妖怪学校の先生はじめました!

妖怪学校の先生はじめました!

気弱で冴えないヘタレ教師の安倍晴明が、赴任先の妖怪学校で愉快で恐ろしい妖怪の生徒たちに囲まれながら、奇妙で賑やかな日常を送っていく姿を描いた妖怪学園コメディ。スクウェア・エニックス「月刊Gファンタジー」2014年12月号から連載の作品。

正式名称
妖怪学校の先生はじめました!
ふりがな
ようかいがっこうのせんせいはじめました
作者
ジャンル
お化け・妖怪
レーベル
Gファンタジーコミックス(スクウェア・エニックス)
巻数
既刊16巻
関連商品
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概要・あらすじ

安倍晴明は、1年前に初めて赴任した学校からわずか30分で逃亡し、以来、実家に引きこもっていた。それから1年、今度こそ信頼される教師になろうと一念発起した晴明は、東京から船に乗って10時間もかかる離れ小島・百鬼学園島の百鬼学園に赴任することになった。登校初日、この学校には貴方の力が必要だと、学園長から大いに歓迎され、晴明は緊張で足を震わせながらも担任クラスの教室へと向かう。

その教室内には、さまざまな妖怪が跋扈する、魑魅魍魎の世界が広がっていた。晴明は混乱しながらも、一体どういうことになっているのかと学園長に尋ねると、実はこの百鬼学園は人間たちの学び舎ではなく、日本中の妖怪が集まる妖怪の学校なのだと説明される。こうして晴明は、突然知らされた真実に戸惑いながらも、妖怪たちの教師として学園生活を送ることになる。

登場人物・キャラクター

安倍 晴明 (あべ はるあき)

百鬼学園の教師の男性。黒髪で前髪が長く、アホ毛が1束頭頂部から出ており、右腕に数珠をつけている。百鬼学園に赴任する前は、実家の神社で両親と双子の兄の安倍雨明とともに暮らしていた。現在は百鬼学園の職員寮で一人暮らしをしている。以前、新任教師として赴任した公立高校で不良に絡まれて退職し、1年間引きこもっていた過去を持つ。 気が弱く上がり症で、決して教師に向いている性格ではないが、学園長からは、強力な退魔の力を持った陰陽師の末裔として期待を寄せられている。しかし、本人にはその自覚はまったくなく、実家では社務所でお守りの販売の手伝いをしているだけだった。引きこもり生活から一念発起して、百鬼学園に就職することを決意した要因の1つは、学校指定の制服がセーラー服だったことから。 極度のセーラー服フェチで、セーラー服のことになると、平常時の何倍もの身体能力を発揮することができる。中学時代は書道部、高校時代は弓道部に所属していたが、運動神経はまったくない。高校時代には3日に1回は部活で放った矢が、自分の頭に刺さってしまうほどであった。しかし、何故か足だけは速い。 何でも信じやすい単純な性格で、テレビで放送している朝の占いの結果で一喜一憂してしまう。身に危険が迫ると、手の五芒星から、退魔の炎を放つことが可能。しかし、本人は無意識で行なっているため、自身で能力をコントロールすることはできない。生物部の顧問で、校内のマンドラゴラに水やりをすることを、朝の日課にしている。

佐野 命 (さの みこと)

百鬼学園の男子学生で、疫病神の妖怪。阿倍晴明が担任しているクラスの生徒の1人。背が高く痩身で、金髪。空中を浮遊する他、妖術で人に災いをもたらすことができる。辛辣でドSでクールな性格をしており、人間の不幸を見るのが何よりの喜び。新任教師の晴明にさまざまな妖術を仕掛け、不幸に陥れて悦に入っている。実は妖術のコントロールが苦手で、普段はなるべく妖術を使わないようにしている。 運動神経抜群で、身体能力が高く、あらゆる球技や競技をそつなくこなす。プロレスが好きで、得意技はジャーマンスープレックスとチョークスリーパー。

