funfun工房

funfun工房

炯陽高校に通う女子高校生の望月みちるは、喫茶店「funfun工房」で、魔界の果物である魔女ベリーを使ったパフェを食べ、魔女・マーリーに取り憑かれてしまう。しかもマーリーは、同じく魔界の果物である星ブドウを食べた男性に呪いをかけるという。魔女の呪いを解除すべく奔走する、みちると仲間達の姿を描いたドタバタファンタジー。「ララ」2000年10月号から2002年12月号にかけて連載された作品。

正式名称
funfun工房
ふりがな
ふぁんふぁんふぁくとりー
作者
ジャンル
魔法使い・魔法少女
関連商品
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あらすじ

第1巻

炯陽高校に通う女子高生の望月みちるは、誕生日に友人の竹河千夜と喫茶店「funfun工房」を訪れる。そこで香阪苑央が作った「とってもマジカルパフェ 副題:魔女ベリーの誘惑と和三盆ケーキの逆襲」を食べたみちるは、空からケーキが降ってくる体質になってしまう。苑央によれば、パフェに使われていた魔女ベリーに宿っていた魔女、マーリーが、みちるに取り憑いたのだという。しかもマーリーは、同じく魔界の食材である星ブドウを食べ、星の従者が取り憑いた男性に呪いをかけるらしい。「funfun工房」のメニューには星ブドウが使われていたが、誰が食べたのかまではわからないままだった。そんな中、みちるが学校で「みらくる★ぱれっと」の歌を歌った際に、同級生の塚本左京の体が甘くなるという事態が発生。これにより、左京こそが星ブドウを食べて星の従者に取り憑かれていると判明する。だが、その後もみちるが「みらくる★ぱれっと」の歌を歌うたびに、炯陽高校の先輩である永倉久遠折原栄、左京の弟の塚本右京、人気ロック歌手グループ「PARRAKEET」の今泉心鈴木律也にもマーリーの呪いが発動し、被害は拡大していくのだった。

第2巻

星の従者の数が増えるに従い、最初は誰の目にも見えなかった魔女、マーリーの姿を見る事ができる人が増えていく。喫茶店「funfun工房」チーフを務めている香阪苑央によれば、それは魔女の力が強くなっている証であるという。その後、苑央は魔界での実話をもとにした小説「ピスターシュ第4章 マーリーと10人の侍従」を手に入れ、その中に出てくる魔女、マーリーの話と、今回の出来事が関係しているのではないかと推測するが、詳しい内容まではわからずにいた。 呪いを解除する方法はわからないまま、高校2年生に進級した望月みちるは、先輩の永倉久遠から、彼といっしょに住んでいる神代青司も星の従者だと聞く。それを確認するため、青司の前で「みらくる★ぱれっと」の歌を歌ったみちるは、初めてマーリーの姿を目の当たりにする。しかしそれ以降みちるは体調を崩し、マーリーに体を乗っ取られてしまう。

第3巻

望月みちるは、魔女、マーリーの言葉から、彼女が復讐をするために星の従者の主人を探しているのを悟る。一方、香阪苑央は、自身に取り憑いた魔界の王子・ピスターシュと話をしていた。マーリーの暴走を止めたいと語るピスターシュに、苑央は面白そうだと返し、自分の魔力を貸すと約束する。 その後、喫茶店「funfun工房」で、みちるに取り憑いたマーリーと、苑央に取り憑いたピスターシュが初めて顔を合わせる。すると苑央はピスターシュに、みちるはマーリーに体を乗っ取られ、魔法対決が始まってしまう。永倉久遠の尽力で争いはなんとか終結するが、マーリーとピスターシュの会話から、二人の関係性に興味を抱いたみちるは、マーリーと話をしようと決意。その会話から、マーリーがピスターシュに思いを寄せている事や、マーリーが星の従者達に呪いをかけている真の理由が明かされるのだった。

