妻、小学生になる。

妻、小学生になる。

作者・村田椰融のデビュー作。交通事故で亡くなった妻が生まれ変わり、小学生の姿で現れたことから始まる、夫婦と家族の姿を描く。芳文社「週刊漫画TIMES」2018年5月11・18日合併号に掲載された読み切りが人気となり、同年8月10日号より連載化。2022年12月16日号まで連載された。2022年1月にはテレビドラマ化され、TBS系列にて放送された。

正式名称
妻、小学生になる。
ふりがな
つましょうがくせいになる
作者
ジャンル
恋愛
レーベル
芳文社コミックス(芳文社)
巻数
全14巻完結
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あらすじ

第1巻

ある日、娘の新島麻衣と二人で出来合いの弁当を食べていた新島圭介の家に、小学生の少女の白石万理華が現れる。そして彼女は、自分が圭介の妻であった「新島貴恵」の生まれ変わりだと話し始める。初めは子供の悪戯だと思った圭介だったが、万理華の自分たちについての記憶が正確であること、そしてその態度が貴恵そのものであることから、圭介は妻が帰ってきたと歓喜する。現在はほかの家の子供として生まれてきた身であるため、お互いに過剰な干渉は慎んだ方がいいと主張する万理華だったが、圭介は聞く耳を持たない。そして月日が経てば万理華と再び結婚できるのではないかと、皮算用まで始める。そんな中、圭介に思いを寄せる会社の同僚の守屋好美は、圭介が万理華の作った弁当を食べている時に声を掛け、いっしょに弁当を食べることに成功する。

第2巻

白石万理華は、険悪な関係の母親に新島圭介との交流を知られたら大変なことになると、圭介や新島麻衣とはもう会わないことを決める。しかし二人に対する思いは断ちがたく、どうしても言い出せずにいた。一方、守屋好美とその友人の菊池詩織は、好美の圭介への思いを成就させようと作戦を立て、圭介をバーベキューに誘う。その意味を理解していない圭介は、その場に万理華を連れてきてしまう。万理華はすぐに自分が邪魔者であることを悟るが、一人だけで帰ることもできない。そんな中、万理華は好美とジュースを買いに行くが雨に降られてしまい、二人で雨宿りすることになる。そこで、万理華は好美が圭介に寄せる強い思いを知ることとなる。

テレビドラマ

2022年1月にテレビドラマ化。TBS系列の金曜ドラマ枠にて放送。主人公の新島圭介を堤真一、10年前に他界した圭介の妻・新島貴恵を石田ゆり子、圭介と貴恵の娘・新島麻衣を蒔田彩珠、生まれ変わった圭介の妻・白石万理華を毎田暖乃が演じる。

登場人物・キャラクター

新島 圭介 (にいじま けいすけ)

妻に先立たれたサラリーマンの中年男性。新島麻衣という娘がいる。妻の新島貴恵の死後、抜け殻のような生活を送っていたが、貴恵が小学4年生の白石万理華に転生して再び自分の前に姿を現したことで、生きる希望を取り戻した。万理華が自分のかつての妻であることをみんなに知られても構わないと思っているが、万理華と麻衣からは強く反対されている。

白石 万理華 (しらいし まりか)

気丈な性格をしている小学4年生の女子。最近、前世の記憶を取り戻した。かつての自分が、10年前に亡くなった新島圭介の妻の新島貴恵だったことを思い出し、圭介の前に現れてその事実を打ち明ける。両親は離婚しており、現在いっしょに暮らしている母親との関係は険悪で、虐待も受けている。前世の旧姓は古賀。

新島 麻衣 (にいじま まい)

新島圭介の娘。既に成人しているが、独身で恋人もいない。もともと在宅で長く仕事を続けていたが、最近就職した。気弱そうに見えるが、合コンで知り合った男性が軽薄だとわかると一発で張り飛ばすなど、実際は母親ゆずりの気の強い性格をしている。

守屋 好美 (もりや このみ)

新島圭介と同じ会社で働く若いOL。圭介とは年齢が20歳ほど離れているが、圭介に恋愛感情を抱いている。友人の菊池詩織のアドバイスを受けつつ、守屋好美自身の家庭的なところをアピールするなど、積極的にアプローチを繰り返す。白石万理華とは顔見知りながらその正体は知らず、圭介の親戚の少女と認識している。

菊池 詩織 (きくち しおり)

守屋好美の古くからの友人である若い女性。白石万理華と新島圭介の関係については、初対面の時に直感的に疑いを持ち、尾行するなどカンが鋭く頭も切れる。好美の恋の相談役を担っているが、菊池詩織自身の恋愛はうまくいっていない。

タケル

小学4年生の男子。地域のサッカークラブのエースで、学校でも人気者。白石万理華のクラスメートで、万理華に恋愛感情を抱いて告白するが、交際は早すぎるという理由でふられた。しかし、その後もめげずにアタックを繰り返している。

書誌情報

妻、小学生になる。 全14巻 芳文社〈芳文社コミックス〉

第1巻

(2019-04-16発行、 978-4832236714)

第12巻

(2022-07-14発行、 978-4832239296)

第13巻

(2022-11-16発行、 978-4832239531)

第14巻

(2023-03-16発行、 978-4832239777)

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