チャージ

チャージ

私生活も金銭面もだらしのない、女好きのフリーター男・木下茶次の周りで起こる男女の出会いやトラブルなど、非常識な日常をコミカルに描いたラブコメディ作品。「コミックジャングル」に1992年に連載された。

正式名称
チャージ
ふりがな
ちゃーじ
漫画
ストーリー
ジャンル
ラブコメ
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概要・あらすじ

木下茶次はフリーターを名乗りつつも、アルバイトすらもすぐにクビになるほどの、非常にだらしのない性格の持ち主。それは私生活においても同様で、堕落しきった生活を送っている。基本的に動くのが面倒くさいと、行動は「自室でダラダラする」か、「クラブで踊る」か「酒を呑みに行く」の三択。しかし一方で、金や女が絡むと、信じられないほどの行動力を発揮する性質であった。

そんな茶次の周りには、日々新たな出会いとトラブルが発生する。

登場人物・キャラクター

木下 茶次 (きのした ちゃじ)

フリーターの20代男性。周りからは「チャージ」と呼ばれており、自分でもそう名乗っている。アルバイトですら続かない、非常にだらしのない性格で、無類の女好き。関わった女性にすぐ惚れる性質。生活面はもちろん金銭面もだらしなく、クラブ仲間にも借金をしている。そのため、なじみのクラブでは、誰かからの呼び出しがないと出入りできない状態になっている。 しかし非常にノリが良い性格でダンスの才能もあるため、ヨーコなどクラブ仲間たちからは「チャージがいないとつまらない」とも言われており、嫌われているわけではない。また、自堕落な生活をしているにも関わらず、女性には優しく、見た目も悪くないのでモテる。喧嘩も強く、弱い者は全力で守る正義感の強さを持つ。自宅の電話は料金未払いで止められているため、知人には隣の部屋に住む青年の電話番号を勝手に教え、取り次いでもらっている。

北村 (きたむら)

木下茶次と同じアパートに住む23歳の青年。北海道出身なので、よく実家から新巻鮭が送られてくる。茶次には「となりのトトロ」や「山田くん」など、その場限りの適当な名前で呼ばれており、その度に「北村です」と突っ込んでいる。茶次とはともに酒を呑みに行ったり銭湯に行ったりと、同じアパートの住民というよりも友人として付き合いをしている。 茶次が女性にモテることを知っており、おこぼれにあずかれないかと期待しているところがある。

ハジメ

木下茶次の友人で、クラブ仲間の青年。茶次に3万円貸しており、督促をしているものの、居留守を使われたりして毎度逃げられている。そんな関係にありながらも、茶次を嫌っているわけではない。クラブに顔を出しづらいであろう茶次に、出て来いと声をかけたりしている。

ヨーコ

木下茶次の友人で、クラブ仲間の若い女性。露出が多めの服装をしているが、内面はサバサバしていてボーイッシュな性格。茶次の金と女に対するだらしなさはわかっているものの、「チャージのいないクラブはつまらない」と語っており、人柄とノリの良さは認めている。

春山 (はるやま)

木下茶次の住むアパート前にある、マンションの707号室に住んでいる若い女性。黒髪ロングのストレートヘアでスタイル抜群。平日の昼間、何もすることのない茶次がアパートで寝ていたところ、手鏡の光を反射させてちょっかいを出し、顔見知りになった。

里子 (さとこ)

黒髪のウェーブヘアの女性。おっとりとした人妻のような雰囲気の持ち主で、レースのついたふわふわしたワンピースなど、かわいらしいファッションを好んでいる。つい最近、夫とは離婚し、現在はバツイチ。波江と一緒に、自分たちの信仰する宗教活動の勧誘をしており、木下茶次にも集会に参加してほしいと声をかけた。

波江 (なみえ)

ミディアムヘアをセンター分けにした女性。黒縁の眼鏡をかけ、インテリ系の人妻といった雰囲気を漂わせている。里子と一緒に、自分たちの信仰する宗教活動の勧誘をしている。一見他人に対して厳しそうな印象を与えるものの、宗教の集会中に寝てしまった木下茶次を温かく見守るなど、実際は優しくおおらかな性格の持ち主である。

レズビアンの女 (れずびあんのおんな)

ニューヨーク帰りの若い女性。木下茶次やハジメ、ヨーコたちが出入りしているクラブにやって来た。クラブ内が騒然とするほどの美貌の持ち主であり、スタイルも抜群で、身体のラインが出るファッションを好む。レズビアンであり、男性は好きになれないと公言している。しかし、そんなことは関係ないと、茶次から猛アプローチを受ける。

依頼者の女 (いらいしゃのおんな)

名前や素性などは一切明かさない若い女性。ディスコへの酒代などのツケが溜まった木下茶次が、高額アルバイト先として紹介された。茶次に1週間だけ一流商社マンを演じてもらい、自分はその新妻として振る舞いたいと依頼してきた。明るくかわいらしい理想の妻を演じている。

谷崎 (たにざき)

総資産100億円の輸入ファッション業界の超VIPと言われているミステリアスな男性。周りからは「谷崎社長」と呼ばれている。強い男が好きで、街の喧嘩で圧勝した木下茶次を偶然見かけて気に入り、自分が設立するプロレス団体に入らないかとスカウトした。その見返りに欲しいものは何でも与える、と甘い言葉で茶次を誘う。

三橋 (みはし)

スーツ姿の怪しい男性。木下茶次と北村が大衆居酒屋で飲んでいた時に声をかけてきた。海外高級ブランドの並行輸入業をしており、買い付けのために海外に出張に行くことが多い。その間に恋人が浮気をしていないかを心配し、茶次に行動を監視してほしいと依頼する。

ナツコ

ヨーコの高校生時代のクラスメイトの女性。派手で露出の多い服を好んでいるが、体格が非常に良く、とても女性らしいとは言えない風貌をしている。ヨーコのなじみのクラブに出入りし、男性との出会いを探している。処女であり、誰でもいいから相手を探して欲しいとヨーコに打ち明けたところ、女好きの木下茶次を紹介されることとなった。

多恵子 (たえこ)

着物姿の艶やかな大人の女性。木下茶次と北村が、酒を呑んだ帰り道に出会った。芸者を仕事にしている。外出先で鼻緒が切れて困っていたところを、茶次と北村に助けられる。その際、茶次はその場をすぐに離れた方が、追いかけてもらえるとの打算から足早に立ち去った。ところが、多恵子は対照的に、その場に留まった北村の方を気に入り、お礼がしたいと接近して来た。

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