第4巻

香阪苑央は、魔界の王子、ピスターシュに、完全に意識を奪われていた。ピスターシュは自分の力を強めるために、星の従者で2番目に力が強い塚本左京の魔力を吸収。左京は深い眠りに落ちた。 その頃、星の従者の中で一番強いとされる折原栄は、単身でピスターシュに対峙していた。ピスターシュは、栄とマーリーが力を合わせてやっと互角に戦えるというほどの強さを誇る。それを知った今泉心鈴木律也、右京、吉原和臣ら星の従者を宿した者達は、マーリーに自分の魔力を託す。そして望月みちるとマーリーは、栄とピスターシュのもとに向かうのだった。

登場人物・キャラクター

望月 みちる (もちづき みちる)

炯陽高校に通う女子。奥手でおとなしい性格ながら、平和で平凡な毎日に飽き飽きしており、なにかおもしろい事がないかと、いつも探している。誕生日に、友人の竹河千夜が連れて行ってくれた喫茶店「funfun工房」で、チーフの香阪苑央が作った「とってもマジカルパフェ 副題:魔女ベリーの誘惑と和三盆ケーキの逆襲」を食べ、魔界の果物、魔女ベリーに封印されていた魔女のマーリーに取り憑かれた。 その後、アニメ「みらくる★ぱれっと」の歌を歌うと、魔界の果物、星ブドウを食べて星の従者となった男性に、マーリーの呪いが発動するようになってしまう。当初はマーリーの姿も見えず、声も聞こえなかったが、星の従者が増えてマーリーの力が強くなるにつれて、その姿が見えるようになる。 最終的にはマーリーと話し合い、対等な関係を築いていく。

塚本 左京 (つかもと さきょう)

炯陽高校に通う男子。甘いものが大好きで、喫茶店「funfun工房」で、香阪苑央が作った「呪いDEア・ラ・モード」を食べた、魔界の果実である星ブドウに封印されていた星の従者を体に宿した。その後、望月みちるに取り憑いた魔女、マーリーの呪いにより、甘い体になってしまう。小学生時代はかなりの優等生で、優秀な兄の塚本京平のようになりたいと努力を続けていた。 しかし中学受験に失敗して自信を喪失し、人に期待されるのが怖くなり、自分はだめな人間だと思い込むようになる。それからは、自らの明るく不器用な面だけを前面に押し出し、周囲のムードメイカー的存在を装っていた。だが、海外赴任していた京平が戻って来たので過去のトラウマを思い出し、弱ったところを魔界の王子、ピスターシュに魔力を奪われて、深い眠りにつく。 しかしその後、みちると弟の塚本右京の呼びかけに応えて目を覚ました。

塚本 右京 (つかもと うきょう)

三鳥葉中学に通う2年生の男子。塚本京平と塚本左京の弟。成績優秀なしっかり者で、兄である左京の世話を焼く事も多い。喫茶店「funfun工房」で、香阪苑央が作った「呪いDEア・ラ・モード」を食べ、魔界の果実、星ブドウに封印されていた星の従者を体に宿した。その後、望月みちるに取り憑いた魔女、マーリーに、甘いものを食べないと動けなくなってしまう呪いをかけられた。 しかし、塚本右京本人は甘いものが嫌いなため、非常に困っている。

吉原 和臣 (よしわら かずおみ)

炯陽高校に通う男子。塚本左京とはクラス違いの同学年で、友人同士。左京には「カズ」と呼ばれている。喫茶店「funfun工房」で、香阪苑央が作った「呪いDEア・ラ・モード」を食べ、魔界の果実、星ブドウに封印されていた星の従者を体に宿した。その後、望月みちるに取り憑いた魔女、マーリーに、垂水純一がお菓子に触れると、それが吉原和臣の頭上から降ってくるという呪いをかけられた。 いつでもどこでも呪いが発動するうえに、和臣自身は甘いものが嫌いなため、非常に困っている。中学の時から陸上部に所属しているが、怪我をした足の調子が戻らずに、2年進学時には商業科のクラスへ編入した。

折原 栄 (おりはら さかえ)

