行からナルトが帰って来た。だが再会を喜ぶのも束の間、風影我愛羅が拉致されたとの報せが木ノ葉隠れの里にもたらされる。犯人はのデイダラとサソリ。我愛羅に封じられた尾獣守鶴を狙ってのことだった。ナルトは友である我愛羅を助けるため、カカシ、サクラと共に砂隠れの里へ向かう。

新生第七班結成(第281話~第310話)

療養中のカカシの代行としてヤマトが班長になり、さらに補充人員としてサイを加えた第七班は、大蛇丸の組織に潜入しているのスパイを拘束するため、天地橋へと向かう。だがそれは大蛇丸の仕掛けた罠だった。大蛇丸に対する怒りに我を忘れたナルトは、九尾の力を暴走させてしまう。戦いの後、ついに大蛇丸のアジトを突き止めたナルトは、そこでサスケとの再会を果たす。

暁侵攻(第311話~第342話)

サスケとの再会で自らの力不足を痛感したナルトは、カカシの指導の下、新術の習得に取りかかる。その頃、尾獣狩りを開始。各地にいる人柱力たちが次々との手に落ちていった。そして彼らの次なるターゲットとして、ナルトの住む火の国が選ばれる。

大蛇丸との決別(第343話~第352話)

大蛇丸との決別を決意したサスケは、大蛇丸を倒し、その力を我が物とする。そして打倒うちはイタチのため、実験体として捕らわれていた水月、重吾、香燐を仲間に加え、新たな組織・蛇を結成する。

イタチ死す(第353話~第402話)

サスケに再び会うため、ナルトは仲間と共にうちはイタチの捜索に乗り出す。一方サスケ率いる蛇も、イタチの情報を求めて行動を開始していた。その頃、ひとり情報収集を進めていた自来也のリーダー、ペインの存在を突き止めるが、そのペインの手にかかり、命を落とす。

そしてサスケは、ついに兄イタチとの対決の時を迎える。苦闘の末にイタチを倒したサスケだったが、その直後、うちはマダラを名乗る男の口から兄が隠し続けてきた真実を知る。

それぞれの決意(第403話~第418話)

兄イタチの本当の想いを知ったサスケは、木ノ葉隠れの里をつぶすことを決意。小隊の名を蛇から鷹と変え、と手を結ぶ。そしてその手始めとして、八尾の人柱力であるキラービーを狙う。

一方、ナルトは師である自来也の死にショックを受けるが、亡き師の意志を継ぐことを誓い、フカサクのもとで仙術の修行を開始する。

ペイン襲来(第419話~第449話)

九尾人柱力であるナルトを狙い、ペイン木ノ葉隠れの里に襲来。圧倒的な力を持つペインにより、里は壊滅的な打撃を受ける。修行から駆けつけたナルトは、新たに身につけた仙術でペインに対抗するが、仲間である日向ヒナタを目の前で傷つけられ、九尾の力を暴走させてしまう。九尾化したナルトは、薄れる意識の中で亡き父の四代目火影と対面する。

五影会談(第450話~第514話)

雷影の呼びかけにより、五影会談が行われることになった。サスケは六代目火影となったダンゾウの首を狙い、鷹を率いて会談が行われる鉄の国を目指す。ナルトも、雷影にサスケの助命を嘆願するため会談場へと向かう。

そしての黒幕であるうちはマダラがついに表舞台に姿を現す。マダラは月の眼計画の存在を明らかにし、五影に対して宣戦布告する。

第四次忍界大戦(第515話~第700話)

第四次忍界大戦が勃発。五影率いる忍連合に対抗するため、穢土転生によって伝説の忍たちを蘇らせる。忍連合が穢土転生で蘇った歴代の影たちに苦戦を強いられる中、ついにナルトが戦場に到着。うちはマダラの月の眼計画を阻止するため、ナルトたちの最後の戦いが始まる。

特殊設定

登場人物や術の名前には、古典や神話などがモチーフになっているものも多い。例えば伝説の三忍である自来也綱手大蛇丸の3人は江戸時代に発刊された『児雷也豪傑譚』、物語の重要なカギを握る大筒木カグヤは『竹取物語』の登場人物の名がモチーフになっている。また、うちは一族が用いる瞳術には、イザナギやイザナミ、須佐能乎や天照など日本神話の神々の名が付けられている。

