マリーマリーマリー

マリーマリーマリー

20代半ばの女性、リタ(安斎里多)は、知り合ったばかりのギタリスト、森田一美に結婚を申し込まれ、勢いで結婚する。パートナーを得て、ふたりで暮らすことにより、いくつもの何気ない喜びを感じ、幸せに包まれていく女性を描く。

正式名称
マリーマリーマリー
ふりがな
まりーまりーまりー
作者
ジャンル
その他芸能・音楽
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概要・あらすじ

鍼灸師のリタ(安斎里多)は、知り合ったばかりのギタリスト、森田一美と同居することなり、結婚を申し込まれる。激しく戸惑うものの、何か憎めない森田に対し、YESともNOとも言いかねていたリタ。自由奔放な森田に振り回されてばかりいたリタだが、ある日、彼のシャイな一面を見て、衝撃が走り、婚姻届に判を押すのだった。

性格も仕事も自分とかけ離れた森田に振り回されつつも、彼との結婚生活に、いくつものささやかな幸せを感じ、リタは充実した日々を過ごしていく。

登場人物・キャラクター

安斎 里多 (あんざい りた)

さゆり鍼灸院に務める鍼灸師。26歳。愛車はクラシック・ミニ。本人の自覚はないが、運転はかなり下手な部類に入る。さゆり鍼灸院の2階に住んでいる。往診中に、リタの車を見て話しかけようと飛び出してきた森田を轢いたことがきっかけで仲が深まっていく。奔放な森田に振り回されつつも、次第にその魅力に心が奪われていき、彼のシャイな一面を見たことが決定打となり、婚姻届に判を押した。 里多という名前は、ビートルズ好きの祖父により、ビートルズの曲「ラブリー・リタ」からとられた。

森田 一美 (もりた かずみ)

帽子と黒いフレームの眼鏡がトレードマーク。フリーのギタリスト。心にも体にも正直に生きているため、ストレスが少なく、非常に健康的。このため、さゆり先生からは「見目がいい」と誉められている。ビートルズの主演映画『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』を見てギターを始めた。ロックよりもブルースが好き。 心根は優しくいい人間だが、かなり奔放で突拍子もないことをしたり、連絡もせずに、あちらこちらへと出かけてしまうことが多い。ライブハウスに往診に来ていたリタ(安斎里多)を見かけ、その名前が気にかかり意識するようになる。居候先を追い出され、さゆり鍼灸院に転がり込んだ日の朝、リタの部屋に入り込み、朝ごはんをつくり、そのまま住みついてしまう。 自分にはできないとわかっているが、リタのように目に見えるハッキリとした仕事への憧れを抱いている。リタの家に居候するようになって1週間そこそこで、婚姻届を貰ってきて、結婚を申し込んだ。手先が器用で、綾取りや手品などが得意。料理も上手で、リタの胃袋をつかんでいる。 コミュニケーション能力が高く、人と仲良くなるのが上手で、近所の奥様達からおすそ分けを頂いたりしている。

さゆり

さゆり鍼灸院の院長。大先生とも呼ばれている。鍼灸師として信頼されており、彼女の施術を望む声が少なくない。リタ(安斎里多)の父・安斎誠とは昔なじみで、彼がW大のラガーマンだった頃から面倒を見ていた。また、誠のファンでもある。

店長 (てんちょう)

ライブハウスしかごの店長。さゆり鍼灸院の常連。森田一美のことを評価しているが、気まぐれなのでリタ(安斎里多)の手には負えないだろうと話した。リタと森田が婚姻届を出す際には、保証人の1人となっている。

木村 ジュリアン (きむら じゅりあん)

ボーカルでハーピスト(ハーモニカ奏者)のポップスター。容姿端麗なハーフであり、子供から大人まで非常に人気が高い。ステージを降りると控えめになるタイプで、ボーっとしていて存在感がとても薄い。森田一美の大ファンで、以前、バンドを組んでいたが、自分の声では森田の音楽を邪魔するだけだと思い、バンドを脱退した。 非常にネガティブな性格で、物事をマイナスのほうへと考えがち。自分が、森田にとってはどうでもいい存在なのではないかと考え、落ち込んでいた。森田がリタ(安斎里多)と結婚したと聞き、リタの部屋を訪ねてきたが、森田には会えずじまいで、その後も、何度も森田と会う機会を逃している。 リタの風邪により森田とリタの結婚式が中止になった際も、連絡が届いておらず、ひとり神社に佇むこととなる。これに業を煮やして、ふたりを祝い、かつ森田に会うために、奔走。大晦日、森田が演奏するライブハウス「しかご」に、リタにウェディングドレスを着せて突入。 結婚式を仕切った。本名は木村ジュリアン二郎。

田中 丸 (たなか まる)

W大ラグビー部の監督。元ラガーマン。現役の頃からさゆり先生にお世話になっていた。リタ(安斎里多)の父、安斎誠とはW大ラグビー部の同期で、リタのことも小さい頃から知っている。おでこが少し禿げ上がっている。リタが結婚したことは、彼の口からリタの実家へと告げられた。

安斎 誠 (あんざい まこと)

リタ(安斎里多)の父。48歳。元W大ラグビー部のラガーマンでフランカーを務めた。現役の頃の身長と体重は、187cm、106kg。大学を出てからは、出身地の岐阜県で体育教師をしている。目つきが鋭く、額に傷跡がある。森田と里多の結婚については、彼を見定めた上で、「相談する必要もないくらいの相手なら、何も言うことはない」と認めた。 愛犬の名はジミー。

リタの祖父 (りたのそふ)

安斎里多の祖父であり、彼女の名前をつけた人物。ビートルズの大ファンであり、これにより家族を振り回している。その熱狂ぶりは、妻が臨月であったにもかかわらず、ビートルズの武道館ライブに行っていたほど。ビートルズが世界最高の音楽だと主張している。ビートルズファンの友人(世界的タイヤ会社の元社長)の葬儀に出た際、その遺品のひとつ、ビートルズに関わるとされた福助人形を持ち出したため、同じくビートルズファンの男たちに追い回された。 自分の世界ばかりを追いかけ、妻が見ていた世界に興味を示さなかったことを、少し後悔している。

チエ

「ほろ酔いチエちゃん」の愛称で愛されている女性。ライブハウス「しかご」の常連客で、みんなのアイドルだった。シングルマザーで、福太郎という息子がいる。森田一美が尊敬するミュージシャンに口説かれてデートをした。

福太郎 (ふくたろう)

かなり太り気味の小学生の少年。祖父、祖母、母ともにブルースが大好きな家系。母のチエがデートをするにあたり、これを邪魔しないようにと、自ら申し出てリタ(安斎里多)の世話になった。これにより、リタと森田一美のデートに付き合うこととなり、結果的に彼の祖父の実家へとドライブする。 千葉に祖父の家があり、そこで飼われていた馬のコロ(コロナティオン)が大好きだった。別れに対して臆病で、コロの子供と出会いに怯えながらも、その出会いが嬉しいと泣いた。デートの前日、酔っ払ったリタに森田と勘違いされて唇を奪われている。

その他キーワード

クラシック・ミニ (くらしっくみに)

『マリーマリーマリー』に登場する車。ローバー・ミニとも。安斎里多の愛車。イギリス、ブリティッシュ・モーター・コーポレーションが生産した大衆車。名前のとおり非常に小型であることが特徴。1959年に誕生し、競技車としてはミニ・クーパーがつくられ、これはラリー・モンテカルロで3度の優勝を果たしている。

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