炯陽高校に通う男子。双羽神社の息子で、この世のものではないものを感じとる力があり、プライベートで悪霊払いをしている。そのため、喫茶店「funfun工房」から怪しい気が発せられているとずっと感じており、警戒していた。「funfun工房」で、香阪苑央が作った「呪いDEア・ラ・モード」を食べ、魔界の果実、星ブドウに封印されていた星の従者を体に宿した。 その後、望月みちるに取り憑いた魔女、マーリーに呪いをかけられたが、それを自分の魔力に変換してコントロールし、ほうきに乗って空を飛べるようになった。非常にクールな性格で、誰もがマーリーの姿を見る事ができなかった当初からその姿を見られたが、特別驚いた様子を見せなかった。 一方で苑央が完全に魔界の王子、ピスターシュに体を乗っ取られた時には一人で戦いに赴くなど、仲間思いな一面も見せる。

永倉 久遠 (ながくら くおん)

炯陽高校に通う男子。望月みちるの1年先輩にあたる。炯陽高校の学園祭でミスコンを行った際、間違ってノミネートされるほどかわいらしい外見をしている。喫茶店「funfun工房」で、香阪苑央が作った「呪いDEア・ラ・モード」を食べ、魔界の果実、星ブドウに封印されていた星の従者を体に宿した。その後、みちるに取り憑いた魔女、マーリーに、甘いものを食べると3分のあいだ、ちょっと手を置いただけでテーブルを壊すほどの怪力になる呪いをかけられた。 母子家庭で育つが、小学生の頃に母親が亡くなり、それからは母親の入院中に知り合った神代青司に引き取られて二人暮らしをしている。青司にはかなり過保護に育てられたので、永倉久遠自身も青司を誰より信頼し、大切に思っている。

神代 青司 (かみしろ せいじ)

服や小物のブランド「CYNTHIA」の社長兼デザイナーを務める青年。喫茶店「funfun工房」で、香阪苑央が作った「呪いDEア・ラ・モード」を食べ、魔界の果実、星ブドウに封印されていた星の従者を体に宿した。その後、望月みちるに取り憑いた魔女、マーリーの呪いで、神代青司自身に憑りついている星の従者、ウォルナッツの姿にされてしまった。 かつて永倉久遠の母親と青司の父親が、共に入院していた病院で出会って恋仲となった事をきっかけに、母親を亡くしたあとの久遠を引き取り、以来二人暮らしをしている。久遠を目の中に入れても痛くないほどかわいがっており、久遠に近付く者には厳しい目を光らせている。だが、魔界の王子、ピスターシュに魔力を奪われた塚本左京が寝込んだ際、動揺する周囲をよそに的確に指示を出すなど、いざという時にはリーダーシップを発揮する頼れる存在。

今泉 心 (いまいずみ しん)

インディーズロックバンド「PARRAKEET」のボーカルを担当している青年。バンド活動の時は「SIN」と名乗っている。おっとりした性格なうえ、いきなり眠りに落ちてしまう眠り病のため、普段は力なく、いつも眠そうにしているが、音楽が聞こえてくると、いきなり元気になって歌いだす。喫茶店「funfun工房」で、香阪苑央が作った「呪いDEア・ラ・モード」を食べ、魔界の果実、星ブドウに封印されていた星の従者を体に宿した。 その後、望月みちるに取り憑いた魔女、マーリーに、人がかぼちゃに見えるという呪いをかけられたが、みちるやほかの星の従者など呪いに関係する者だけは、かぼちゃではなく猫耳が付いた人に見えていた。

鈴木 律也 (すずき りつや)

インディーズロックバンド「PARRAKEET」のベースを担当している青年。バンド活動の時は「リツヤ」と名乗っている。しっかり者で、すぐに眠ってしまう相棒、今泉心の世話役を担っている。喫茶店「funfun工房」ではいつもミルクティーを頼んでいたが、たまたま香阪苑央が作った「呪いDEア・ラ・モード」を食べ、魔界の果実、星ブドウに封印されていた星の従者を体に宿した。 その後、望月みちるに取り憑いた魔女、マーリーに、近くに甘い物があるとくしゃみが止まらなくなるという呪いをかけられた。

