専務島耕作

専務島耕作

作品発表当時の経済状況、政治状況を物語に織り込みながら、日本屈指の大企業で専務取締役となった島耕作が、アジアアメリカでグローバルなビジネスを展開する姿を描く。弘兼憲史の代表作『エピソード1 課長島耕作』から続くシリーズ第5作目。

正式名称
専務島耕作
ふりがな
せんむしまこうさく
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
レーベル
講談社漫画文庫(講談社)
巻数
既刊4巻
関連商品
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概要・あらすじ

大手電器メーカー初芝電器産業に勤務する島耕作は常務取締役から専務取締役へ昇進、中国インドさらにアメリカを担当して、社長となった郡山利郎とともに業績が悪化している初芝電器産業の立て直しを計ることになる。2007年の所信表明で郡山利郎社長は事業部制撤廃、原子力発電事業への参入を表明、大規模なリストラも決行する。

そんな中、ライバルメーカーである五洋電機が、韓国の大手電器メーカーソムサン電子からM&Aを仕掛けられるという情報を掴んだ島耕作は、日本の技術が国外へ流出することを阻止するため、郡山利郎にホワイトナイトを提案。初芝電器産業五洋電機との統合を果たし、その功績を認められた島耕作は2社の持ち株会社初芝五洋ホールディングスの初代社長に抜擢された。

登場人物・キャラクター

主人公

キャラクター紹介『島耕作シリーズ』の主人公。1947年9月9日生まれ。1970年に大手電器メーカー初芝電器産業に入社した団塊世代のエリート。派閥争いに巻き込まれて左遷されることも多いがそれを糧に変える... 関連ページ:島 耕作

キャラクター紹介 初芝電器産業のアジア地区販売担当役員。56歳。韓国ソウルに滞在中に島耕作の訪問を受ける。故中沢喜一に心酔し、一匹狼的な立場で、同じような考えを持つ島耕作を気に入っていた。次期社長とし... 関連ページ:郡山 利郎

弱冠48歳で五洋電機社長に抜擢。大阪市大工学部卒。五洋電機に入社後、スタンフォード大学に留学して博士号を取得。帰国後、浜松のテレビ事業部で液晶テレビの開発に携わり「液晶は五洋」の地位を確立した。 初芝... 関連ページ:勝浦 大喜

キャラクター紹介 初芝電器産業の創始者吉原初太郎の隠し子でTECOTの大株主。1967年8月8日生まれ。島耕作が課長時代から男女関係があり、互いに束縛されるのを嫌っていたが、子宮癌の発症を機に島耕作に... 関連ページ:大町 久美子

キャラクター紹介 初芝電器産業第6代社長。企画力があり、義理人情に厚く部下から慕われている。社長退任後も初芝電器産業に残ってトップ人事に幾度となく奔走、社長島耕作を誕生させるに至る。長年連れ添った愛人... 関連ページ:万亀 健太郎

初芝電器産業経理本部部長。冷静な状況判断ができることで万亀健太郎が次期社長として大泉裕介に推薦。平成13年度の取締役会で第8代社長に就任した。 経歴 中国の大手家電メーカー出発集団と京都で事業提携を結... 関連ページ:勝木 清春

初芝電器産業専務取締役、技術フィールド担当。初芝電器産業の技術を担ってきた逸材。島耕作とともに郡山利郎による経営を補佐する。郡山利郎の辞任により初芝電器産業第10代社長に就任。 経営統合後のTECOT... 関連ページ:松橋 葉一

坂東 礼子 (ばんどう れいこ)

四谷嵐子が外務大臣に任命されて取締役の席が空いたため、社外取締役として初芝電器産業に迎えられる。コロンビア大学でMBAを取得。五菱総研の主任研究員で帝都大学教授も務め、テレビにもコメンテーターとして出演する。昭和31年生まれ50歳。 実は郡山利郎とは男女の仲だったが、ソムサン電子のスパイでもあった。

