マックミラン高校女子硬式野球部

マックミラン高校女子硬式野球部

マックミラン高校の女子野球部の日常を描く4コマ漫画。基本は4コマ形式で、最初または最後だけ、通常のコマ割りで数ページほど進行する場合もある。登場人物の名前や出てくる高校の名前に、ニッポン放送のラジオ番組『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン』から着想を得た名称が多く使用されている事が大きな特徴。「別冊少年マガジン」2011年12月号から2013年2月号にかけて連載されていた作品で、続編に『マックミランの女子野球部』がある。

正式名称
マックミラン高校女子硬式野球部
ふりがな
まっくみらんこうこうじょしこうしきやきゅうぶ
作者
ジャンル
野球
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あらすじ

第1巻

正清大地の通うマックミラン高校は、県内でも有数のマンモス校。部活動が盛んで、特に野球部は創部1年目にもかかわらず、全国ベスト4という輝かしい成績を収めていた。大地は幼なじみの山室ハクに誘われて、そんなマックミラン高校の野球部のマネージャーを務める事になった。ただ、この野球部は普通の野球部ではなく、全国的にも数少ない「女子硬式野球部」だった。こうして、なんの野球知識も持たない大地が、マックミラン高校女子野球部の一員となり、持ち前の世話焼き精神で、部員達と積極的にかかわりを持ちながら徐々にチームに馴染んでいくのだった。

第2巻

正清大地をマネージャーに迎えて夏の大会に臨むマックミラン高校女子野球部は、危なげなく勝利を重ね、決勝トーナメントへと進出する。そして、決勝トーナメントでも強豪の大碇高校女子野球部を破り、マックミラン高校女子野球部はさらに勢いに乗る。そして迎えた決勝戦の相手は、女子高校野球界No.1の呼び声も高い帝王義塾女子野球部だった。マックミラン高校女子野球部としては、勝てば悲願の初優勝、一方の帝王義塾女子野球部もまた、春夏連覇の偉業がかかっており、双方にとって負けられない試合となった。こうして、マックミラン高校女子野球部の大勝負が始まる。

登場人物・キャラクター

正清 大地 (まさきよ だいち)

マックミラン高校に通う1年生の男子。前髪をM字バングにし、側面をところどころはねさせたショートヘアにしている。家事全般を得意とする「超家庭派男子」で、もともとは料理部や手芸部へ入部しようとしていたが、山室ハクに半ば無理やり、マックミラン高校女子野球部のマネージャーにされてしまう。以後は、部費の管理や洗濯、ボール縫いまで部の雑用をこなし、ほかの部員達を支えている。 特に、スポーツドリンクを作る際には、部員の嗜好・体調・発汗量に合わせて、わざわざ粉末の量を調整する徹底ぶりを見せる。部活の休憩時のおやつを作る役割も担っており、この時間は野球部になくてはならないものとなっているほど。また世話焼きな一面があり、野球部におけるお母さん的なポジションとなっている。 誰に対しても分け隔てなく優しく接するため、部員からも厚い信頼を得ている。野球部において唯一の男子であるため、友人からは下心を疑われる事もあるが、正清大地本人にはまったくそんな気はない。ただし、部屋には密かにエッチな本を隠し持つなど、一般的な高校生同様の興味は持っている。部員同士の結束を固めるために、みんなでどこかへ出かける事を提案したり、持久走で自己ベストを出した人に手作り弁当を振る舞うなど、さまざまな事を企画して、それが部員のモチベーション向上に一役買っている。 ただし、野球に関する知識は皆無。

山室 ハク (やまむろ はく)

マックミラン高校に通う1年生の女子。マックミラン高校女子野球部の部員。右投げ右打ちで、守備位置はセカンドながら補欠に甘んじている。ウェーブのかかったロングヘアで、前髪は真っ直ぐ切りそろえている。子供体型で背が非常に低く、高校生ながら小さな子供に間違われる事もある。正清大地とは幼なじみで、家もとなり同士で、2階から直接大地の部屋に行く事ができる。 その縁で、大地を半ば無理やりマックミラン高校女子野球部のマネージャーにした。中学までは、本を読んだり絵を描いたりする事が好きな完全文科系女子だったが、キャプテンの和泉皐が大好きな事から、野球部に入部している。セカンドを希望した理由は、瞬時の状況判断が必要な野球センスが試される、やりがいのあるポジションだから、としているが、実際は皐の近くで守りたいというのが本音。 門馬飛鳥からは、ベンチにいるだけでムードがよくなると言われており、影のムードメーカーと呼ばれている。また極度に動揺すると寝てしまう癖がある。野球選手としての能力は低めだが、努力家。基本的に言動はボケる事が多い。

