はたらく細胞BLACK

はたらく細胞BLACK

ストレスに晒された不摂生な大人の男性の体を舞台に、トラブル続出の体内でブラック企業のように過酷な労働を強いられる細胞達の苦悩を描く。赤血球、白血球をはじめ、すべての細胞が擬人化されているコメディ漫画。この漫画での新米赤血球は男性、白血球は女性の姿をしている。清水茜『はたらく細胞』の公式スピンオフで、監修・清水茜、原作・原田重光、漫画・初嘉屋一生。「モーニング」2018年27号から連載。2021年1月にテレビアニメ化。なお、清水茜の『はたらく細胞』は、2018年7月にテレビアニメ化されている。

正式名称
はたらく細胞BLACK
ふりがな
はたらくさいぼうぶらっく
原作者
原田 重光
漫画
ジャンル
ギャグ・コメディ
レーベル
モーニング KC(講談社)
巻数
既刊8巻
関連商品
Amazon 楽天

あらすじ

ストレスに晒された大人の体は、寝不足、蓄積疲労、暴飲暴食などで危機的状態。今日も赤血球達に酸素を運びまくれと、左心室から指令が下される。新米の赤血球は地図を見ながら台車で酸素を運んでいた。末端細胞の太ったおばさんが、酸素の供給がたりないと新米赤血球を呼び止める。主要臓器への供給が優先と頭を下げ、丁寧に説明する新米赤血球。

そこへ先輩の赤血球が、新米赤血球の肩をつかんで、強引にその場所から彼を引き離した。「クレーム処理にいちいち付き合っていたらきりがない、上司にどやされる前に急いで荷物を運べ」と豪快に笑いながら片腕で荷物を運ぶ先輩赤血球。そう、この体内は細胞たちにとって過酷な「ブラック企業」だったのだ。赤血球達が荷物を運ぶ道となる血管はデコボコ。

あまりに足場が悪くて、新米赤血球は足を滑らせてしまう。大切な酸素を落とすなと新米を叱る先輩赤血球。その時、先輩は血管にコレステロールを不法投棄しているLDLの連中を目撃。LDLは不法投棄を見られたと舌打ちをして逃げて行った。先輩によると、この体はストレスが多く、活性酸素のせいで、血中にコレステロールが流出し、免疫力も低下して細菌も入り込んでしまっているらしい。

この体を心配する新米に、余計な事を考えず酸素を運べと笑う先輩。2周目は消化器系を経由して心臓に戻る事になった赤血球達。その途中でガスが発生するという異常事態が起こった。新米赤血球より先を歩いていた赤血球達はガスを浴び、ピンク色になって苦しみ出した。彼らは一酸化炭素ヘモグロビンになってしまい、しばらく酸素を運ぶ事ができなくなってしまう。

心拍数増加、血圧上昇、毛細血管の収縮とトラブル続出。さらに血管内に肺炎球菌まで入り込み、赤血球を襲いだした。新米赤血球が殺されると思ったその時、白血球が血管の天井から現れ、助けに来てくれた。彼女は刀で次々に肺炎球菌を倒していく。

命の危機に瀕し、腰が抜け、命令でもこんな仕事はもういやだと、弱音を吐く新米赤血球。「命令だからではなく俺達にはそれしかできない。だから運べ」と自分達の使命を伝える先輩赤血球。新米には安全な道から二酸化炭素を回収して肺に戻るよう伝え、自分は新米の分の酸素を持って危険な脳細胞へと走っていった。白血球と共に肺にたどり着いた新米赤血球はその様子に驚く。

肺は黒い汚れで覆われ、細胞達は掃除に追われている。先ほど発生した一酸化炭素のガスは、この体の主が10年ぶりに喫煙した事によるものだった。ニコチンには依存性があり、これからもこの異常事態は繰り返されると言う。しかし、それはこれからこの体に迫りくる危機の序章に過ぎなかった。