メディアミックス

スピンオフ

『最強ジャンプ』にてスピンオフ漫画、『ロック・リーの青春フルパワー忍伝』が連載。ナルトの仲間であるロック・リーを主人公にしたギャグ漫画で、ちびキャラで描かれた『NARUTO-ナルト-』のキャラクターたちが登場。アニメ化もされた。

TVアニメ

2002年よりテレビ東京系にて放送開始。物語が原作の第二部に突入した2007年からは、タイトルを「NARUTO-ナルト-疾風伝」に変更。欧米やアジア各国でも放送され、人気を呼んでいる。

映画

2004年に初の劇場版となる「劇場版NARUTO-ナルト-大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!」が公開。続く2005年に第2作「劇場版NARUTO-ナルト-大激突!幻の地底遺跡だってばよ」、2006年に第3作「劇場版NARUTO-ナルト-大興奮!みかづき島のアニマル騒動だってばよ」が公開された。

アニメが原作の第二部に突入した2007年には「劇場版NARUTO-ナルト-疾風伝」が公開。2008年「劇場版NARUTO-ナルト-疾風伝 絆」、2009年「劇場版NARUTO-ナルト-疾風伝 火の意志を継ぐ者」、2010年「劇場版NARUTO-ナルト-疾風伝 ザ・ロストタワー」と続き、2011年に公開された「劇場版NARUTO-ナルト-ブラッド・プリズン」ではミステリー作家の東山彰良が脚本を担当。2012年の「ROAD TO NINJA-NARUTO THE MOVIE-」では、原作者である岸本斉士自ら企画・ストーリー・キャラクターデザインを担当し、話題を呼んだ。

2014年には、『NARUTO-ナルト-』連載15周年を記念して企画された「NARUTO新時代開幕プロジェクト」の一環として、原作では触れられなかった第四次忍界大戦終結から2年後のエピソードを描いた「THE LAST-NARUTO THE MOVIE-」が公開。翌2015年にはナルトの息子であるうずまきボルトを主人公にした「BORUTO-NARUTO THE MOVIE-」が公開された。

小説

桃地再不斬&白との戦いをノベライズ化した『NARUTO-ナルト-白の童子、血風の鬼人』のほか、春野サクラや畑カカシなど人気キャラクターのその後を描く『秘伝』シリーズ、うちはイタチうちはサスケの兄弟にスポットを当てた『真伝』シリーズなどがある。

ゲーム

ニンテンドーDSをはじめ、さまざまな機種でゲーム化されている。中でも対戦アクションの『ナルティメットストーム』シリーズは、アニメの戦闘シーンの演出をゲーム内で忠実に再現しており、ファンの評価も高い。このシリーズは海外でも人気があり、2013年に発売されたシリーズ第3作『NARUTO-ナルト-疾風伝 ナルティメットストーム3』は、全世界で累計出荷本数200万本を突破している。

舞台

2006年、『忍者イリュージョン NARUTO-ナルト-』として初舞台化。劇中のイリジュージョン演出をプリンセス天功が担当した。2015年には「NARUTO新時代開幕プロジェクト」の一環として、『ライブ・スペクタル NARUTO-ナルト-』のタイトルで再び舞台化された。

社会に与えた影響

本作は海外での人気も高く、単行本は30か国以上で翻訳・販売されており、全世界累計発行部数は2億冊を突破(2014年9月現在)。アニメも80か国以上で放映されている。特に欧米での人気が高く、北米での累計発行部数は1200万部、フランスでは1700万部を超えている(いずれも2014年9月現在)。この人気を受け、主人公のうずまきナルトは、『NEWS WEEK日本版』の「世界が尊敬する日本人100」に漫画のキャラクターとして唯一選出された。

登場人物・キャラクター

うずまき ナルト

火の国の中にある木ノ葉隠れの里の忍。夢は里の長である火影になること。生まれてすぐに、四代目火影によって体内に尾獣九尾を封印されて人柱力となり、それが原因で里の者からうとまれていた。忍者学校卒業後は上忍はたけカカシ率いる小隊第七班に所属。 うちはサスケ、春野サクラと共に任務をこなす。どんな困難にもあきらめずに戦う彼の姿勢は、周囲の者を惹きつけ、やがて里の英雄へと呼ばれる存在に成長していく。また、体内に封印された九尾とも絆を深めていく。得意な忍術は影分身の術と螺旋丸。忍としての階級は下忍。

九喇嘛 (くらま)