長洲 リコ (ながす りこ)

マックミラン高校に通う1年生の女子。マックミラン高校女子野球部の部員。右投げ右打ちで、守備位置はセンター、打順は2番を務めている。おかっぱヘアで眼鏡をかけた一見地味な風貌だが、胸が大きく、部内でも随一のプロポーションの持ち主。また、1年生ながらレギュラーの座を勝ち取っている実力者でもある。バントや流し打ちを得意とする技巧派で、相手ピッチャーに球数を投げさせて情報を収集し、強打者の和泉皐に伝えるなど、目立たないがチームへの貢献度は高い。 その地味な外見や役割への反動からか、下着は派手なものを好んで着用している。しかし、派手なプレーや特訓をする際には、着用する下着は地味なものとなる。実は中学時代はエースで4番を担っており、攻撃的で派手なプレイが持ち味だった。 とにかく影が薄く、正清大地と同じクラスなのにもかかわらず、大地からその存在を把握されていなかった。それでも長洲リコ本人は相手チームにマークされなかったり、気になる人を尾行しても気づかれないなど、いいところもあると気にしていない。趣味は上田美知子と同様に少女漫画を読む事だが、その趣味が同じ事はあまり知られていない。

藤波 佳織 (ふじなみ かおり)

マックミラン高校に通う1年生の女子。マックミラン高校女子野球部の部員。右投げ左打ちで、守備位置はライト、打順は1番を務めている。ポニーテールの髪型をしている。チームで一番の俊足で、盗塁に関するテクニックに長けて選球眼もいいため、切り込み隊長役を担っている。また基本的な身体能力も高く、強肩の持ち主でもある。

名藤 ベッキー (なふじ べっきー)

マックミラン高校に通う2年生の女子。マックミラン高校女子野球部の部員。右投げで、守備位置はセカンド。前髪はM字バングで、肩にかからないほどの長さにしている。アメリカからの帰国子女で、カタコトの日本語を話す。少々天然気味なところがあり、その天然さでマネージャーの正清大地を振り回す事も多い。それでもグラウンド上では守備の名手で通っており、そのセンスは部内でもずば抜けている。 高校に入ってからは遊びまくる予定だったが、和泉皐に誘われた事でマックミラン高校女子野球部に入部している。ゲームが好きで、試合前にもゲームに熱中している。

与那嶺 さくら (よなみね さくら)

マックミラン高校に通う2年生の女子。マックミラン高校女子野球部の部員。左投げ左打ちで、守備位置はファースト、打順は5番を務めている。部員の中では唯一ショートヘアで、男子マネージャーの正清大地よりも髪が短い。チームの三振王だが、当たれば飛ぶ、意外性のある長打力が魅力。内野からの送球のキャッチングがうまく、柔軟性を活かした、身体を使った捕球方法でチームに貢献している。 しかし守備範囲自体は狭く、ゴロの処理も苦手としている。性格は大らかで、誰からも愛されるチーム内のムードメーカー的存在。

和泉 皐 (わいずみ さつき)

マックミラン高校に通う2年生の女子。マックミラン高校女子野球部のキャプテンを務めている。右投げ右打ちで、守備位置はショート、打順は3番を務めている。ロングヘアで、左目の下になきぼくろがある。容姿端麗で成績優秀、物腰も柔かく誰に対しても優しいため、野球部内にとどまらず学校内での人気も高い。野球においては、あらゆる面で高いレベルを誇る優秀なオールラウンダーで、走・攻・守そつなくこなす。 中でも打撃が秀逸で、チームバッティングを信条とし、バントや自己犠牲の右打ちを主体にしているにもかかわらず、チーム内でトップの打率を誇る。チャンスにも強く、得点圏打率は5割を超えるクラッチヒッター。使用するグラブにもこだわりを持ち、土手の部分のヒモを逆巻きにして、ポケットが大きくなるように改造している。 このおかげで打球をグラブに当てた反動を利用して、素早く送球体勢に入る「当て捕り」を得意としているが、そのこだわりを知るものは和泉皐本人以外誰もいない。また、リーダーシップに優れており、正清大地にも、キャプテンになるために生まれてきた人と高く評価されている。 負けず嫌いなところもあり、苦手なゲームをした際には、クリアするまでムキになって何度も挑戦する姿を見せた。一見すると非の打ちどころのない人物だが、実はドMで、痛みに対して興奮を覚える変態気質。そのため、キツい練習もすべて歓びに変える事ができる。大地の事をマネージャーとして非常に高く評価しており、マックミラン高校女子野球部にはなくてはならない存在であると語っている。