メディア化情報

テレビアニメ

2021年1月4日に公式ツイッターでPVアニメの公開

同年4月16日にテレビアニメ化決定の発表 

2021年1月9日より TOKYO MX ほかで放送開始

CAST:榎木淳弥、久保ユリカ、KENN、椎名へきる、

八代拓、ブリドカットセーラ恵美、日笠陽子、平川大輔、Lynn、内山夕実、鳴海崇志

ナレーション:津田健次郎

WEBラジオ

アニメ『はたらく細胞!!』と『はたらく細胞BLACK』合同ラジオ番組、

『一緒に「はたらく細胞」らじお』

2021年1月6日から音泉で配信

パーソナリティー:「はたらく細胞」白血球(好中球)役 前野智昭

「はたらく細胞BLACK」白血球(AA2153)役 榎木淳弥、白血球(1196)役 日笠陽子

AnimeJapan2021

「AJスタジオ」出演決定

「はたらく細胞アワー」~白血球ステーション~

2021年3月28日(日)10:30-11:05

出演:「はたらく細胞」白血球(好中球)役 前野智昭

「はたらく細胞BLACK」白血球(1196)役 日笠陽子

登場人物・キャラクター

赤血球 (せっけっきゅう)

新米の赤血球。血液の循環で酸素と二酸化炭素を運搬する役割を担う細胞。擬人化した姿はメガネをかけた少年で、帽子からはみ出した髪の毛がはねている。制服は赤い帽子に赤いジャケット、白い軍手を着けている。ダンボールに入った酸素を、台車で全身の細胞に届ける宅配業者のような仕事をしている。弱音を吐く事もあるが、自分の任務を全うしようとする真面目な性格。 同期の赤血球からは、時々息抜きも必要だと言われている。

白血球 (はっけっきゅう)

外部から体内に侵入したウイルス、細菌などの異物を排除する細胞。闘っている事が多いため、服が破れて血まみれだったり、ケガをしている事が多い。擬人化した姿は胸が大きく、グラマラスでクールな女性。白血球と書かれた野球帽をかぶっており、胸の谷間が見えるほど、上着の前を開けている。右目が前髪で隠れている。

LDL (えるでぃえる)

悪玉コレステロール。肝臓からコレステロールを運んで血管内に放置する悪い輩。擬人化した姿は、上下つなぎの作業着を着用した細身の男性。つばのある帽子をかぶり、サングラスで顔を隠している。スコップで穴を掘り、土木作業用の一輪車で血管内にコレステロールを不法投棄する。投棄している姿を見られると、舌打ちをして逃げて行く。

肺炎球菌 (はいえんきゅうきん)

呼吸器病原性の菌。肺炎などを引き起こす。強靭な体で毒性が強い。エイリアンのような姿をしている。牙が生え、白目で、頭から複数の触手のようなものが出ている。栄養を求めて赤血球などの細胞を襲う。天敵は白血球。

クレジット

原作

原田 重光

監修

ベース

はたらく細胞 (はたらくさいぼう)

人体をひとつの大きな国と見立て、その中の細胞たちを擬人化。赤血球AE3803番と白血球U-1146番を主人公に、彼らの戦いを描くアクション・ギャグ漫画。講談社「月刊少年シリウス」2015年3月号から連... 関連ページ:はたらく細胞

関連

はたらく細菌 (はたらくさいきん)

人間の腸内にいる細菌を擬人化し、善玉菌、悪玉菌、日和見菌たちの陣取り合戦を描いたコメディ作品。『はたらく細胞』の公式スピンオフで、『はたらく細胞』の作者、清水茜が監修している。また菌の解説は『はたらく... 関連ページ:はたらく細菌

はたらかない細胞 (はたらかないさいぼう)

清水茜の『はたらく細胞』のスピンオフ作品。体内のいろいろな細胞を擬人化した形で、赤血球になれる状態なのに頑なに赤血球になろうとしない五人の赤芽球と、赤芽球達を赤血球にしようと奮闘する先生のやりとりをコ... 関連ページ:はたらかない細胞

書誌情報

はたらく細胞BLACK 8巻 講談社〈モーニング KC〉

第1巻

(2018-07-09発行、 978-4065120675)

第2巻

(2018-09-21発行、 978-4065127605)

第3巻

(2019-02-22発行、 978-4065146408)

第4巻

(2019-06-21発行、 978-4065161135)

第5巻

(2019-10-23発行、 978-4065172254)

第6巻

(2020-04-23発行、 978-4065192078)

第7巻

(2020-09-23発行、 978-4065207161)

第8巻

(2021-02-22発行、 978-4065223437)

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