7巻までKindleにて購入していましたが、いくつかの理由から8巻以降は購入しません。
以下に理由を3点挙げますが、ヤンチャンWebに掲載されている部分も含めたネタバレがあるためご注意ください。
①「凍牌」シリーズと「凍牌 コールドガール」のアミナが別物
「凍牌」シリーズでは、アミナは生きることを最優先し、自身を救ってくれたKを助けるために自分の命さえ危険にさらす非常に筋の通ったキャラクターでした。
一方、「凍牌 コールドガール」のアミナは、Kの庇護下にあったためか物事を軽視する傾向があり、周囲の制止を無視してスリルを求めるため「だけ」に色々なことに首を突っ込みます。
強引に話を進める場面も多々あり、読んでいて時折不快になります。蝗の斎藤と同じ人種に見え、積極的に周囲に暴力を振るうか振るわないかの違いしかありません。
②アミナの卓上での武器がない
氷のKは最初こそ記憶力を武器としていましたが、危ない橋を渡るうちに度胸が付き、イカサマを覚え、相手の本性を見抜く観察眼がついて白翁を倒し、裏麻雀界の頂点へと昇り詰めました。
Kの成長も「凍牌」を面白くしていた要因だと思います。アミナにはそういった武器がありません。
「凍牌」シリーズの時点で高津に中の下と評されるほどの腕前、降りの技術、高津が見逃すレベルのイカサマの技術がありました。
ロシアンルーレットをためらわずに引く度胸も素晴らしかったです。「凍牌 コールドガール」はそれから数年経った世界ですが、アミナは一切成長していません。それどころか劣化している可能性すらあります。高校生プロである柊や高野に軽くあしらわれるのはともかく、毒テンというぽっと出の配信者にすら手配を読まれボコボコにされる始末。勝った麻雀も元桜輪会1軍の田伏にこそ綺麗な意趣返しをしたものの、その後は初期不良の牌を利用したイカサマ、高野を寝返らせて振り込ませるやり方での勝利であり、アミナ単独の力での勝利はありません。「凍牌 コールドガール」ももう7巻です。「凍牌」の7巻ではアイを倒し、上野に蹴りをつけるタイミングです。Kと比較することが間違っているのかもしれませんが、ここまで何も成長のない主人公に何の魅力があるのかわかりません。
③8巻に登場するであろう新キャラ高岡が解釈違い過ぎて不快
関西で氷のKの再来とまで言われる実力者である高岡が次巻に収録されますが、解釈違いが甚だしいです。
Kは基本的に相手の出方を伺うタイプであり、相手の内面を見抜いたころにドきついカウンターを決める打ち手です。
イカサマをしない相手には基本ヒラで打ちます。一方高岡はまだ予選であるというのにルールぎりぎりのイカサマを仕掛け、格下であろう打ち手にしょうもない勝ち方をします。
まだ本領を発揮していないとは思いますが、Kとはタイプが違いすぎる打ち手です。さらにポーカーフェイスであるKとは逆に顔芸まで披露します。氷のK舐めんなよおかっぱ学ラン。
この評価に山扇会の叶も何も言わないのが違和感があります。西の三本槍、南部、高津、白翁と氷のKの闘牌を見ておいてKの何もわかってないのは節穴すぎる。
敵キャラに対する制裁がしょうもないとか表紙を飾るキャラの顔が不快など、細々と理由を挙げればもっとありますが、
③が決定打となり読んでいて面白いと思うことがなくなったので、もう購入しません。