門馬 飛鳥 (もんま あすか)

マックミラン高校に通う2年生の女子。マックミラン高校女子野球部の部員。右投げ右打ちで、守備位置はサードとピッチャー、打順は4番を務めている。ロングヘアにしている。強靭なリストを持ち、打球を遠くへ飛ばす事に長ける天性のパワーヒッター。しかし、門馬飛鳥本人は怪力女認定される事を恐れ、力ではなく技術で飛ばしていると主張している。 女の子らしくしていたい気持ちが強すぎて、私物はすべてかわいいもので統一されている。正清大地からは、見た目はスレンダーでかわいいと評されており、学内での人気も密かに高い。理論より感覚で野球をするタイプのため、人に説明したり教える事が苦手で、理論やデータに基づいたプレイは得意ではない。ピッチャーとしては抑えの役割を担っており、その強肩から繰り出される剛速球で、相手をねじ伏せる豪快なピッチングを得意としている。 抑えピッチャーに挑戦した当初は、まったくコントロールが定まらず大崩れする事もあったが、それでも最後まで心が折れないで投げ続ける事ができるなど、抑えとしてのメンタルの強さは評価されていた。のちに上田美知子のコーチングの成果もあり、持ち前のセンスでピッチャーとしても成長する。

有田 和代 (ありた かずよ)

マックミラン高校に通う2年生の女子。マックミラン高校女子野球部の部員。右投げ右打ちで、守備位置はキャッチャー、打順は8番を務めている。肩までかからない長さの髪を二つ結びにしており、顔の丸い頬紅が特徴。女子野球部の頭脳として、「有田ノート」というノートに、さまざまなデータをまとめ所有している。そのデータは相手チームの能力からプライベートに至るまで、情報は多岐にわたる。 また、野球を知らない正清大地に対し、野球の解説をする役割も担っている。自他共に認めるお笑いマニアで、ふだんからダジャレや適切なボケとツッコミについて考えを巡らせている。ただし、有田和代自身が繰り出すダジャレは寒いものが多く、周囲からは「オヤジ」と評されている。 それでもネタ帳を持ち歩くなど、お笑いの研究は日々怠っていない。もともとは、野球は中学までと決めていて、高校からはお笑い芸人を目指していたが、和泉皐に誘われた事と、自身のギャグが皐に受けなかった事を理由に、マックミラン高校女子野球部の部員となっている。

上田 美知子 (うえだ みちこ)

マックミラン高校に通う2年生の女子。マックミラン高校女子野球部の部員。右投げ右打ちで、守備位置はピッチャー、打順は6番を務めている。髪は肩までかからないほどの長さにして、前髪の左側をピンで留めている。左耳にはピアスを付けている。女子野球部の不動のエースで、球威のあるストレートとキレのある変化球が持ち味。持ち球はカーブ、スライダー、カットボール、ツーシーム、フォーク、チェンジアップと多岐にわたり、女子高校野球界でも屈指の実力を持つピッチャーと評されている。 ストレートでも変化球でも可能な投球術、ランナーを出しても簡単に進塁させないマウンドさばき、ここ一番での制球力などすべてが全国レベル。個人主義で何かとこだわりが強く、少々気難しい性格の持ち主。 これまで野球一筋でストイックな生活を送っていたが、正清大地の計らいで、部員と遊ぶ機会が増えた事もあり、徐々に心を開いている。また、打撃にも優れ、チームでは和泉皐に次ぐ高打率を誇る。趣味は長洲リコと同様に少女漫画を読む事だが、その趣味が同じ事はあまり知られていない。

中瀬 風華 (なかせ ふうか)