狸塚 豆吉 (まいづか まめきち)

百鬼学園の男子学生で、豆狸という狸の妖怪。阿倍晴明が担任しているクラスの生徒の1人。黒髪の小柄な少年の姿をしているが、本来の姿は狸。スーパーの袋や紙袋など、袋をかぶると、あらゆる動物や物に変身する能力を持つ。なお、袋を外すと変身が解ける。着任早々の晴明に妖術でさまざまな災いを仕掛ける佐野命に加勢する。 明朗快活で無邪気な性格をしており、将来は日本一のゆるキャラになって、たくさんの人にチヤホヤされるのが夢。誰にでも分け隔てなく接し、時には慰めて元気づけるなど、思いやりのある一面も持っている。生物部所属で、人面魚や人面花など、さまざまな生物を飼っており、名前を付けて可愛がっている。苦手なものは予防注射。

泥田 耕太郎 (ひじた こうたろう)

百鬼学園の男子学生で、泥田坊という田んぼに現れる妖怪。長身で赤茶色の長髪を後頭部で1つに束ね、耳にピアス、左目に黒い眼帯を付けている。晴明が担任しているクラスの生徒。ハワイで姉の結婚式に参加していたため、安倍晴明が赴任した当初は学校を休んでいた。大好きな姉が人間の男性と結婚することになったため、極度の人間嫌いになっている。 普段は明るく裏表がなく、誰からも好かれるような性格をしている。ところが、晴明が人間だということを知ると、手の平から泥の塊を作り出して授業中に投げつけたり、床を泥沼にして沈めたりと、さまざまな嫌がらせを仕掛ける。趣味はゲームで、クラスメイトでゲーマーの座敷紅子とはゲームソフトを貸し借りするなど、仲が良い。 泳ぐことが得意。

座敷 紅子 (ざしき べにこ)

百鬼学園の女子学生で、座敷童子の妖怪。長い黒髪で眼鏡をかけている。家に住み着いて悪戯をする妖怪であり、座敷紅子が赤い服を着ている時は、不幸なトラブルによる凶事の前触れである。重度のゲーマーで、ゲームに没頭すると、他のことが一切目に入らなくなる。春休み以来、新学期になっても学校に登校することなく、女子寮に引きこもってゲーム三昧の生活を満喫していた。 新学期から新しく赴任して来た阿倍晴明の必死の説得により、学校に登校し始めることになる。クラスメイトの泥田耕太郎とはゲームソフトを貸し借りするなど、仲が良い。

歌川 国子 (うたがわ くにこ)

百鬼学園の女子学生で、がしゃドクロの妖怪。阿倍晴明が担任しているクラスの生徒で、クラスのマドンナ的存在。長い黒髪を後頭部で1つに束ねてポニーテールにしている。真面目でおとなしい性格をしているが、感情が昂ぶると、本来の巨大な骸骨の姿に戻ってしまう。入道連助とともにクラス委員を任せられている。

入道 連助 (にゅうどう れんすけ)

百鬼学園の男子学生で、1つ目小僧の妖怪。阿倍晴明が担任しているクラスの生徒の1人。茶色の長い髪を中分けにしている。大きな1つ目が特徴で、視力は13.0。クラスでは狢八雲、秋雨玉緒と仲が良く、よく3人で行動をともにしている。玉緒からは「連々」という愛称で呼ばれている。また、歌川国子とともにクラス委員を任せられている。 テストの成績が悪い玉緒のために、自分の勉強を後回しにして補修を手伝うなど、友達想いな一面を持つ。

狢 八雲 (むじな やくも)

百鬼学園の男子学生で、のっぺら坊の妖怪。もともと髪型は黒い短髪だったが、赴任したばかりの安倍晴明に秋雨玉緒とともに絡んだ際、晴明に髪の毛を燃やされてアフロヘアになってしまった。単純な性格で成績はあまり良くなく、宿題を忘れることも多い。クラスでは入道連助や玉緒と仲が良く、よく3人で行動をともにしている。

