ルパン三世B

ルパン三世B

怪盗ルパン三世とその仲間たちが、中米某国で権力を持つマフィアのボスから財産を盗み、さらに彼のシンボルである高層ビルを倒壊させる。だが、その真の目的はルパン三世の名を騙って悪事を働いた者に制裁を加えることだった。ひとつの物語を、別々のキャラクターからの視点で何度も描く、という手法を用いている。「犯罪帝国の財宝篇」というサブタイトルが付いている。題名に付けられた「B」は、作画・馬場民雄のイニシャル。アニメ制作のトムス・エンタテインメントが監修を行っている。

正式名称
ルパン三世B
ふりがな
るぱんさんせいびー
作者
原作
ジャンル
アクション
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概要・あらすじ

中米某国を牛耳るマフィアのボス、麻薬王ペドロ・ロドリゲスのもとに、怪盗ルパン三世からの犯罪予告状が届く。彼のシンボルである高層ビルから財宝を盗む、というものだった。約束通りルパン三世とその仲間は現れ、鮮やかに財宝は奪われ、さらに高層ビルは倒壊してしまう。しかし、ルパン三世の真の目的は彼の名を騙って悪事を働いた者に制裁を加えることだった。

登場人物・キャラクター

ルパン三世 (るぱんさんせい)

怪盗アルセーヌ・ルパンの孫。本名・年齢不明。明晰な頭脳によって考えだされたトリックと、非常に優れた変装術で、どんなものでも盗む男。盗みの前に必ず予告をする。『ルパン三世B』では、中米某国を牛耳るマフィアのボス、麻薬王ペドロ・ロドリゲスのもとに現れ、彼のシンボルである高層ビルからマフィアの財産を盗む。 しかし、ルパン三世の真の目的は別にあった。ジャケットの色は赤。

峰 不二子 (みね ふじこ)

謎めいた、グラマラスな美女。中米某国を牛耳るマフィアのボスから財産を盗もうとするルパン三世に付き合う中、マフィアのボスの妻の宝石コレクションを勝手に盗んでしまい、奪還を命じられた連中と一悶着起こす。

次元 大介 (じげん だいすけ)

ルパン三世の第一の相棒と呼ばれる男。拳銃の名手。黒尽くめの服装で、あご髭を生やし、中折れ帽を深く被って目を見せない。アジトの留守番役を引き受けるが、不二子の勝手な行動のせいで、窮地に追い込まれる。

石川 五エ門 (いしかわ ごえもん)

剣の達人。ルパン三世の第二の相棒と呼ばれる男。長髪の美青年で、いつも着物と袴という服装。杖に隠された仕込み刀(斬鉄剣)で、なんでも斬ってしまう。惚れっぽい性格。中米某国を牛耳るマフィアのボスから財産を盗もうとするルパン三世をアシストする。アジト集合の途中で命を助けた、ポール・ダンサーのマリアに惚れる。 高層ビル襲撃時に、マフィアに囚われたマリアを助け、ビルの柱をケーキのように切り刻んだ。

銭形 (ぜにがた)

ICPOに所属する警部(ICPOは、実在の国際刑事警察機構を模した組織)。本名は幸一だが、この作品には出てこない。ルパン三世の最大の敵で、ルパンを捕えることしか頭にない男。いつも中折れ帽とトレンチコートという服装。ルパン三世を追って、犯罪予告を受け取った麻薬王ペドロ・ロドリゲスのもとにやって来る。 ルパン三世の真の目的に、はじめから気づいていた。

ペドロ・ロドリゲス

中米某国を牛耳るマフィアのボス。うっすらとあごヒゲを生やした、初老の目つきの悪い男。年齢不明。国内の麻薬密売組織を強化した武力(私兵)で統一し、国家そのものもコントロールするに至る。「麻薬王」と呼ばれる。ルパン三世から犯罪予告を受け取り、私兵をさらに強化するが、財産のほとんどを奪われ、組織の象徴である高層ビルも破壊されてしまう。

