ミルキーウェイ

ミルキーウェイ

SFファンタジー。清水玲子の初期の代表作・『ジャック&エレナ』シリーズのひとつ。1985年(昭和60年)に発表された同シリーズ・『メタルと花嫁』の170年後の話になる。エルにふられた心の傷を170年間も抱え続けていた人間型ロボットのジャックが、はじめて同じ思いを抱える人間型ロボットのエレナに出会う。エレナは200年間も人間の天竜を思い続け、絶望感から自殺を繰り返していた。ロボット同士の寂しい魂は強く惹かれあい、急速に近づいていく。作者は文庫版のあとがきで、「私のマンガの理想の原点に近い作品」と語っている。1986年(昭和61年)4月号月・5月号の『LaLa』誌上に掲載された。

正式名称
ミルキーウェイ
ふりがな
みるきーうぇい
作者
ジャンル
ロボット
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概要・あらすじ

観光地の火山の頂上で、ジャックはひさしぶりに人間型ロボットを見かける。次の瞬間、そのロボットは火口に身を投げて自殺を図った。ロボットの名はエレナ。美しい上に高機能。夢のようなロボットだった。しかし、200年も前の主人・天竜を思い続け、自殺を繰り返しては再生されているという。実は天竜とは、ジャックのモデルになった人間だった。

天竜と外見がそっくりなジャックにエレナはなつき、居候として強引に転がりこんでくる。

登場人物・キャラクター

ジャック・ナイジェル (じゃっくないじぇる)

男性型の人間型ロボット。黒髪にサングラスがトレードマーク。かつては殺し屋で、人間のエルを愛して失ってからは、さんざん荒れた生活を送った。その後、独立して探偵事務所を開く。エルにそっくりなルイス・メーヴェが現在の恋人。ロボットだが、ナイーブな神経を持つ。

エレナ・クリモヴァ (えれなくりもゔぁ)

人間型ロボット。性別を持たないセクサレスタイプ。200年以上前に製造されたが、その後40回も自殺を繰り返し、そのたびにボディを新しく再生されたので、中身は最新型の高機能タイプ。動物の言葉を操り、透視もできる。最初の主人であった天竜を深く愛し、天竜をモデルに作られた唯一のロボットであるジャックに出会い、追いかける。

ルイス・メーヴェ (るいすめーゔぇ)

人間の女性で、ジャックの現在の恋人。かつてジャックの恋人だったエルにそっくりな顔を持つが、金髪。17歳から5年間付き合い、ジャックに惜しみない愛を注ぐ。

アイコ

オランウータンのメス。エレナが散歩の途中で拾ってきて、同居する。

エル

かつてジャックがいちばん愛した女性。他のロボットと結ばれ、ジャックは失恋した。ルイスとそっくりな顔だが、黒髪。『ジャック&エレナ』シリーズの最初の作品・『メタルと花嫁』に登場した。

天竜

エレナの最初の主人で、ジャックのモデルとなった人物。エレナから愛されていたが、人間の女性であるカオルと結婚する。

カオル

かつての天竜の結婚相手。天竜を愛しているエレナに対して、「それは単なる忠誠心で、愛ではない」と言う。1人でも生きていけるロボットに愛は必要ないと主張し、エレナを傷つける。

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