秋雨 玉緒 (あきさめ たまお)

百鬼学園の男子学生で、猫又の妖怪。金髪だが前髪だけは茶髪で、頭部に猫耳が生えた少年の姿をしているが、本来の姿は猫。赴任したばかりの安倍晴明に狢八雲とともに絡んだが、逆に返り討ちに遭ってしまう。元気でやんちゃなお馬鹿キャラで、テストの成績は0点だらけで、答案用紙に記入する名前まで間違えてしまうほど。クラスでは入道連助、八雲と仲が良く、よく3人で行動をともにしている。 またたびが大好物で、与えられると無我夢中になり、他のことには手がつかなくなってしまう。

柳田 (やなぎだ)

百鬼学園の男子学生で、一反木綿の妖怪。阿倍晴明が担任しているクラスの生徒の1人。木綿のような体に顔があり、小さな手が生えていて、常に浮遊している。真面目で優しい性格をした優等生。科学部に所属しているが、部員は柳田1人しかいない。科学部では日々さまざまな薬品を調合しては怪しい薬を作っており、育毛剤や人面魚を人間に進化させる薬など、部室には沢山の薬が豊富にそろえてある。 夢は世界で初のノーベル賞を授賞した妖怪になること。

太田 (おおた)

百鬼学園の男子学生で、ダイダラボッチの妖怪。阿倍晴明が担任しているクラスの生徒の1人。背が高く、前髪を目の上で切りそろえている。優しくて明るい性格をしている。山や湖を作ったと言い伝えられている妖怪で、体の大きさを自由自在に変えることができる。晴明たちとプール開きをするために、汚れたプール施設を掃除しようとした際、巨大な人面魚にプールを清掃することを阻止されたが、巨大化して人面魚を捕まえるなどの活躍を見せる。

倉橋 (くらはし)

百鬼学園の男子学生で、本来の姿は半分人間、半分牛の妖怪。阿倍晴明が担任しているクラスの生徒の1人。普段は黒いフレームの眼鏡をかけた少年の姿をしている。未来の凶事を予言する力を持つ。体育祭では、備品準備班を任されていた。騎馬戦ではさまざまな凶事を予知し、自身が所属する赤組の勝利に大いに貢献する。

風神尾形 (ふうじんおがた)

百鬼学園の男子学生で、風神の妖怪。阿倍晴明が担任しているクラスの生徒の1人。黒髪で目が隠れるほどに長い前髪が特徴。もともとは風を操る力を持つ神様だった。江戸時代に災害や病を蔓延させたために、神の国「高天原」から追い出されて妖怪となった。雷神尾形とは双子だが、互いに弟と呼び合っているため、どちらが兄でどちらが弟なのかは不明。 休み時間にスマホで妖怪のエロ漫画を雷神尾形と読んでいたところ、秦中飯綱に見つかってスマホを取り上げられてしまう。泥田耕太郎や座敷紅子も含め、取り上げられたスマホを回収するために、夜の学校に忍び込む計画を立てる。

雷神尾形 (らいじんおがた)

百鬼学園の男子学生で、雷神の妖怪。阿倍晴明が担任しているクラスの生徒の1人。小麦色の肌をしており、白髪で前髪は目が隠れるほどに長い。もともとは雷を操る力を持つ神様だった。江戸時代に災害や病を蔓延させたために、神の国「高天原」から追い出されて妖怪となった。風神尾形とは双子だが、互いに弟と呼び合っているため、どちらが兄でどちらが弟なのかは不明。 休み時間にスマホで妖怪のエロ漫画を風神尾形と読んでいたところ、秦中飯綱に見つかってスマホを取り上げられてしまう。泥田耕太郎や座敷紅子も含め、取り上げられたスマホを回収するために、夜の学校に忍び込む計画を立てる。

烏丸 天丸 (からすま てんまる)

