『くじら』

『くじら』

孤高のアニメ作家・大藤信郎独自の技法による、色セロファンを素材にした大人向けカラー影絵アニメーション。53年度カンヌ国際映画祭短編グランプリ第2位を獲得、ピカソやジャン・コクトーに絶賛された。日本のアニメが初めて国際的に評価された作品である。近年、デジタルで復元され鮮やかな色彩が甦った。大藤信郎自身による27年制作の白黒影絵アニメーション『鯨』のカラーリメイクと伝えられるが、現時点で『鯨』のフィルムは現存せず詳細の確認はされていない。

正式名称
『くじら』
ふりがな
くじら
ジャンル
ファンタジー
関連商品
Amazon 楽天

概要

海を漂流する三人の男たちが一人のを奪い合うが、一頭のが現れて何もかも呑み込んでしまう。の腹の中で男たちそっちのけで出口を探し、の潮吹きでやっと外へ出られるがの背で再び争いを始める。

は巨大な尾で男たちを海へ叩き落とし、は人魚となりと共に海を泳ぐ。

登場人物・キャラクター

(くじら)

大海を泳ぐ一頭の鯨。

(おんな)

『くじら』に登場する、帆掛け船に乗っていた踊り子の女。遭難し流されていたところを男たちに拾い上げられ、鯨に遭遇する。

男たち (おとこたち)

『くじら』に登場する帆掛け船の船乗り。嵐で難破し漂流中に一人の女を拾い上げ、醜い争いを繰り広げるうち、鯨と遭遇する。

SHARE
EC
Amazon
logo