うずまきナルトの体内に封じられている、九尾の尾獣。姿は九本の尾を持つ巨大な化け狐。九尾と呼ばれることが多いが、真の名前は九喇嘛。操られて木ノ葉隠れの里を襲った際、四代目火影によってナルトの体内に封印された。憎しみにとらわれ、ナルトとも敵対していたが、戦いを通して和解し、やがて彼の頼れる相棒となる。

木ノ葉隠れの里の忍。うずまきナルトの親友でライバル的存在。忍者学校を 主席で卒業後、ナルトと共に第七班の一員となる。忍の名門うちは一族の出身で、うちは一族特有の写輪眼と呼ばれる特殊な瞳を用いた忍術を使... 関連ページ:うちは サスケ

春野 サクラ (はるの さくら)

木ノ葉隠れの里の忍。忍者学校卒業後、うずまきナルトと同じ第七班の所属となる。体内のチャクラコントロールや記憶力に優れており、のちに五代目火影である綱手に師事し、医療忍術とチャクラコントロールを応用した怪力を身につける。うずまきナルトに好意を寄せられているが、本人はうちはサスケのことが好き。

はたけカカシ

木ノ葉隠れの里の忍。階級は上忍で、うずまきナルトが所属する第七班の教官。元は精鋭部隊暗部の一員。四代目火影の弟子でもある。うちは一族出身ではないが、左目がうちは一族特有の瞳写輪眼となっている。その写輪眼を用いた忍術を得意とし、どんな相手の術でも即座に写し取る「コピー忍者のカカシ」の異名を持って敵に恐れられている。 どんなときも冷静さを失わず、部下たちの信頼も厚い。うずまきナルトにとっては師匠のひとり。自来也の著書イチャイチャパラダイスを愛読している。

ロック・リー

うずまきナルトが所属する木ノ葉隠れの里の忍。忍術はまったくだめだが、体術に関しては若手の忍の中ではトップクラスの腕前を誇る。表蓮華と呼ばれる連続技を得意とする。熱血タイプの性格は、所属する班の教官で師匠でもあるマイト・ガイの影響が大きい。

日向 ヒナタ (ひゅうが ひなた)

うずまきナルトが所属する木ノ葉隠れの里の忍。名門日向一族宗家当主の娘で、白眼と呼ばれる忍術を使う。分家の日向ネジを兄のように慕っている。どんなときも自分の信念を曲げないうずまきナルトに、幼い頃から想いを寄せているが、内気な性格のために言い出せずにいる。

奈良 シカマル (なら しかまる)

うずまきナルトが所属する木ノ葉隠れの里の忍。やる気のない態度が目立つが、実はIQ200以上の天才で、同期の忍の中では一番のキレ者。戦略家として仲間からも一目置かれている。影を使って相手を思い通りに動かす影真似の術を得意とする。同じ班の山中いの秋道チョウジとは親の代からの仲で、猪鹿蝶トリオと呼ばれている。

日向 ネジ (ひゅうが ねじ)

うずまきナルトが所属する木ノ葉隠れの里の忍。エリート一族である日向一族の分家の出身だが、父親が宗家当主の身代わりとして死んだため、宗家を憎んでいる。自身も才能あふれるエリートで、当初はおちこぼれ忍者のナルトを馬鹿にしていたが、中忍試験でナルトに負けてからは、その実力を認めるようになる。 日向一族に伝わる忍術百眼を得意とする。

犬塚 キバ (いぬづか きば)

うずまきナルトが所属する木ノ葉隠れの里の忍。忍犬の赤丸とのコンビを組み、コンビネーション技である獣人分身が得意。中忍試験でナルトに負けて以来、彼のことをより強くライバル視するようになる。

うみのイルカ

うずまきナルトが通っていた忍者学校の教師。忍としての階級は中忍。うずまきナルトのイタズラに頭を悩ませながらも、彼のことを常に気にかけていた。うずまきナルトにとっては、自分のことを認めてくれた最初の理解者でもある。

マイト・ガイ

うずまきナルトが所属する木ノ葉隠れの里の忍で、ロック・リーの師匠。忍の階級は上忍。うずまきナルトが所属している第七班の教官はたけカカシを永遠のライバルとし、何かと張り合おうとする。体術の実力は里でもトップクラス。

自来也 (じらいや)

うずまきナルトの師匠で、木ノ葉隠れの里の三忍と呼ばれた凄腕の忍。ナルトに九尾を封印した四代目火影の師でもある。無類の女好きで、ナルトからはエロ仙人と呼ばれていた。 木ノ葉隠れの里を襲った暁との戦いで命を落とす。同じく三忍の綱手にプロポーズをしたことがある。