マックミラン高校に通う2年生の女子。マックミラン高校女子野球部の部員。右打ちで、守備位置はレフト、打順は7番を務めている。髪をリボンで二つ縛りにしており、その先を胸に垂らしている。すべての能力・成績・身長・体重が平均値で、特徴のないところが特徴の選手。基本的に何でもこなせるが、あまり活躍の機会には恵まれていない。 そのため、影が薄く正清大地からも、部員なのにもかかわらず認知されていなかったほど。マックミラン高校女子野球部の2年生の中では、最後に入部した。

天羽 杏里 (あまう あんり)

マックミラン高校に通う2年生の女子。マックミラン高校女子野球部の部員。左投げで、守備位置はピッチャー。肩までかかるほどの長さのウェーブヘアにしている。女子野球部の二番手ピッチャーで、安定したコントロールが持ち味。

米盛 (よねもり)

マックミラン高校の男性教員。マックミラン高校女子野球部の監督も務めている。前髪はすでに禿げ上がっており、特徴的な糸目にメガネをかけている。歳は不明だが、朝刊が来る前に起床するなど、朝が非常に早い。監督の立場でありながら、基本的にキャプテンの和泉皐にすべて丸投げにしている。そのため、練習中に顔を見せる事もない。 それでも、試合時は皐の指示後に、「元気出していこう」と言うお決まりのフレーズで、部員達を鼓舞する役割を担っている。

黒瀬 翼 (くろせ つばさ)

帝王義塾に通う2年生の女子。帝王義塾女子野球部のマネージャーを務めている。ショートカットの髪型で、眼鏡をかけている。ボーイッシュな見た目のため、よく男子と間違われている。データ収集能力には定評があり、他校選手のデータ分析のために、どんなスキも見逃さない。

馬場 由佳 (ばば ゆか)

帝王義塾に通う3年生の女子。帝王義塾女子野球部のキャプテンを務めている。右投げ右打ちで、守備位置はピッチャー、打順は4番。ショートヘアで、前髪は目と目のあいだに長く垂れている。見た目が女子高生にとは思えないほど貫禄があり、初めて会った正清大地には監督か保護者と勘違いされていた。ピッチャーとしてもバッターとしても、パワーと技術を兼ね備えた選手として、女子高校野球界最強と評されている。 マックミラン高校女子野球部を昔から必要以上に敵視しているが、その理由は、部員が妙に女っ気を出しているから負けたくないというもの。ほかの選手の女らしい部分を嫉妬に近い感情で見る事があり、その際には動揺して球が乱れる悪い癖がある。男子禁制を掲げる帝王義塾女子野球部の掟を特に順守しており、例え相手が父親であろうと、男性と連絡を取っている部員に対しては罰を与えるなど容赦がない。 しかし、馬場由佳自身は男性に対して免疫がなく、ちょっと正清に触れただけでも顔面が紅潮してしまうほど。女子高校野球界最強選手なのでファンも多いが、その迫力ある雰囲気から誰も近寄ってこない。

斎藤 安子 (さいとう やすこ)

帝王義塾に通う1年生の女子。帝王義塾女子野球部の部員。右投げ左打ちで、守備位置はセカンド、打順は3番を務めている。肩にかかるくらいの長さのストレートヘアで、前髪を7対3で分けている。顔にはそばかすがある。俊足・巧打・堅守という三拍子そろった選手で、キャプテンの馬場由佳に次ぐ強打者とされている。ただし、身長が低く、それがコンプレックスとなっている。 正清大地と偶然ぶつかった事をきっかけに、一方的にそれを運命の出会いと思い込んでおり、大地に密かに好意を抱いている。

髄洗寺 かおる (ずいせんじ かおる)

大碇高校に通う3年生の女子。大碇女子野球部のキャプテンを務めている。右投げ右打ちで、守備位置はピッチャーとショート、打順は3番。腰ほどまであるウェーブのロングヘアで、前髪の側面部は外側に跳ねている。大碇高校女子野球部のエースで、不良校として有名な大碇高校の番長的な存在としても君臨する女帝。腕っぷしも強く、男子からも一目置かれている。 そのピッチングはサイドスローから繰り出される多彩な変化球と、精密機械のようなコントロールを武器にしている。決め球はスライダー。バッターとしても3番を担っており、相手チームから勝負を避けられていたほどのバッティングセンスを持っている。同性からの人気も高く、女性ファンが多い。

