BOMBER GIRL

BOMBER GIRL

凄腕の女賞金稼ぎ、羅生門エミーの活躍を描いたバトル・ギャグ漫画。1993年、「週刊少年ジャンプ」に読み切り版が掲載され、1994年より連載化。2000年には「ヤングコミック」に過激さを増した続編『BOMBER GIRL CRUSH!』が、2004年に『BOMBER GIRL XXX』が連載された。

正式名称
BOMBER GIRL
ふりがな
ぼんばー がーる
作者
ジャンル
バトル
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概要・あらすじ

20XX年。人種、民族が多様化し、多民族国家・都市が珍しいものではなくなっている時代。世界有数の犯罪都市に変貌してしまった東京は、今や凶悪犯罪者とプロの賞金稼ぎたちの戦いの場となっていた。そんな殺伐とした東京に、羅生門エミーという凄腕の女賞金稼ぎが現れる。圧倒的暴力で賞金首を叩きのめし、さらに被害者からも多額の金を脅し取る彼女は、「押しかけ用心棒(バンサー)」の異名で呼ばれ、犯罪者はおろか、都民さえも恐怖のどん底に叩き落していた。

登場人物・キャラクター

羅生門 エミー (らしょうもん えみー)

東京に現れた女賞金稼ぎ。「愛染明王」というバイクを駆り、改造トンファーを使って戦う。性格はプライドが高く、わがままで、ドS。ロングヘア―、ミニスカ、ボディコン、ピンヒールという、戦闘に不向きな水商売系ファッションに身を包みながらも、悪魔のような圧倒的強さで凶悪犯罪者を葬り去る。勝手気ままに行動し、現場や状況を無茶苦茶にすることから、同業者からの評判はすこぶる悪い。 また、賞金どころか、被害者からも「用心棒代」の名目で金を脅し取ることから、一般人には「押しかけ用心棒(バンサー)」の異名で恐れられている。黒崎ガイとはマンションの部屋が偶然隣同士で、それを知ってからは彼を下男のようにこき使うようになる。

黒崎 ガイ (くろさき がい)

正義感の強い17歳の青年。プロの賞金稼ぎ集団S・T・A・D所属。羅生門エミーと出会ってからはこき使われたり、からかわれたりと、三枚目キャラに甘んじているが、本来は高い格闘スキルを持つ、優秀な賞金稼ぎ。警官だった兄をメガリスに殺されており、メガリスが関係した犯罪の知らせを受けると目の色が変わる。

空中 ミナコ (そらなか みなこ)

都立にじます高等学校2年生の少女。一見普通の女子高生だがメガリスのテロ・ファイター、「フライヤー・ガール」というもう一つの顔を持つ。ぬいぐるみや文房具など、女子高生の持ち物を武器にし、背中のジェットで空を飛ぶこともできる。羅生門エミーの行動を分析し暗殺を企むが、圧倒的な実力差でねじ伏せられる。以後はメガリスを抜け、羅生門エミーの協力者となる。

クリーム・皆川 (くりーむみながわ)

逆立った髪、垂れ目、への字口が特徴。理解不能なセンスと金銭感覚の持ち主。日本の東北から中部、中国、九州地方で地道に活動していた、自称「殺しのフリー・エージェント」。求人広告誌で見たメガリスへの応募を切っ掛けに、東京デビューを狙う。銃身が二つ並んだリボルバー銃「クリーミー・ツイン・マグナム」が武器。遺伝子工学で作り出された謎の生物・元春を相棒にしている。

バルカン留吉 (ばるかんとめきち)

メガリスに所属するテロ・ファイター。32歳の男。股間に装着したバルカン砲を武器に戦う。逮捕されているメガリスメンバーを解放するため、仲間二人と共に幼稚園バスをジャック。老人と子供を人質にし、警察を脅迫する。

クリストファー・クサリガマ (くりすとふぁーくさりがま)

メガリス所属のテロ・ファイター。「連続首刈り魔」の異名を持ち、その首には500万円の賞金が掛かっている。左腕に装着した鎖鎌を武器に戦う。対テロリスト用の新型化学兵器を開発していた森シゲ・マイケル教授襲撃中に羅生門エミーと遭遇し、戦闘になる。

スライム弥太郎 (すらいむやたろう)

メガリス所属のテロ・ファイター。その首には2千万円の賞金が掛かっている。首から下げた壺、唐草模様のマント、某有名ゲームのスライムに似た顔が特徴。壺に収納してあるスライムを武器に戦う。S・T・A・Dを壊滅させるため、偽の襲撃情報を流し彼らをおびき寄せる。

ピエロ・マルティーニ (ぴえろまるてぃーに)

メガリスのテロ・ファイター。ピエロの格好をしている。「空間の支配者」を自称しており、足場の悪い場所や空中などを自在に動くことができる。羅生門エミーと空中ミナコを殺すため、アミューズメントパークのジェットコースターに乗っているところを襲撃する。

デビッド日輪 (でびっどにちりん)

新興宗教まごころ教の教祖だが、メガリスのテロ・ファイターという裏の顔を持つ。ザインから貰ったマインドコントロール用コンタクトレンズを使い信者を増やし、私腹を肥やしていた。警察の調査の結果、黒崎ガイの兄・黒崎ジョーを殺した犯人であることが判明する。

ザイン

テロ組織・メガリスの首領。目黒区出身の男。使用している「ザイン」は偽名で、古代ヘブライ語で「七」、「剣」、「究極」を意味する。その首に掛けられた賞金額は過去最高の7億6千万円。「新世紀王」を名乗り、堕落した世界の再構築の第一歩としての破壊活動、暗殺を指揮している。

集団・組織

S・T・A・D (すたっど)

黒崎ガイが所属する特殊装備自警団。賞金首を捕まえることによって利益を得る、プロの賞金稼ぎ集団。S・T・A・Dとは「SASSATO TAKO NI SITE AWA FUKASETE DOTSUKIMAWASUZO(さっさと タコにして 泡吹かせて ドツキまわすぞ)」の略。軍隊並みの訓練設備、武器を持ち、地元警察と連携して犯罪者と戦っている。 隊長は由美カオル(屈強な男性)。

メガリス

JR目黒駅から徒歩5分の位置にある艮ピラミッド・ビルに本部を持つテロ組織。ザインを頂点としたテロリスト集団で、「新世界を創造するための下準備」の名目でテロ活動を行っている。所属するテロリストは各々特殊技能を持ち、「テロ・ファイター」と呼ばれている。

その他キーワード

賞金制度 (しょうきんせいど)

犯罪者に対して賞金を懸けること。200X年、日増しに凶悪さを増し、警察だけでは対処できなくなった凶悪事件に対処すべく、日本政府が設定した制度。生死を問わず犯罪者を警察に引き渡すと、その首に掛けられた賞金を得ることができる。ただし身元が確認できないほど犯罪者の身体を損壊してしまうと、賞金はもらえない。この制度は羅生門エミーやS・T・A・Dのような賞金を生活の糧とする、プロの賞金稼ぎたちを生んだ。

改造トンファー (かすたむとんふぁー)

羅生門エミーが使用する武器で、「夜叉丸」という名前が付けられた一対のトンファー。通常使用時でも厚さ20ミリの鉄板をぶち抜く威力を発揮するが、本体の棒が抜けて中から短刀(ドス)が現れる「DOSU・MODE(ドス・モード)」、先端から弾丸を発射する「SMG・MODE(サブマシンガン・モード)」のような、さらに殺傷力の高い機能も秘められている。

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