綱手 (つなで)

うずまきナルトが所属する木ノ葉隠れの里の忍で、初代火影の孫。かつては自来也大蛇丸と共に三忍と呼ばれた伝説の忍。三代目火影亡き後、その意思を継ぎ、五代目火影となる。大のギャンブル好きだが、いつも負けている。医療忍術の使い手で、術によって若い見た目を保っている。

大蛇丸 (おろちまる)

音隠れの里の長。かつてはうずまきナルトと同じく木ノ葉隠れの里に所属し、その実力から三忍と称された。ナルトの親友であるうちはサスケの能力に目をつけ、彼を自分のものにしようと画策。さらに故郷木ノ葉隠れの里を滅ぼすため、配下の忍を率いて里を襲う。 穢土転生をはじめとする禁術を得意としている。

我愛羅 (があら)

砂隠れの里に所属する忍で、強力な魔獣尾獣を体内に封印した人柱力のひとり。大蛇丸に利用され、木ノ葉隠れの里を襲う。この戦いでうずまきナルトに敗れるが、人柱力として同じ痛みを知る彼との出会いが我愛羅を大きく変える。砂を用いた忍術を得意とする。

サイ

木ノ葉隠れの里の忍。うちはサスケの代わりとして、うずまきナルトが所属する第七班に配属。精鋭部隊暗部の養成機関根の首領ダンゾウから、抜け忍となったうちはサスケ暗殺の密命を受ける。絵に描いたものを実体化させる忍術超獣偽画を得意とする。

うちは イタチ

うずまきナルトのライバルであるうちはサスケの兄。一族のうちは一族を皆殺しにし、木ノ葉隠れの里を出て抜け忍となった。その後、長門率いる暁のメンバーとなる。うちは一族のみに許される忍術写輪眼、その最上位万華鏡写輪眼に開眼しており、須佐能乎をはじめとする強力な術を使いこなす。

長門 (ながと)

うずまきナルトと敵対する忍集団暁のリーダー。ナルトの体内に封じられた尾獣九尾を手に入れるため、木ノ葉隠れの里を襲う。うちは一族の写輪眼と同じ三大瞳術のひとつ、輪廻眼と呼ばれる忍術を使う。幼い頃、ナルトの師匠である自来也に弟子入りしていたことがある。

キラービー

雲隠れの里の忍で、体内に尾獣八尾を封印された人柱力。ラッパーのように何かと韻を踏むのが口癖。他の人柱力と異なり、体内の八尾と心を通わせ、その力を完全に制御している。同じ人柱力であるうずまきナルトに、尾獣のコントロール方法を教えた。

影分身の術 (かげぶんしんのじゅつ)

『NARUTO -ナルト-』に登場する忍術。うずまきナルトが得意とする忍術で、実体がある分身を生み出す。また、多くの分身を作り出す多重影分身の術という術もあるが、これは大量のチャクラを使う非常に危険な術で、九尾のチャクラを持つナルトだからこそ使うことができるとされている。

螺旋丸 (らせんがん)

『NARUTO -ナルト-』に登場する忍術。うずまきナルトの得意とする忍術で、術のエネルギーとなるチャクラを手の上で回転させて圧縮し、相手にぶつける。師匠の自来也から伝授されたが、もとは四代目火影が考案したもの。

写輪眼 (しゃりんがん)

『NARUTO -ナルト-』に登場する忍術。うずまきナルトのライバルうちはサスケの一族に備わっている特殊な能力が使える瞳の名称であり、その瞳術を使っての忍術を指す言葉。この瞳を駆使することで、相手の動きを見切ったり、術をコピーすることができる。また、最上位の万華鏡写輪眼に開眼すると、さらに強力な術が使えようになる。 一族でないはたけカカシも写輪眼を使えるが、これはうちは一族であった親友から、術を使うために必要な目を譲り受けたことによる。

穢土転生 (えどてんせい)

『NARUTO -ナルト-』に登場する忍術。死体に死者の魂を呼び寄せ、復活させ、操ることができる。大蛇丸がうずまきナルトが所属する木ノ葉隠れの里を襲った際、この術で歴代の火影を喚びだした。第四次忍界大戦では、伝説の忍たちがこの術によって復活し、五影率いる忍連合軍を苦しめた。

尾獣 (びじゅう)

