画面に降り注ぐ椿がものすごく印象に残った。
白黒なのに、鮮やかな紅を目にしている様な気分になります。
1番最初の頁では夏芽の少女から女への変化を暗示させ、やはり細かな感情の移り変わりや演出は堪らなくうまい。
登場人物の表情は相変わらず素晴らしいし、彼等が流す視線や表情には思わずどきりとさせられる。
目に見える様なはっきりとした大きな進展は無く感じられたけれど、今巻は夏芽の心情が細かく描き出されており、もやもやとした不安やジレンマが強く伝わり、苦しくなりました。
特に夏芽が聴こえない耳でずっと音楽を聴いているその姿は彼女の身に起きた事を思い出させ、更に胸が痛くなる。
そして新たに関わってきた大友。
コミックスの帯に書かれていた関係図を見て、夏芽に恋を?と思って読み進めていたのですが彼の様子を見る限りでは夏芽の母親に恋をしている…?
5巻で描かれていたカナちゃんの話は一先ず置かれていましたが、それが今後いかに関わってくるのか。
朝倉先生にはこのまま読者を美しい絵で惑わせ、今の様にゆっくりと丁寧に話を進めて焦らずに描きたいものすべてをすっかり描ききって欲しいです。
しかし、1番気になるのは「どうしたよ、コウちゃん」と言いたくなる様な彼の言動や行動。
これから何が変わるのか、何が起こるのか、何が始まるのか。
気になって仕方が無い。
7巻が待ち遠しいです。