25時のバカンス

25時のバカンス

久方ぶりに再会した姉・西乙女と弟西甲太郎。だが、乙女は深海に住む貝に体を侵食され、「貝殻」と化していた。奇妙な生物と化した姉と弟のひと夏を描いたファンタジー短編。前後編の二部構成となっている。

正式名称
25時のバカンス
ふりがな
にじゅうごじのばかんす
作者
ジャンル
ファンタジー
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概要・あらすじ

深海生物圏研究室の副室長・西乙女は、弟・西甲太郎の成人祝いに休暇を海辺の保養所で共に過ごすことに。久方ぶりに再会した二人だが、乙女はカメラマンである甲太郎にあるものを撮ってもらいたいと告げる。指定した深夜25時の浅瀬で乙女が見せたのは、貝に侵食され、「貝殻」と化した自らの姿であった。

登場人物・キャラクター

西 乙女 (にし おとめ)

西甲太郎の姉。深海生物圏研究室の副室長。32歳。研究所内ではアイドル的人気がある。弟・甲太郎が幼いころは、甲太郎が捕まえた生物に点数をつけるという遊びをしていた。深海に棲む新種の貝を研究中に、貝を食べてしまったことで体内を食い尽くされ、皮膚が貝殻となった。ショートヘアと左頬の2つのホクロが特徴。 ホクロは、貝殻となった顔を扉のように開閉する際のネジ穴になっている。

西 甲太郎

西甲太郎の弟。20歳。姉西乙女とは12歳離れている。カメラマンで、奇妙な生き物の写真を撮るのが趣味。子どもの頃、木から落ちて怪我をしたため、左目の眼球全体が赤くなっている。

(かい)

『25時のバカンス』に登場する生物。深海に棲む、新種の貝。体内に貝が食べた物の機能情報を一部保存、再構築し貝に変化を与えることの出来る新種のバクテリアを保有している。西乙女はこれを食べたことで、体内を食い尽くされてしまった。乙女の体内に入るものは人語を解し、よく外を見ようと体からはみ出している。

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