ペドロ・ロドリゲスの妻 (ぺどろ・ろどりげすのつま)

中米某国を牛耳るマフィアのボス、ペドロ・ロドリゲスの妻。非常に口が大きく、やたらと太っている。宝石収集マニアで、コレクションを峰不二子に盗まれ、ヒステリーを起こす。

マリア

中米某国のショーパブ「BELLEZA」のポール・ダンサー。褐色の肌をした若い美女。友人のダンサーが、ペドロ・ロドリゲスの組織の麻薬に手を出して、あげく組織に殺されたことに憤り、ハッキングなどでマフィアの情報を盗んで、警察に密告していた。その際のハンドルネームは「赤いバラ」。 五エ門に助けられたあと、ペドロの高層ビルに侵入し、ビルの構造や警備の配置などの情報を盗んで五エ門に渡すが、捕まって拷問される。ルパン三世たちがビルを襲撃した時に、五エ門に再度助けられ、銭形に預けられる。

ケビン・ライアン

中米某国の警察に勤務する若い男性の警官。赤いバラから警察に寄せられた麻薬密売情報をICPOに通報しており、ルパン三世からの犯罪予告もそれに含まれていた(ルパンの真意にも気づいている)。彼のハンドルネームは「クロネコ」。かつてマリアから、友人失踪事件の相談を受けており、友人の死体発見時も立ち会っている。 銭形と行動をともにすることとなり、マフィアのビル倒壊後は傷ついたマリアを託される。

ヨーゼフ・ヴァルツ

中米某国を牛耳るマフィア、ペドロ・ロドリゲスの私兵の警備隊長。長身の中年の男性。薄い色のサングラスをかけ、あごヒゲと口ヒゲがつながっている。黒い軍服に黒いコート、黒いベレー帽を被った黒尽くめの服装。冷酷で自己中心的な性格で、反抗的な部下をためらいもなく射殺する。かつては米国海軍特殊部隊に所属していたが、除隊後に私設傭兵部隊の隊長となり、世界各地の戦場で実戦に従事する。 中東の紛争地帯の美術館で、大量の死傷者を出して美術品を根こそぎ強奪し、それをルパン三世の犯行としていた。今回もルパンの名前で予告を出し、ペドロの財産を盗んで濡れ衣を着せようとしていた。

ジャスミン

ICPOの捜査局長の女性。眼鏡をかけた美人。銭形がインターネットを使ってICPOとリアルタイムで画像付き通話をした際、画面に登場。アニメ第2シリーズ第85話の登場人物。

殺し屋 (ころしや)

峰不二子に盗まれたペドロの妻の宝石を追うように命じられ、ルパン三世の現地アジトを襲撃したメンバーの一人。ソンブレロを被りポンチョをまとった典型的メキシコ人の服装をし、自動拳銃(デザートイーグル)を手にしている。次元大介のコンバットマグナムの弾丸が切れたのを見計らって現れるが、返り討ちに遭う。

警察署長 (けいさつしょちょう)

中米某国を牛耳るマフィア、ペドロ・ロドリゲスの所有する高層ビルがある都市の警察署長。キノコのような髪型で、チョビヒゲを生やしている中年男性。名前・年齢不明。ペドロ・ロドリゲスの息がかかっており、銭形がペドロのところへ訪問する際、前もって連絡していた。ケビン・ライアンの上司。

ヨーゼフの部下 (よーぜふのぶか)

ヨーゼフ・ヴァルツの腹心の部下。元傭兵団員。ヨーゼフがペドロの財産を盗んでルパン三世に濡れ衣を着せ、潜水艦で脱出するために都市の沖で待機していた(財産は、ほとんどヨーゼフが金塊に換えて潜水艦に積んであった)。しかし、ヨーゼフに変装したルパンによって睡眠ガスで全員眠らされ、銭形と警察に捕まる。

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