新巨人の星

新巨人の星

原作・梶原一輝、作画・川崎のぼるによる同名の漫画作品『新・巨人の星』をアニメ化。前作『巨人の星』最終回にて、選手生命を失った星飛雄馬の、その後の野球人生を描く正統な続編。今作では原作における飛雄馬のカムバックから、右腕投手として再生するまでのエピソードが描かれている。その後半年のスパンを経て、最終エピソードまでを描く続編『新・巨人の星Ⅱ』が制作された。

正式名称
新巨人の星
ふりがな
しんきょじんのほし
原作者
原作者
制作
東京ムービー
放送期間
1977年10月1日 〜 1978年9月30日
放送局
日本テレビ
話数
52話
ジャンル
野球
関連商品
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概要・あらすじ

魔球の多投で左腕を酷使し、選手生命を失った星飛雄馬は、引退して隠遁生活を送っていた。しかし長嶋茂雄新監督率いる古巣、読売ジャイアンツの低迷を救うべく、球界復帰を決意。親友伴宙太の助力を得てカムバックを果たした飛雄馬は、それに触発されて球界復帰したライバル花形満と、再び勝負することになる。

登場人物・キャラクター

星 飛雄馬 (ほし ひゅうま)

前作『巨人の星』最終回で、魔球の多投により左腕を壊し、ジャイアンツを退団して行方不明に。その後山奥で隠遁生活を送っていたが、低迷するジャイアンツを憂いて球界復帰を決意。伴宙太の協力により、ビッグ・ビル・サンダーの指導を受け、テスト生としてジャイアンツに再入団。 長嶋茂雄の背番号3を継承する。当初はビッグ・ビル・サンダーから伝授された殺人スクリュー・スピン・スライディングを武器に、代打専門の野手として活躍。 しかし殺人スクリュー・スピン・スライディングが掛布雅之に破られたことを機に、右腕投手としての復活を目指す。

星 一徹 (ほし いってつ)

飛雄馬の父。前作『巨人の星』最終回で、息子の最後の試合を敵チームのコーチとして見届けたのち、球界を引退。娘夫婦と同居するでもなく、独居生活を過ごしていた。球界復帰のため奮闘する飛雄馬と再会したのち、実は飛雄馬は本来右利きだったが、野球は左利きが有利なスポーツであるため、左利きに矯正していたという秘密を明かす。 これが飛雄馬の右腕投手としての再起を図るきっかけとなる。以降はジャイアンツOBとして、飛雄馬に協力する。

花形 明子 (はながた あきこ)

飛雄馬の姉。飛雄馬の引退後、同じく引退した花形満の求婚を受け入れる。幸せな結婚生活を営んでいたが、弟や父、夫までもが再び野球の道へ戻ってしまい、悲嘆に暮れる。

伴 宙太 (ばん ちゅうた)

飛雄馬の親友にしてライバル。前作『巨人の星』最終回で飛雄馬との死闘を繰り広げたのち、球界を引退。家業を継ぐ形で伴重工業の重役となっていた。飛雄馬の球界復帰の意志を知ると、彼のコーチとしてビッグ・ビル・サンダーを招聘するなど尽力。 しかし飛雄馬を野手としてでなく、右腕投手として再起させたいという願いから、ビッグ・ビル・サンダーを阪神タイガースのコーチに就かせ、野手としての飛雄馬を敗北に追いやる。

ビッグ・ビル・サンダー (びっぐびるさんだー)

投手から野手へ転向した経歴を持つ、元メジャーリーガー。伴宙太の招聘で来日し、個人コーチとして飛雄馬の球界復帰に協力、殺人スクリュー・スピン・スライディングを伝授する。これが奏功して飛雄馬は活躍するが、彼に野手でなく投手として復帰してほしい伴宙太の意向から、ビッグ・ビル・サンダーは阪神タイガースのコーチに就任。 殺人スクリュー・スピン・スライディングの生みの親として、その攻略法を掛布雅之に伝授し、飛雄馬を破る。

掛布 雅之 (かけふ まさゆき)

実在の野球選手だが、花形満や左門豊作と肩を並べる程の、飛雄馬のライバルキャラクターとして描かれている。飛雄馬の殺人スクリュー・スピン・スライディングに敗れるも、ビッグ・ビル・サンダーの指導を受けて、同じ技を体得。 その力をもって飛雄馬を破る。

花形 満 (はながた みつる)

かつては阪神タイガースの強打者として活躍していた飛雄馬のライバル。しかし飛雄馬の引退後は野球への興味を失い、父の経営する自動車会社花形モーターズの重役となって辣腕を振るう。飛雄馬の球界復帰に関しては、妻の明子や岳父の一徹の意向をくんで反対していたが、いざ飛雄馬の復帰する様を見ると、ライバルとしての対抗心を抑えられなくなり、自身も球界復帰を志すようになる。 そして妻の目を忍んで特訓に打ち込み、ヤクルトスワローズへテスト入団。 飛雄馬と同じ背番号3を背負い、再びライバルとして勝負を挑む。

左門 豊作 (さもん ほうさく)

貧困な家庭に生まれ育ち、強固なハングリー精神をもって活躍する大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)の強打者。飛雄馬の勧めにより、前作『巨人の星』で知り合った京子と結婚している。花形満や伴宙太のように引退することなく、妻と5人の弟妹を養うため、現役を続行。 飛雄馬が球界復帰すると、守備側の野手として、彼の殺人スクリュー・スピン・スライディングと勝負する。

京子 (きょうこ)

前作『巨人の星』で、新宿の繁華街で幅を利かせていた女愚連隊「竜巻グループ」の女番長として登場。左門豊作を恐喝しようと接近し、飛雄馬に阻止される。このとき飛雄馬に一目惚れする一方で、自身は左門豊作に想いを寄せられ、三角関係となる。 今作では左門豊作の求婚を受けて妻となり、夫とその弟妹とともに幸せに暮らしている。

その他キーワード

殺人スクリュー・スピン・スライディング (さつじんすくりゅーすぴんすらいでぃんぐ)

『新・巨人の星』に登場する走塁技術。タッチプレーの際に、走者が塁上の野手の目前で上空へ跳び上がり、空中できりもみ回転して足から野手へ突っ込むという殺人的な技。野手はその威力を恐れて逃げるしかなく、無理にタッチアウトを取ろうにも、弾き飛ばされてしまう。 ビッグ・ビル・サンダーから伝授された飛雄馬が用い、向かうところ敵無しであったが、同じ師から習得した掛布雅之によって破られる。その方法は、上空から襲いかかる飛雄馬に対し、掛布が下から殺人スクリュー・スピン・スライディングで激突し、撃退するというものであった。

クレジット

原作

,

演出

脚本

茅麻夫

作画監督

香西隆男 , 荒木伸吾

音楽

渡辺岳夫

アニメーション制作

東京ムービー

原作

新巨人の星 (しんきょじんのほし)

かつて巨人軍のエースとして活躍するが肩を壊して引退した星飛雄馬が、右投手として再起し、もう一度「巨人の星」を目指して奮闘する姿を描いたスポ根野球漫画。『巨人の星』の続編。 関連ページ:新巨人の星

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