これまでじわじわと溜めてきた恋愛要素が一気に弾ける。
卒業シーズンということもあり漂う焦燥感がむずがゆくていい塩梅だ。
メインディッシュの映画が寅さんシリーズというのも色目があってらしいと言えばらしい。
黒澤回でヒロインレースぽくなるのも上手い。
しかし見逃せないのはトバ口が野球回があることだ。
学園コメディにおいて野球は避けて通れないドラゴンへの道である。
というか野球ができるほどキャラ層が厚くなったと思うと感慨深い。
5巻という節目にふさわしいバラエティに富んだ濃厚な一冊だった。
などと言う間にうっかりしていたら6巻まで刊行されていた。
折を見てそちらも拝読しようと思う。
というか本作とは無関係だがKindleのエラーなのか何なのか、レビューの所要文字数が一向に減らない。
悪戦苦闘して気付いたのだがこれはどうも文字数ではなく行数でカウントしているらしい。
あと8文字必要と表示されているから8行も書かなければならない。
小津ちゃんの可愛さについて語りたくもあるが、どことなく身にまとった負けヒロイン感が頭をよぎってしまい深掘りするのを躊躇わせる。
どうしろというのか。
魅力的な新キャラだって登場してしまう。このままでは……。
という杞憂ができるぐらいには恋愛編なのだ。
ようやく行数ノルマのゴールが見えてきた。
では最後に、作者推薦のビッグ・リボウスキはいいぞ。おっさんだけで完結したユルくてダルい世界には、乾いたビーフジャーキーとぬるくなったビールのような優しい救いがある。
なお経験上ブシェミ好きの女性に薦めると翌日ちょっと嫌な顔をされるので気を付けようね。