アイヌに関する綿密な下調べを基に書かれている本作、ゴールデンカムイ。
当時のアイヌ民族に関する知的好奇心をくすぐられると共に、ストーリーの面白さや独特の笑いもあり、15巻も楽しんで読むことができました。
本巻から主要メンバーが変わり、筋肉度が向上。
スチェンカからバーニャのくだりは何度読んでも笑えます。
他の漫画にはない、独特のギャグ度がいつも面白いです。
新たに現れる囚人の変態度は・・・今回はそれほどド変態ではなく、少々拍子抜け。
・・・いや、小生がゴールデンカムイを読みすぎて少し感覚がおかしくなっているのかもしれません。
よくもまぁ、こんな癖の強いキャラをいつも想像できるものだと、今回も感心してしまいました。
また、月島軍曹過去編では鶴見中尉の男たらし振りが遺憾無く発揮されておりました。
ゴールデンカムイ序盤では、モブキャラ扱いだった月島軍曹の過去編が出るとは思いもよりませんでしたが、日露戦争での杉元との邂逅等がストーリーにより深みを持たせてくれたと思います。
過去編の長さも本編を損なわず、なおかつ読者の木になるところを補填する、ちょうど良い長さです。
作者のセンスの良さを感じさせます。
登場人物に更なる深みを持たせた本巻、非常に楽しんで読ませてもらいました。
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