鎮西 舞 (ちんぜい まい)

大碇高校に通う2年生の女子。大碇高校女子野球部の部員。右投げで、守備位置はキャッチャー。肩までかかるほどの長さの髪で、前髪をセンター分けにし、頭にはヒッピーバンドを巻いている。また、目の下には逆三角のクマがある。守備の堅い大碇高校女子野球部の象徴のような存在で、守備の要としてチームを指揮している司令塔。他校の選手の弱みを握ろうと、わざわざ文化祭まで足を運ぶデータ収集の鬼で、その得たデータをもとに、相手バッターにささやいて動揺を誘う「ささやき戦術」を得意としている。 勉強も得意で、テストや模試ではつねに上位の成績を収めている。もともと野球好きで、家が近所の大碇高校女子野球部の練習を昔から見学していた。入学後は、勝つためのチーム方針をまとめた「大碇改造計画」というノートをもとに、大碇高校女子野球部を根本的に変えた人物でもある。

吉田 ヒロ (よしだ ひろ)

大碇高校に通う2年生の女子。大碇高校女子野球部の部員。右打ちで、守備位置はセンター、打順は4番を務めている。胸に届くほどのロングヘアで、前髪をセンター分けにしている。肌が黒く、典型的なギャルそのものの口調でしゃべり、語尾を伸ばす癖がある。攻・走・守に優れたチームの主力選手。性格は能天気で、何も考えていないように見えるが、その性格が強みである、とキャプテンの髄洗寺かおるからは評されている。 かおるの事は「ねーさん」と呼んで慕っている。

池上 (いけがみ)

奈泉高校に通う女子。奈泉高校女子野球部の部員。右投げで、守備位置はピッチャー、打順は3番を務めている。肩にかかるくらいの長さのストレートヘアで、サングラスをかけている。身長が高く、ほかの部員と比べても頭一つ分高いので非常に目立つ。球速こそ遅いものの、不規則に変化するナックルを得意とする軟投派。

集団・組織

マックミラン高校女子野球部 (まっくみらんこうこうじょしやきゅうぶ)

正清大地が通っている私立高校の女子野球部。高校自体は県内有数のマンモス校であり、部活動が盛んな学校としても有名。女子野球部は創部1年目にもかかわらず、全国大会でベスト4の成績を収めている。攻・走・守に優れているチームであり、特に攻撃面では、その切れ目がない打線で「無限ループ打線」と他チームに恐れられている。その中でもエースピッチャーの上田美智子、キャプテンで3番を打つ和泉皐、4番で天性のバッティングセンスを持つ門馬飛鳥は、「女子野球マガジン」で取り上げられるほどの優秀な選手。 それでも、大地がマネージャーを務めるまでは、練習試合でも大碇高校と帝王義塾には一度も勝った事はなかった。

帝王義塾女子野球部 (ていおうぎじゅくじょしやきゅうぶ)

女子高校野球界No.1の呼び声が高い女子野球部。全国から有望な選手を集めており、プレーのあらゆる結果を数値化し、選手の本当の実力や試合での作戦を考えるサイバーメトリクスを取り入れている。特にその練習は厳しい事で知られており、男子禁制を掲げる禁欲的なチームとしても有名。キャプテンの馬場由佳は、女子高校野球界最高の選手と評されている。

大碇高校女子野球部 (おおいかりこうこうじょしやきゅうぶ)

女子高校野球界で優勝候補の一角に数えられる女子野球部。不良校としても有名で、試合中は品のないヤジを飛ばす事が多い。チーム特色としては、高い投手力と守備の堅さを売りにしている。特にその投手力は群を抜いており、エースに劣らない実力を持つ控えピッチャーが三人もいる。守りの中心はエースピッチャーの髄洗寺かおるとキャッチャーの鎮西舞。 攻撃では3番のかおるが出塁し、4番の吉田ヒロが返すパターンを得意としている。きめ細かい攻撃で、確実に一点を取りに行くスモールベースボールを信条としている。

奈泉高校女子野球部 (なせんこうこうじょしやきゅうぶ)

女子高校野球界では、そこまで評判の高くない女子野球部。打撃はクリンナップ以外みんな外角の変化球に弱く、守備はレフトとライトが穴とされている。チームとしてはそこまで強くはないが、ナックルを得意とする池上の加入により、以前より打ち崩しにくいチームとなった。

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