杏堂 生弥 (あんどう いくみ)

炯陽高校に通う男子。望月みちるの2年先輩にあたる。杏堂弥生の兄。喫茶店「funfun工房」で、香阪苑央が作った「呪いDEア・ラ・モード」を食べ、魔界の果実、星ブドウに封印されていた星の従者を体に宿した。その後、みちるに取り憑いた魔女、マーリーに、アニメ「みらくる★ぱれっと」の歌を歌ったり聞いたりすると子供の姿になり、甘いものを食べるともとの姿にもどるという呪いをかけられた。 ただし、杏堂生弥本人は甘いものが大好きなため、呪いについてはあまり気にしていない。みちるが悩んでいる姿を見た時には、炯陽高校の学食で販売している白あんパンをご馳走して、妹の弥生に対する時と同じように世話を焼くなど、優しく面倒見がいい性格。

香阪 苑央 (こうさか そのお)

喫茶店「funfun工房」のチーフ兼シェフを務める青年。錬金術師だったイギリス人の祖父から、魔界の食材を使った呪いのレシピが書かれた魔導書を引き継いでいる。イタズラ好きな性格で、望月みちるが自身の誕生日に「funfun工房」に訪れた際、好奇心から魔界の果実、魔女ベリーと星ブドウを使ったレシピを再現し、マジカルな事が起きるのを期待していた。 この時、インターネットの魔界通販で同時購入した魔界の果実、プリンスメロンを食べたため、香阪苑央自身は、魔界の王子、ピスターシュに取り憑かれている。当初はピスターシュと共存していたが、のちに魔女、マーリ―と対決するため、ピスターシュに体を自由に使う事を許す。

垂水 純一 (たるみ じゅんいち)

喫茶店「funfun工房」でアルバイトをしている青年。初めてアルバイトに訪れた日、香阪苑央に魔界の果実、星ブドウを使った特別メニューを食べさせられたため、果実に封印されていた星の従者を体に宿した。その後、望月みちるに取り憑いた魔女、マーリーの呪いにより、甘いお菓子に触ると、それを星の従者の一人である吉原和臣の頭上にワープさせてしまう体質になった。 呪いについては忘れて、お菓子に触れては商品を消してしまうため、「funfun工房」のシェフを務めている三枝清貴にしょっちゅう怒られている。ただ、垂水純一自身は自らのミスを気にせず、淡々と行動している。クールな性格で、笑顔を見せる事はほとんどない。

マーリー

魔界の果実である魔女ベリーに封印されていた、イタズラ好きの魔女。魔界の中での位は低いにもかかわらず、遠い昔から、魔界の果実、プリンスメロンに封印されている魔界の王子、ピスターシュに恋愛感情を抱いている。負けず嫌いな性格で、魔法勝負でピスターシュを負かしたうえで、ピスターシュ自身から告白してほしいと願っている。だが、ピスターシュは魔界の果実、星ブドウに宿っている星の従者の魔力を無尽蔵に吸収できるため、普通の勝負をしては勝てない。 そのためマーリーは、星の従者が憑りついた者の額に、人の目には見えない星の形の所有印を刻んで、呪いをかける事を発案。こうしてピスターシュが彼らから魔力を奪うのを阻止しつつ、自分がピスターシュに勝てる機会を狙っていた。

ピスターシュ

魔界の果実、プリンスメロンを食べた香阪苑央に憑りついた魔界の王子。星ブドウに封印されている星の従者達の主人。当初、猫耳が付いた少年の姿をしていたため、その姿を見た者から「猫王子」と呼ばれていた。明るくお茶目な雰囲気を漂わせているが、実際は目的を叶えるためには手段を選ばない、負けず嫌いな性格。ピスターシュ自身の従者である星の従者達から魔力を吸収し、自らの力を強化できる。 昔から魔女、マーリーが好きだったが、あえて告白せず、自分が一番強い魔法使いだと彼女に知らしめたうえで、マーリーの方から告白させたいと考えていた。