『NARUTO -ナルト-』に登場する魔獣。各国が手に入れようと競い合うほどの、強力な力を持っている。尾が1本のものは一尾、8本のものは八尾と、尾の数で呼ばれている。うずまきナルトに封印されていた九尾も尾獣のうちの1体。また、体内に尾獣を封印された人間は、人柱力と呼ばれる。

集団・組織

(あかつき)

『NARUTO -ナルト-』に登場する忍の集団。強力な力を持つ尾獣を手に入れるため、尾獣を封印された人間人柱力をさらっている。うずまきナルトも、尾獣九尾を持つ人柱力であったため、彼らに狙われた。木ノ葉隠れの里襲撃で長門が死んだ後、新たにリーダーとなったうちはマダラが第四次忍界大戦を引き起こした。

場所

木ノ葉隠れの里 (このはがくれのさと)

『NARUTO -ナルト-』のうずまきナルトが所属する、火の国にある隠れ里。里には火影と呼ばれる長がおり、部下の忍たちを統べている。他の里にもそれぞれ風影水影土影雷影といった長がおり、これに火影を合わせた5人は五影と呼ばれている。

火影 (ほかげ)

『NARUTO -ナルト-』のうずまきナルトが所属する木ノ葉隠れの里の長の呼び名。里の住人から尊敬される存在で、ナルトも火影になることを目標としている。

イベント・出来事

第四次忍界大戦 (だいよじにんかいたいせん)

『NARUTO -ナルト-』に登場する戦争。忍集団暁を率いるうちはマダラが、忍たちの長五影に宣戦布告し勃発。彼の月の眼計画を阻止するため、五影は忍連合軍を結成。主人公のうずまきナルトをはじめ、多くの忍たちが参戦した。

その他キーワード

人柱力 (じんちゅうりき)

『NARUTO -ナルト-』に登場する名称。尾獣と呼ばれる魔獣を体内に封印された人物のことを指す。人柱力は尾獣の力を引き出して使えるが、制御できずに暴走してしまうことも多い。主人公のうずまきナルトも、赤ん坊のときに尾獣である九尾を体内に封印され、人柱力となった。

関連

NARUTO-ナルト-外伝~七代目火影と緋色の花つ月~ (なると がいでん ななだいめほかげとあかいろのはなつづき)

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書誌情報

NARUTO―ナルト― 全72巻 集英社〈ジャンプコミックス〉

第1巻

(2000-03-03発行、 978-4088728407)

第37巻

(2007-04-04発行、 978-4088743387)

第38巻

(2007-06-04発行、 978-4088743646)

第39巻

(2007-08-03発行、 978-4088743974)

第40巻

(2007-11-02発行、 978-4088744322)

第41巻

(2008-02-04発行、 978-4088744728)

第42巻

(2008-05-02発行、 978-4088745121)

第43巻

(2008-08-04発行、 978-4088745527)

第44巻

(2008-11-04発行、 978-4088745893)

第45巻

(2009-02-04発行、 978-4088746272)

第46巻

(2009-05-01発行、 978-4088746630)

第47巻

(2009-08-04発行、 978-4088747118)

第48巻

(2009-11-04発行、 978-4088747484)

第49巻

(2010-01-04発行、 978-4088747842)

第50巻

(2010-03-04発行、 978-4088700113)

第51巻

(2010-04-30発行、 978-4088700335)

第52巻

(2010-08-04発行、 978-4088700847)

第53巻

(2010-11-04発行、 978-4088701264)

第54巻

(2010-12-29発行、 978-4088701431)

第55巻

(2011-04-21発行、 978-4088701851)

第56巻

(2011-06-03発行、 978-4088702186)

第57巻

(2011-08-04発行、 978-4088702711)

第58巻

(2011-11-04発行、 978-4088703022)

第59巻

(2012-02-03発行、 978-4088703688)

第60巻

(2012-05-02発行、 978-4088704173)

第61巻

(2012-07-27発行、 978-4088704777)

第62巻

(2012-10-04発行、 978-4088705156)

第63巻

(2012-12-28発行、 978-4088705507)

第64巻

(2013-04-04発行、 978-4088706283)

第65巻

(2013-07-04発行、 978-4088706610)

第66巻

(2013-09-04発行、 978-4088708010)

第67巻

(2013-12-04発行、 978-4088708492)

第68巻

(2014-03-04発行、 978-4088800233)

第69巻

(2014-05-02発行、 978-4088800547)

第70巻

(2014-08-04発行、 978-4088801513)

第71巻

(2014-11-04発行、 978-4088802084)

第72巻

(2015-02-04発行、 978-4088802206)

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