百鬼学園の男子学生で、烏天狗の妖怪。長い黒髪で、眼鏡をかけている。物静かなおとなしい性格で、普段は図書委員を務めているが、実は悪党集団「烏天狗団」の書記。他の団員から安倍晴明を烏天狗団に引き入れるように言われており、晴明を狙い続けている。

桃山 (ももやま)

百鬼学園の女子学生で、二口女の妖怪。髪が長く膝まであり、左右に分けてツインテールにしている。基本的に引っ込み思案で恥ずかしがり屋な性格をしているが、後頭部にあるもう1つの口は言葉遣いが汚い。体育祭で泥田耕太郎に吐瀉物を吐きかけられた際に、佐野命にハンカチをもらったことがきっかけで、命に思いを寄せるようになる。 髪の毛を手のように自在に操ることができる。

小泉

百鬼学園の女子学生で、ろくろ首の妖怪。阿倍晴明が担任しているクラスの生徒の1人。髪が長く、前髪を大きなリボンで留めて額を見せており、毛先にゆるいパーマをかけている。はすっぱな性格だが恥ずかしがり屋な一面もある。校内の階段で足を踏み外し、足を捻って動けないでいる時に、たまたまその日だけ晴明の替え玉をしていた安倍雨明に、お姫様だっこで保健室に運ばれて赤面していた。

神酒 凛太郎 (みき りんたろう)

百鬼学園の男性教師で、酒呑童子という鬼の妖怪。担当は妖怪学。銀髪の長髪で、額のやや右よりに角を1本生やし、右目の下には小さな泣きぼくろがある。百鬼学園では安倍晴明の隣のクラスの担任をしており、職員寮の部屋も隣同士。言葉遣いが丁寧で優しく、性格もおとなしいように見えるが、実際は冷酷無比。妖怪のことを知るために必要だろうと、晴明に妖怪事典をプレゼントしたり、今後の授業の参考にと、自分の授業の見学に誘ったりする。 実は、それは学園長が妖怪相手には最強の人間だと評価をしている晴明を観察し、どんな人物なのか品定めするため。酒乱でお酒を飲むと凶暴になり、酒が身体から抜けるまで暴れ続ける性質があり、過去には学校を半壊させたことがある。 学生時代にはねずみ先生に教えを受け、秦中飯綱とはクラスメイトだった。

秦中 飯綱 (はたなか いづな)

百鬼学園の男性教師で、かまいたちの妖怪。普段は黒髪で眼鏡をかけ、首に赤いマフラーを巻いた青年の姿をしている。本来の姿はイタチで、両手に鋭い鎌のような爪を持っている。妻帯者で、子供が3人いる。生真面目な性格で、学校の規則をしっかりと守り、生徒たちにも厳しい態度で授業や指導を行っている。苦手な物は予防注射。学生時代にはねずみ先生に教えを受け、神酒凛太郎とはクラスメイトだった。

学園長 (がくえんちょう)

百鬼学園の学園長を務める妖怪の男性。長髪で般若の面を被り、スタンドシャツの上から着物を着用している。百鬼学園唯一の人間の教師として安倍晴明を採用した張本人。晴明の先祖が強力な退魔の力を持った陰陽師の末裔だということもあり、人間としては最弱であっても、妖怪にとっては最強の存在と、高く評価している。素顔を見せず、一見ミステリアスな雰囲気を醸し出しているが、温和で優しい性格。 赴任したばかりの晴明を大いに歓迎し、妖怪だらけで戸惑いを見せる晴明に、「全国セーラー服カタログ」をプレゼントしてやる気を出させる。

ねずみ先生 (ねずみせんせい)

ねずみの姿をした百鬼学園の教師の男性。小柄で長い前歯が2本生えており、「ウォンチュー」と書かれた白い半袖のTシャツと黒いパンツを着用している。二足歩行で歩き、人間の言葉を話すことができる。神酒凛太郎と秦中飯綱は元教え子で、かつてクラス担任を受け持っていたこともあり、2人を下の名前に君付けで呼んでいる。 明るく調子の良い性格で、体育祭の数日後に行った百鬼学園の先生達の打ち上げ会の席では、唐突に晴明と凛太郎に自分の姪っ子とのお見合い話を持ちかける。