パメラ・フランクリン

ハツシバ・アメリカ社長である石川勉の秘書。島耕作がアメリカ赴任時代に知り合った白人女性で、その当時はラスベガスのカジノでディーラーとして働いていた。勝負感が非常に強いが、自分のことになると的確な判断ができない。3歳年下のジャズピアニストアンソニー・デュバールを恋人に持つが薬物中毒者。

初芝電器産業取締役。48歳、独身。勝木清春の親戚筋で次期社長の座を巡る派閥争いに巻き込まれるが、自身は興味ない。 島耕作と四谷嵐子 島耕作を慕っているが相手にされない。 経歴 東京大学法学部卒、通産省... 関連ページ:四谷 嵐子

インドの映画女優。孫鋭と男全マキが開いたパーティで島耕作と知り合う。初芝電器産業の大型プラズマテレビに興味を持ち、商品を富裕層へアピールする戦略のヒントを島耕作に与える。 島耕作とビパーシャー・ジンタ... 関連ページ:ビパーシャー・ジンター

島耕作の娘、島奈美がニューヨークで発掘した新人歌手。日本人とアメリカ人のハーフで当時14歳。バツグンの歌唱力、大人びたセクシーな詞を作る。右目は裸眼の黒、左目にブルーのコンタクトを装着し、オッドアイに... 関連ページ:ナンシー・アレン

集団・組織

初芝電器産業 (はつしばでんきさんぎょう)

『島耕作シリーズ』に登場する架空の企業。島耕作が勤めている日本最大手の電器メーカーで、カリスマ経営者吉原初太郎が町工場から育て上げた。初代社長吉原初太郎、第2代社長木野穣、第3代社長苫米地功、第4代社... 関連ページ:初芝電器産業

初芝五洋ホールディングス (はつしばごようほーるでぃんぐす)

ソムサン電子からM&Aを仕掛けられた五洋電機のホワイトナイトとなった初芝電器産業がTOB(公開買い付け)を成立させ、初芝電器産業、五洋電機が統合したことで誕生した持ち株会社で、両社の株式を100%保有... 関連ページ:初芝五洋ホールディングス

五洋電機 (ごようでんき)

『島耕作シリーズ』に登場する企業。「液晶は五洋」の地位を確立した勝浦大喜が弱冠48歳で社長に就任。日本国内で液晶のシェアは50%を越え、6000億円の売り上げに達している。 歴史・沿革 得意とする液晶... 関連ページ:五洋電機

ソムサン電子 (そむさんでんし)

『島耕作シリーズ』に登場する企業。島耕作がライバルと明言する韓国メーカー。社長(COO)はイ・カプス。総合電機メーカーの時価総額で世界トップ、売上高はドイツのシーメンスに次いで900億ドルの世界2位、... 関連ページ:ソムサン電子

場所

鶴寿司 (つるずし)

『エピソード5 専務島耕作』に登場する店。敦賀市にあり、島耕作が高速増殖炉もんじゅの視察に訪れた際、原子力研究機構敦賀本部長所喜太郎に案内された店。女将の春山香織は勝浦大喜と関係を持っているが、 島耕作を気に入り男女の仲となる。

関連

島耕作シリーズ (しまこうさくしりーず)

大手電機メーカー初芝電器産業に務める島耕作が課長から社長へと昇進して活躍する約30年間を描いた弘兼憲史の代表的シリーズ作品。初期はサラリーマンの悲哀、オフィスラブを中心にした物語だったが、出世するにつ... 関連ページ:島耕作シリーズ

書誌情報

専務 島耕作 4巻 講談社〈講談社漫画文庫〉

第1巻

(2011-12-09発行、 978-4063708233)

第2巻

(2011-12-09発行、 978-4063708240)

第3巻

(2012-01-12発行、 978-4063708271)

第4巻

(2012-01-12発行、 978-4063708288)

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