サマータンク

サマータンク

すべての季節を冬にしようとする秘密結社・冬々団と戦う夏防衛隊。その伝説の少女隊員・父村ジュンらの活躍を描く、不条理な戦隊ヒーロードラマ風ギャグ。

正式名称
サマータンク
ふりがな
さまーたんく
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
 
ブラックコメディ
 
その他ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

夏防衛隊の伝説の少女隊員・父村ジュンは父である父村ジョー、兄の父村ケン、祖父の父村甚平らにフォローされながら、すべての季節を冬にしようとする秘密結社・冬々団と戦う。ジュンは同盟を結んでいる秋大好き会の援護や第四の秘密季節団体・春勃党の調査等も行いながら、大好きな夏を守っていく。

登場人物・キャラクター

父村 ジュン (ちちむら じゅん)

髪をお団子にしてスイカ柄の布で包んでいる夏が大好きな女子中学生。幼稚園のころから夏防衛隊にいる伝説の少女隊員で「水遊びのジュン」と呼ばれる。家族は、父親の父村ジョー、5歳年上の兄・父村ケンで、母親の父村竜子(夏防衛隊員)とは死別している。 なお、父村ファミリーの名は『科学忍者隊ガッチャマン』のオマージュとなっているようである。冷夏発生装置を持った冬々団の工作員が現れるまで、ジョーとケンは、ジュンが夏防衛隊であることを知らず、ケンはスパイのような危険な仕事はやめるよう言っている。

父村 ジョー (ちちむら じょー)

定職についておらず、超暑がりで汗かきで大変な夏好きである。MITに留学した経験があり、アルバイト先のピザ屋でキャットラバー准将と知り合っている。冬々団の幹部しもやけ男爵とは、小中高と同級生であるなど顔が広い。単行本収録の小説によると、妻の竜子からは「頭脳優秀でありながら世間との折り合いが悪く、しかしそのことをまるで気にしていない」と評されている。 長男・ケンと5歳年下の長女・ジュンと共に生活しており、父の甚平は秋大好き会の名誉会員。妻の竜子とジュンは夏防衛隊であるなど、複雑な家系の中心にいる。敵味方関係なく愛される人徳がある。 なお、父村ファミリーの名は『科学忍者隊ガッチャマン』のオマージュとなっているようである。

父村 竜子 (ちちむら たつこ)

ジュンと5歳年上の兄・ケンの母で、ジョーの妻。甚平は義父に当たるようである。夏防衛隊員で、単行本収録の小説では5歳のジュンと共に冬々団の毛布大好き男と戦う。「梅仕事の竜」の異名を持ち、様々な梅干し攻撃を操るが、事故で落命した。なお、父村ファミリーの名は『科学忍者隊ガッチャマン』のオマージュとなっているようである。

父村 ケン (ちちむら けん)

ジュンの5歳年上の兄で、父のジョー共々定職についておらず、近所の空き地に無断で麦を植えるなどしている。祖父の甚平によると母に似ているようだが、本人は父のジョーの姿に憧れている。なお、父村ファミリーの名は『科学忍者隊ガッチャマン』のオマージュとなっているようである。

父村 甚平 (ちちむら じんぺい)

父村ジョーの父で、ジュンとケンの祖父。ジョーからは「親父」、ケンからはおじいさんと呼ばれる。ジョー一家は夏好きだが、甚平は秋大好き会の名誉会員である(秋大好き会と夏防衛隊は同盟関係にある)。ジョーとジュンの秘密の衣替えをしていた。 なお、父村ファミリーの名は『科学忍者隊ガッチャマン』のオマージュとなっているようである。

下山 (しもやま)

冬々団の幹部で、秘書に雪江がいる。父村ジョーとは、小中高と同級生で、しもやけ男爵は夏が大好きなジョーをなんとか同志にしたいと考えている。在日米軍の陰の実力者キャットラバー准将に取り入って、米軍の力を借りて沖縄に「沖縄スキー場」を建設しようとした。 秘書の雪江と行動を共にすることが多い。

雪江 (ゆきえ)

冬々団の幹部秘書で、しもやけ男爵と行動を共にすることが多い。冬々団刺客の「はなみず青年」からは「お姉さん」と呼ばれる。酒袋という男性と知り合ったことを「春」と表現してしまった。ただの秘書ではなく、「秘書ハンド」という技を繰り出すなどする。

毛皮大好き女 (けがわだいすきおんな)

冬々団工作員で毛布大好き男の娘。毛皮製のビキニのような服を着て、頭には熊の毛皮を被っている。父村ジュンとは親の代からの因縁があり、好敵手といえる関係のようである。

負け山 タケシ (まけやま たけし)

夏防衛隊の元隊員。冬々団の改造工作員「肉まん男」に敗れ、一部コンビニで夏も中華まんを買えるようにしてしまった。夏風邪をひいた父村ジュンに発見され、再び現れた肉まん男と闘い、ジュンから称えられた。その後の記述から夏防衛隊に復帰したようである。 息子のヒロシを冬々団と関係の深い米軍将校キャットラバー准将の元にスパイとして送り込むなどした。

キャットラバー

在日米軍の陰の実力者で准将。ネコに異常な執着を示す。MITに留学中の父村ジョーとアルバイト先のピザ屋で知り合っている。冬々団の幹部しもやけ男爵はキャットラバーに取り入って、沖縄に「沖縄スキー場」を建設しようとした。冬々団と関係の深い米軍将校として夏防衛隊の負け山タケシにマークされ、負け山の息子ヒロシをスパイとして送り込まれた。

集団・組織

夏防衛隊 (なつぼうえいたい)

『サマータンク』の登場組織。除虫菊司令が指揮しており、父村ジュンや負け犬タケシなどが所属している。すべての季節を冬にしようとしている秘密結社・冬々団と戦い、夏を守ろうとしている。

冬々団 (ふゆふゆだん)

『サマータンク』の登場組織。すべての季節を冬にしようとしている秘密結社。そのバックにはウィンタースポーツ団体や鍋焼きうどん団体などがいるといわれているが、多くは謎に包まれている。冬々団の首領はペンギンであるといわれている。幹部しもやけ男爵、その秘書・雪江や毛皮大好き女などが所属しており、突飛な活動をしている。

秋大好き会 (あきだいすきかい)

『サマータンク』の登場組織。夏防衛隊と同盟を結んでいる秘密組織で、その名の通り、秋の風情を楽しんでいる。父村ジュンとケンの祖父(ジョーの父)、父村甚平は秋大好き会の名誉会員である。戦いを苦手としており、マスコットの改造柿が冬々団の改造冬みかんにさらわれて、干し柿にされそうになっていたときは、夏防衛隊の強化夏みかんが救助に向うことになった。

春勃党 (しゅんぼつとう)

『サマータンク』の登場組織。「すべての生き物が芽吹き萌えいずる季節・春の勃然たる高ぶりを大自然にぶつける集い」と党員が説明しており、非常識な表現をする。春勃党を調査に来ていた父村ジュンは、党首に見出されて集会に参加していた父・父村ジョーを目撃することになる。

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