竹河 千夜 (たけかわ ちや)

炯陽高校に通う女子。望月みちるのクラスメイト。活動的で明るく、面白い事が大好き。少し強引な性格ではあるが、みちるの誕生日にわざわざ炯陽高校の生徒に人気の喫茶店、funfun工房で、特別なパフェを予約して、ご馳走するという友達思いでもある。自身は生クリームが苦手なので、いつも和風のデザートを頼んでいる。

塚本 京平 (つかもと きょうへい)

塚本左京と塚本右京の兄。仕事で滞在していた外国から戻って来たばかり。弟達には京兄と呼ばれている。学生時代は非常に優秀で、つねに自分を慕い後を追っていた弟の左京を試すような行動をとっていたが、左京が中学受験に失敗したあとは突き放した。それゆえに左京を慕う右京からはよく思われておらず、左京自身からも怖がられている。 しかしこれは、兄である京平を信じきって、自分の進路すら自分で決めようとしない左京の自立を促すためにとった行動であり、実際は弟達の事を大切に思っている。

杏堂 弥生 (あんどう やよい)

杏堂生弥の小学生の妹。素直で明るい性格で、兄の生弥によく懐いている。魔女、マーリーの呪いを発動させるきっかけとなっている歌が、「みらくる★ぱれっと」というアニメの主題歌だと教えてくれた。

三枝 貴清 (さえぐさ たかきよ)

喫茶店「funfun工房」で働いている青年。まじめな性格で、自由な性格のチーフ、香阪苑央に振り回されていた。それでも熱心に仕事をしていたが、アルバイトの垂水純一に魔女、マーリーの呪いが発動し、触れたお菓子を消す体質になってしまったあとは、三枝清貴自身が作った自信作まで消されてしまうようになり、さらに苦労を重ねている。

集団・組織

PARRAKEET (ぱらきーと)

2人組の人気インディーズロックバンド。今泉心がボーカルを、鈴木律也がベースを務めている。炯陽高校の学園祭にやって来た。美人なのに迫力のある心のボーカルと、律也が作る曲が大人気となっている。メジャーデビューの話も出ているが、心がいつでもどこでも眠ってしまう眠り病にかかっており、活動時間が極端に短いため、いまだに実現していない。

場所

funfun工房 (ふぁんふぁんふぁくとりー)

炯陽高校近くの三鳥葉商店街にある喫茶店。香阪苑央がチーフを務めている。ちょっと変わった日替わりスペシャルメニューと、イケメンシェフ、苑央のおかげで、炯陽高校の女子生徒に人気がある。ちなみに実際に出されているメニューは、魔界の果物を使った特別なもので、食べるとマジカルな事が起こってしまう。

炯陽高校 (けいようこうこう)

望月みちるや塚本左京、折原栄らが通っている高校。喫茶店「funfun工房」がある、三鳥葉商店街の近くに所在している。商業科と体育科、調理科があり、2年生からコースが別れる。

その他キーワード

星の従者 (ほしのじゅうしゃ)

香阪苑央が通販で購入した魔界の果物、星ブドウに封印されていた10人の使い魔達。主は、苑央が同時購入した魔界の果物、プリンスメロンに封印されている魔界の王子、ピスターシュ。24時間以内に10人の男性が星ブドウを食べると、食べた者それぞれに星の従者が取り憑く仕組みになっており、覚醒したあとは、魔女ベリーに封印された魔女、マーリーの呪いを受ける運命にある。 しかし本来の星の従者の役目は、王子と魔女という位を超えて好意を抱き合っている、ピスターシュとマーリーを近づけないようにする事である。

ピスターシュ第4章「マーリーと10人の侍従」 (ぴすたーしゅだいよんしょうまーりーとじゅうにんのじじゅう)

魔界での実話をもとにした小説。魔女、マーリーの呪いについて調べていた香阪苑央の姉が、苑央に送った。マーリーの復讐劇がおおまかなストーリーになっている。苑央はこれがマーリーの呪いと関係していると見ていたが、読む事ができず、呪いの解除方法はわからなかった。

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