秦中 咲鬼 (はたなか さき)

秦中飯綱の6歳の娘。長髪で、左右に黒いリボンを付けており、花柄の半袖のブラウスに白いスカートを着用し、黒いタイツを穿いている。かまいたちではなく、母親似の鬼の妖怪で、とても力が強い。弟の壱号、弐号とともに、安倍晴明と神酒凛太郎に1日預かってもらうことになった。明るく、弟たちの面倒見の良い、しっかりとした性格をしている。 おませで、好みのタイプは年収1000万以上の男性。いつも防犯ブザーを身につけている。

壱号 (いちごう)

秦中飯綱の息子。「壱号」と大きく書かれた半袖の白いTシャツに、黒いハーフパンツを着用しているが、父親似で本来の姿はイタチ。姉の秦中咲鬼と弟の弐号とともに、安倍晴明と神酒凛太郎に1日預かってもらうことになった。明るく活発な性格をしており、晴明を変態呼ばわりして頭突きをするなど、無邪気に晴明たちに懐いている。

弐号 (にごう)

秦中飯綱の息子。おしゃぶりを咥え、首に「baby」と書かれたよだれかけを付けている。まだ人間の姿に変身することはできず、イタチの姿をしている。姉の秦中咲鬼と兄の壱号とともに、安倍晴明と神酒凛太郎に1日預かってもらうことになった。まだ言葉を話すことはできず、わんぱくで好奇心旺盛。晴明の部屋のさまざまな衣服や物を両手の鋭い釜のような爪で切り裂き、晴明たちを困らせる。

安倍 雨明 (あべ あめあき)

安倍晴明の双子の兄。黒髪で前髪が長く、アホ毛が1束頭頂部から出ており、サングラスをかけている。晴明とは対照的に男らしくて喧嘩が強く、関西弁を話す。弟思いの一面があり、妖怪が苦手なのにも関わらず、妖怪だらけの百鬼学園で教師を続けている晴明を心配し、学校を辞めさせようとしている。昔からお化けや妖怪が嫌いで、幼い頃はテレビでホラーが放送されていると、すぐにチャンネルを変えてしまうほど。

安倍晴明の父親 (あべはるあきのちちおや)

安倍晴明の父親。黒髪をオールバックにしていて、アホ毛が2束頭頂部から出ており、神職の正服を着用している。神社の神主で、自宅は車庫を挟んで神社と隣接しており、妻と息子の安倍雨明とともに生活している。物腰が柔らかく明るい性格だが、天然で忘れっぽい。仕事に出かけた直後に、忘れ物を取りに戻ることが頻繁にある。普段から神職の正服を着ているので、百鬼学園の生徒たちを連れて帰って来た晴明に、実家が神社を営んでいることを隠すために、他人のフリをされてしまう。

安倍晴明の母親 (あべはるあきのははおや)

安倍晴明の母親。ボブヘアで、アホ毛が2束頭頂部から出ており、花柄のブラウスに五分丈のジーパンを着用し、「ママあき」と書かれたエプロンを身に着けている。神社の神主をしている夫と息子の安倍雨明とともに生活している。明るい性格で、物腰も柔らかい。百鬼学園の生徒たちを連れて帰って来た晴明から、実家が神社を営んでいることを秘密にして欲しいと頼まれ、普段から神職の正服を着ている夫を、家に昔から住み着いている妖精と呼び、他人のフリをする。

(あげは)

