「時間跳躍(タイムリープ)するために操られているのかも知れない」という仮説を立て、真実を解き明かすために旧保健室の地下に作られた施設へと侵入する茜とさやか。
そこで知った真実はあまりにも受け入れがたいものだった。
「時間は戻らない。 戻るわけないんだ───」
───時間跳躍はなく、やはり「同じ状況を繰り返して」何かを起こすことを目的とした実験。
ただその繰り返しの実数に対して茜の記憶の復活が極端に少ない為、実験はまだ(終わりは見えつつも)完成には至っていない模様。
さしずめ、チップを介した記憶の引継ぎが目的か。
物語開始当初から時折鳴っていた｢ピィィン｣という音。 今回この音がなった時からさやかが頭痛に襲われて鼻血を出し、且つ、いづみと思われる謎の腐敗した人型の化け物に襲われる状況に。
これはチップを介して何かしらの信号が送られている所なのだろう。 ただそれが定期的に行われている訳ではない点が気になるところ。
茜に関しては、田舎に向かうトンネルの中で感じることが多いようだけど、それも「5回目」も含めると、トンネルに入る前や抜けた後の場合もあり、かなり場所が前後している。
前回、何かの暗示ではと考察した蛙と蛇の図案は、まさかの首謀者が正体を隠すためのコスチュームだった・・・。
だけどこれは、彼(彼女？)自身の発言と相まって、首謀者の正体を知る大きな手掛かりと言える・・・気がする(ここに何かひねりを咥えてくる可能性はあるけども)。 ここに来てやっとクラスメイト全員の名前が判明したわけですが、そのタイミングも気になるところ。
単に首謀者探しのミステリーパートに突入したから・・・というだけではなく、その彼らの生い立ちというか両親の職業、もしかしたら「彼らの本当の姿」に関わる部分を暗示させることで、この壮大な実験の意味を含ませているかもしれない。
首謀者が語る「正義ってなんなんだろうね」というセリフから、この実験が間違いなく多くの生命に関わるものであり、状況が逼迫している事も読み取れるけど、果たしてその目的は何なのか・・・。
人類は既に、ここにいる人たちだけを残して全滅してしまった・・・とか？
「壁に埋まった茜」という新たな要素が登場したことで、何やらオカルト的な要素も見え隠れ。
この物語が、ありがちなディストピアSF路線に収まらないだろう事は予想できるけど、「首謀者の正体」の分かり易さ(あくまでも現時点では予想だけれど)と相まって、さらに大きな捻りを加えてくるだろう可能性は非常に高い。
今後の展開に、さらにさらに期待したいですね。
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