蝶の化身の妖怪の女性。妖怪テレビに勤めている。長い髪を後頭部にまとめており、黒い長袖シャツの上に半袖のパーカーを着用し、チェック柄の短パンの下に黒いタイツを穿いている。頭部に2本の触角、背中に大きな蝶の羽根を生やしているのが特徴。人当たりが良く、丁寧な言葉遣いと礼儀の正しさから初対面の印象は非常に良い。しかし、部下のAD達に対しての扱いが酷く、部下がミスをしたり、不快な行動を取ると表情を一変させ、眼光鋭く目を見開いて罵詈雑言を浴びせかける。 妖怪テレビで放送されている番組の中で、最も有名な長寿番組「妖怪自伝」のディレクターをしている。妖怪だらけの百鬼学園で唯一の人間教師として生徒たちに授業を教えている安倍晴明に、1日密着取材をすることになった。

河童 (かっぱ)

百鬼学園島に生息している妖怪たち。鳥の嘴のような口をしていて、小柄で背中に亀の甲羅を背負い、頭頂部が大きく丸い形に禿げている。主に川や沼に生息していて、悪戯好き。百鬼学園にあるプール施設を清掃しようとした狸塚豆吉を、プールの底に引きずり込もうと、集団で足を引っ張った。大好物はキュウリ。

人面魚 (じんめんぎょ)

百鬼学園島に生息している魚。魚の体に人の顔が付いており、人の言葉を話すことができる。川や沼に生息していて、狸塚豆吉が所属している生物部でも飼われている。百鬼学園にあるプール施設の中には巨大化した人面魚が存在し、安倍晴明たちのプール清掃を阻もうとする。

マンドラゴラ

百鬼学園島に生息している人面植物。根っこは白くて丸みを帯びており、短い手足と顔が付いていて、根っこの根元から葉っぱが1枚生えている。百鬼学園内のマンドラゴラ園でも育てられており、安倍晴明がマンドラゴラの水やりを、朝の日課にしている。人の言葉を話すことができ、百鬼学園の体育祭では実況中継をして体育祭を盛り上げた。

集団・組織

烏天狗団 (からすてんぐだん)

百鬼学園島で活動している悪党集団。隊長、副隊長、書記の3人で構成されている集団で、書記は百鬼学園の学生の烏丸天丸が務めている。動物妖怪の毛を刈り取ってマニアに高く売りさばいており、百鬼学園島に住んでいる動物妖怪たちを狙った誘拐事件が相次いでいる。

場所

百鬼学園 (ひゃっきがくえん)

日本中の妖怪たちが集う学び舎。東京から船に乗って10時間離れた百鬼学園島という小島にある全寮制の学校で、小島の高台の頂上部にある。9階建ての大きな日本屋敷で、学園の裏には生徒だけではなく、職員のための職員寮もある。バスケ部等の体育系の部活から生物部等の理科系の部活まで、幅広い部活があり、体育祭等の学校行事も盛んに行われている。 また、学校の近辺には、コンビニや飲食店といったお店も充実している。生徒の身体測定を行う日には、島外から医者を招き、教師達が器具の準備をしたり、生徒の誘導をしたりと、学校全体で取り組む行事の1つになっている。

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書誌情報

妖怪学校の先生はじめました! 16巻 スクウェア・エニックス〈Gファンタジーコミックス〉

第1巻

(2015-05-22発行、 978-4757546615)

第2巻

(2015-10-27発行、 978-4757547872)

第3巻

(2016-05-27発行、 978-4757549999)

第4巻

(2016-11-26発行、 978-4757551725)

第5巻

(2017-07-27発行、 978-4757554283)

第6巻

(2018-03-27発行、 978-4757556812)

第7巻

(2018-09-27発行、 978-4757558649)

第8巻

(2019-06-27発行、 978-4757561427)

第9巻

(2020-01-27発行、 978-4757564855)

第10巻

(2020-09-26発行、 978-4757568648)

第11巻

(2021-04-27発行、 978-4757572263)

第12巻

(2021-11-27発行、 978-4757576001)

第13巻

(2022-06-27発行、 978-4757579927)

第14巻

(2022-12-27発行、 978-4757583252)

第15巻

(2023-06-27発行、 978-4757586277)

第16巻

(2023-12-27発行、 978-4757589797)

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